このページは当初ロリー・ギャラガーとフリートウッド・マックを一緒にして一つのファイルにしていたのですが、ロリー・ギャラガーの方がボーナストラック付の再発物が相次ぎ非常にサイズが大きくなりましたので、個々に分割することにしました。ここはピーター・グリーン側のページと変更します。 60年代後半から70年代初期、ギターを弾いていた人とかギターサウンドに興味を持っていた人たちに取り、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ等と並びロリー・ギャラガーやピーター・グリーンは忘れられない名前でしょう。ふたりに共通する事は、'63年〜'64年頃に起こったブリティッシュ・ブルーズブームの影響下にあり、コマーシャリズムとは無縁な世界でギターサウンドに青春の情熱を打込んだギターリストだったという事でしょうか。 中でもピーター・グリーンが主になって結成した初期のフリートウッド・マックは、ブルース・ロックの中心的存在であり、今なお根強いファンの居るバンドです。 数度のメンバーチェンジを繰返し、都度バンドカラーを変えていったフリートウッド・マックですので、中期頃には買わなかったアルバムも幾つか有ります、ここではピーター・グリーンとジェレミー・スペンサーが在籍していたブルーズ・バンド時代のみを取り上げています。 |
<初期> Fleetwood Macをわたしが一番最初に聴いたのは『English Rose(英吉利の薔薇)』が最初に成ります(このジャケットの印象は結構強かったです)。 買ったのはイギリスでのオリジナルアルバムではなくアメリカ編集盤で日本でのデビューアルバムに当たります。 次いで買ったのも編集盤で、こちらは日本独自盤の『The Pious Bird of Good Omen(聖なる鳥)』でした、こちらもジャケットは印象的です。 Fleetwood Macはピーター・グリーン(Peter Green)、ミック・フリートウッド(Mick Fleetwood)、ジョン・マックヴィー(John Mcvie)のジョン・メイオール&ブルーズブレイカーズOB達が中心になって結成されたバンドですが、ピーター・グリーンの意思で作られたバンドであり、彼の個性が強く出たブルーズバンドでした。 ジェレミー・スペンサー(Jeremy Spencer)、ダニー・カーワン(Danny Kirwan)をメンバーに引き入れたのもピーターでした。 ピーター・グリーンは1946年10月29日ロンドン生まれ、最初に手にしたギターは14歳頃のスパニッシュギターでシャドウズのコピーなどをして居たとのことです。その後ベース・ギターに転向してロックンロールを演奏する2〜3のバンドに参加していますが、次第にBBキング、フレディ キング等のブルーズに惹かれて行くようになります。 そして、ある日ヤードバーズ(エリック・クラプトン在籍時の'65年頃)のライブを見てエリックのプレイに魅せられ、ギターリストとしてのピーター・グリーンが誕生することに成ります。 再びギターを手にしての'65年の秋頃、ピーター・バーデンス(Peter Bardens)がゼムをやめて結成したピーター・Bズ・ルーナーズにベースで参加後、ギターに転向ました。ここでは後に一緒に奏る事になるミック・フリートウッドがドラムスを叩いていました。 ピーター・Bズ・ルーナーズはR&Bをベースにしたインストバンドでしたが、シングルを一枚発表したあとヴォーカル主体バンドに切り替えるべくロッド・ステュアートなどの新メンバーを加えバンド名もショットガン・エクスプレスと変え再出発をかけますが、ピーター・グリーンはここで抜けてしまいました(ショットガン・エクスプレスも自然消滅---ピーター・バーデンスは別のバンド結成も上手くいかずその後キャメルに参加して有名に成りました)。 その頃、ジョン・メイオール&ブルーズブレイカーズに加入(ヤードバーズを抜けた後)してアルバム一枚発表後、クリームを結成するために脱退したエリック・クラプトンの後任ギターリストとしてブルーズブレイカーズに参加しますが、クラプトンの後任というプレッシャーにも負けず数ヶ月でブルーズ・ギターリストとして名を馳せ、花咲かせます。彼も天才ギターリストのひとりでした。 彼がブルーズブレイカーズ在籍中に発表されたアルバムは『Hard Road』一枚のみで、このアルバム録音時のベース担当がジョン・マックヴィーでした。(暫くしてドラムスにミック・フリートウッドも参加しています) ピーターは'67年半ばに自分自身のブルーズ・バンドを結成すべくブルーズブレイカーズを脱退、ミック・フリートウッドにボヴ・バーニン(Bob Brunning)、スライド・ギター担当のジェレミー・スペンサー(The Levi Set と云うバンドでギターを弾いていた)という4人編成ででPeter Green's Fleetwood Macをスタートさせました。暫くライブ中心で演奏していましたが結成後ひと月ほどでベース・ギターがボヴ・バーニンからジョン・マックヴィー(ジョンはミック・フリートウッドより長くブルーズ・ブレイカーズに残っていたので、クラプトン、グリーンのあとミック・テイラーとも同時期メンバーにも成っています)に変わり、通販専用レーベルだったブルー・ホライズン(BLUE HORIZON)の正規販売レコード第一弾シングル"I Believe My Time Ain't Long"('67年11月)でレコードデビューします。 ミック・フリートウッドは1947年6月24日生まれ、ジョン・マックヴィーは1945年11月26日生まれ、そしてピーターがそのスライドギターの素晴らしさと作曲力に惚れて仲間にしたジェレミー・スペンサーが1948年7月8日生まれと'40年代後半組で構成されて居ましたので、デビュー当時は20代前半でした。 でも当時の四人の風貌は"わたしには"どこか異様でした。「ロンドン乞食」呼ばわりされたローリング・ストーンズも最初は異質でしたが彼等の場合はユニフォームを着用しなかった事('60年代半ばまでのバンドはみんなユニフォームを着ていました)以外にワルの雰囲気を持った容姿からでしたが、フリートウッド・マックの異様さは摩訶不思議な容姿から来る物でした・・・ その中、新たに加入させたダニー・カーワン(Boiler House というバンドに在籍していた)はピーターが作曲力を買って加入させたらしいですが、ダニーのルックスは群を抜いていて可愛いアイドル系です。 ダニーの作る曲はブルーズナンバーが少なくてどちらかというと綺麗なメロディー物が得意のようですし、ギタースタイルもシャドウズのハンク・マーヴィン風な感じがしますね。(ダニーは一番若くて1950年5月13日生まれ) 彼等のファーストアルバムは Peter Green's Fleetwood Mac の名義で'68年2月に発売、ジェレミー・スペンサーの曲もかなり取り上げられています。その後に出たシングル"Black Magic Woman"と"Need Your Love So Bad"がイギリス国内のチャートで37位、31位とそこそこヒットして順調なスタートを切りました。 そして、セカンドアルバム『Mr. Fantasy』発表後に出されたシングル"Albatross(あほうどり)"はインストナンバーながらイギリスで1位に成るヒットとなり、サードアルバム『The Pious Bird of Good Omen』が発売されtころには、日米でもレコードが発売されるようになりました。'60年代後半とはいえ、まだまだシングル曲中心だった頃の名残もあり、国別独自編集盤が幾つか発売される事に成ります。 この後に三人目のギターリストとしてダニー・カーワンを加入させていますが、'69年半ば頃までの4人編成だった時代が最もブルーズバンドとして活躍していた時代でしょう。当時はエルモア・ジェイムズ流三連ボトル・ネック連発のジェレミーの曲が好きでしたが、ピーター・グリーンの作る曲もブルージーで印象深いです。中でも、後にサンタナがカヴァーして全米4位のヒットとなった"Black Magic Woman"は名曲中の名曲ですね。 ピーター・グリーンのギターが個性を発揮するのは"Love That Burns"、"Need Your Love So Bad"、(この曲は往年のR&Bシンガー Little Willie John がヒットさせた曲)"Just the Blues"(ヴォーカルとピアノはEddie Boyd)などのようなスロー・ナンバーで、情感豊かなプレイは素晴らしいです。また、"Just the Blues"は4ビートで控えめにシャッフルするミックのドラムスにエディのピアノがジャズっぽいスロー・ブルーズで良い感じです。 |
Fleetwood Mac 1968 LP UK Embassy EMB-31036(1973) A 1. My Heart Beats Like a Hammer 2. Merry Go Round 3. Long Grey Mare 4. Hellhound on My Trail 5. Shake Your Moneymaker 6. Looking for Somebody B 1. No Place to Go 2. My Baby's Good to Me 3. I Loved Another Woman 4. Cold Black Night 5. The World Keeps on Turning 6. Got to Move |
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English Rose 1969 LP JAPAN CBS/Sony SONP-50057 A 1. Black Magic Woman 2. I've Lost My Baby 3. One Sunny Day 4. Without You 5. Coming Home 6. Albatross B 1. Stop Messin' Round 2. Jigsaw Puzzle Blues 3. Doctor Brown 4. Something Inside of Me 5. Evenin' Boogie 6. Love That Burns |
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The Pious Bird of Good Omen 1969 LP USA Blue Horizon 7-63215 A 1. Need Your Love So Bad 2. Coming Home 3. Rambling Pony 4. The Big Boat (with Eddie Boyd) 5. I Believe My Time Ain't Long 6. The Sun Is Shining B 1. Albatross 2. Black Magic Woman 3. Just the Blues (with Eddie Boyd) 4. Jigsaw Puzzle Blues 5. Looking for Somebody 6. Stop Messin' Round |
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The Pious Bird of Good Omen 1969 LP JAPAN CBS/SONY SONP-50153 A 1. My Heart Beats Like a Hammer 2. Merry Go Round 3. Long Grey Mare 4. Hellhound on My Trail 5. Shake Your Moneymaker 6. Looking for Somebody B 1. Need Your Love So Bad 2. Rambling Pony 3. The Big Boat (with Eddie Boyd) 4. The Sun Is Shining 5. Just the Blues (with Eddie Boyd) |
