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Jimmy Page and Led Zeppelin

DISCOGRAPHY FROM MY COLLECTION

 ジミーペイジ、生誕名:James Patrick Page、1944年1月9日生まれ。
1968年7月7日、ヤードバーズからキース・レルフと ジム・マッカーティが脱退し、その後クリス・ドレヤも抜けてしまったので新たにメンバーを探し始め、ほどなくロバート・プラント(vocal)、ジョン・ポール・ジョーンズ(bass)、ジョン・ボーナム(drums)を加えて、ニュー・ヤードバーズに名前を変えて再出発。レコーディングも済ませ、コンサートも決行。しかしデビュー・アルバム発売前にバンド名を Led Zeppelin に再改名。
その年の年末12月にはデビュー・アルバム発売に漕ぎつけています。
 なお、日本では Led Zeppelin を普通 レッド・ツェッペリン と表記しています(されています)。大阪で知り合った彼らのファンが [レッド・ゼップ] という呼び名で言われた事が妙に気に入って、その後はわたしもずっと [レッド・ゼップ] 若しくは [レッド・ゼッペリン] で通してきましたので、そのままの表記を残しておこうと思います。


 1968年12月末にイギリスで翌年1月にアメリカでデビューアルバムが発売されましたが、その時点では直ぐにヒットアルバムとは成っていませんでした。 そしてセカンドアルバムが発売された頃から同時にアルバムセ―ルスも伸びて行き、シングルカットされた "Whole Lotta Love 邦題:胸いっぱいの愛を" が急激にチャートを急上昇、ビルボード誌HOT100のトップ5内に入るヒットとなりました。
 この人気急上昇の最中、米ツアーを決行、同時期に第一期ジェフ・ベック・グループもアメリカでコンサートをしていましたが、レッド・ゼップの人気に押され、かなりショックを受けたそうです。
 わたしが思うに、ペイジはベックやクラプトンよりも作曲能力が優れていると思えます。また自分が前に出るよりもバンド構成を先に考えるタイプの人だったのでしょう。レッド・ゼップのバンド・サウンドは`70年代前半飛びぬけていました。後発バンドのお手本にもなっていった様です。

 わたしが最初に買ったのは中古屋さんで『LED ZEPPLIN Ⅱ』です。これ、日本グラモフォン発売で、その後すぐにワーナーに販売権が移ったので一応は珍しかったのですが、中古で傷が多く雑音も入るので、結局のちに米盤に買い替えています。

 『LED ZEPPELIN』、デビューアルバムです。ヤードバーズ時代からの続きでブルース・ナンバーも演奏しています(A3,B4)。ただ、オリジナル曲の凄さが際立っています。"Good Times Bad Times"、"Communication Breakdown"この2曲の出だしは一度聴いたら忘れられない音です。そしてハイトーンで歌い続けるロバート・プラントのヴォーカルも驚きです。彼のヴォーカルはブルース系でも実に渋い味で歌っています、"Dazed And Confused"、"I Can't Quit You Baby"など。この飛び行く飛行船のカバージャケットと共にハード・ロックが飛び立った感じです。

 『LED ZEPPLIN Ⅱ』、レッド・ゼップのアルバムの中で一番売れたアルバムではないでしょうか? "Whole Lotta Love 邦題:胸いっぱいの愛を" のこの最初の出だしから続くリフは忘れる事は無いでしょう。途中のギターソロもプラントの絞り出すようなヴォーカルも最高です。ジョン・ボーナムのドラムも凄いです。よくこれだけのメンバーを揃えられたものです。1968年、ペイジは多くの幸運を受け取った様です。
 このアルバムではB面もかなり聴いていました、"Heartbreaker""Living Loving Maid"と続くところは何度も聴きました。"Moby Dick"、"Bring It On Home"あたりもペイジらしいリフですね。

 『LED ZEPPELIN Ⅲ』サードアルバムです。このアルバムトップの "Immigrant Song 邦題:移民の歌"と"Celebration Day 邦題:祭典の日" 以外はそう聴きこんだ曲は無かったのですが、このトップ曲"Immigrant Song 邦題:移民の歌"は大好きで彼らのベストをカセットテープに入れた際、この曲を一番最初に入れていました。派手さはないアルバムですが悪くはないです。
この日本盤のアルバムの紙質はかなり薄めの厚さと成っていました。

