David Coverdale

           相当前にデイヴィッド・カヴァデールの事を書き始めていながら、発表作が結構な数ですので「時間ある時にまとめて聴き直そう」と後回しにしていましたらいつの間にか7〜8年も経っていました。
デイヴィッド・カヴァデールはハード・ロックシンガーながら、黒っぽい唱法も得意としています。そこがわたしが一番のお気に入りの部分です。
 デビュー当時の彼は好きな歌手として一番に
アレサ・フランクリンの名を挙げていました。R&B、ソウルミュージック、ブルーズを聴いて育った「'70年代イギリスのロック・シンガーらしいね」って言葉がピッタリのミュージシャンですよね。ちなみに彼は1951年生まれ。ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードと同年代です。

 彼のプロとしての活躍は ディープ・パープル(Deep Purple) から始まるわけですが、'70年代前半ロック界に先ず衝撃を与えたのはレッド・ゼッペリン(Led Zeppelin)でした。
Led Zepの音楽でまず驚いたのは、Robert Plant(ロバート・プラント)の強烈なシャウト唱法、音域の広さです。当時わたしのまわりにLed Zepを好きな音楽ファンはひとりしか居ませんでしたが彼等の音楽でわたし達二人が、先ず打ちのめされたのは、ペイジのギターでもなく、ボーナムのドラムスでもなくロバート・プラントのヴォーカルでした。とにかく彼はそれまでの誰よりも強烈なロック・ヴォーカリストでした。Led Zepのファーストアルバム2曲目、"Babe I'm Gonna Leave You"はホント絶唱です。
 Led Zepがハードロック界をまさに先導する形で進行し始めていた時代、 Deep Purpleは"Hush","Kentucky Woman"とシングルを連続ヒットさせて好スタートを切りましたが、普通のロックバンドの域を出ないままでした。Led Zepのヴォーカルに比べたらあまりにも普通すぎたRod Evans(ロッド・エバンス)に物足りなさを感じたリッチー・ブラックモアは、1969年ヴォーカル交代を決めイアン・ギラン(Ian Gillan)を迎え入れます。ギランを迎えての一枚目はロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演によるクラシック寄りのアルバムでしたが次の『In Rock』(1970年発)はイアン・ギランのヴォーカルを全面に打ち出したハードロックアルバムで、シングル曲"Black Night"はグランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad)ばりのヘヴィー・ロック。欧米・日本では徐々にLed Zepに次ぐ人気バンドに成っていきました。"Speed King"、"Highway Star"、"Smoke on the Water"などはHRクラシックスとなり曲の知名度だけで見るとレッド・ゼッペリンよりも有名曲が多いようですね。
 そして、今ではすっかり有名で語り草と成っているパープルのメンバー交代騒動、[ツアー疲れから来る不満噴出、それがメンバー間の不仲を生み脱退]という常套劇。新ベーシスト、グレン・ヒューズ(Glenn Hughes)はトラピーズ(Trapeze)からの移籍で決まっていたのに、ヴォーカルのデイヴィッド・カヴァデールはオーディションで募られたというのも有名なお話。
 更に加入に際してデヴィッドがダイエットや鼻の整形を義務づけされたとかもこれまた有名なお話でした。
 ディープ・パープルのリーダーはジョン・ロード(John Lord)ですが、ハード・ロック路線の『In Rock』のヒットからリッチーは実質の主導を持っていました。そしてイアンが脱退した後に選んだヴォーカリスト捜しはリッチーが主になって選びグレン・ヒューズと(ロジャーの代わりのベーシストでもありました)、ポール・ロジャースというソウル寄りのシンガーと成りました。(ポール・ロジャースには加入を断られています)
 リッチーは第三期ディープ・パープルのサウンドに黒っぽい感覚を入れようとしたのが伺えます。
         
1970年代
 こうしてデイヴィッド・カヴァデール参加のディープ・パープル8作目『BURN』(邦題:紫の炎)が1974年2月に発売されました。このアルバムは英米のヒット・チャートでは『Machine Head』の方が順位は上でしたが、この『BURN』は『Machine Head』に勝るとも劣ることは無い傑作です。"Highway Star"、"Space Truckin"、"Smoke on the Water"の『Machine Head』に対して、"Burn"、"Mistreated"、"Lay Down, Stay Down"の『BURN』
 しかしここではブルージーな"Sail Away"、ファンキーな"You Fool No One"と多彩な面もあり、わたしの個人的な好みでは『BURN』の方に軍配を上げます。この第三期ディープ・パープルではヴォーカルはデイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズのツイン・ヴォーカルでデイヴィッドが低音から中音域、グレンが高音域を担当していたのですが、、"Mistreated"、"Sail Away"を歌ったデイヴィッド・カヴァデールに惹かれて行きました。

