帰らなきゃ
息をしていることは確か
生きていることは確か
なのに 今日しか見えない
今 歩いているのは誰の道?
細く曲がりくねった私の道じゃない
武器もなく兵器もない戦場で
責任の重みに取り憑かれた蟻の如く
日々を掻きぬけている
帰らなきゃ 帰らなきゃ
早くしないと私の道にも冬が来る
私 やっぱり明日を夢見て
眠ること好きな のんびりウサギ
Nov. 16, 2002
ひとりごと
いつもと同じ
走り慣れた朝の道
時計を気にして急いでる
眠っていた瞼に朝日が眩しくて
ひとりごと
忘れていた言葉 おはよう・・・
誰かと会って誰かと笑い
誰かと話して陽が沈む
日替わり定食にも似た日々ね
帰途の道もひとり道
車を降りれば既に冬の夜
冷たい風のお出迎え
ひとりごと
伝えたかった言葉 ただいま・・・
あなたと話すために帰ってきたの
部屋に空しく響く
わたしのひとりごと
Nov. 29, 2002
元気
ひとにご機嫌伺いされたなら
「元気です」
としか答えられないけれど
何故だか元気が出ない日々
音もなくしとしと降る雨が
遠くで聞える車の音が
元気をさらって行くわ
それでもひとに尋ねられたなら
「元気です」と答えるわたし
灰色の夜空を見上げて
わたしが待つのは
あなたの元気
元気をください・・・
Dec. 19, 2002
お正月
また新しい年がくる
雪の中で迎えた日もあった
雨をしのいで歩いた日もあった
私の手をひき 私の寝顔見て
遅くに眠った父や母
それは 遠い日のお正月
振り返れば泣き虫の私が居た
少しだけ 強く成れたかな?
生まれ変われた新年に
私の作ったお蕎麦を食べて
先に眠ったふたりをみると
それは ありがとうのお正月
新年おめでとう
Dec. 31, 2002
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