Rory Gallagher & Fleetwood Mac

 
このページは当初ロリー・ギャラガーとフリートウッド・マックを一緒にして一つのファイルにしていたのですが、ロリー・ギャラガーの方がボーナストラック付の再発物が相次ぎ非常にサイズが大きくなりましたので、個々に分割することにしました。ここはロリー・ギャラガーのページと変更します。


60年代後半から70年代初期、ギターを弾いていた人とかギターサウンドに興味を持っていた人たちに取り、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ等と並びロリー・ギャラガーやピーター・グリーンは忘れられない名前でしょう。ふたりに共通する事は、'63年〜'64年頃に起こったブリティッシュ・ブルーズブームの影響下にあり、コマーシャリズムとは無縁な世界でギターサウンドに青春の情熱を打込んだギターリストだったという事でしょうか。
中でもピーター・グリーンが主になって結成した初期のフリートウッド・マックは、ブルース・ロックの中心的存在であり、今なお根強いファンの居るバンドです。
数度のメンバーチェンジを繰返し、都度バンドカラーを変えていったフリートウッド・マックですので、中期頃には買わなかったアルバムも幾つか有ります、ここではピーター・グリーンとジェレミー・スペンサーが在籍していたブルーズ・バンド時代のみを取り上げています。


RORY GALLAGHER

<1969-1974>
 今では塗装の落ちたストラトキャスターと云えばスティーヴィー・レイ・ヴォーンが代名詞の様に成っていますが、オールドファンの間ではやはりこの人、ロリー・ギャラガーでしょう。
ロック史に残るような歴史的名盤といえるアルバムは残念ながら残っては居ませんが、それはロリーの持つ‘音楽への姿勢’が時代を先取りするだとか革命的だとかそういった物とは無縁で、常に好きな音楽を無心に演奏し続けたという職人肌気質のミュージシャンだったという事に起因して居ただけでしょう。それでも一枚一枚のアルバムは、ギター好きには忘れる事は出来ないとても愛着のある作品に成っています。
ロリーのギターは、飾り気はなく素直ながらも歯切れ良いし、小気味よいし、何より情熱の迸るのが伝わってきてほんと、ホットに成れます。
 ロリー・ギャラガーは1948年3月2日 、アイルランド(共和国)の最北端ドニゴール州バリーシャノン生まれ、生まれて間もなく最南端コーク州コーク(お母さんの故郷)に移りここが彼の故郷の町としてよく知られています。
「9歳でアコースティック・ギターを手にし、ビートルズのメンバー達も夢中になったロニー・ドネガンなどのスキッフルで演奏に目覚め、12歳でエレキ・ギターを手にする」というのは、この時代の他のギターリスト達と似通っていますが、15歳でショウバンドに参加してプロデビューというのは日本で言う中学校在学中なので、かなり早いスタートでしょう。(どうも、15歳時に不登校でそのまま中退して参加したらしいです、でも翌年16歳で卒業試験を受けたとか?)
エレキ・ギターを手にして3年間でプロと成ったのは元々才能が有ったのでしょうし、この参加したショウバンドではエルヴィス・プレスリー、エディ・コクランなどR&R中心に演奏していながらも様々なジャンルの曲を演奏しなければ成らなかった為、彼のプレイスタイルがブルーズ一辺倒で終わらないといった巾の広さの基礎をこの時期に築いたのだと思います。
 その後、当時イギリスで起こったブルーズブームの中で、ブルース・ロックを奏りたくて1965年に自らのバンド"Taste(テイスト)"を結成しています。テイストは各地でライブ活動を続け、そして北アイルランドのベルファストで演奏中にエディ・ケネディーというマネージャーに認められて彼とマネージメント契約をし、1967年に初のレコーディングをアイルランドで行っています。(この録音は有名になってからの'74年、『In the Beginning』として発売されました) その後'68年に拠点をロンドンに移した時、結成時のメンバーだったEric Kitteringham(Bass)とNorman Damery(Drums)が脱退、代わりにRichard McCracken(Bass)とJohn Wilson(Drums)を得て再度トリオ編成でスタート、英Porydorと契約、翌'69年にはファーストアルバムをリリースしてロリーのレコーディング・アーティストとしての始まりと成りました。