<三人ギターリスト時代> ダニーが加わってからの1969年1月、シカゴにある Chessレコードのスタジオで、シカゴのブルーズメン達をゲストにライブスタイルでレコーディングしました。Buddy Guy(Guiter Buddyという変名参加)、Willy Dixon、Otis Spann、Walter Horton、J.T.Brown、Honey Boy Edwards、S.P.Leary等が参加して『Blues Jam at Chess』というタイトルで発売されました。 イギリスのブルーズ狂だった若者達が本場のブルーズメン達とセッション出来た嬉しさがギッシリ詰まった好盤です。(イギリスでは2枚組として発売されたらしいのですが、日米ではVol.1、Vol.2の一枚物発売でした。また、タイトルも再発時には『Blues Jam In Chicago』と改められていますし、'99年に6枚組CDセットで発売された組み物時には『Blues Jam In Chicago』として収録されていました。 こうして、更にブルーズにのめり込むのかと思いきや、レコード会社を変わり、その後に録音されたアルバム『Then Play On』(発売は『Blues Jam at Chess』と前後していた)はかなりブルーズ色は薄れて、沈んだ感じで内向的な重たさでちょっと中近東風なサウンドに成っていました。この暗さはジェレミーが参加していないからかも知れません、彼がはまっていたのはエルモア流のハードな派手なブルーズであったりロックンロールをベースにしたポップな曲でした。 企画当初はジェレミー・スペンサーの曲を主にした物を一枚にまとめて2枚組として発売する予定だった物を、統一性の関係からか一枚物アルバムとして発売されて、ジェレミーの録音物はソロアルバムとして発売されました。 アルバム『Then Play On』はブルーズナンバー"Show-Biz Blues"、"Rattlesnake Shake"を除くとそれまでのフリートウッド・マックとはまるっきり違うサウンドでした。2〜3年先に出てくるプログレッシブ・ロックの走りのような音ですが、このアルバムはアメリカで売れてシングル曲"Oh Well"(シングルでは前半部をPart-1、後半部をPart-2と分けてA面・B面に分割されています)も彼等としては初めての全米チャートインナンバーと成りました。 この後、"The Green Manalishi"を録音して発売前にはピーター・グリーンは脱退しました。そしてジェレミー・スペンサー在籍時最後になる『Kiln House』を発売してオリジナルメンバーのギターリストは居なく成ります。 『Kiln House』はいきなりエルヴィス・プレスリー風ロックンロール"This Is the Rock"で始まり、オールディーズタッチのティアドロップスバラード"Blood on the Floor"、そしてロックンロールスタンダード"Hi Ho Silver"(この曲はトーマス・ファッツ・ウォーラーのヒット曲ですがコースターズの"Yackety Yack"や ジョー・ターナーの"Honey Hush"と殆ど同じ曲)など、ジェレミーの持つエルモア狂以外のもう一面、ロックンロール好きな部分がいっぱい詰まった(わたしにとっては)楽しい一枚でした。ダニー・カーワンの曲も4曲有りますが、"Tell Me All the Things You Do"がちょっとハードなロックっぽい物の全体的にオールディーズ風な曲調でまとめられています。 (このLPは見開きジャケットになっていて、内側には、cover design - Christine Macvie と記されています。デザインしたのはクリスティーンに間違いないでしょう。見開きジャケットですので可愛い絵はあと半分続きます。) ピーターもジェレミーも居なくなっての次作『Future Games』を買った後、しばらくわたしはフリートウッド・マックから離れて居ました。ボヴ・ウェルチは後のパリス結成時には即買いしましたし、ソロ作も好きでしたが彼の居た時代のフリートウッド・マックはなんかわたしにはピンと来ませんでした。 '71年には初期オリジナルメンバーでの未発表曲を集めた『The Original Fleetwood Mac』がCBSから出ましたがレコードレーベルにBlue Horizonのマークは有りませんでした。内容は勿論ブルーズ主体の初期フリートウッド・マックサウンドです。 |
Blues Jam at Chess Vol.1 1969 LP JAPAN CBS/SONY Epic ECPJ-17 A 1. Watch Out 2. Ooh Baby 3. South Indiana - Take 1 4. South Indiana - Take 2 5. Last Night 6. Red Hot Jam B 1. I'm Worried 2. I Held My Baby Last Night 3. Madison Blues 4. I Can't Hold 5. I Need Your Love 6. I Got the Blues |
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Blues Jam at Chess Vol.2 1969 LP JAPAN CBS/SONY Epic ECPJ-18 A 1. World's in a Tangle 2. Talk with You 3. Like it This Way 4. Someday Soon Baby 5. Hungry Country Girl B 1. Black Jack Blues 2. Everyday I Have the Blues 3. Rockin' Boogie 4. Sugar Mama 5. Homework |
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Then Play On 1969 LP USA Reprise 6368 (1970) A 1. Coming Your Way 2. Closing My Eyes 3. Show-Biz Blues 4. Underway 5. Oh Well B 1. Although the Sun Is Shining 2. Rattlesnake Shake 3. Searching for Madge 4. Fighting for Madge 5. Like Crying 6. Before the Beginning |
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Kiln House 1970 LP JAPAN Reprise SJET-8294 A 1. This Is the Rock 2. Station Man 3. Blood on the Floor 4. Hi Ho Silver 5. Jewel Eyed Judy B 1. Buddy's Song 2. Earl Gray 3. One Together 4. Tell Me All the Things You Do 5. Mission Bell |
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The Original Fleetwood Mac 1971 LP UK CBS 63875 A 1. Drifting 2. Leaving Town Blues 3. Watch Out 4. A Fool No More 5. Mean Old Fireman Takes 6. Can't Afford To Do It B 1. Fleetwood Mac 2. Worried Dream 3. Love That Woman 4. Allow Me One More Show 5. First Train Home 6. Rambling Pony No.2 |
<CD時代> CD時代に入って、一番最初に買ったのはLP時代に発売されていたシングル曲主体のベスト盤でした(というか、CD時代に突入して初期Blue Horizon時代のフリートウッド・マックのCDはというと、これしか発売されていませんでした)。Blue HorizonとRepriseの音源がひとつのアルバムに入って居ますし、それまでアルバム未収録だった"The Green Manalishi"、"Man Of The World"が収められていました。 その後、Reprise時代の物が徐々にCD化されだしました、『Then Play On』はLPより2曲多い収録です。 『Albatross』はBlue Horizon音源で16曲のうち前半8曲がフリートウッド・マック、後半が後にジョン・マックヴィーの奥さんとなるクリスティーン・パーフェクト(Christine Perfect)の'70年発表ソロ・アルバム12曲からの抜粋8曲です。ジョン・マックヴィーと、ダニー・カーワンがフリートウッド・マックから参加しています。 ライブ音源では音質が抜群に良いのが『Live At The Boston Vol.1』,『Live At The Boston Vol.2』でこれはもともと正規発売するつもりで録音されていたからとのこと。1970年2月5日・6日・7日のボストン・ティー・パーティでの録音で、そのあとのピーター・グリーン脱退の為に発売が見送られたままになっていて、15年後の1985年に一旦発売されていたらしいです。Vol.3まで有りますが三枚目は持っていません。 "Black Magic Woman"や"The Green Manalishi"のライブが聴けるのは珍しいです、特に"The Green Manalishi"の方はシングル発売時には既にピーター・グリーンは脱退した後でしたので。 『Live at the Marquee』は有名なロンドンのマーキークラブでの演奏ですがこちらは音質はかなり落ちます、それでも'67年9月17日という結成間もない時期のBob Brunningがベース時代の録音(今のところこのCDでしかBobのベースは聴けません)なので貴重さはピカイチでしょうか。 『Vaudeville Years of Fleetwood Mac 1968 - 1970』は未発表テイクや短縮発売されたテイクのフルヴァージョン集です。そして究極の6枚組ボックスセットが『The Complete Blue Horizon Sessions』、Blue Horizonの配給権はCBSからPolydorに移って後、どうなっていたのか分かりませんでしたがSireレコードから出されました。ブルーズ・ロックバンド時代のフリートウッド・マックのすべてが詰まった6枚組です。 そして、大物のBBC放送音源発売の中、フリートウッドマックのも出されました、'67年から'70年4月頃までのピーター・グリーン在籍時の音源です。ところでピーター・グリーンといえば誰よりもレスポールギターのイメージが強い人(わたしにとってはかも知れませんが)なのですが、このCD内のインナー写真ではストラトキャスターを抱えて弾いている写真が載っていました! "Oh Well"のライブヴァージョンが収められていますし"Sweet Home Chicago"といったシカゴブルーズにはかかせないナンバーや個人的に好みが同じなジェレミーが奏るオールディーズR&Rであるエヴァリーブラザースの"When Will I Be Loved"やフレディ・キャノンの"Tallahassee Lassie"などが入っているのは嬉しいライブです。"When I See My Baby"はダニー・カーワンの作品ですがジェレミーに感化されたのかドリーミーでチャーミングなオールデイーズ風ポップロックです。 『'London Live '68'』は'68年4月27日という初期4人メンバーでの音源ですが音質は相当落ちます。 『Show Biz Blues 1968-1970』は『Vaudeville Years of Fleetwood Mac 1968-1970』の続編的なコンピレーションで再び未発表音源集です。Disc1の一曲目から三曲目まではフリートウッド・マックとしての音源ではなくピーター・グリーンがピーター・バーデンスのピーター・B'sルーナーズ在籍時('66年)に録音した曲でピーター・グリーンがギターを担当して居た時期の物です、ドラムスはミック・フリートウッド。 また、プレスリーの"Don't Be Cruel"などは録音はしてもブルースロックバンドとして人気を博していた当時には、やはり発売しにくい作品だったのでしょうね。何年も後に聴けたのは嬉しいです。 初期のメンバー時に限っても、ベスト物は各国から数種発売されている 訳ですが、1〜2曲ずつ選曲が違うだけの物が結構有ります。20曲入りの『The Best of Peter Green's Fleetwood Mac』でこの時期のベスト物は決まり!だと思っていたら、フリートウッド・マック以外の音源、Christine Perfectのソロ名義で出されていた"Crazy 'Bout You Baby"が『Black Magic Woman』と題されたコンピレーション盤に入って発売されていました。 今までにも(この2組のベストにも入っていますが)チキン・シャック在籍時のクリスティーンのヴォーカル曲"I'd Rather Go Blind"は初期メンバーのベストに時折入っていました。 この曲はバーバラ・リン"Until Then I'll Suffer"のところでも書きましたがわたしの好きなR&Bクラシックスです。 上記までアップして、かなりの月日が過ぎましたが、3人ギターリスト時代1970年ボストンでのライブ音源の完全版がなんと!中国盤で発売されrました。わたしの持っていなかった三日目の音源も揃っています。 3枚組セットは良いのですが、ケースがボール紙製丸型のケース! 出し入れは不便、保管も不便・・・折角の完全版なのにと残念でした。 |
