GUEST
PALE WATER
九龍さん &
美月じゅんさん
雨
太陽法子さん
MIE
忘れないで
優しさの音
雨やどり
車の想い出
Shower-Rain
空から雨が
小さな
水たまり
霧雨
雨降る時間
忘れないで
覚えておられるでしょうか
小雨の中 一緒に歩きましたよね
そこには
ふたりの 景色だけ
他には 何もみえない
あなたの人生 わたしの人生
見失わないように 確かめ合った
覚えておられるでしょうか
小雨の中 わたしは
あなたの腕に 寄り添った
忘れないで 雨の日を
by MIE
PALE WATER
君に降り始めたはずの雨が
この胸にまで浸水してくる
うまく泳げない魚が
岸に打ち上げられるが
哀しみは降り止まなくて…
溺れそうな君は声を捨て
泣き腫らした目で僕の海を見る
この指に絡みつく長い髪が
無力感と罪悪感の狭間で切れ
水面には波紋だけが広がる
君の瞼に くちづけると
人魚は蒼い水の中を泳ぎ始める
from 九龍さん&美月じゅんさん
(おふたりの共作詩です)
九龍さん、じゅんちゃん、おふたり揃ってのプレゼント
凄く凄く嬉しいです、詩を書き始めて本当に良かったです。
このコーナーを作った四ヶ月前にじゅんちゃんに内緒で
九龍さんに詩をいつか掲載させてくださいねって
頼んだことあったのですが、実現しました。
それも私に詩の素晴らしさを教えて下さった
仲良しおふたりの新作という形で。
「私は溺れない、沈まないよ」---泳ぎ切る力を
与えてくださっているように感じました。
九龍さん、じゅんちゃん、幸せを有り難うございます。
これからも仲良く書き続けて下さいね。
ここ
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雨
雨はかんむり
髪飾り
月のおもいを
映してる
雨はしずくの
髪飾り
顔に触って
ほおずりみたい
雨はまぶしい
髪飾り
つつじにたまる
合い言葉
雨はかんむり
髪飾り
月のかけらを
映してる
from 太陽法子さん
法子さんにお願いして掲載させて頂いた詩です。
個性的 で素敵な詩がいっぱいの彼女の
数多くの詩の中から私は一番目にこの「雨」を選びました。
雨をこんなにも美しく感じる心を持ちたいと。
ここ
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優しさの音
きょうも 雨ふり
でも なぜだか
嬉しくて 耳をそばだてる
パステルカラーの傘を
くるくる回して 待っている
ねえ 聞こえるでしょ
鍵盤の上を 飛び跳ねる
澄んで透明な 雨の音
こんなに 優しく鳴っている
私の左手が 和音を奏で
優しさに 包まれる
ふたたび 出会える日
by MIE
雨やどり
降ってるね
朝からズーッと 雨やどり
見つめるよ
黒い雲越えて 青空を
揺れる竹藪の 笹の音
かき消されて 聞こえませんが
翼をたたんで 鳴いてます
飛び上がりたいと 鳴いてます
チュンチュンチュンチュン
ねえ ほら もうすぐ
雨の音も変わりそう
by MIE
車の想い出
小さな車の中
窓閉め 雨音消して
見つめ合うと想い出す
学生時代の
あなたとわたし
いつまでも
こうしていたいと願った
窓の外の 街灯が
雨で滲んで見える
同じ 雨降りの夕暮れ
今 しあわせ感じてる
小さな車の中で
by MIE
Shower-Rain
眠たさの残る瞼を
かかえたままに
出かけてしまった
そんな無気力な朝に
出逢いがひとつ
陽の眩しさの中に
降りそそがれた
水滴だけの澄んだ滝
私があなたを求めたの?
心のうつろを埋め込んで
去ったあなたが
残してくれた
水を打たれた柔らかさ
花が咲きそうな柔らかさ
ねえ 今
歩きだして行けそうな
気がするの
by MIE
空から雨が
きのう小さな私の
歩幅に合わせて
歩いてくれた
あなたと青空の白い雲
きっとあしたもそうと
待ちわびた筈なのに
あてに出来ない
天気予報のように
涙は突然落ちてくる
わからない?何故?と
あなたの背中を
追いかけながら
誰ともなくに問いかける
空から雨が降れば
ひとつ傘になれるのに
by MIE
小さな水たまり
鏡のような水たまり
雨あがりの未熟な空さえ
鼻先に香り漂わせ
わたしの笑顔も泣き顔も
青空の中
空に届かぬ想いを抱いて
水に浮かんだ空へと
泳ぎだしたいね
ほんのり冷たい冬の日に
by MIE
霧雨
サラサラと音なき音を繰り返し
風になびく雨の美しさ
暮れゆく町には知らない人ばかり
あなたに見せてあげたいと思った
離れた距離が切なくて
雨の中どんなに気持ちが晴れたのか
あなたに話してあげたいと思った
雨にあなたの香りが潜んでいたのだと
by MIE
この詩にちゃおが返詩 を書いてくれた物が
ゲストコーナーに有ります。
雨降る時間
泣き出した灰色の空
走る水滴光ってる
私のキラキラ隠れそう
何処か似ているね
ネオンで光る夜の街
瞼の前で滲んでた
私のキラキラ隠れてた
待ってるよ
雲の上に虹が架かるのを
夜空に星が光るのを
ほんのり冷たい冬の日に
by MIE
MUSIC ♪シューベルトのセレナード D.957-4(編曲:リスト)♪
from
NOCTURNE