Led Zeppelin First Led Zeppelin second Led Zeppelin Third
LED ZEPPELIN (1968)
 <Led Zeppelin>
(USA) Atlantic K-40031
LP

A
1.Good Times Bad Times
2.Babe I'm Gonna Leave You
3.You Shook Me
4.Dazed And Confused
B
1.Your Time Is Gonna Come
2.Black Mountain Side
3.Communication Breakdown
4.I Can't Quit You Baby
5.How Many More Times
LED ZEPPLIN Ⅱ (1969)
 <Led Zeppelin>
(Japan) Atlantic MT-1091
LP

A
1.Whole Lotta Love
2.What Is And What Should Never Be
3.The Lemon Song
4.Thank You
B
1.Heartbreaker
2.Living Loving Maid (She's Just a Woman)
3.Ramble On
4.Moby Dick
5.Bring It On Home
LED ZEPPELIN Ⅲ (1970)
 <Led Zeppelin>
(Japan) Atlantic P-8005-A
LP

A
1.Immigrant Song
2.Friends
3.Celebration Day
4.Since I've Been Loving You
5.Out On The Tiles
B
1.Gallows Pole
2.Tangerine
3.That's The Way
4.Bron-Y-Aur Stomp
5.Hats Off To (Roy) Harper
 『Led Zeppelin Ⅳ』、フォース・アルバムで左記のように表示されることが常ですが、実際のタイトルは『無題』で4人の事を表すシンボルマークのみが記されていました。昔はどこの国の原語かを調べたりしたことあります。
 今回もトップ曲 "Black Dog"はギター、ヴォーカル、ドラムスの構成が素晴らしい出来です。"Rock And Roll"はシンプルなロックンンロールナンバーながらギターフレーズは絶妙です。反対にメロディーが美しく徐々に盛り上がっていく構成も見事でレッド・ゼップの代表曲になった "Stairway To Heaven 邦題:天国への階段"で締めくくるこのA面はよく聴きました。(B面は印象が薄いです)彼らのアルバム・セールスがダントツなのはこのアルバムです。

 『HOUSES OF THE HOLY』はヒプノシスのデザインがいろいろと話題に成ったアルバム。邦盤のタイトルは『』でした。個人的には彼らのオリジナルアルバムすべての中で一番がっかりしたのがこのアルバムでした。レゲエリズムの "D'yer Mak'er"が一番良かったです。

 『PHYSICAL GRAFFITI』はLP2枚組、録音した曲がかなり有ったので2枚組にしたとの事でした。"Custard Pie"は彼ららしい同じリフのリズムが繰り返される中プラントのヴォーカルとペイジのギターが絡むナンバー。 "Houses of the Holy 邦題:聖なる館" は前作に入れられる予定だった前作のタイトルに成った曲、何故後回し収録に成ったかは不明、インパクトは少ないですがそんなに悪くはないです。
 "Trampled Under Foot"はレッド・ゼップにしてはかなり珍しいファンク・ロック、良いと思います、アメリカなどではシングル化されました。
"Bron-Yr-Aur"はサードアルバム用のインスト・ナンバーでお蔵入りに成っていた曲、"Down By The Seaside"もお蔵入りしていた曲でフォースアルバムに収録予定だった曲、これまた彼らには珍しく米国ウエスト・コーストサウンドに相当近い曲でわたしがこのアルバム中で特に好きな曲です。彼らにしてみればこういった寄せ集め集的なアルバムでしか収録できなかったのでしょう。ジェフ・ベックならば通常アルバムでも収録するでしょう。
"The Wanton Song"はお得意のリフの繰り返しで押し通すロックナンバーですが、少し弱い感じでうす。 "Boogie With Stu"オールド・ロック・スタイル、リッチー・バレンスの"Ooh, My Head"が元歌。
 "Black Country Woman 邦題:黒い田舎の女"は(アコギでひとり歌う)シンガー・ソング・ライターが作った様なバンド・ソングらしからぬ曲、それでこれもお蔵入りに成っていた曲ですが、曲自体は好きな曲です。

Led Zeppelin Fourth Led Zeppelin Fifth PHYSICAL GRAFFITI
Unitled albun4-Led Zeppelin Ⅳ (1971)
 <Led Zeppelin>
(USA) Atlantic SD-7208
LP