 わたしは'69年、'70年当時、ロック系ではヤードバース出身の三人のギターリスト周辺中心に聴いていましたので、テイストは勿論ロリー・ギャラガーまで耳を伸ばしてはいませんでした。
 最初に買ったのは'72年でソロ二作目の『Deuce』、アコースティックギターを使用した曲が3曲あり、ビンビン弾きまくるイメージを持って針を落としてみて実際は、抱いたイメージとは割とかけ離れたアルバムでしたがわたしは気に入りました。丁度日本デビューしたてのユーライア・ヒープ(好きです)のサウンドに似ていると思ったのが"I'm Not Awake Yet(目が覚めないボク)"と"Crest of a Wave(波の峰)"、ボブ・ディラン調だと感じたのが"Out of My Mind(心が乱れて)quot;、カントリーっぽいフォークソング系の"Don't Know Where I'm Going(ボクは何処へ行ったらいいの)"など多彩なサウンドが溢れていました。
そして次に買った『Live in Europe』でヘビィなブルーズを弾き、歌うロリーと出合い、以後買い続ける事に成ります。日本でもこのライヴ盤で評判になり漸くテイスト時代のアルバムがリリースされ出しました。ここで意外な音に出会います。
 ショウバンド時代に覚えたと思われるロリーのアルト・サックスですが、凄く好きです(わたし自身、一番好きなジャズメンがジャッキー・マクリーンだという位ですのでアルト・サックスの音色は結構好きなのです)。テイスト時代の『On The Boards』のタイトル曲と"It's Happend Before, It'll Happen Again"で2曲、ソロ第一作『Rory Gallagher』で聴ける"Can't Believe It's True"などモロジャズで好きです。特に"It's Happend Before, It'll Happen Again"ではサックスのみならず、ギターもストラトキャスターとは思えないような暖かい音色で完全なジャズ・ギター(リチャード・マクラッケンのジャズベースも好サポート)。テン・イヤーズ・アフターのアルヴィン・リーも時々ジャズ的アプローチをしていましたが、ロリーの方が断然良い音色出しています。'72年メロディ・メーカー誌のギターリスト部門でE.クラプトン、アルヴィン・リーを押えてトップに選出(読者投票)されたのも分かるほど上手いです。
この『On the Boards』収録の曲はCD時代に入って出された『Best Of Taste』にも収録されました。
 '70年代前半のソロアルバムでのスタジオ録音盤はアイルランドでのショウバンド時代の名残かほんと多彩なジャンルの影響を受けて消化している姿が聴けて楽しいです。ブルーズをやるにしても他のブルーズ・ロックギターリスト達のようにモダン・ブルーズばかりじゃなくカントリー・ブルーズ、フォーク・ブルーズ等の'40年代'50年代のブルーズを結構奏っています。
 「ライヴでこそ本領発揮するミュージシャン」という評価が定着してしまってスタジオ録音盤を軽く見てしまうのは勿体ないです。ギタープレイヤーとしてベストプレイを聴けるのはライヴ盤、ミュージシャンとしての多彩な多才さを披露しているのがスタジオ録音盤だと思います。
'73年の2作『Blueprint』と『Tattoo』はロリーの曲作りに巾が出来、ソングライターとしてもトップクラスだと知らされる程に良い曲が収められていました。
"Million Miles Away(100万マイルも離れて )"が有名でわたしも好きな曲ですが、"Daughter of the Everglades(沼地の娘)"も良い曲ですね。この2枚は当時ほんとよく聴きました。
ところでこの『Blueprint』以降、テイスト時代からずっとギター、ベース、ドラムスのトリオ編成だったのをキーボードを加えてクァルテット編成に変えました。これはサウンド全体の事を更に考えるように成ったからでしょう。
それから愛聴者の多い『Irish Tour '74.. 』へと続きますが、間で突如発売されたのが、未発表だった初代テイスト時代の音源『In the Beginning』でした。全曲ブルーズでロリーギャラガーのアルバムとしては珍しい一枚です。(ブルーズロック系のギターリストで有りながら、随所にフォーク系やカントリー系の曲を混ぜるのが常でした)
『Irish Tour '74.. 』はギターマンとしてのロリー・ギャラガーの魅力がいっぱい詰まったライヴ盤。30年以上経て聴き直しても当時と同じ気持ちで聴けるって実際、凄い演奏です。(ロリーはスライドギターを弾く時はストラトキャスターからテレキャスターに持ち替えています)

Taste
Taste (As Taste) 1969
LP UK Polydor 583 042

A
1. Blister on the Moon
2. Leaving Blues
3. Sugar Mama
4. Hall
5. Born on the Wrong Side of Time
B
1. Dual Carriageway Pain
2. Same Old Story
3. Catfish
4. I'm Moving on

On The Boards On The Boards (As Taste) 1970
LP JAPAN Porydor MP-2327(1973 )

A
1. What's Going on
2. Railway and Gun
3. It's Happend Before, It'll Happen Again
4. If the Day Was Any Longer
5. Morning Sun
B
1. Eat My Words
2. On the Board
3. If I Don't Sing I'll Cry
4. She Here
5. I'll Remember

Rory Gallagher Rory Gallagher 1971
LP UK Porydor 2383 044

A
1. Laundromat
2. Just the Smile
3. I Fall Apart
4. Wave Myself Goodbye
5. Hands Up
B
1. Sinner Boy
2. For the Last Time
3. It's You
4. I'm Not Surprised
5. Can't Believe It's True


Deuce Deuce 1971
LP Japan Porydor MP-2236(1972)

A
1. Used to Be
2. I'm Not Awake Yet
3. Don't Know Where I'm Going
4. Maybe I Will
5. Whole Lot of People
B
1. In Your Town
2. Should've Learnt My Lesson
3. There's a Light
4. Out of My Mind
5. Crest of a Wave

Live Taste Live Taste (As Taste) 1971
LP JAPAN Porydor MP-2318(1973)

A
1. Sugar Mama
2. Gamblin' Blues
3. Feel So Good-Part 1
B
1. Feel So Good-Part 2
2. Catfish
3. Same Old Story

Live in Europe Live in Europe 1972
LP JAPAN Porydor MP-2258

A
1. Messin' With the Kid
2. Laundromat
3. I Could've Had Religion
4. Pistol Slapper Blues
B
1. Going to My Home Town
2. In Your Town
3. Bullfrog Blues

Live at Isle of Wight Live at Isle of Wight (As Taste) 1972
LP UK Porydor 2383 120

A
1. What's Going on
2. Sugar Mama
3. Morning Sun
4. Sinner Boy
B
1. Feel So Good
2. Catfish