Greatest Hits 1971 CD UK CBS CBS-460704-2(1989) 1. The Green Manalishi (with The Two Pronged Crown) 2. Oh Well Part 1 3. Oh Well Part 2 4. Shake Your Moneymaker 5. Need Your Love So Bad 6. Rattlesnake Shake 7. Dragonfly 8. Black Magic Woman 9. Albatross 10. Man Of The World 11. Stop Messin' Round 12. Love That Burns |
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Then Play On 1969 CD USA Reprise 6368-2(1990) 1. Coming Your Way 2. Closing My Eyes 3. Showbiz Blues 4. My Dream 5. Underway 6. Oh Well 7. Although the Sun Is Shining 8. Rattlesnake Shake 9. Searching for Madge 10. Fighting for Madge 11. When You Say 12. Like Crying Like Dying 13. Before the Beginning |
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Kiln House 1970 CD USA Reprise 6408-2(1990) 1. This Is the Rock 2. Station Man 3. Blood on the Floor 4. Hi Ho Silver 5. Jewel Eyed Judy 6. Buddy's Song 7. Earl Gray 8. One Together 9. Tell Me All the Things You Do 10. Mission Bell |
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Albatross 1977 as Fleetwood Mac & Christine Perfect CD UK Columbia CD 31569 (1991) 1. Albatross 2. Rambling Pony 3. I Believe My Time Ain't Long 4. Doctor Brown 5. Stop Messin' Round 6. Love That Burns 7. Jigsaw Puzzle Blues 8. Need Your Love Tonight 9. I'd Rather Go Blind 10. Crazy 'Bout You Baby 11. And That's Saying a Lot 12. I'm on My Way 13. No Road Is the Right Road 14. Let Me Go 15. I'm Too Far Gone 16. When You Say |
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Live in Boston Vol.1 - Remasterd 1985 CD UK Snapper SDPCD-122(2003) 1. Black Magic Woman 2. Jumping At Shadows 3. Like It This Way 4. Only You 5. Rattlesnake Shake - (previously unreleased) 6. I Can't Hold Out 7. Got to Move - (previously unreleased) 8. The Green Manalishi |
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Live in Boston Vol.2 - Remasterd 1985 CD UK Snapper SDPCD-127(2003) 1. World in Harmony 2. Oh Well 3. Rattlesnake Shake 4. Stranger Blues 5. Red Hot Mama 6. Teenage Darling 7. Keep a Knocking 8. Jenny Jenny |
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Live at the Marquee 2001( 1992) CD USA Trojan 06076 80208-2 1. Talk to Me Baby 2. I Held My Baby Last Night 3. My Baby's Sweet 4. Looking for Somebody 5. Evil Woman Blues 6. Got to Move 7. No Place to Go 8. Watch Out 9. Mighty Long Time 10. Dust My Broom 11. I Need You, Come on Home to Me 12. Shake Your Moneymaker |
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Vaudeville Years of Fleetwood Mac 1968 - 1970 1998 CD UK Receiver RDPCD 14Z Disc-1 1. Intro/Lazy Poker Blues * 2. My Baby's Sweeter * 3. Love That Burns * 4. Talk to Me Baby * 5. Every Day I Have the Blues, Pt. 1 * 6. Jeremy's Contribution to Doo Wop 7. Every Day I Have the Blues, Pt. 2 * 8. Death Bells 9. (Watch Out for Yourself) Mr. Jones 10. Man of Action 11. Do You Give a Damn for Me * 12. Man of the World * 13. Like It This Way * 14. Blues in B Flat Minor * 15. Someone's Gonna Get Their Head Kicked in Tonight + 16. Although the Sun Is Shining * 17. Showbiz Blues * Disc-2 1. Underway + 2. Madge Sessions, No. 1 + 3. Madge Sessions, No. 2 4. (That's What) I Want to Know 5. Oh Well (Alternate Version) 6. Love It Seems 7. Mighty Cold 8. Fast Talking Woman Blues * 9. Tell Me from the Start 10. October Jam, Pt. 1 * 11. October Jam, Pt. 2 * 12. Green Manalishi (With the Two Prong Crown) * 13. World in Harmony * 14. Farewell * * = Unissued Version + = Full Length Version |
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The Complete Blue Horizon Sessions 1999 CD USA Sire/Blue Horizon 73003-2 Disc-1 [Fleetwood Mac] 1. My Heart Beat Like a Hammer 2. Merry-Go-Round 3. Long Grey Mare 4. Hellhound on My Trail 5. Shake Your Moneymaker 6. Looking for Somebody 7. No Place to Go 8. My Baby's Good to Me 9. I Loved Another Woman 10. Cold Black Night 11. World Keep on Turning 12. Got to Move -Bonus Tracks- 13. My Heart Beat Like a Hammer 14. Merry-Go-Round 15. I Loved Another Woman 16. I Loved Another Woman 17. Cold Black Night 18. You're So Evil 19. I'm Coming Home to Stay Disk-2 [Mr. Fantasy] 1. Stop Messin' Round 2. I've Lost My Baby 3. Rollin' Man 4. Dust My Broom 5. Love That Burns 6. Doctor Brown 7. Need Your Love Tonight 8. If You Be My Baby 9. Evenin' Boogie 10. Lazy Poker Blues 11. Coming Home 12. Trying So Hard to Forget -Bonus Tracks- 13. Stop Messin' Round 14. Stop Messin' Round 15. I Held My Baby Last Night 16. Mystery Boogie Disk-3 [The Pious Bird of Good Omen] 1. Need Your Love So Bad 2. Coming Home 3. Rambling Pony 4. Big Boat 5. I Believe My Time Ain't Long 6. Sun Is Shining 7. Albatross 8. Black Magic Woman 9. Just the Blues 10. Jigsaw Puzzle Blues 11. Looking for Somebody 12. Stop Messin' Round Disk-4 [Blues Jam In Chicago Vol.1] 1. Watch Out 2. Ooh Baby 3. South Indiana [Take 1] 4. South Indiana [Take 2] 5. Last Night 6. Red Hot Jam 7. Red Hot Jam [Take 2] 8. I'm Worried 9. I Held My Baby Last Night 10. Madison Blues 11. I Can't Hold Out 12. Bobby's Rock (Bonus Tracks) 13. I Need Your Love 