まぁだだよ

脚に産まれたかさぶたは
まだ紅くてピンク色
待てなくて待ちきれなくて
半分めくったら
「まぁだだよ」って笑ってる
少女から大人の女性へ
成ろうとしている貴女
「もう少し」
   ほんの少し遅れて来たのだから  

July 8, 2002

growin




田舎町

電車に乗ってバスに乗り
   遠く田舎の町から田舎の町へ   
夢は乗り継いで・・・

都会に出るから
輝けるとは限らない
都会に出れば
汚れていくとも限らない
自然の町で孤独も感じ
自然の町で喜び知った
華やかさはないけれど
秘かにひっそりと
夢が開いた田舎町

July 12, 2002
詩のイメージ画像


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アスファルトの夏

雪の上に
氷のお布団敷いて
氷の毛布に包まれて
氷の枕を抱きかかえ
氷漬けの人魚みたいに
眠りましょう
水も打たれず白さを増した
アスファルトの夏に
白い雪の幻が・・・

白い月 やさしい光
今 月明かりを恋しく思う

July 21, 2002

人魚




人魚の休日

熱い背中が見る夢は
波音運ぶ 爽やかな風
尾鰭にじゃれつく水滴を
ぴょんと飛ばせば
口元潤す 人魚の休日

ほら 透きとおる
水面を愛した少女の夏が蘇る
暑さに忘れた恋も蘇る

青い尾鰭で水を掻き
「私 味見はできないよ」と
いたずらっぽく 笑ってみたいわ
眩しい夏に

July 22, 2002

人魚2
紅蓮さんのHP,"言霊"に投稿しました




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