Blueprint Blueprint 1973
LP JAPAN Porydor MP-2308

A
1. Walk on Hot Coals
2. Daughter of the Everglades
3. Banker's Blues
4. Hands Off
B
1. Race the Breeze
2. Seventh Son of a Seventh Son
3. Unmilitary Two-Step
4. If I Had a Reason

Tattoo Tattoo 1973
LP JAPAN Porydor MP-2343

A
1. Tattoo'd Lady
2. Cradle Rock
3. 20/20 Vision
4. They Don't Make Them Like You Anymore
5. Livin' Like a Trucker
B
6. Sleep on a Clothes-Line
7. Who's That Coming?
8. Million Miles Away
9. Admit It

In the Beginning In the Beginning (As Taste) 1974
LP IRELAND Emerald Gem GES-1110

A
1. Wee Wee Baby
2. How Many More Years
3. Take It Easy Baby
B
1. You've Got to Pay
2. Worried Man
3. Norman Invasion
4. Pardon Me Mister

Irish Tour '74.. Irish Tour '74.. 1974
LP JAPAN Polydor MP-9467/8

A
1. Cradle Rock
2. I Wonder Who
3. Tattoo'd Lady
B
1. Too Much Alcohol
2. As the Crow Flies
3. Million Miles Away
C
1. Walk on Hot Coals
2. Who's That Coming?
D
1. Back on My Stompin' Ground
2. Just a Little Bit


<1975-1982>
 '75年にはPolydorからChrysalisへ移籍しました。移籍の成り行きがどうだったのか分かりませんが、おそらく誘われて迎入れられたのでしょう。
この時期のChrysalisというとお抱えだった(アルヴィン・リーの)テン・イヤーズ・アフターや(スティヴィー・ウィンウッドの)トラフッィク等の人気が全盛期を過ぎた頃で、マイケル・シェンカーを加えた新生UFO等とも契約をしてハードなロックスターを獲得し出していた頃でした。
 移籍第一作が『Against the Grain』(「性分に反して」という慣用句)というタイトル。Polydor時代には随所に出していたブルーズ色が奥へ引っ込み、ロックファン全般に受け入れられそうなタイプの曲が多くなりました。ここら辺がChrysalisとの契約条件だったのかも知れません。
ただ、完全に意に反しての録音だったかというと、案外そうでもなくてロリーも乗って録音したのじゃないでしょうか?金銭で意に反する事をしてしまうタイプの人ではなかったでしょうし、プレイ自体は不機嫌そうでもなく快調そのものですしね。
 続く『Calling Card』はプロデュースがロジャー・グローバー、ロリーの側からプロデュースを依頼したらしいので、ハード・ロックっぽい作品に仕上げたかったのか知れません。
"Moonchild"と"Secret Agent"の二曲がモロハード・ロックです。中でも印象的なギターリフが特徴の"Moonchild"は明らかにディープ・パープルを意識して作られた曲です。また、タイトル曲"Calling Card"はヘビーなブルーズ、一曲目"Do You Read Me"もブルーズをベースにしたブルーズ・ロックでしたし、きっちりブルーズも奏っていました。
そして、今までのロリーのアルバムでは先ず無かったタイプの曲が"Edged in Blue"、所謂ハード・ポップと呼ばれるジャンルで、メロディアスでセンスの良い曲です。ただ、精錬されたこの都会っぽさがロリーに似合うか?というと・・・時々おしゃれして街を歩くのも悪くないといった感じでしょうか。
 チェックのフランネル・シャツやGジャンなどを身につけて汗を飛ばしてブルーズを演奏するロリーのイメージも大切にしたいです。
Chrysalis時代のアルバムの中ではこの『Calling Card』が一番好きです。

続く『Photo-Finish』、『Top Priority』は5年間続けた4人編成を再びトリオに戻し、ヘビーなロックを奏っています、どちらかというと『Top Priority』の方がヘビーで曲もプレイも良いのですが、発売当時ロリー・ギャラガーらしさはかなり影を潜めた感じがしました。今聴き直してみてもやはり同じ感想です。ジェーンなどのドイツのハードロックバンドのアルバムと似ている感じがしますね。

 '80年代に入り『Stage Struck』というライブアルバムを出していましたが、「そのうちに」と後回しにしている内にLP時代には買いそびれてしまいました。そして'82年に出た『Jinx』を買った後、暫く彼の新作は発売されなくなりわたしも彼の作品を追うのを休憩していました。

『Jinx』は音的にはソロデビューした頃の'70代前半の頃に戻った感じがします、クリサリス時代でブルーズ・ギターリストとしてのプレイを聴くのならこのアルバムしかないでしょう、特にスローなブルーズが良いですね。
 買い漏らしていた『Stage Struck』をCDで買いましたが、'79年と'80年のツアーからハード・ロック系の曲ばかりを(クリサリス時代の曲)収録した物で、一口で言えば「実に格好いい」です。
時代的に言えばハード・ロックというジャンルが、より重量感を帯びて、ハイトーン・ヴォーカルで疾走感を表現するヘビー・メタルと呼ばれるジャンルにほぼ移行し終わった時期に当たりますが、ここでのロリーのギターはやはりギターバンドの持ち味だったハード・ロックのそれで痛快そのものです。

Against the Grain
Against the Grain 1975
LP JAPAN Chrysalis CHR-1098

A
1. Let Me In
2. Cross Me off Your List
3. Ain't Too Good
4. Souped-Up Ford
5. Bought and Sold
B
6. I Take What I Want
7. Lost at Sea
8. All Around Man
9. Out on the Western Plains
10. At the Bottom