14. Horton's Boogie Woogie(Bonus Tracks) 15. I Got the Blues Disc-5 [Blues Jam In Chicago Vol.2] 1. World's in a Tangle 2. Talk With You 3. Like It This Way 4. Someday Soon Baby 5. Hungry Country Girl 6. Black Jack Blues 7. Every Day I Have the Blues 8. Rockin' Boogie 9. My Baby's Gone 10. Sugar Mama [Take 1](Bonus Tracks) 11. Sugar Mama 12. Homework -Bonus Tracks- 13. Honey Boy Blues 14. I Need Your Love 15. Horton's Boogie Woogie [Take 2] 16. Have a Good Time 17. That's Wrong 18. Rock Me Baby Disc-6 [The Original Fleetwood Mac] 1. Drifting 2. Leaving Town Blues 3. Watch Out 4. Fool No More [Take 1-8] 5. Mean Old Fireman 6. Can't Afford to Do It 7. Fleetwood Mac 8. Worried Dream [Take 1] 9. Love That Woman 10. Allow Me One More Show 11. First Train Home 12. Rambling Pony No. 2 13. Watch Out 14. Something Inside of Me 15. Something Inside of Me 16. Something Inside of Me 17. One Sunny Day 18. Without You 19. Coming Your Way |
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Live at the BBC 2001 CD USA Castle 06076 81101-2 Disc-1 1. Rattlesnake Shake 2. Sandy Mary 3. Believe My Time Ain't Long 4. Although the Sun Is Shining 5. Only You 6. You Never Know What Your Missing 7. Oh Well 8. Can't Believe You Wanna Leave 9. Jenny Lee 10. Heavenly 11. When Will I Be Loved? 12. When I See My Baby 13. Buddy's Song 14. Honey Hush 15. Preachin' 16. Jumping at Shadows 17. Preachin' Blues 18. Need Your Love So Bad Disc-2 1. Long Grey Mare 2. Sweet Home Chicago 3. Baby Please Set a Date 4. Blues With a Feeling 5. Stop Messin' Round 6. Tallahassee Lassie 7. Hang on to a Dream 8. Linda 9. Mean Mistreatin' Mama 10. World Keep on Turning 11. I Can't Hold Out 12. Early Morning Come 13. Albatross 14. Looking for Somebody 15. Fool No More 16. Got to Move 17. Like Crying Like Dying 18. Man of the World |
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'London Live '68' 2002 CD UK TKO MM 071 1. Got to Move 2. I Held My Baby Last Night 3. My Baby's Sweet 4. My Baby's a Good 'Un 5. Don't Know Which Way to Go 6. Buzz Me 7. Worried Dream 8. World Keep on Turning 9. How Blue Can You Get? 10. Bleeding Heart |
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Show Biz Blues 1968-1970 2002 CD USA Castle 06076 81144-2 Disc-1 1. Soul Dressing 2. If You Want to Be Happy 3. Outrage 4. Sun Is Shining 5. Don't Be Cruel 6. I'm So Lonely and Blue 7. How Blue Can You Get? 8. My Baby's Sweeter 9. Long Grey Mare 10. Buzz Me Baby 11. Mind of My Own 12. I Have to Laugh 13. You're the One 14. Do You Give a Damn for Me 15. Him and Me 16. Showbiz Blues 17. Fast Talking Woman Blues 18. World in Harmony 19. Leaving Town Blues Disc-2 1. Black Magic Woman 2. Jumping at Shadows 3. Rattlesnake Shake/Underway 4. Stranger Blues 5. World in Harmony 6. Tiger 7. Green Manalishi (With the Two Prong Crown) 8. Coming Your Way 9. Great Balls of Fire 10. Twist and Shout |
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The Best of Peter Green's Fleetwood Mac 2002 CD UK Columbia 510155-2 1. Albatross 2. Black Magic Woman 3. Need Your Love So Bad 4. My Heart Beat Like a Hammer 5. Rollin' Man 6. Green Mamalishi 7. Man of the World 8. Something Inside Me 9. Looking for Somebody 10. Oh well (Parts 1&2) 11. Rattlesnake Sshake 12. Merry Go Round 13. I Loved Another Woman 14. Need Your Love Tonight 15. Worried Dream 16. Dragon Fly 17. Stop Messin' Around 18. Shake Your Moneymaker 19. I Would Rather Go Blind 20. Albatross (Chris Coco remix) |
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Black Magic Woman 2004 CD Germany Sony Music SMM-466272-9 1 Albatross 2 Need Your Love So Bad 3 Black Magic Woman 4 Coming Home 5 Just The Blues 6 Jigsaw Puzzle Blues 7 Stop Messin' Round 8 Let Me Go (Leave Me Alone) 9 I'd Rather Go Blind 10 The Big Boat 11 Rambling Pony 12 Doctor Brown 13 Looking For Somebody 14 Merry Go Round 15 Crazy 'Bout You Baby 16 I Believe My Time Ain't Long |
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Fleetwood Mac ― Boston ― CD China Snapper Music SMABX-1005 Disc- 1 1. Black Magic Woman 2. Jumping At Shadows 3. Like It This Way 4. Only You 5. Rattlesnake Shake 6. I Can`t Hold Out 7. Got To Move 8. The Green Manalishi Disc- 2 1. World In Harmony 2. Oh Well 3. Rattlesnake Shak 4. Stranger Blues 5. Red Hot Mama 6. Teenage Darling 7. Keep A Knocking 8. Jenny Jenny 9. Encore Jam Disc- 3 1. Jumping At Shadows 2. Sandy Mary 3. If You Let Me Love You 4. Loving Kind 5. Coming Your Way 6. Madison Blues 7. Got To Move 8. The Sun Is Shining 9. Oh Baby 10. Tiger 11. Great Balls Of Fire 12. Tutti Frutti 13. On We Jam |
<Peter Green Solo Works> ピーター・B'sルーナーズ在籍時のうちの三曲は、フリートウッド・マック名義で発売された『Show Biz Blues 1968-1970』に収録されていたとして、先ず、彼が世間に認められたのがジョン・メイオールとブルーズブレイカーズ時代であり、在籍時に残した一枚のアルバムが『A Hard Road』でした。彼のその後のギタープレイの原点がこのアルバムにあります。 この『A Hard Road』録音時と同じメンバー(メイオール、グリーン、マックヴィーにドラムスがエインズレー・ダンバー)をバックに、当時イギリスに来ていたエディ・ボイドが吹き込んだアルバムが『Eddie Boyd and His Blues Band』 で、まるっきりブルーズブレイカーズがヒズ・ブルーズ・バンドです。 エルモア・ジェイムズの"Dust My Broom"はフリートウッド・マックメンバーなら勿論ジェレミーがスライドギターを担当するのですが、ここではトニー・マックフィー(グラウンドホッグスのT.S.マックフィーのことで、彼も一時期メイオールの元でプレイしていました)が担当、三連スライドの迫力はやはりジェレミーの方が有りますね。 このときの付合いが後のフリートウッド・マックのアルバムでエディーが参加するきっかけと成っているのですが、その時のセッションを含めたエディーの全Blue-Horizonレコーディングス物が『Eddie Boyd : Complete Blue Horizon Sessions』です。フリートウッド・マックがバックを務めたのは彼等のアルバムにも収められた2曲ですが、他の曲でもピーター・グリーンは"The Stroller"を除く曲で弾いていますし、ジョン・マックヴィーやミック・フリートウッドが参加している曲も半数を超えています。 