 そして第三期ディープ・パープルの2枚目『Stormbringer』が同年連続で発売されました。A面トップの"Stormbringer"はハード・ロックナンバーですが、ファンキーなリズムも持っていながら、ブルージーなメロディーも併せ持っています。デイヴィッド・カヴァデールのヴォーカルが良い雰囲気出しています。
 "Love Don't Mean A Thing"が流れると、「この曲、ホントにパープル?」と不思議に思えるほどアメリカ南部臭いスワンプ調。スワンプも結構好きなわたしには格好良い曲で上手く歌うデイヴィッド良し!なのです。ふと感じたのは第二期ジェフ・ベックグループに似ているということ、"Stormbringer"などはジェフ・ベックグループの"Going Down"(ドン・ニックス作)にあたるのでしょうか。B面トップ"Lady Double Dealer"もハード・ロックナンバー、こちらはストレートな純ロックナンバー、グレンのヴォーカルがロバート・プラント風。
 次の"You Can't Do It Right"は再びファンキーなロック・ナンバーでデイヴィッドとグレンのツイン・ヴォーカルの良さが出たなかなかの佳曲。
ラストの"Soldier Of Fortune"、この曲のデイヴィッドもまた素晴らしい!そしてメロディーも全ディープ・パープル史の中で最高のスロー・バラードでしょう。(この曲邦題では『幸運な兵士』という妙なタイトルに成っていました。)

 ただ、ここで今まで主導を取ってきたリッチー・ブラックモアが脱退してしまいました。「リッチーが段々ソウル色の強くなるバンドに嫌気がさした」という説が主流の時も有りましたが、グレンの「そうなることが解っていながら自分やポール・ロジャースをスカウトしないよ」という言葉どおりで、リッチーはバンドにソウル色を入れようとしていたのです。ジョン・ロードとの不仲説も言われていましたが、後にジョンと再結成パープルを組んでいますのでどうだか・・・です。
 わたしが思うに、ファンキー、ブルーズ寄りの曲をやり出すとデイヴィッド・カヴァデールやグレン・ヒューズが曲作りで主導を取るように成ってきたので、リッチーに不満が起こり、飛び出した・・・のだと思いますが如何でしょうか?
 リッチーの抜けた後のギターリスト捜しは難航下らしいのですが、最終的にジェイムズ・ギャング(James Gang)の3代目ギターリストとして名を知られていたトミー・ボーリン(Tommy Bolin)に決定。しかしトミーはジェイムズ・ギャング時代からヘロイン等に手を出していた上に、リッチーの穴を埋めきれない精神的な負い目から更にクスリの量が増えてツアーも散々となり、各々が辞めたいと言い出して遂に空中分解してしまいました。(ちなみにトミーはその後ソロアルバムを発表するも、クスリの多量接種が原因で25歳で他界しています)

 物議を醸し出したアルバム『Come Taste the Band』ですが、やはりサウンドに違いがはっきり出ていますね。主導を握っていたのがギターリストだっただけにギターが変わると、かなり変わる物なのですね。
 トミー・ボーリンのギターはテクニックが有るからかファズ系エフェクター類に頼ることが少ない分 (HR路線では) 線が細い感じも受けます。A面トップの"Comin' Home"などもそこそこ疾走感は有るのにヘビーさに乏しく軽い曲調で収まってしまっています。アレンジの違いでしょう。
"Gettin' Tighter"、"Dealer"あたりもどちらも良い曲ながらサウンドアレンジがジェイムズ・ギャング調で、アメリカンバンドしていますね。
ヴォーカルは前者がグレン、後者がディヴィッド主体で歌っています。
"I Need Love"はユッタリしたミディアムナンバーでロッド・ステュアートが歌いそうな感じの曲でわたしの好みです。ディヴィッドが良い感じで歌っています。"Drifter"は最も本来のパープルに近いサウンドでしょうか?ここでのトミーのギターはヘビーです。
 このアルバムでの曲作りはグレンとトミー、あるいはディヴィッドとトミーと一方のヴォーカリストとギターリストが組むのがほとんど(ジョンも数曲に参加)でしたが、ラストの"You Keep On Moving"だけはディヴィッドとグレンの二人の共作になっています。そしてそれは二人のソウルフルでヘビーなヴォーカルを生かした凄く良い曲に仕上がっています。一応シングルカットはされているのですが、人気はいまいち・・・
良い曲なのですがねぇ。

