テールランプ

ランプが赤い
赤い・赤い・赤い
帰宅ラッシュの車の列が
きょうの疲れを凝縮してるみたい

話し相手も居ない狭い空間で
細かなエンジン音は子守歌
出そうなあくびをかみ殺し
歩道を歩く人に目を移す

同じ先に続く道のはず
言いようもなく退屈な道
軽やかな足取り乗せる道
並んではいても平行線・・・

他人の道がよく見える
起き上がりそうな嫉妬心
昼間見たつぼみ桜を思い出しながら
私はわたしをなだめています
「おまえは車を連れて帰る義務がある」

March 31, 2003

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時(とき)

休息という言葉を持たない時は
正確に正確に日々を流してる

時を駈けた日もあったのに
時を泳いだ日もあったのに
流れる時を感じることすら出来ず
一瞬の狭間に落ち込んでいる

今 何も見えなくて
今 私は流れる個体
眠ろう 眠ろう 眠りましょう
怖くはないよ
何も変わらない
何も消えては行かないよ

April 7, 2003

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愚痴


我が身のために・・・
と思うと気力を持ち続ける事は
出来るけれど・・・
あ〜 なんて不器用なわたし
疲れるばかりで少しも進まない

誰かのために・・・
と思うと充実感を持ち続ける事は
出来るけれど・・・
ふぅ〜 ある日一人になると
張った糸さえ弛んで縺れてしまう

何もひとりで出来ないわたし

April 21, 2003

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