また、オーティス・スパンの『The Biggest Thing Since Colossus』は ダニー・カーワン在籍時の録音でアメリカ公演の際、ニューヨークでピーター・グリーン、ダニー・カーワン、ジョン・マックヴィーの三人がバックを務めてニューヨークで録音された物。"Temperature Is Rising"でのギターは聞き物です。ここら辺りのプロデュースはすべて、マイク・ヴァーノン(Mike Vernon)に依るものです。 また、ピーター・グリーンを初めクラプトンなどがメイオールのバンドにいた時に録音された音源が60年代後半に幾つかの形で数種発売されていました。『Looking Back』と題されたアルバムもその中のひとつでピーター・グリーンの未発表('69年当時)音源が主に収録されています。"It Hurts Me Too"、"Double Trouble"の2曲はベースがジョン・マックヴィー、ドラムスがミック・フリートウッドですので、ほぼフリートウッド・マックのメンバーですね。曲の出来は『A Hard Road』に比べたら、やはり落ちると思います(ピーター・グリーン参加の曲では"So Many Roads"が一番良いでしょう。他にクラプトンとミック・テイラーのギター演奏曲が各一曲ずつ収録されています。 そして、 ピーター・グリーンは自らの意思で作ったバンド、フリートウッド・マックを'70年の5月に脱退しています。 イギリス国内だけの人気ではなく、シングル"Oh Well"やアルバム『Then Play On』がアメリカでヒットしたことで世界から注目されるように成ったこと・・・普通なら喜ばしい事なのに彼は周囲の変化に戸惑い、ついていけなく成ったのでしょうか、神経をすり減らしLSDに救いを求めて精神的な異常が起こり他のメンバーと上手く行かなくなりました。そんなLSD漬けの中で作られた初のソロ・アルバム『The End of the Game』はもの悲しい感じのインストゥルメンタル曲ばかりでした。 翌年、B.B・キングやジョン・メイオールのレコーディングに顔出ししては居ますが、その後は完全に神経衰弱に陥ってほぼ引退。一時は元マネージャーを脅して逮捕されたり、精神病院に一年間ほど('77年頃)入院していたりと病人として7〜8年間を過ごしていました。 後になって、フリートウッド・マックの『Penguin』での"Night Watch"や『Tusk』での"Brown Eyes"にノー・クレジットで参加していたという記事を数度見ましたが、音を聴いての判断では確信しにくく未確信です。ただ、『Penguin』発売時の1973年頃はどうだったのか判りませんが、『Tusk』の発売は'79年で音楽界に一度目のカムバックをした時期と重なりますので、レコーディングに参加した可能性はかなり高いです。 カムバック後、『In The Skies』'78年、『Little Dreamer』'80年、『Watcha Gonna Do』&『Blue Guiter』'81年、『White Sky』'82年、『Kolors』'83年と地味ながらも順調に新作を出していた様ですが、その後にまた体調を崩して二度目のリタイアをしてしまいました。(この時期のは、発売されていたことさえ気がつきませんでした) 二度目の音楽界復帰は1996年 ジェフ・ベック・グループ、レインボー、マイケル・シェンカー・グループ、ホワイトスネイクなど、HR/HM系バンドを渡り歩いていたコージー・パウエルをドラマーに迎えたピーター・グリーン・スプリンター・グループ結成からとなりました。 先ず、ハンク・マーヴィンのトリビュート・アルバムで、シャドウズのヒット曲"Midnight"が収録されました。このアルバムにはブライアン・メイやリッチー・ブラックモア、トニー・アイオミなど、少年期にシャドウズを聴いた世代のギターリスト達が並んでいて面白いアルバムであります。(日本のある世代のギターリスト達がヴェンチャーズのノーキー・エドワーズのコピーから始めたのと似た現象でしょうね) この再度のカムバックもわたしが知ったのは、初期フリートウッド・マックの6枚組CD-BOXセットなどが発売されてからのことでした。スプリンター・グループ(Splinter Group)名義盤はブルーズ色は強いのですが、凄くリラックスした感じで昔のピーター・グリーンのイメージとかなりかけ離れていました。一音一音が素晴らしい響きだった若き日のあのブルーズではないですが、昔からの黒人音楽ファンならニヤリとする曲を奏ってくれていましてノスタルジックなムードを味わえて楽しめます。 |
A Hard Road as John Mayall & the Bluesbreakers 1974(original-1967) LP JAPAN London SLC-530 A 1. Hard Road 2. It's Over 3. You Don't Love Me 4. Stumble 5. Another Kinda Love 6. Hit the Highway 7. Leaping Christine B 1. Dust My Blues 2. There's Always Work 3. Same Way 4. Supernatural 5. Top of the Hill 6. Someday After a While (You'll Be Sorry) 7. Living Alone |
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The End of the Game as Peter Green 1970 LP UK Reprise K-44106 A 1. Bottoms Up 2. Timeless Time 3. Descending Scale B 1. Burnt Foot 2. Hidden Depth 3. The End of the Game |
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Penguin as Fleetwood Mac 1990(original-1973) CD USA Reprise 2138-2 8. Night Watch |
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Tusk as Fleetwood Mac 1987(original-1979) CD France WEA WE-853 13. Brown Eyes |
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Looking Back as John Mayall 1990(original-1969) CD UK Deram 820 331-2 4. So Many Roads 5. Looking Back 6. Sitting in the Rain 7. It Hurts Me Too 8. Double Trouble 10. Jenny 11. Picture on the Wall |
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Eddie Boyd and His Blues Band featuring PETER GREEN as Eddie Boyd and His Blues Band 2004(original-1967) CD UK Gottdiscs GOTTCD-008 1. Too Bad Part 1 2. Dust My Broom 3. Unfair Lovers 4. Key to the Highway 5. Vacation from the Blues 6. Steak House Rock 7. Letter Missin' Blues 8. Ain't Doin' Too Bad 9. Blue Coat Man 10. The Train Is Coming 11. Save Her, Doctor 12. Rack 'Em Back 13. Too Bad Part 2 14. The Big Bell 15. Pinetop's Boogie Woogie 16. Night Time Is the Right Time |
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The Biggest Thing Since Colossus as Otis Spann 1995(original 1969) CD UK Sony Music 475972-2 1. My Love Depends on You 2. Walkin' 3. It Was a Big Thing 4. Temperature Is Rising (100. 2° F) 5. Dig You 6. No More Doggin' 7. Ain't Nobody's Business 8. She Needs Some Loving 9. I Need Some Air 10. Someday Baby |
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Twang! A Tribute to Hank Marvin & the Shadows as Various 1996 CD USA PANGÆA 72438 33928 2 7 6. Midnight by Peter Green & Splinter Group |
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Green & Guitar: The Best Of Peter Green 1977-1981 as Peter Green 1998(original 1996) CD EU Music Club MCCD-244 1. In the Skies 2. Loser Two Times 3. Cryin' Won't Bring You Back 4. Last Train to San Antone 5. Apostle 6. Little Dreamer 7. Clown 8. Gotta See Her Tonight 9. White Sky (Love That Evil Woman) 10. Carry My Love 11. Slabo Day 12. Fool No More 13. Baby When the Sun Goes Down 14. Funky Jam |
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A Hard Road (Expanded Edition) as John Mayall & the Bluesbreakers 2003 (Original 1967 + Compilation featuring Peter Green) CD USA Universal-Deram B0001083-02 Disc-1 [A Hard Road + Bonus] 1. Hard Road 2. It's Over 3. You Don't Love Me 4. Stumble 5. Another Kinda Love 6. Hit the Highway 7. Leaping Christine 8. Dust My Blues 9. There's Always Work 10. Same Way 11. Supernatural 12. Top of the Hill 13. Someday After a While (You'll Be Sorry) 14. Living Alone 15. Evil Woman Blues from LP "Raw Blues" 16. All My Life 17. Ridin' on the L & N 18. Little by Little 19. Eagle Eye 16-19 from EP "With Paul Butterfield" Disc-2 [Compilation] 1. Looking Back 2. So Many Roads 3. Sitting in the Rain 4. Out of Reach 5. Mama Talk to Your Daughter 6. Alabama Blues 7. Curly 8. Rubber Duck 9. Greeny 10. Missing You 11. Please Don't Tell 12. Your Funeral and My Trial 13. Double Trouble 14. It Hurts Me Too 15. Jenny 16. Picture on the Wall 17. First Time Alone |