A
1.Black Dog
2.Rock And Roll
3.The Battle of Evermore
4.Stairway To Heaven
B
1.Misty Mountain Hop
2.Four Sticks
3.Going To California
4.When The Levee Breaks
HOUSES OF THE HOLY (1973)
 <Led Zeppelin>
(UK) Atlantic K-50014
LP

A
1.The Song Remains The Same
2.The Rain Song
3.Over The Hills And Far Away
4.The Crunge
B
1.Dancing Days
2.D'yer Mak'er
3.No Quarter
4.The Ocean
PHYSICAL GRAFFITI (1975)
 <Led Zeppelin>
(Japan) Swan Song P-5163-4N
LP

A
1.Custard Pie
2.The Rover *
3.In My Time Of Dying

B
1.Houses Of The Holy *
2.Trampled Under Foot
3.Kashmir
C
1.In The Light
2.Bron-Yr-Aur *
3.Down By The Seaside *
4.Ten Years Gone
D
1.Night Flight
2.The Wanton Song
3.Boogie With Stu
4.Black Country Woman *
5.Sick Again

*: Outtakes

 『PRESENCE』はプラントが交通事故で脚を骨折、暫く車いす生活をした後、短時間で録音されてアルバムです。
トップ・ナンバーはファン納得の ハード・ロックで始まります。"Achilles Last Stand 邦題:アキレス最後の戦い"ほぼ10分ほどの曲ですが延々続いていても飽きないほどの出来です。"Candy Store Rock"はロカビリーを現代風にアップデートしたようなタイプの曲。残りの曲は"Tea For One"以外はじゃなり似た感じの曲、"Tea For One"はブルース寄りですがわたしの好きなブルーさではなかったです。

 『THE SONG REMAINS THE SAME 邦題:永遠の詩 (狂熱のライヴ)』は1973年7月27日〜29日に行われたマジソン・スクエア・ガーデンで行われたライブを映像化して作られた映画のサウンドトラック盤という形に成っています。音声付映像は映画、音源のみ録音が音源のままライブ盤として出された方が気持ち良かったのですが何故か映画のサン・トラ形式に成っていました。(映画は見ていませんが映画と違う日時のテイクが収録されたりしているとの事ですのでやはりライブ盤扱いと思った方が正解かも知れません。)
 気に入ったのは "Celebration Day 邦題:祭典の日"、"Stairway To Heaven"、"Whole Lotta Love 邦題:胸一杯の愛を"で長い演奏ながらライブの良さを充分に感じられる"Dazed And Confused 邦題:幻惑されて"、スタジオ録音盤より断然良いです。

 『IN THROUGH THE OUT DOOR』は、レコーデイングが(ABBAが使用していた)スェーデン・ストックホルムのスタジオで行われています。
そのうえスタジオ録音盤としては3年の間隔が空いていました、一時期解散のうわさも出たりしていました。
 "South Bound Saurez"はベースのジョン・ポール・ジョーンズが中心となりとロバート・プラントとの共作で作った曲、ベーシストの曲らしくリズ中心の曲ながらなかなか面白い曲。"Fool in the Rain"は珍しくかなりポップな曲、アメリカなどでシングル化されヒットしました。 "Hot Dog" はロカビリー調でプラントが好きそうな曲調です。
 "All My Love"はタイトル自体はありふれた物で同名異曲が多く存在しそう、これもペイジ抜きでプラントが主体でジョン・ポール・ジョーンズと組んで作った曲。リズムは淡々と進みプラントがしんみりと歌っています。良い曲だと思います(ペイジは好きではなかったらしいですが)。
 "I'm Gonna Crawl"も初期のレッド・ゼップからは全く想像できない曲です。初期はもっと無機質的な金属的なサウンドにプラントのハイトーンが絡んでいくロックスタイルでした。この曲はソウルフルで人間味を感じます。スェーデンのスタジオでアメリカ南部風の音が録音されていたことは意外でした。

 音楽業界、ロック好きのファンに衝撃が走った記事、1980年9月25日、Led Zeppelin のドラマーJohn Bonhamが死亡…
死因は、嘔吐物を喉に詰まらせて窒息状態に成ったとの事でした。
レッド・ゼップの生み出すハード・ロックは4人誰がかけても、生み出せない絶対感を持っていました。ジョン・ボーナムを失った彼らは遂に`80年12月4日に解散声明を発表しました。