 トミー・ボーリンの薬まみれの為に分解してしまったディープ・パープルでしたが解散後直ぐにに2枚のライブ・アルバムが出ています。
1枚はブラックモア在籍時4月3日オーストリア(グラーツ)、5日ドイツ(ザールブリュケン)、7日フランス(パリ)公演の模様、『Made in Europe』、そしてもう1枚はボーリン在籍時の日本公演、1975年12月の録音『Last Concert in Japan』、トミー・ボーリンがヘロインの影響でまともに弾けていない状態でのライヴ、デヴィッドの声の調子も今ひとつでパープル正規ライヴ盤上最低評価の一枚でありました。

 ここで、ディープ・パープル史上最も有名な海賊盤をこの項目に含むことにしました。21世紀になってから、正規販売権を取得していないままの音源所有者から音源を買い取り、著作権者の承諾を得てCD化された(わたしは持ってはいないのですが)との記事を読んだからの事なのです。が・・・わたしの持っているのは'70年代半ばに出回っていたホワイトジャケットの正真正銘の海賊盤ですので、せめて文字だけでも薄め指定で記載ということで・・・
 内容は第三期パープルメンバーでの1974年サンディエゴでのライヴ(A-1,2、B-1,2)、及び1974年オンタリオでのカリフォルニアジャム音源(B-3)でおまけにA-4,5,B-3,4の4曲は当時シングル盤のみで発売されていた正規シングルの複製物です。

 未発表の音源で希少価値がある貴重な音源の所有者が非合法で販売していたのが海賊盤(ブートレッグ盤)であって、ここに納められいた Emmareta、Black Night、When A Blindman Cries、I'm Alone の4曲は既発売のシングル盤からの盤起こしした複製物で非合法という穏やかな物ではなく明らかに違法コピーですので、当然CDで販売されたときにはカットされていた筈だと思います。
 ちなみに 「Perks and Tit」 というのは俗語では「△○した乳首」というといった記事を昔読んだ記憶があったのですが、その後そのようなことを言う人を知りませんのであれは嘘だったのかも知れません。(で伏せ字にしておきました)
Burn Stormbringer Come Taste the Band
Burn (1974)
as Deep Purple

LP Purple/EMI TPS-3505 (G.Britain)

Side:A
1. Burn
2. Might Just Take Your Life
3. Lay Down, Stay Down
4. Sail Away

Side:B
1. You Fool No One
2. What's Going On Here
3. Mistreated
4. 'A' 200
Stormbringer (1974)
as Deep Purple

LP Purple/EMI TPS-3508 (G.Britain)

Side:A
1. Stormbringer
2. Love Don't Mean A Thing
3. Holy Man
4. Hold On

Side:B
1. Lady Double Dealer
2. You Can't Do It Right
3. High Ball Shooter
4. The Gypsy
5. Soldier Of Fortune
Come Taste the Band (1975)
as Deep Purple

LP Purple/W.B PR-2895 (USA)

Side:a
1. Comin' Home
2. Lady Luck
3. Gettin' Tighter
4. Dealer
5. I Need Love

Side:B
1. Drifter
2. Love Child
3 a. This Time Around
  b. Owed To 'G' (Medley)
4. You Keep On Moving
Parks and Tit (Bootleg)  Made in Europe  Last Concert in Japan 
Perks and Tit (1975) Bootleg
as Deep Purple

LP TARKAL 1930 (USA)

Side:A
1. Burn
2. Might Just Take Your Life
3. Smoke On The Water
4. Emmareta
5. Black Night

Side:B
1. Lay Down Stay Down
2. Mistreated
3. When A Blindman Cries
4. I'm Alone
 Made in Europe (1976)
as Deep Purple

LP Purple/W.B P-10262W (Japan)