Calling Card Calling Card 1976
LP USA Chrysalis CHR-1124

A
1. Do You Read Me
2. Country Mile
3. Moonchild
4. Calling Card
5. I'll Admit You're Gone
B
1. Secret Agent
2. Jacknife Beat
3. Edged in Blue
4. Barley and Grape Rag

Photo-Finish Photo-Finish 1978
LP USA Chrysalis CHR-1170

A
1. Shin Kicker
2. Brute Force & Ignorance
3. Cruise on Out
4. Cloak & Dagger
5. Overnight Bag
B
1. Shadow Play
2. Mississippi Sheiks
3. Last of the Independents
4. Fuel to the Fire

Top Priority Top Priority 1979
LP USA Chrysalis CHR-1235

A
1. Follow Me
2. Philby
3. Wayward Child
4. Key Chain
5. At the Depot
B
1. Bad Penny
2. Just Hit Town
3. Off the Handle
4. Public Enemy No.1

Stage Struck Stage Struck original 1980
CD (2000) USA Buddha 74465 9970802

1. Shin Kicker
2. Wayward Child
3. Brute Force & Ignorance
4. Moonchild
5. Bad Penny +
6. Key Chain +
7. Follow Me
8. Bought & Sold
9. Last of the Independents
10. Shadow Play

+=Bonus Tracks
Jinx Jinx 1982
LP JAPAN Chrysalis WWS-81498

A
1. Signals
2. The Devil Made Me Do It
3. Double Vision
4. Easy Come Easy Go
5. Big Guns
B
1. Jinxed
2. Bourbon
3. Ride on Red, Ride on
4. Loose Talk


<1987-1995>
 一時というか5年間ほど新譜が遠ざかっていたロリー。テイスト時代からマネージメントでストレスを溜めていたらしく、レコーディングの長い沈黙はどうやら、やりたい音楽と契約条件のすれ違いだった様です。
自らのレーベルCapoを設立して、1987年と1990年にアルバムをリリースしていました。ソロに成ってからの公式なアルバムとして13枚目と14枚目に当たります。この二枚は当初発売された時期にわたしは聴く事は出来ませんでした。

 ロリーが亡くなっていたと知ったのは没後既に二年を経ていた時でした。まさか、1995年6月14日に帰らぬ人と成っていたとはなんと言う事・・・
 昔は月に数種の音楽雑誌を買っていたのに、80年代中頃からは音楽雑誌をそう買わなく成っていまして、丁度こういったニュースには疎く成っていた時期でした(90年代後半からはネットでニュースは拾い読み出来るように成りましたが)。邦盤CDのタスキにあった『追悼コレクション』で、驚いた次第です。
 ストレス解除のためにテイスト時代からお酒の力を借りていたらしく、年々そのアルコール量が増えて行き、ついには肝臓を痛める迄に成っていたとの事です。'95年1月に演奏ツアー中に倒れて肝臓移植の手術を受け、手術を成功させながらも、肺炎合併症で47歳の若さで亡くなられていました。
(ちなみに、開腹手術をすると半年間ほどは免疫力の低下で肺炎などの感染症を併発させ易いのですが、肝手術の場合は特に要注意らしいです)

 この二枚のアルバム、内容はかなり差が有ります。『Defender』は新レーベル第一弾という事で気負いすぎたのかロリーのアルバムの中では一番散漫な印象を受けます。印象的なのはオリジナルでなく"Don't Start Me Talkin'" というソニー・ボーイ・ウィリアムソンのブルーズナンバーでした。
一方、実質の遺作となった『Fresh Evidence』はこちらの方がクリサリス時代の『Jinx』に次ぐ作品的で『Jinx』路線を次ぎながら、全体的に切れが良くなっています。
いきなり「あれーっ」と感じたのは一曲目"Kid Gloves"がローリング・ストーンズ風だったということ、そういえばミック・テイラーが抜けた後のストーンズのリード・ギターリストとしてジェフ・ベック、ピーター・フランプトン、ミック・ロンソンなどと一緒にロリーも候補に挙がっていました(タイプがバラバラなのが面白い)。きっと、その時にロリーが参加していたら一曲目や三曲目"Middlename"なんかを昔に奏っていたのかもです。
 そして、自身レーベルから出た最初のベスト物が『Edged in Blue』、これは『Calling Card』の中の曲をタイトルにしていますが内容はブルーズ物ばかりのベスト。
また、自身レーベル設立時にソロ名義の旧作権利を買い戻したロリーでしたが、テイスト名義の物は出来なかったらしく、ポリドールからテイスト時代のベスとが'94年に出ていたようです。
Defender
Defender original 1987
CD (1998) UK Strange CAPO-113

1. Kickback City
2. Loanshark Blues
3. Continental Op (To Dashiell Hammet)
4. I Ain't No Saint
5. Failsafe Day
6. Road to Hell
7. Doing Time
8. Smear Campaign
9. Don't Start Me Talkin'
10. Seven Days
11. Seems to Me +
12. No Peace for the Wicked +

+=Bonus Tracks
Fresh Evidence Fresh Evidence 1990
CD (1998) UK Strange CAPO-114

1. Kid Gloves
2. King of Zydeco
3. Middlename
4. Alexis
5. Empire State Express
6. Ghost Blues
7. Heaven's Gate
8. Loop
9. Walkin' Wounded
10. Slumming Angel
11. Never Asked You for Nothin' +
12. Bowed Not Broken +

+=Bonus Tracks
Edged in Blue Edged in Blue 1992
CD JAPAN TDK Core TDCY-6002(1997)