PRESENCE THE SONG REMAINS THE SAME IN THROUGH THE OUT DOOR
PRESENCE (1976)
 <Led Zeppelin>
(USA) Swan Song SS-8416
LP

A
1.Achilles Last Stand
2.For Your Life
3.Royal Orleans
B
1.Nobody's Fault But Mine
2.Candy Store Rock
3.Hots On For Nowhere
4.Tea For One
THE SONG REMAINS THE SAME
-The Soubdtrack From The Film- (1976)
 <Led Zeppelin>
(Japan) Swan Song P-5544-5N
2LP

A
1.Rock And Roll
2.Celebration Day
3.The Song Remains The Same
4.The Rain Song
B
1.Dazed And Confused
C
1.No Quarter
2.Stairway To Heaven
D
1.Moby Dick
2.Whole Lotta Love
IN THROUGH THE OUT DOOR (1979)
 <Led Zeppelin>
(USA)  Swan Song SS-16002
LP

A
1.In The Evening
2.South Bound Saurez
3.Fool In The Rain
4.Hot Dog
B
1.Carouselambra
2.All My Love
3.I'm Gonna Crawl
 『CODA』はジョン・ボーナム生存時に録音されていたレッド・ゼップの未発表音源集に成ります。元々は以前発表のアルバム用に録音されながらお蔵に成り、更に『PHYSICAL GRAFFITI』からも漏れた曲ですので、ペイジがOKを出せなかった何かが有ったのでしょう。オーバーダビングなど施された曲もあるようです。後処理など気にせずに、ただ好き嫌いで選びだす曲となると "I Can't Quit You Baby"、"Ozone Baby"の2曲が好きです。

 『OUTRIDER』はレッド・ゼップ解散後、ペイジ初のソロ・アルバム、ドラムはジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが多くの曲で参加しています。ゲスト・シンガーは3人、ジョン・マイルスはかなりプラントに近い唱法です。そのプラントが担当した "The Only One"はレッド・ゼップからかなりかけ離れた雰囲気を感じます。
 ヴォーカルなしのインストゥルメンタル・ナンバーは3曲、その中では "Writes Of Winter"が`60年代のペイジを想い起しますがまぁまぁ良いと思います。クリス・ファーロウの参加三曲はブルース。"Hummingbird" はレオン・ラセルの曲で残り2曲はペイジとクリスの共作オリジナル。
この時期にブルースを取り入れた事。私的には嬉しいですね。特に "Prison Blues" は最高です!

 『LED ZEPPELIN REMASTERS』は永らく発売されなかった初のベスト物コンピレーション、縦長のケースに入った変型ですが選曲自体は妥当な選曲です。3枚目はボーナム以外のメンバーへのインタビュー盤です。

CODA Outrider Jimmy Page LED ZEPPELIN REMASTERS
CODA (1982)
 <Led Zeppelin>
(USA) Swan Song - 90051-1
LP

A
1. We're Gonna Groove
2. Poor Tom
3. I Can't Quit You Baby
4. Walter's Walk
B
1. Ozone Baby
2. Darlene
3. Bonzo's Montreux
4. Wearing And Tearing



OUTRIDER (1988)
<Jimmy Page>
(USA) Geffen 9 24188-2
CD

1.Wasting My Time
2.Wanna Make Love
3.Writes Of Winter
4.The Only One
5.Liquid Mercury
6.Hummingbird
7.Emerald Eyes
8.Prison Blues
9.Blues Anthem (If I Cannot Have Your Love...)


guest vocals :
 John Miles : tracks 1 & 2
 Chris Farlowe : tracks 6, 8, 9
 Robert Plant : track 4

LED ZEPPELIN REMASTERS (1992)
 <Led Zeppelin>
(USA) Atlantic 7 82371-2
3CD

Disc-1
1.Communication Breakdown
2.Babe I'm Gonna Leave You
3.Good Times Bad Times
4.Dazed And Confused
5.Whole Lotta Love
6.Heartbreaker
7.Ramble On
8.Immigrant Song
9.Celebration Day
10.Since I've Been Loving You
11.Black Dog
12.Rock And Roll
13.The Battle Of Evermore
14.Misty Mountain Hop
15.Stairway To Heaven

