冬すぎし
もう冬が過ぎたことを
風に香りが出てきたことを
道が色づくことで感じてる
出逢った頃の新鮮な
ときめきを想い出すよ
すべての感情を
越えて喜びが漂っていた
今 この空間を 見つめていると
変わらない変わらない
いつまでも
小さなジェラシー
恥ずかしそうに
慌てて隠してる・・・
March 7 2002
霧雨
サラサラと音なき音を繰り返し
風になびく雨の美しさ
暮れゆく町には知らない人ばかり
あなたに見せてあげたいと思った
離れた距離が切なくて
雨の中どんなに気持ちが晴れたのか
あなたに話してあげたいと思った
雨にあなたの香りが潜んでいたのだと
March 10 2002
3月11日、ちゃおが返詩を贈ってくれました
「ポエムコーナー」ゲストの部屋に掲載しています。
Romantic Dream
あの一瞬 忘れない
この一瞬 忘れることできない
普段着のあなた 普段着のわたし
甘い夢だから
甘えていられるの
この長い夜のど真ん中
ふたり 夜明けを待っている
いつか来る
夢から目覚める朝には
恥ずかしくない程度でいい
せめて人並みに せめて人並みに
綺麗になっていたい
March 14 2002
四季
泣き続けるために生まれたの?
悲しむために恋したの?
そうじゃないよと雨が降り
楽しみなさいと季節が巡る
悲しむ事があるのなら
ひとを愛せぬわたし
泣き濡れる事があるのなら
ひとを愛せぬあなた
きのう新しい風が吹き
きょう新しい花が咲く
自然の中で季節が巡り
ときの流れが教えてくれる
流れの中で愛が育って行くと
March 16 2002
アルバム
厚いアルバムを前にする
何度も何度も開いたページ
色あせない 変わらない
切り取られた一コマが
見慣れた顔がここにある
母と並んだ顔がある
父と並んだ顔がある
めくろうか 閉じようか
わたし ほんとは
あなた達の娘です
写真にしか言えない
卒業できない秘密
March 23 2002
優しい夜
昨日のやるせなさや
きょうの切なさが
ついつい
忘れさせてしまうんだよね
遠い日々に置き忘れた宝を
キラキラ輝いていたね
何が現実に負けないことか
知っていた時代
今 ふたり見上げる
この繋がった夜空
ほら
忘れ物を運んでくれている
March 28 2002
太陽法子さんの「詩人の会話」
に投稿、掲載されました。
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