1. Don't Start Me Talkin'
2. Loop
3. Calling Card
4. Heaven's Gate
5. At the Depot
6. Brute Force & Ignorance
7. Loanshark Blues
8. I Could Have Had Religion
9. Ride on Red, Ride On
10. I Wonder Who
11. Seven Days

Best Of Taste Best Of Taste (As Taste) 1994
CD EU Polydor 521-999-2(2000)

1. Blister on the Moon
2. Born on the Wrong Side of Time
3. Leaving Blues
4. Hail
5. Same Old Story
6. Catfish
7. I'm Moving on
8. What's Going on
9. Railway And Gun
10. Eat My Words
11. On the Boards
12. It's Happened Before, It'll Happen Again
13. If The Day Was Any Longer
14. I Feel So Good - (live)
15. Sugar Mama - (live)
16. Sinner Boy - (live)



<1996-2009>
 ここからはロリーの没後に発売された物となります。『Edged In Blue』がブルーズ物コンピレーションだったために"Edged In Blue"が含まれませんでしたが、これはその"Edged In Blue"を含むコンピレーション盤で『Etched in Blue』というタイトルで出されました。
一応ソロ名義作一枚一枚から一曲ずつという選曲ですが 、必ずしもアルバムを代表する曲ばかりでの選曲でも無いと思います。でも、聴き込んだ曲が流れ、バドワイザーを片手にとか、グラスを片手にとかのインナー写真を眺めると、彼の居ない事を妙に再確認させられてブルーに染まってしまいます。
昔の写真はいつもギターを手にした写真ばかりでした。
 『The BBC Sessions』は次々と大物の未発表ライブが発売されているBBC放送用音源集です。'71年から'78年頃の一番充実していた時期の録音ですので聴応えは有りますし、好きな曲"コーリング・カード"や"沼地の娘"など、ライブ音源として聴くのは初めての曲が聴けますし、彼のブルース・ギターが堪能できる"What in the World"が聴けるのも嬉しい盤です。
『Wheels Within Wheels』は全曲未発表音源でロリー・ギャラガーのアコースティック・ギターをフィーチャーした作品ばかりが集められています。
次の『Meeting with the G-Man+』は2001年に発売されたライブ音源集の『Let's Go to Work』(『Live In Europe』、『Irish Tour '74』、『Stage Struck』にボーナス盤として未発表のアムステルダムでのライブ盤を追加して発売されたBOX-SET)から、ボーナス盤の部分のアムステルダム公演ライブだけを単発発売した物です。(その際、更に6曲の未発表音源が追加されています)音質は正規に発売されたライブ盤に比べて落ちますが"La Bamba"など、スタジオ録音されていないような曲も聴けます。

そして『The Big Guns』、既にロリー没後10年が経っていて、没後10年目にあたって発売されたベスト物です。
二枚組ですので今までのベスト物よりは選曲的には一番妥当な物に成っています。

 そして今は旧作もリマスターされてボーナストラックが追加されて次々と再発されています。生前、発売権を買い戻した事が幸いして、ソロ時代のアルバム音源ががほぼいつでも買える状態に成ってます。ボーナストラックが含まれている以上、わたしも少しずつ買足して行くことに成るでしょう。

 やがて時代も変わり、旧作に追加曲を加えたアルバム発売ばかりではなく、ビデオやDVDで映像物発売していた記録公演が、音質改善技術の向上のおかげでCD発売される様な時代にも成ってきました。そのような背景から出されたのが『Live at Montreux』です。これはスイスで行われているモントルー・ジャズ・フェスティバルへロリーが1975年、1976年、1977年、1979年、1985年に出演した時の演奏から抜粋された記録音源です。ロリーの他ベースのGerry McAvoyは変わらずですが、ドラムスがRod de'Ath、Ted McKenna、Brendan O'Neill と変わっている様です。Jazz Festival ですので演奏はBluesRockです。
(余談ですがモントレー・ジャズ・フェスティバルはアメリカ・カリフォルニア州のMontereyでスイスのMontreuxとは別地域の別イベントです)
今後も未発表音源がまだ出る可能性は有りますね。

 2009年に『Crest Of A Wave - The Best Of Rory Gallagher』というベスト物が発売されました。「またまたベスト物?」といった感じでしたが今回のは珍しくも米編集、選曲も違いますのでとりあえず購入にいたりました。

Etched in Blue
Etched in Blue 1998
CD EU BMG/Camden 74321 627972

1. Loanshark Blues
2. Bought & Sold
3. Bad Penny
4. Cruise on Out
5. Crest of a Wave
6. I'm Not Suprised
7. Unmilitary Two-Step
8. Alexis
9. Edged In Blue
10. They Don't Make Them Like You Anymore
11. The Devil Made Me Do It
12. Too Much Alcohol(Live)
13. I Could Have Had Religion(Live)
14. Shin Kicker(Live)

The BBC Sessions The BBC Sessions 1998
CD USA Buddha 7446599649-2

Disc-1
1. Calling Card
2. What in the World
3. Jacknife Beat
4. Country Mile
5. Got My Mojo Working
6. Garbage Man
7. Roberta
8. Used to Be
9. I Take What I Want
10. Cruise on Out
Disc-2
1. Race the Breeze
2. Hands Off
3. Crest of a Wave
4. Feel So Bad
5. For the Last Time
6. It Takes Time
7. Seventh Son of a Seventh Son
8. Daughter of the Everglades
9. They Don't Make Them Like You Anymore
10. Tore Down
11. When My Baby She Left Me
12. Hoodoo Man