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In the Skies as Peter Green 2005 CD USA Sanctuary 06076-86386-2 1. In The Skies 2. Slabo Day 3. A Fool No More 4. Tribal Dance 5. Seven Stars 6. Funky Chunk 7. Just For You 8. Proud Pinto 9. Apostle |
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Little Dreamer as Peter Green 1997 CD JAPAN Creoler CRCL-4010 1. Loser Two Times 2. Momma Don'tcha Cry 3. Born Under A Bad Sign 4. I Could Not Ask For More 5. Baby When The Sun Goes Down 6. Walkin' The Road 7. One Woman Love 8. Cryin' Won't Bring You Back 9. Little Dreamer |
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Whatcha Gonna Do? as Peter Green 1997 CD JAPAN Creoler CRCL-4011 1. Got To See Her Tonight 2. Promised Land 3. Bullet In The Sky 4. Give Me Back My Freedom 5. Last Train to San Antone 6. To Breave Your Heart 7. Bizzy Lizzy 8. Lost My Love 9. Like A Hot Tomato |
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White Sky as Peter Green 1997 CD JAPAN Creoler CRCL-4013 1. Time For Me To Go 2. Shining Star 3. The Clown 4. White Sky (Love That Evil Woman) 5. It's Gonna Be Me 6. Born On The Wild Side 7. Fallin' Apart 8. Indian Lover 9. Just Another Guy |
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Kolors as Peter Green 1997 CD JAPAN Creoler CRCL-4014 1. What Am I Doing Here? 2. Bad Bad Feeling 3. Big Boy Now 4. Black Woman 5. Bandit 6. Same Old Blues 7. Liquor and You 8. Gotta Do It With Me 9. Funky Jam |
<久しぶりの更新> 永らく追記しないままだった、ピーター・グリーンのページ。未購入のアルバムの再発CD入手をもって書き足しておこうと思います。 ナイジェル・ワトソンと組んだスプリンター・グループとしての活動から。 ナイジェル・ワトソンはフリートウッド・マックの正式メンバーではありませんでしたが、ピーター・グリーン在籍時の最後のツアー時にツアー・メンバーの一人としてリズム・ギターを弾いていた人という事らしいです。その頃からの付き合いなのでしょう。 1997年に出たアルバム『Splinter Group』はピーター・グリーン名義で出たものだと思っていましたが、グループ名義のアルバムとしての第一作目ということに成っていたのですね。この一作目のみドラマーがコージー・パウエルです。 どっぷりのブルース傾倒アルバムにコージーが参加したのは不思議ですが、次作からは代わっています。選曲はロバート・ジョンソン、エルモア・ジェイムス、ソニー・ボーイなどのブルースマンの曲が主ですが、サザーン・ソウルの名曲"Dark End of the Street" (ボックス・トップスを有名にしたダン・ペン作ジェームズ・カーの熱唱で知られるサザーン・ソウルクラシックス) などを見つけて驚きました。ブルース調仕上げです。"Going Down" はドン・ニックスの作品でジェフ・ベック・グループで有名、この時にコージー・パウエルはベックのバンドで演奏していました。こちらはロック調仕上げです。 わたしの買ったのは1999年作の『Destiny Road』との2枚組組み合わせ盤です。 『Destiny Road』の方は2曲がカヴァーですが他はメンバーの誰かの作品で占められています。ただタイトルがタイトルだけに [運命の道] アルバム前半はズッシリと重たく暗くお葬式にでも流れそうな雰囲気で驚きましたが、8曲目 "Madison Blues" (エルモア・ジェイムス作) がシャッフル・ギターで少し救われた感じです。ただ、また、重く暗い曲が続きました。このアルバムはキツイですネ 『The Robert Johnson Song Book』は上記二作の間、`98年に発売されています。タイトル通り全曲ロバート・ジョンソンのカヴァー集。全体的にテンポがスローな気がして、ロバート・ジョンソンが持っていた「やるぞ〜」といった覇気の様なものを感じませんが…。 "Sweet Home Chicago" でのヴォーカルは元フリーのポール・ロジャース。 『Splinter Group Soho Live at Ronnie Scott's』は`99年に出た際は『Soho Session』というタイトルの様でした。`98年8月5日、ロンドンの [Ronnie Scott's] というジャズ・クラブでのライヴ録音。トップがオーティス・ラッシュの調子のよい "It Takes Time" から始まり小会場でのライヴ雰囲気を味わえます。メンバーは二人以外は`98年以降でほぼ固定のNeil Murray(ベース)、Roger Cotton(ピアノ)、Larry Tolfree(ドラムス)。フリートウッド・マック時代の代表曲 "Black Magic Woman"、"Albatros" と "Green Manalishi" が演奏されて、"Albatros" と "Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut" のインスト2曲で往年の泣きのギターが聴けます。また、ドン・ニックスの "Going Down" が演奏されていてスタジオ録音よりも聴きものです。"Look on Yonder Wall"のハープはピーターです、ギター共々良い感じです。 `77年〜`79年のスタジオ作品がどことなくパッとしない出来だっただけにこのライヴ盤で救われた感じです。 なお、『Soho Session』盤より何故か "The Supernatural" 、"Terraplane Blues" の2曲が削られています。 『Hot Foot Powder』も前スタジオ作と同じくロバート・ジョンソン及びロバートと別人の共作集。ただ、『The Robert Johnson Song Book』よりも格段に生き生きとした演奏でかなり良い感じがしました。 |
Splinter Group/Destiny Road as Peter Green (Splinter Group) 2003 (Original Released 1997 & 1999) CD UK Snapper SMDCD466 Disc-1 [Splinter Group] 1. Hitch Hiking Woman 2. Travelling Riverside Blues 3. Look on Yonder Hill 4. Homework 5. Stumble 6. Help Me 7. Watch Your Step 8. From Four Till Late 9. Steady Rollin' Man 10. It Takes Time 11. Dark End of the Street 12. Going Down DIsc-2 [Destiny Road] 1. Big Chance Is Gonna Come 2. Say That You Want To 3. Heart of Stone 4. You'll Be Sorry Someday 5. Tribal Dance 6. Burglar 7. Turn Your Love Away 8. Madison Blues 9. I Can't Help Myself 10. Indians 11. Hiding in Shadows 12. There's a River |
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The Robert Johnson Songbook Peter Green with Nigel Watson as Sprinter Group 1998 CD UK Snapper 100022 1. When You Got A Good Friend 2. 32-20 Blues 3. Phonograph Blues 4. Last Fair Deal Gone Down 5. Stop Breakin' Down Blues 6. Walkin' Blues 7. Love In Vain Blues 8. Ramblin' On My Mind 9. Stones In My Passway 10. Me And The Devil Blues 11. Honeymoon Blues 12. I Believe I'll Dust My Broom 13. If I Had Possession Over Judgement Day 14. Sweet Home Chicago |
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Splinter Group Soho Live at Ronnie Scott's as Peter Green 2001 (Original Released 1999) CD UK Snapper SMDCD327 Disc-1 1. It Takes Time 2. Homework 3. Black Magic Woman 4. Hey Mama Keep Your Big Mouth Shut 5. The Supernatural 6. Rattlesnake Shake 7. Shake Your Hips 8. Albatross Disc-2 1. Travelling Riverside Blues 2. Steady Rollin' Man 3. Honeymoon Blues 4. Last Fair Deal Gone Down 5. If I Had Possession Over Judgement Day 6. Green Manalishi 7. Goin' Down 8. Help Me 9. Look On Yonder Wall |
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Hot Foot Powder as Peter Green with Nigel Watson Splinter Group 2010 (Original Released 2000) CD Germany Snapper SBLUECD054 1. I'm a Steady Rollin' Man 2. From Four Until Late 3. Dead Shrimp Blues 4. Little Queen of Spades 5. They're Red Hot 6. Preachin' Blues 7. Hellhound on My Trail 8. Traveling Riverside Blues 9. Malted Milk 10. Milkcow's Calf Blues 11. Drunken Hearted Man 12. Cross Road Blues 13. Come On in My Kitchen |
