星のカケラ
落ちてくる落ちてくる
明るい空からゆっくりと
闇夜を照らしたあの星のカケラ
もう錆びた鉄の色
明るすぎる太陽
白い雲に隠れたとき
拾い集めて繋ぎ合わせて
真白い封筒に詰め込むの
新しい月が顔出すよ
流れ星様って宛名を書くよ
お月様届けてねって書くよ
もう飛んでるよ
もう流れてるよ
Feburary 17, 2002
ちゃおの「星のカケラ」に返詩しました。
ちゃおの詩は ここにあります。
時計の針
時計の針が動いている
電池が有るから動いている
しばし秒針の動きを追っていた
知り合って何周まわったの?
時の流れって早いよね
いくつもの幸せを
分かち合えたのに
欲張りなのだよね
きのうきょう 目を閉じれば
辛そうで沈んだあなたが見えて
きのうきょうの切なさ
わたしも抱いている
これもわたしの幸せだって
思っているのに
時計の針が早く進めばいいなって
思ってしまう
電池が無くったって
時はいつも同じ速度で
流れているのにね
Feburary 18, 2002
恋の海
若いせせらぎの中
無邪気に泳ぐ魚は
そこでしか泳げない
誰も教えてはくれない
波と泡と塩水を
人里離れたお伽の国の川だから
優しき眩しさ 王子様を待つ魚
大きな波を隠し続けるは
遠い別世界の恋の海
Feburary 22, 2002
水しぶき
風に舞ってる花びらのよう
待ちわびた春の花びらのよう
跳ね上がった水しぶき
頬にふりかかる
透きとおり輝く水しぶき
頬の上にある
パンパンとたたき込めば
冬は逃げ出してしまうよね
生活の香りを漂わせ
洗濯物がもうすぐ乾く頃
何かを含んでふっくらと
わたしを包もうと
Feburary 24, 2002
ふり
"おはよう" "こんばんは"
"お元気ですか" "良いお天気ね"
何気ないふり? 強気なふり?
誰にでも言える言葉しか
かけられない日
私を見つけてくれたあなた
きょうも同じ空の同じ星を
探しているのね
それだけで それだけで
あしたのわたしの
"おはよう"は 弾んでいるわ
Feburary 27, 2002
春の眠り
眠くて眠くて春を感じてる
夢を見なさい 夢に浸りなさいと
眠りの精が誘ってる
目をあけていれば 聞こえぬ言葉
目をあけていれば 見えない姿
ほら 眠っていれば 聞こえるよ
眠っていれば 見えるよね
耳元では優しい言葉
手を伸ばせば触れられる
目をあけていれば 言えない言葉
目をあけていれば 開けぬ扉
眠っていれば 私もね
眠っていれば 私もね
March 4, 2002
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