Wheels Within Wheels Wheels Within Wheels 2003
CD
USA Buddah 74465 997872

1. Wheels Within Wheels
2. Flight to Paradise (with Juan Martin)
3. As the Crow Flies
4. Lonesome Highway
5. Bratacha Dubha (with Martin Carthy)
6. She Moved Thro' the Fair/Ann Cran Ull (with Bert Jansch)
7. Barley & Grape Rag (with Ronnie Drew and the Dubliners)
8. The Cuckoo (with Roland Van Campenhout)
9. Amazing Grace (with Bela Fleck)
10. Walkin' Blues (with Bela Fleck and Mark Feltham)
11. Blue Moon of Kentucky (with Bela Fleck and Mark Feltham)
12. Deep Elm Blues (with Roland Van Campenhout)
13. Goin' to My Hometown (with Lonnie Donegan)
14. Lonesome Highway Refraining

Meeting with the G-Man+ Meeting with the G-Man+ 2003
CD Japan BMG/Camden BVCM-31112

1. Continental Op
2. Moonchild
3. Mean Disposition
4. The Loop
   (featuring Resurrection Shuffle
   & Jailhouse Rock)
5. Don't Start Me Talkin'
   (featuring Revolution)
6. She Moved Through The Fair (+)
7. Out On The Western Plain (+)
8. William Of Green (+)
9. Mercy River
   (featuring Amazing Grace) (+)
10. Walking Blues (+)
11. Don't Think Twice It's Alright (+)
12. Ghost Blues
13. Messin' With The Kid
14. La Bamba

  (+)=Previously Unreleased Tracks

The Big Guns The Big Guns:
The Very Best of Rory Gallagher
2005
CD(SACD) EU SONY/BMG CAPO-705

DIsc-1
1. Big Guns
2. What's Going on - Taste
3. Tatto'd Lady
4. Bad Penny
5. Shadow Play
6. Kickback City
7. Bourbon
8. Sinnerboy - Taste
9. Used to Be
10. Goin' to My Hometown
11. Bullfrog Blues (+)
12. Messin' With the Kid (+)
Disc-2
1. The Loop
2. Born on The Wrong Side of Time - Taste
3. A Million Miles Away
4. Calling Card
5. Out on the Western Plain
6. Lonesome Highway
7. Just the Smile
8. I'm Not Awake Yet
9. Daughter of the Everglades
10. I'll Admit You're Gone
11. The King of Zydeco
12. They Don't Make Them Like You Anymore

  (+)=Previously Unreleased Tracks

Irish Tour Irish Tour original 1974
CD UK Strage CAPO-106(1998)

1. Cradle Rock
2. I Wonder Who
3. Tattoo'd Lady
4 Too Much Alcohol
5 As the Crow Flies
6 A Million Miles Away
7 Walk on Hot Coals
8 Who's That Coming?
9 Back on My Stompin' Ground
10. Maritime *

*=replacement Track from original album
Against the Grain Against the Grain (original 1975) 1999
CD
JAPAN BMG/Strage BVCM-35008

1. Let Me In
2. Cross Me off Your List
3. Ain't Too Good
4. Souped-Up Ford
5. Bought and Sold
6. I Take What I Want
7. Lost at Sea
8. All Around Man
9. Out on the Western Plains
10. At the Bottom
11. Cluney Blues +
12. My Baby, Sure +

+=Bonus Tracks
Calling Card Calling Card (original 1976) 1999
CD
JAPAN BMG/Strage BVCM-35009

1. Do You Read Me
2. Country Mile
3. Moonchild
4. Calling Card
5. I'll Admit You're Gone
6. Secret Agent
7. Jacknife Beat
8. Edged in Blue
9. Barley and Grape Rag
10. Rue the Day +
11. Public Enemy (B-Girl Version) +

+=Bonus Tracks
Live in Europe Live in Europe (original 1972) 1999
CD USA Buddha/BMG 44659 96852

1. Messin' With the Kid
2. Laundromat
3. I Could've Had Religion
4. Pistol Slapper Blues
5. Going to My Home Town
6. In Your Town
7.What in the World *
8.Hoodoo Man *
9. Bullfrog Blues

+=Bonus Tracks


Tattoo Tattoo (original 1973) 2000
CD UK Strage-105

1. Tattoo'd Lady
2. Cradle Rock
3. 20/20 Vision
4. They Don't Make Them Like You Anymore
5. Livin' Like a Trucker
6. Sleep on a Clothes-Line
7. Who's That Coming?
8. Million Miles Away
9. Admit It
10. Tucson, Arizona +
11. Just a Little Bit +

+=Bonus Tracks
Jinx Jinx (original 1982) 2000
CD Japan BMG BVCM-35064

1. Big Guns
2. Bourbon
3. Double Vision
4. The Devil Made Me Do It
5. Signals
6. Jinxed
7. Easy Come Easy Go
8. Nothin' But the Devil +
9. Ride on Red, Ride on
10. Lonely Mile +
11. Loose Talk


+=Bonus Tracks

Blueprint Blueprint (original 1973)
CD USA Buddha/BMG 44659 97092

1. Walk on Hot Coals
2. Daughter of the Everglades
3. Banker's Blues
4. Hands Off
5. Race the Breeze
6. Seventh Son of a Seventh Son
7. Unmilitary Two-Step
8. If I Had a Reason
9.Stompin' Ground(version 10) *
10.Treat Her Right *

