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雨の妖精

さよならしたけれど
小雨のあの日を忘れない
並んで歩いた坂道は
今も私のふるさとにある

頬杖付いて眺める夜の窓
淡い鏡になって映ってる
スローモーションで映ってる

幼き日の映画のように
あの日のフラッシュバックは
雨まじり

それでも私見ているわ
夢の途中で
水無月の
雨では流れぬ 優しさを

June 6、2002




星の恋

陽が沈んだ西の空
見つめていると
みるみる視界は
青から紺へと染められる
優しく穏やかに染められる
ちぎれかかった雲の上
静かに顔出す二つ星
ただ
あなたと一緒に泣きたいの
あなたと一緒に笑いたい
そんな恋人同士のように
並んでた

June 9、2002




昼寝

日陰が遠くに有って
地面が照っている
風を恋しく想い 雨が欲しいと想う
わたし もう
乾いてしまいそう

昼寝をしている
あなたの寝顔 想い浮かべてる
大きなコートでふたり
風をしのいでいませんか?
ひとつ傘で並んで
雨の中歩いていませんか?

そんな夢を見ていて欲しいと
光の反射に乗り込んで
あなたの寝顔を見に行こう

June 12、2002







哀しくって泣いたとしても
私に笑顔は戻らない
寂しくって泣いたとしても
涙の味は変わらない

だから・・・
嬉しくって泣きたいの
私 頑張ったねって泣きたいの
あなた ありがとうって泣きたいの

涙を笑顔で消したいの
きっと
甘い味の涙があるわ

June 14,2002


紅蓮さんのHPに投稿しました




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