Disc-2
1.The Song Remains The Same
2.The Rain Song
3.D'yer Mak'er
4.No Quarter
5.Houses Of The Holy
6.Kashmir
7.Trampled Underfoot
8.Nobody's Fault But Mine
9.Achilles Last Stand
10.All My Love
11.In The Evening

Disc-3
Exclusive Interview with Robert Plant, Jimmy Page And John Paul Jones

 『THE COMPLETE STUDIO RECORDINGS』は既発売の全スタジオアルバムをリマスター音源で収録した10枚組のCD。9枚まではオリジナル通りの曲順曲数ですが、『CDDA』のみにはボーナス曲が収録されています。これがファンにはミソです。
 "Baby Come On Home"など`68年録音でまだイギリスでブリティッシュ・ブルース・ロックがブームだった背景を充分に感じられ、その上演奏も素晴らしくオリジナルの『CDDA』収録曲より嬉しかったですね。シングル盤のみの発表でアルバム未収録だった"Hey, Hey, What Can I Do"の収録も10枚組という高価品には入れなきゃきついでしょう。

 『COVERDALE・PAGE』、`90年にホワイト・スネイクは一旦、解散してしまいました。その時にGefinレコードからの提案でレッド・ゼップ解散後のジミー・ペイジとデビッド・カバーデルが組む話が出て、実現したユニット[Coverdale・Page]。多くのロック・ファンが期待を持ったと思いますが、
カヴァーデルがプラントに寄せに行ってゼップ風な作りにしようという意図がかなり強めです。でもやはり歌唱法が違うので、その方向性でない曲、ウエスト・コーストサウンドに近い"Take A Look At Yourself"がわたしには一番しっくり来ました。
 結局、一枚だけのユニットで終わり、ペイジはプラントと再び組むことに…

 『NO QUARTER』は米TV放送番組 [MTV Unplugged] の為に収録されたアコースティック演奏による収録音源。そうはいっても "Thank You"などの途中ギターソロはペイジのエレキギターによるソロが入っている。 全体的にロバート・プラントのヴォーカル・アルバムにペイジが参加しているといった趣です。特出した曲はないですが、どの曲もプラントのヴォーカリストとしての実力を感じ取れます。

THE COMPLETE STUDIO RECORDINGS NO QUARTER Page,Plant
THE COMPLETE STUDIO RECORDINGS
(1993)
 <Led Zeppelin>
(USA) Atlantic 7 82526-2
2CD×5sets=10CD

① LED ZEPPELIN
  all 9 rtacks
① LED ZEPPELIN Ⅱ
  all 9 rtacks
② LED ZEPPELIN Ⅲ
  all 10 rtacks
② LED ZEPPELIN Ⅳ
  all 8 rtacks
③ PHYSICAL GRAFFITI (LP disc-1&2)
  all 6 rtacks
③ PHYSICAL GRAFFITI(LP disk&3&4)
  all 9 rtacks
④ HOUSES OF THE HOLY
  all 8 rtacks
④ PRESENCE
  all 7 rtacks
⑤ IN THROUGH THE OUT DOOR
  all 8 rtacks
⑤ CODA
 all 8 rtacks + bonus
9.Baby Come On Home
  (recorded 1968)
10.Travelling Riverside Blues
  (recorded 1969)
11.White Summer/Black Mountain Side
  (recorded live in June 1969)
12.Hey, Hey, What Can I Do
  ("Immigrant Song" single b-side)

COVERDALE・PAGE (1993)
<Coverdale・Page>
(Japan) SONY SRCS 6662
CD

1. Shake My Tree
2. Waiting On You
3. Take Me For A Little While
4. Pride And Joy
5. Over Now
6. Feeling Hot
7. Easy Does It
8. Take A Look At Yourself
9. Don't Leave Me This Way
10. Absolution Blues
11. Whisper A Prayer For The Dying
NO QUARTER (1994)
<Jimmy Page & Robert Plant>
(UK) Fontana 526 562-2
CD