+=Bonus Tracks

Live at Montreux Live at Montreux 2006
CD USA Eagle ER 20094-2

1. Laundromat
2. Tore Down
3. I Take What I Want
4. Bought and Sold
5. Do You Read Me
6. Last of the Independents
7. Off the Handle
8. Mississippi Sheiks
9. Out on the Western Plain
10. Too Much Alcohol
11. Shin Kicker
12. Philby

Live at Montreux Crest Of A Wave - The Best Of Rory Gallagher 2009
CD USA Eagle ER-20162-2

Disc-1
1. Follow Me
2. Shinkicker
3. Do You Read Me
4. Bought & Sold
5. Loanshark Blues
6. In Your Town
7. Calling Card
8. A Million Miles Away
9. Walk On Hot Coals
10. I Fall Apart
11. Tattoo'd lady
12. Crest Of A Wave


Disc-2
1. Bad Penny
2. Overnight Bag
3. Philby
4. Shadow Play
5. Moonchild
6. They Don't Make Them Like You Anymore
7. Edged In Blue
8. Wheels Within Wheels
9. Out On The Western Plain
10. Out Of My Mind
11. Barley & Grape Rag
12. Lonesome Highway


<2010-Now>
 没後15年を経てデビュー期の映像が日の目を見て、音源化されました。『The Beat Club Sessions』と題されたDVDとCDのセット物はドイツのポップミュージックテレビ番組「ビート・クラブ」での生演奏映像とそこからの音源CD。記録は1971年〜72年の間の4回出演したときの物です。23〜24歳時のひたむきで小気味よい演奏がタップリ見らえて聴けます。嬉しい記録でした。
 そしてまた未発表音源の発掘です。2011年発売の2枚組『Notes From San Francisco』、ディスク1は1977年12月〜1978年1月にかけて米サンフランシスコのヒズ・マスターズ。ホイールズというスタジオでアルバム製作用に録音されていた物のロリーが満足できなかったということでお蔵入り音源という事です。
 ロリーはイギリスへ帰りメンバーを変えて数曲を録音し成して1978年発表の『Photo-Finish』に組入れました。"Cruise on Out"や"Mississippi Sheiks"、"Fuel to the Fire"、"Brute Force & Ignorance"などがそうです。ディスク2は1979年12月サンフランシスコのライヴハウス、オールド・ウォルドルフでのライヴ音源。
 
 2006年に音源発売されていたモントルー・ジャズ・フェスティバルでの録音のDVD+CD組が2013年に英盤で
発売されているのを見つけました。ただスクリーンフォーマットがPAL方式でしたので躊躇しましたが、リージョンフリー版ならばパソコン搭載DVDプレーヤーで再生できる可能性大という情報有りでしたのでとりあえず購入。やはりパソコンの方では再生出来ましたが単体のDVDプレーヤーでは無理でした。CD盤の方は以前の物と全く同数同曲でした。

2014年10月にロリー、初期のライブ盤『Irish Tour '74...』の完全版音源が7枚のCDにDVDがおまけで付いた8枚ボックスセットで出ていました。『Rory Gallagher Irish Tour '74 (Deluxe Edition)』(頻繁に発売状況を確認していないと見落としてしまいます)
 73年12月29日ベルファスト、74年1月2日ダブリン、1月5日コークの3公演分を各2枚ずつに収め、74年1月3日のセッション録音をプラスしたまさしく豪華版です。ベルファスト、ダブリンの音源が今回初登場でコークでの曲にも初出音源がありました。この時代のロリーはホント聴きごたえあります。

 そしてそして、没後20年に当たる2015年、今度はテイスト時代の音源が完全未発表曲を多数含み4枚組ボックスセットで出ました!『Taste I'll Remember』1969年、70年頃の音源です、これ凄いことです。
 コマーシャリズムとは完全無縁なギター小僧だったロリー、決してメジャーな人では無かったのに根強いファンの人がかなり居られたことに感動しました。ほんとテイスト時代からのファンで嬉しかったです。
 続いて、1970年のワイト島ロック・フェスティバルの音源(1972年レコード発売)も曲数追加でCD化され発売されたのです。『What's Going on Tase Live at Isle of Wight』まるで今の時期でもロリー・ギャラがーが活躍しているみたいです。あの若々しい姿のままで・・・

Beat Club Sessions The Beat Club Sessions 2010
DVD + CD Japan Eagle No Number

Disc-1 (Video DVD) region codes 2 NTSC
1. Laundromat
2. Hands Up
3. Sinnerboy
4. Just The Smile
5. Used To Be
6. In Your Town
7. Should've Learned My Lesson
8. Crest Of A Wave
9. Tore Down
10. Pistol Slapper Blues
11. I Don't Know Where I'm Going
12. Going To My Hometown
13. I Could've Had Religion
14. McAvoy Boogie
15. Hoodoo Man


Disc-2 (Audio CD)
1. Laundromat
2. Hands Up
3. Sinnerboy
4. Just The Smile
5. I Don't Know Where I'm Going
6. I Could've Had Religion
7. Used To Be
8. In Your Town
9. Should've Learned My Lesson
10. Crest Of A Wave
11. Toredown
12. Messin With The Kid


Notes from San Francisco Notes From San Francisco 2011
CD Japan SONY SICP 3163-64

Disc-1
1. Rue The Day
2. Persuasion
3. B Girl
4. Mississippi Sheiks
5. Wheels Within Wheels
6. Overnight Bag
7. Cruise On Out
8. Brute Force & Ignorance
9. Fuel To The Fire
10. Wheels Within Wheels (alternative)
11. Cut A Dash
12. Out On The Tiles

