同じ朝

ある日目覚めたら
あなたは居なかった
ひとりで遊んでいなさいねって
いくつもの絵本や人形が
枕元に並べてあった
そのひとつひとつが笑っているの
絵本を開ければまた歌えるよね
人形を抱けばまた踊れるよね
いつもそうしたように
私どこにも行かないでここに居るの
いつもと同じ朝が来るように

 
January 28, 2002
goodnight



枯れ葉

あれっここ来たよね・・・って
思わず振り返って話しかけたら
茶色の枯れ葉がコロコロっと
風に吹かれて転がり去った
吹かれた枯れ葉は叫んでた
吹かれるままが好きなのよ

暮れかけたアスファルトの上
薄白い空気を背中に受けて
私の耳の横
髪の毛がサラサラと揺れていた

 
January 30, 2002
look




名前


幾度も幾度も呼ばれた名前
母の想いを乗せて
泣いてたわたしに呼びかけた
笑ったわたしに呼びかけた

いつの日か違った男性(ひと)
どの想いを抱いて
泣いてるわたしに呼びかける
笑うわたしに呼びかける

それでも わたしいつでも想う
最初に呼んでくださった
あなたに出会えて嬉しいな
春に出会えて嬉しいな

January 30, 2002
namae
「ピンクのウサギちゃんの部屋」に





漂い

何もない静けさのなかで
空気が漂わせているのは
あなたの香り
手を振ればすぐにでも
あなたの優しさ
甘い香りに乗って駆けてくる
微笑む無邪気を抱きかかえ
私の心の中で転げまわるよ
見つめてるよ 見つめていてね
この香りの先にある
同じ喜び 同じ寂しさ
いつの日でも
私の元へ駆けてくる
私も駆けていく

 
Feburary 3, 2002
 

look


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