1.Nobody's Fault But Mine
2.Thank You
3.No Quarter
4.Friends
5.Yallah
6.City Don't Cry
7.Since I've Been Loving You
8.The Battle Of Evermore
9.Wonderful One
10.Wah Wah
11.That's The Way
12.Gallows Pole
13.Four Sticks
14.Kashmir
 『BBC SESSIONS』、2枚組CDで1枚目はまだレッド・ゼップが世界に飛び出す前の`69年録音でラジオ放送用のスタジオライブ。ペイジのギターがまだブルースを基調にした`60年代の彼らしいプレイが随所に感じられます。プラントの声質はこの頃が最も高い声が奇麗に出ていたと思います。 "Somethin' Else"はエディ・コクランの曲、彼らがこの時代にエディ・コクランを取り上げていたのは意外でした、これはまずプレスリー好きのプラントの選曲でしょう。 "Communication Breakdown"が3テイクも収められています。
 2枚目は1971年4月1日の録音、世界にレッド・ゼップの名前が知れ渡った後での収録分です。大好きな"Immigrant Song"で始まります。この曲のライブ音源はここでしか聴けません。切れ目なく "Heartbreaker"に続きますが、さすがに`69年の1枚目と比べたら「完成されたサウンド」という感想が思わず出てきます。この2枚目での聴き物は "Whole Lotta Love (Meldey)"、ジョン・リー・フッカーのブルース"Boogie Chillun'"、ブッカ・ホワイトのブルース・ナンバー"Fixin' To Die"、そしてプレスリーで有名な"That's Alright Mama"と"A Mess of Blues"と続くメドレーはペイジとプラントのルーツが残されています。

 『WALKING INTO CLARKSDALE』はペイジとプラントが再度組んで製作したあるアルバムです。ペイジもプラントも大好きですがこのアルバムは好きになれません。ほとんどの音楽を万遍なく聴いてはいますが、やはり好きになれないジャンルはあるものです。デビッド・ボウイが一時期ベルリンでイギー・ポップと作ったアルバムは私的に先ず避けたい音ですし、`80年代に若手ミュージシャンが進めたオルタネイティヴ・ロック・シーンの音も私はダメです。この『Walking into Clarksdale』はそのどちらにも特徴が似たサウンドです。
 ただ、世界では好意を受けていますしよく売れたアルバムです。レッド・ゼップのファンとしては持っておくべき?と買った次第です。

 『HOW THE WEST WAS WON』は1972年のライブ音源、レッド・ゼップがハード・ロック・バンドとして最も脂が乗っていたのが`70年〜73年頃、「飛ぶ鳥落とす勢い」という言葉がピッタリでしたがその時代の音源なので、非常に聴き応えがあります。おまけに3枚組というド級の組数です。
発表が30年程も経っているのは埋もれていた音源をペイジが見つけたらしいです。このタイトル、有名な西部劇映画「西部開拓史」の現代と同じです。そこら辺りは、'Since I've Been Loving You"、"Stairway To Heaven"と淡々と進みながら盛り上がっていく感じに開拓史的要素を感じます。3枚のうち、1枚目と3枚目がやはり飛びぬけています。レッド・ゼップの魅力はジョン・ボーナムのドラミングの影響も多分にあると思われます。構成力の見事なアンサンブルを持つHard Rock ナンバーにこそ、他の追従を寄せ付けない個性を持っています。
 "Whole Lotta Love"の中半にオールディーズ・ナンバーの"Hello Mary Lou"を挟み込んだあとにブルース調に移動したりと楽しませながら20分以上演奏続けています。

BBC SESSIONS Led Zeppelin WALKING INTO CLARKSDALE HOW THE WEST WAS WON
BBC SESSIONS (1997)
 <Led Zeppelin>
(USA) Atlantic 7567-83061-2
2CD

Disc-1
1.You Shook Me
2.I Can't Quit You Baby
3.Communication Breakdown
4.Dazed And Confused
5.The Girl I Love She Got Long Black Wavy Hair
6.What Is And What Should Never Be
7.Communication Breakdown
8.Travelling Riverside Blues
9.Whole Lotta Love
10.Somethin' Else
11.Communication Breakdown
12.I Can't Quit You Baby
13.You Shook Me
14.How Many More Times

Disc-2
1.Immigrant Song
2.Heartbreaker
3.Since I've Been Loving You
4.Black Dog
5.Dazed And Confused
6.Stairway To Heaven
7.Going To California
8.That's The Way
9.Whole Lotta Love (Medley)
  〜Boogie Chillun'
  〜Fixin' To Die
  〜That's Alright Mama
  〜
10.Thank You