Disc-2
1. Follow Me
2. Shinkicker
3. Off The Handle
4. Bought And Sold
5. I'm Leavin'
6. Tattoo'd Lady
7. Do You Read Me
8. Country Mile
9. Calling Card
10. Shadow Play
11. Bullfrog Blues
12. Sea Cruise


Live at montreux Live at Montreux (original 2006) 2013
CD + 2DVD UK Eagle/SALVO SALVOSVX011
Disk-1
1. Laundromat
2. I'm Tore Down
3. I Take What I Want
4. Bought and Sold
5. Do You Read Me
6. Last of the Independents
7. Off the Handle
8. The Mississippi Sheiks
9. Out on the Western Plain
10. Too Much Alcohol
11. Shin Kicker
12. Philby

Disc-2, and Disk-3
DVD-Video (region codes 0 PAL)
Irish Tour '74 Deluxe Edition Rory Gallagher Irish Tour '74 (Deluxe Edition)
2014
7CD + 1DVD EU Sony Music 88875004882

Disc-1
1. Messin' with the Kid
2. Cradle Rock
3. I Wonder Who
4. Tattoo'd Lady
5. Walk on Hot Coals
6. Laundromat
7. A Million Miles Away
8. Hands Off
9. Too Much Alcohol
Disc-2
1. As the Crow Flies
2. Pistol Slapper Blues
3. Unmilitary Two-Step
4. Banker's Blues
5. Going to My Home Town
6. Who's That Coming
7. In Your Town
Disc-3
1. Cradle Rock
2. Tattoo'd Lady
3. Hands Off
4. Walk on Hot Coals
5. Laundromat
6. Too Much Alcohol
7. A Million Miles Away
Disc-4
1. As the Crow Flies
2. Pistol Slapper Blues
3. Banker's Blues
4. Unmilitary Two-Step
5. Going to My Home Town
6. In Your Town
7. Bullfrog Blues
Disc-5
1. Messin' with the Kid
2. Cradle Rock
3. I Wonder Who
4. Tattoo'd Lady
5. Walk on Hot Coals
6. Hands Off
7. A Million Miles Away
8. Laundromat
Disc-6
1. As the Crow Flies
2. Pistol Slapper Blues
3. Unmilitary Two-Step
4. Banker's Blues
5. Going to My Home Town
6. Who's That Coming?
7. In Your Town
8. Bullfrog Blues
Disc-7
1. Maritime
2. I Want You / Raunchy Medley
3. Treat Her Right
4. I Wonder Who
5. Too Much Alcohol
6. Just a Little Bit
7. I Can't Be Satisfied
8. Acoustic Medley
9. Back on My Stompin' Ground (After Hours)
10. Stompin' Ground
Disc-8
. Irish Tour '74 DVD
TASTE I'll Remember I'll Remember(As Taste) 2015
CD UK POLYDOR 472 2697

Disc-1
1 Blister On The Moon
2 Leavin’ Blues
3 Sugar Mama
4 Hail
5 Born On The Wrong Side Of Time
6 Dual Carriageway Pain
7 Same Old Story
8 Catfish
9 I’m Moving On
10 Blister On The Moon *
11 Leavin’ Blues *
12 Hail *
13 Dual Carriageway Pain #
14 Same Old Story *
15 Catfish *
  * = Alternate Version
  # = Alternate Version / No Vocals
Disc-2
1 What’s Going On
2 Railway And Gun
3 It’s Happened Before, It’ll Happen Again
4 If The Day Was Any Longer
5 Morning Sun
6 Eat My Words
7 On The Boards
8 If I Don’t Sing I’ll Cry
9 See Here
10 I’ll Remember
11 Railway And Gun (Off The Boards Mix)
12 See Here (Alternate Version)
13 It’s Happened Before, It’ll Hapen Again ( Take 2)
14 If The Day Was Any Longer *
15 Morning Sun *
16 It’s Happened Before, It’ll Happen Again *
    * = Beat Club TV Audio

Disc-3
1 What’s Going On
2 Sugar Mama
3 Gamblin’ Blues
4 Sinner Boy
5 At The Bottom
6 She’s Nineteen Years Old
7 Morning Sun
8 Catfish
9 I’ll Remember
10 Railway And Gun
11 Sugar Mama
12 Eat My Words
13 Catfish
   track 1-8
   Live In Konserthuset Stockholm, Sweden 1970
   track 9-13
   BBC Live In Concert / Paris Theatre, London 1970

Disc-4
1 Wee Wee Baby
2 How Many More Years
3 Take It Easy Baby
4 Pardon Me Mister
5 You’ve Got To Pay
6 Norman Invasion
7 Worried Man
8 Blister On The Moon
9 Born On The Wrong Side Of Time
10 Summertime
11 Blister On The Moon
12 I Got My Brand On You
13 Medley: Rock Me Baby / Bye Bye Bird / Baby Please Don’t Go / You Shook Me Baby
   track 1-9
   The Belfast Early Sessions
   track 10-13
   Live at Wobum Abbey Festival 1968
TASTE What's Going on
Tase Live at Isle of Wight
(As Taste)

(original 1972) 2015
CD UK Eagle ER203912

1. What's Going on
2. Sugar Mama
3. Morning Sun
4. Gambling Blues +
5. Sinner Boy
6. I'll Remember
7. I Feel So Good
8. Catfish Blues
9. Same Old Story +
10. Blister On The Moon +

+=Added Tracks




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Text by Mie