一番星
一番星見つけた
その輝く姿
じっと見つめていたよ
それは貴女の瞳のよう
羽根のような雲の上
優しく光って
未来を照らす
一番星見つけた
夕暮れの空
私の星を探したよ
今まだ見えないけれど
暗さに寂しくなったとき
静かに顔だし
もうすぐ光る
二番星見つけてね
November 16, 2001
「ピンクのウサギちゃんの部屋」に
同じ空
窓をあけると
黄昏さえすぎた
緑の上に星の瞬き
あの山の向こう
あなたの町でも
光っているのでしょうか
幼い頃の想い出は
あなたの町に
音もなく季節は巡った
もうすぐ白く
染まる頃ですね
空よわたしをさらって
あの日に戻り
同じ空に連れてってと
星の輝きに合わせて
今 瞬きしている
November 17, 2001
夕暮れ時
暮れかけた町の横断歩道
白い灯りと紅い灯りが止まり
慌ただしく行き違うは
スカートからのぞく脚
隙間から漏れる小さな歩みに
都会ではない私の町がみえる
右を向いたり左を向いたり
飛びはねる黄色い足元
心地よく届くたこ焼きの香りに
昔と変わらぬ町の風が吹く
私の愛した町と
あなたの育った町の
似ているところ
こんなに短い夕暮れ時に
出逢えたよ
November 20, 2001
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