Side:A
1. Burn (Live In Austria)
2. Mistreated/Rock Me Baby (Medley)
  (Live In Germany)
3. Lady Double Dealer (Live In France)

Side:B
1. You Fool No One
  (Live In Germany+France)
2. Stormbringer (Live In Austria)
  Last Concert in Japan (1977)
as Deep Purple

LP Purple/W.B P-10370W (Japan)

Side:A
1. Burn
2. Love Child
3. You Keep Me Moving
4. Wild Dogs

Side:B
1. Lady Luck
2. Smoke On The Water
3. Soldier Of Fortune
4. Woman From Tokyo
5. Highway Star
  ディヴィッド・カヴァーデルはディープ・パープルが分解したから辞めたのではなく、ジョン・ロードが表明する以前、一番に正式脱退しています。次にトミー・ボーリンも正式脱退、グレンも辞めたいとの意思表示が有っての事でした。

 パープルを辞めた後にディヴィッドは2枚のソロ・アルバムを出しました。先ず1枚目は1977年の『White Snake』。タイトルからしても判るように、後に彼の作ったバンド名はここから取ったと思われますが、カバージャケットのWhite Snake の文字はWとSが大文字で他は小文字です、単語二文字です。後のバンド名はWhitesnake と一語に収まっています。どこに出もいる白い蛇では無いのですね。

 この初ソロ『White Snake』は彼のやりたかった音楽が先ずありました。女性コーラスが入っています。そしてそのコーラスがピッタリはまっているのが、"Peace Lovin' Man"!もうコレはわたしが大好きなサザーン・ソウルサウンドその物です。メンフィスの香りがします。
わたしと同じ 「ハード・ロックとメンフィス系ソウルの相反する音楽両方ともが好きなシンガーが居た!」 デヴィッド・カヴァーデルに填りこんだアルバム。
 このLPには"Blindman"というやさぐれロック系のバラード、渋くて凄く引き込まれる曲もあります。
 ソウルっぽい曲が多い中で4曲目 "Whitesnake"は第二期パープル風(第三期では無くて)のハード・ロックナンバーです。
そしてこの曲のみベースは第二期のベーシスト、ロジャー・グローバー。(ロジャーはアルバムをプロデュースしています。)他の曲でのベースはD.L.ハーパーと言う人、ドラムスはサイモン・フィリップス、キーボードはティム・ヘンクリー(ベン・E・キングなどのバックをしていたスタジオ・ミュージシャン)そしてギターは後に共にバンド結成するミッキー・ルーニーが奏っています。
 
 そしてソロ2枚目が『Northwinds』。前作の流れを引き継いでデヴィッドのやりたかった音楽がここにもあります。バックはドラムスがトニー・ニューマン、ベースはアラン・スペナーに変わっています。わたしの買ったPurpleレーベルのオリジナルはA面トップはタイトル曲"Northwinds"で、2曲目が"Keep On Giving Me Love"という曲順に成っていますが、後に曲順が入れ替わり、変わった方が定着しているようです。確かにタイトル曲の前半は地味っぽいですけれど・・・聴けば聴くほど味が出てくるのは"Northwinds"の方でしょう。ファンキーな曲ではミディアム調の"Give Me Kindness"が実に良いです。南部のソウルミュージックの匂いがしますね。バックコーラスにロニー・ジェイムズ・ディオとウェンディ・ディオの夫妻が参加しているって事らしいです。
 そして、バラード極めつけ"Only My Soul"が素晴らしい、ディヴィッドの歌唱力と彼の中音域に艶のある声質が曲にマッチしてホント凄いです。次の"Say You Love Me"もバラード。歌唱力で聴かせています。
最後の"Breakdown"はノリの良いハード・ロック・ナンバー、キーボードの使い方がジョン・ロードっぽいです。

 続いての『Snakebite』というのはデヴィッドがソロ3作目をレコーディングしながら固定化のバンドとして移行していく過程で出されたレコードです。元々はA面の4曲のみで出されていたシングル盤だった物を米盤や蘭盤ではソロのセカンドアルバムからの曲をB面に足して一枚のアルバムとして出しました。レコードのジャケット上部に[David Coverdale's Whitesnake]と記されているようにホワイトスネイクのプレ・デビュー盤という形に成っています。"Ain't No Love In The Heart Of The City"が'70年代らしい曲調ですがイイ味出ています。今聴いてもやはりイイですね。