WALKING INTO CLARKSDALE (1998)
 reissued album 2013
<Jimmy Page & Robert Plant>

1.Shining In The Light
2.When The World Was Young
3.Upon A Golden Horse
4.Blue Train
5.Please Read The Letter
6.Most High
7.Heart In Your Hand
8.Walking Into Clarksdale
8.Burning Up
10.When I Was A Child
11.House Of Love
12.Sons Of Freedom
 -bonus track-
13.Whisky From The Glass
HOW THE WEST WAS WON (2003)
 <Led Zeppelin>
3CD

Disc-1
1.La Drone
2.Immigrant Song
3.Heartbreaker
4.Black Dog
5.Over The Hills And Far Away
6.Since I've Been Loving You
7.Stairway To Heaven
8.Going To California
9.That's The Way"
10.Bron-Y-Aur Stomp

Disc-2
1.Dazed And Confused
2.What Is And What Should Never Be
3.Dancing Days
4.Moby Dick

Disc-3
1.Whole Lotta Love
2.Rock And Roll
3.The Ocean
4.Bring It On Home

Live In California Long Beach Arena
 and "The Forum" in L/A.
Recording Year : 1972
 『THE SONG REMAINS THE SAME 邦題:永遠の詩 (狂熱のライヴ)〜【最強盤】』やたら長い邦題の付いたアルバムは1976年がオリジナルの映画のサウンド・トラック盤として発売されたアルバム、今回は「映画」も「サウンド・トラック」という文字は省かれています。
まぁ完全にライブ盤扱いです。オリジナル作にふくまれなかった曲が6曲新収録されています。6曲とも1973年7月27日〜29日のライブ時録音音源です。やはり初期のハード・ロックナンバー "Black Dog "、 "Heartbreaker"が生き生きしています。

 『CELEBRATION DAY 祭典の日(奇跡のライブ)』、解散宣言から27年、2007年12月10日Led Zepplinは再び飛ぶことが出来ました。
ジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムがドラマーとして親父さんの代わりに叩いています。会場はロンドンのオーツー・アリーナという場所。ジョン・ボーナムの血が流れていないドラマーとなら他の3人はLed Zepplinという名を名乗って一緒にステージに立たなかったでしょう。息子さんが同じドラマーに成ってここに立つというのは確かに奇跡に近いでしょうね。(息子さんんも40歳です)
 ドラムの音を気にして聴いてみると、かなりジョンに似てはいますが、あの歯切れの良い乾いていながら突き抜けるような音は出ていないように思えます。やはりジョン・ボーナムは唯一無二のドラマーだったのでしょう。ロバート・プラントはこの復活コンサートは継続しない一回きりだと決めていたようですので。貴重音源であることは確かです。

THE SONG REMAINS THE SAME 2007 version CELEBRATION DAY
THE SONG REMAINS THE SAME
-The Soubdtrack From The Film-  (2007)
 <Led Zeppelin>
(Japan) Atlantic WPCR-12781/2
2CD

Disc-1
1.Rock And Roll
2.Celebration Day
3.Black Dog *
4.Over The Hills And Far Away *
5.Misty Mountain Hop *
6.Since I've Been Loving You *
7.No Quarter#
8.The Song Remains The Same
9.The Rain Song
10.The Ocean *

Disc-2
1.Dazed And Confused
2.Stairway To Heaven
3.Moby Dick
4.Heartbreaker *
5.Whole Lotta Love

* : Previously Unreleased
CELEBRATION DAY (2012)
 <Led Zeppelin>
(Japan)  Swan Song WPZR-30421/3
2CD+1DVD

Disc-1
1.Good Times Bad Times
2.Ramble On
3.Black Dog
4.In My Time Of Dying
5.For Your Life
6.Trampled Under Foot
7.Nobody's Fault But Mine
8.No Quarter

Disc-2
1.Since I've Been Loving You
2.Dazed And Confused
3.Stairway To Heaven
4.The Song Remains The Same
5.Misty Mountain Hop
6.Kashmir
7.Whole Lotta Love
8.Rock And Roll

DVD
1.Good Times Bad Times
2.Ramble On
3.Black Dog
4.In My Time Of Dying
5.For Your Life
6.Trampled Under Foot
7.Nobody's Fault But Mine
8.No Quarter
9.Since I've Been Loving You
10.Dazed And Confused
11.Stairway To Heaven
12.The Song Remains The Same
13.Misty Mountain Hop
14.Kashmir
15.Whole Lotta Love
16.Rock And Roll




To Sessions and Compilations Page



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Text by Mie