『Time Traders / Reaching The Cold 100』も二作品2枚組セットになったアルバムで、先ずは2001年発表『Time Traders』の方、全曲オリジナル ("Underway" はフリートウッド・マック時代の曲)で逸品のブルース・ロック "Until the Well Runs Dry" から始まります。Track 8,9,11,13以外は充分に良かったです。21世紀初の作品らしく意気込みを感じました。 セットに成っている『Reaching The Cold 100』はオリジナルの発売順では『Time Traders』の次々作品に成ります。『Time Traders』でもそうでしたがピーターのオリジナルはフリートウッド・マック時代の曲でオリジナル作品は他のメンバーの曲、本作もすべてメンバーの作品で占められ、ボーナス曲のみに昔のピーターの楽曲が入っています、この時期のピーターは56歳。 メンバーの作品がどれも素晴らしく、聴き応えのあるブルース・ロックに成っていますのでピーターは味のあるギターを弾いていてくれれば充分ですが。 ここでも "Don't Walk Away" での泣きのギターは往年のままです。 このアルバムも全体に聴き応えのあるあるアルバムに成っています。 上記のセット作の間に発表された『Blues Don't Change』が何故にどちらかとも組まれずに発売と成ったか?はおそらく上記二作品はオリジナル中心でこの『Blues Don't Change』は他人のカヴァーが中心だということに落ち着くのでしょうか?トップはロバート・ジョンソンの曲、"I Believe My Time Ain't Long" エルモア風のボトルネック・ギターで始まり原点回帰的な雰囲気です。 このウォーキング・テンポのブルースを聴くとわたしでさえ若き時代が頭によぎります。2曲目,3曲目も同じテンポです。"Little Red Rooster" や " Don't Start Me Talking" などは多くのブルース・マンやロック・グループが演奏していた曲ですが、楽曲として聴き手側の評ではヴォーカルが弱いと感じてしまいました。タイトル曲の "Blues Don't Change" だけは、ブルース・ナンバーでなく [Mack Rice, John Gary Williams] といったソウル系のソング・ライターが書いたソウル・ナンバーですが、ブルース調に演奏していて味が有ると思いました。 |
Time Traders / Reaching The Cold 100 as Peter Green with Nigel Watson Splinter Group 2007 (Original Released 2001 & 2003) 2CD Germany Snapper SMACD 593 Disc -1 [Time Traders] 1. Until the Well Runs Dry 2. Real World 3. Running After You 4. Shadow on My Door 5. Lies 6. Down the Road of Temptation 7. Downsize Blues (Repossess My Body) 8. Feeling Good 9. Time Keeps Slipping Away 10. Wild Dogs 11. Home 12. Underway 13. Uganda Woman Disc -2 [Reaching The Cold 100] 1. Ain't Nothin' Gonna Change It 2. Look Out for Yourself 3. Cool Down 4. Dangerous Man 5. Needs Must the Devil Drives 6. Must Be a Fool 7. Don't Walk Away 8. Can You Tell Me Why (a.k.a. Legal Fee Blues) 9. Spiritual Thief 10. I'm Ready for You 11. Smile 12. Nice Girl Like You 13. When Somebody Cares Bonus 14. Black Magic Woman 15. It Takes Time 16. Green Manalishi 17. Albatross |
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Blues Don't Change as Peter Green with Nigel Watson Splinter Group 2001 CD Germany Eagle EAGCD483 1. I Believe My Time Ain't Long 2. Take Out Some Insurance 3. When It All Comes Down 4. Honey Bee 5. Little Red Rooster 6. Don't Start Me Talking 7. Nobody Knows You When You're Down and Out 8. Help Me Through the Day 9. Honest I Do 10. Blues Don't Change 11. Crawlin' King Snake |
『From Clarksdale to Heaven!』は2001年に亡くなったブルーズ界の大物、ジョン・リー・フッカーの追悼アルバムで一曲ピーター・グリーンが歌っています。声はかなり嗄れて年齢を感じさせますが、それが余計にジョン・リーの曲に合っている感じです。渋いアコギだけでなくハープもピーター・グリーンです。 このアルバムには他にもジェフ・ベック、ミック・テイラー、ゲイリー・ムーア、ゲイリー・ブルッカーなども参加しています。 『Key to Love : A Celebration Of The Music Of John Mayall』は女性ブルース・ギターリスト、デビー・デイヴィーズのアルバム。デビーがジョン・メイーオールの奥さんのバンドで演奏していた事がキッカケでソロ活動前にメイオールのアルバムにて初レコーデイングを経験、数年後にこのメイオールの曲集を発表。メイオール・バンドにいたピーター・グリーンやミック・テイラーが一曲ずつ参加しています。 『Complete Blue Horizon Sessions』はエデイ・ボイドのアルバム。ボーナスの2曲以外のメンバーはヴォーカルとピアノがエディでギターがピーター・グリーン、ベースがジョン・マックヴィ、ドラムスがミック・フリートウッドとエインズレー・ダンパーとメイオールのブルース・ブレイカーズのメンバーに成っていますので、録音は1967年頃だと思われます。 1967年には『Eddie Boyd and His Blues Band』というアルバム(購入盤は2004年CD:上記に有り)がDecca音源Gottdiscs経由で出ていましたが、そちらの方はジョン・メイオールも参加していますのでレーベル違い、別のセッションだと思われます。 こちらのアルバムの別のトラック(17,18)は`68年録音でしょう。皆が若いころの録音なので聴き応えのあるブルース集です。 『Peter Green The Anthology』は4枚組のピーター・グリーン・名曲名演集。全年代からの選曲なので好きな曲が入っていないのはこの種の物では仕方のないこと。こういったBox物が出るアーティストであること自体がやはり凄いミュージシャンの証ですので繰り返して聴くアルバムでは有りませんがとりあえずはファンとしての購入です。 |
: | From Clarksdale to Heaven! Remembering John Lee Hooker as Various 2002 CD Japan Eagle/Victor VICP-62042 8. Crawlin' King Snake by Peter Green & Splinter Group |
Key to Love : A Celebration Of The Music Of John Mayall as Debbie Davies 2003 11. Nature's Dissappearing |
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Complete Blue Horizon Sessions as Eddie Boyd 2006 (recorded in 1967-1968) CD UK SONY/BMG 82876769682 1. It's So Miserable To Be Alone 2. Empty Arm 3. You Got to Reap 4. Just the Blues 5. She's Real 6. Back Slack 7. Be Careful 8. Ten to One 9. Blues Is Here to Stay 10. You Are My Love 11. Third Degree 12. Thank You Baby 13. She's Gone 14. I Can't Stop Loving You 15. Big Boat 16. Sent for You Yesterday and Here You Come Today Above tracks are joinning Peter Green 17. The Stroller 18. No Place Like Home |
Peter Green The Anthology as Peter Green 2008 CD UK Salvo SALVOBX-404 Disc-1 1 .Evil Woman Blues / John Mayall 2. The Stumble / John Mayall's Bluesbreakers 3. Sitting In The Rain / John Mayall's Bluesbreakers 4. The World Keep On Turning / Fleetwood Mac 5. The Supernatural / John Mayall's Bluesbreakers 6. Looking For Somebody / Fleetwood Mac 7. Long Grey Mare (feat. Bob Brunning) / Fleetwood Mac 8. Stop Messin' Around / Fleetwood Mac 9. Train Is Coming / Eddie Boyd & His Blues Band 10. Greeny / John Mayall's Bluesbreakers 11. Soul Dressing / Peter B's Looners 12. I Loved Another Woman / Fleetwood Mac 13. No Place To Go / Fleetwood Mac 14. You Don't Love Me / John Mayall's Bluesbreakers 15. Lazy Poker Blues / Fleetwood Mac 16. Merry Go Round / Fleetwood Mac 17. Trying So Hard To Forget / Duster Bennett 18. Ramblin' Pony / Fleetwood Mac 19. Drifting / Fleetwood Mac Disc-2 1. Black Magic Woman / Fleetwood Mac 2. Albatross / Fleetwood Mac 3. Ain't Nobody's Business / Otis Spann 4. Someday Baby / Otis Spann 5. Watch Out / Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess) 6. Ooh Baby / Fleetwood Mac (Blues Jam At Chess) 7. Horton's Boogie Woogie - Take One / Walter Horton, Otis Spann & S.P. Leary (Blues Jam At Chess) 8. Love That Burns / Fleetwood Mac 9. First Train Home / Fleetwood Mac 10. Need Your Love So Bad / Fleetwood Mac 11. Don't Goof / The Spook / Peter Bardens 12. The Answer / Peter Bardens 13. Homage To The God Of Light / Peter Bardens 14. Oh Well Part 1 and Part 2 / Fleetwood Mac Disc-3 1. Man Of The World / Fleetwood Mac 2. Before The Beginning / Fleetwood Mac 3. Momma Don'tcha Cry Peter Green, solo 4. Underway / Fleetwood Mac 5. Rattlesnake Shake / Fleetwood Mac 6. It's Gonna Be Me Peter Green, solo 7. White Sky (love that evil woman) / Fleetwood Mac 8. The Green Manalishi (with The Two Prong Crown) / Fleetwood Mac 9. Show-biz Blues / Fleetwood Mac 10. In The Skies Peter Green, solo 11. Like A Hot Tomato Peter Green, solo 12. Whatcha Gonna Do? Peter Green, solo 13. Carry My Love Peter Green, solo 14. Corners Of My Mind Peter Green, solo 15. Hidden Depth (feat. Zoot Money) Peter Green, solo Disc-4 1. Big Change Is Gonna Come / Splinter Group 2. I'm A Steady Rollin' Man (feat. Otis Rush) / Nigel Watson & Splinter Group 3. It Takes Time / Splinter Group 4. Don't Walk Away / Splinter Group 5. Heart Of Stone / Splinter Group 6. Love In Vain Blues / Nigel Watson & Splinter Group 7. From Four Until Late (feat. Dr John) / Nigel Watson & Splinter Group 8. I'm Ready For You / Splinter Group 9. Cruel Contradictions / Dick Heckstall-Smith 10. Me And The Devil Blues / Nigel Watson & Splinter Group 11. Cross Road Blues (feat. Buddy Guy) / Nigel Watson & Splinter Group 12. Dead Shrimp Blues (feat. Hubert Sumlin) / Nigel Watson & Splinter Group 13. Travelling Riverside Blues (feat. Joe Louis Walker & Honey Boy Edwards) / Nigel Watson & Splinter Group 14. Time Keeps Slipping Away / Splinter Group 15. Look Out For Yourself / Splinter Group 16. Albatross / Chris Coco |
<Jeremy Spencer Solo Works> ジェレミー・スペンサーはロック・ギターリストのボトル・ネック奏法を語る時、必ず最初に名が出てくるほどスライドギターリストとしては名を馳せましたが(ピーターも彼のスライドギターを見込んで仲間に入れています)、エルモア・ジェイムズ流というか、本物以上に迫力有るボトル・ネック奏法ですがこの手のスライドギターばかりだったため、ピーター・グリーンの様に黒人ブルーズマン達とのセッション時でもお呼びがかからなかったり、外されたりとギターリストとしての部分ではバンドの一員で終わった感が有ります。 バンドの一員としては作曲も出来るし、ピアノも上手いし、ヴォーカルもいけるしと、かなり強力なメンバーであったと思います。 その様なジェレミーのピアノによるブルーズが聴けるのが、'63年〜'64年にImmediateに残されたブリティッシュ・ブルーズの起源時の録音群です。(クラプトン、ベック、ペイジ、メイオール、サヴォイ・ブラウンなどの貴重な録音集です)"Look Down at My Woman"と"Who's Knocking"の二曲が残されていますが、共に彼のオリジナル・ブルーズです。 その後、The Levi Setというバンドを経てフリートウッド・マックに参加しています。 フリートウッド・マック時代に発売されたソロ・アルバムは、元々『Then Play On』の中に組み込まれてフリートウッド・マック名義で発売されるべく録音されていながら、アルバムの統一性の問題からか(?)別途単独ソロ・アルバムとして発売されました。ブルーズ好きとしてのジェレミーともう一つの顔、プレスリー狂・ロックンロール狂の顔が随所に出たアメリカン・ポップス的なアルバムです。"Linda"はモロにトミー・ローの"Sheila"ですし、次の"The Shape I'm in"はプレスリー風、そして次がヘビーなブルーズ・ロックなどと彼の好きな物がごった煮で詰まったかなり私的には楽しく好きなアルバムでした。 メンバーは勿論フリートウッド・マックのメンバーですがピーター・グリーンはバンジョーで"String-a-Long"に参加したのみです。(バンジョーでとは言え、ピーターがこんなに明るく楽しい曲を演奏するのは正規に発売された中では珍しい事でした。後の発掘物ライブや未発表音源集では数曲、ジェレミーに付き合った物がありました。) このサウンドの続きがフリートウッド・マックとしての『Kiln House』に成るのですが、この後彼は新興宗教教団である「Children Of God」に洗脳されてフリートウッド・マックを脱退してしまいました。そして、その新興宗教教団のメンバー達と出したのが『Jeremy Spencer and the Children』です。内容はいつもホットでエルモアに成りきったり、プレスリーに成りきったりと情熱むき出しの部分が有った彼ですが、なんか軽く成りすぎてサラサラと流れすぎる水のようで特徴の薄いアルバムでした。 その後、音沙汰無しでしたが'79年に突然 The Jeremy Spencer Band 名義でMichael Fogartyと組んでアルバムが発売されました、出てきた音は昔のジェレミーからは想像もつかないようなサウンドで驚かされました。TOTOやスティーリー・ダン風的なサウンドの中、ジェレミーのギターは泣くようにブルージーな音で素晴らしく、感化されたらとことん感化されるジェレミーの性質が再開花した感じです。 でも、この後またまた音楽界から長く離れてしまったジェレミーでした。そして'90年代後半頃から少しずつ復活してきたのか、'99年にライブCDが出ていたらしいです。 最近、また新譜が出ました(2005年録音、2006年発売『Precious Little』)。ノルウェーに渡り地元のミュージシャンをバックにスロー・ブルーズ(オリジナルも有りますが、相変わらずエルモア・ジェイムズの曲も奏っています)と昔のまま変わらず、プレスリータイプの曲もきっちり入っていました。 |
The Archives of British Blues Featuring Clapton, Beck, Page & Other Greats Various artists LP JAPAN Immediate IIR-8143 A-7. Look Down at My Woman by Jeremy Spencer |
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Jeremy Spencer as Jeremy Spencer 1970 LP UK Reprise K44105 A 1. Linda 2. The Shape I'm in 3. Mean Blues 4. String-a-Long 5. Here Come Charlie (With His Dancing Shoes On) 6. Teenage Love Affair B 1. Jenny Lee 2. Don't Go, Please Stay 3. You Made a Hit 4. Take a Look Around Mrs.Brown (Sic) 5. Surfin' Girl 6. If I Could Swim the Mountain |
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Jeremy Spencer and the Children as Jeremy Spencer and the Children 1972 LP USA Columbia KC-31990 A 1. Can You Hear the Song? 2. The World in Her Heart 3. Joan of Arc 4. The Prophet 5. When I Looked to See the Sunshine B 1. Let's Get on the Ball 2. Someone Told Me 3. Beauty for Ashes 4. War Horse 5. I Believe in Jesus |
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Free as The Jeremy Spencer Band 1979 LP USA Atlantic SD-19236 A 1. Deeper 2. Sunshine 3. Love Our Way Outta Here B 1. Flee 2. Cool Breeze 3. You've Got The Right 4. Travellin' |
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Blues Anytime 1 as Various 2001 CD JAPAN Immediate VICP-61241 18. Who's Knocking 20. Look Down at My Woman by Jeremy Spencer |
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Precious Little as Jeremy Spencer CD USA Blind Pig/Bluestown BPCD-5106 1.Bitter Lemon 2.Psychic Waste 3.It Hurts Me Too 4.Please Don't Stop 5.Serene Serena 6.Dr. J 7.Bleeding Heart 8.Many Sparrows 9.Trouble And Woe 10.Maria De Santiago 11.Take And Give 12.Precious Little |
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