 White Snake  North Wind  Snakebite
 White Snake (1977)
as David Coverdale

LP Sunburst/Polydor MPF-1288 (Japan)

Side:A
1. Lady
2. Blindman
3. Goldies Place
4. Whitesnake

Side:B
1. Time On My Side
2. Peace Lovin' Man
3. Sunny Days
4. Hole In The Sky
5. Celebration
 Northwinds (1978)
as David Coverdale

LP Purple/EMI TPS-3513 (G.Britain)

Side:A
1. Northwinds
2. Keep On Giving Me Love
3. Give Me Kindness
4. Time & Again

Side:B
1. Queen Of Hearts
2. Only My Soul
3. Say You Love Me
4. Breakdown
 Snakebite (1978)
as Whitesnake

LP Sunburst/U.A UA-LA-915H (USA)

Side:A
1. Come On
2. Bloody Mary
3. Ain't No Love In The Heart Of The City
4. Steal Away

Side:B
1. Keep On Giving Me Love
2. Queen Of Hearts
3. Only My Soul
4. Breakdown
 ホワイトスネーク名義での正式なファーストアルバムはソロ作で一緒にやっていたミッキー・ムーディ(ギター)の他にジョン・ロード(キーボード)、ニール・マーレイ(ベース)、デイヴィッド・ドウル(ドラムス)そしてもう一人のギターリスト、バーニー・マースデンを初期メンバーとしてクレジットされています。6人編成でのスタートですね。。
 タイトルは『Trouble』。A面1曲目はデビュー盤トップを飾るにしてはちょっと弱い感じでした。まぁ大蛇が身体にまとわりつく雰囲気は出ていますが。2曲目"Love To Keep You Warm"はソウル色タップリで個人的にはこのアルバム中2番目に好きな曲です。"Lie Down"はブギーリズムのオールド・ロックンロールナンバー、続いてビートルズナンバーの"Day Tripper"、元曲がギターのリフラインが特徴的でジミ・ヘンドリックスのカバーが有名、ソウル系ではオーティス・レディングもカバーした有名曲ですがこのホワイトスネイク・ヴァージョンをわたしはイイとは思いませんでした。
 このアルバムの中で最も好きなのは"Time Is Right For Love"、B面トップでこちらをA面にした方が良かったと思いましたが、レコード盤の場合、ターンテーブルに乗せるのは視聴者なのでB面から先に聴けば良いだけでした。CDの様に順番が6番目・6曲目ということは頭に無かった時代です。リズムはドラムスでなくベースがリードを取っています。メロディーも良しでヴォーカルも良し、途中コーラスが絡む部分も良しで印象的な曲です。

 2作目は『 Lovehunter』。カバージャケットがキツイです。そしていきなりのトップが妙にPOPな曲で驚きましたが、わたしは勿論ポップスも大好きなのでかなり気に入りました。次の"Walking in the Shadow of the Blues"はブルーズを基調にしたブリティッシュ・ブルース・ロックで小気味よさも持ち合わせた初期の傑作で名作です。"Medicine Man"はファーストにも入っていた60年代風のオールドロックンロール調でトップの"Long Way from Home"同様にこちらもライティングはカヴァーデル一人のクレジットと成っていまして意外でした。
 B面2曲目の"Love Hunter"(アルバムタイトルはLovehunterと一語)もA面2曲と同様ブリティッシュ・ブルース・ロックでこの手の音楽が好きな人には充分満足出来る曲です。
 Trouble  Lovehunter  
 Trouble (1978)
as Whitesnake

LP Sunburst/EMI INS-3022 (G.Britain)

Side:A
1 Take Me With You
2 Love To Keep You Warm
3 Lie Down (A Modern Love Song)
4 Day Tripper
5 Nighthawk (Vampire Blues)

Side:B
1 Time Is Right For Love
2 Trouble
3 Belgian Tom's Hat Trick
4 Free Flight
5 Don't Mess With Me
 Lovehunter (1979)
as Whitesnake

LP Sunburst/Polydor MPF-1263 (Japan)

Side:A
1 Long Way from Home
2 Walking in the Shadow of the Blues
3 Help Me Thro' the Day
4 Medicine Man
5 You 'N' Me

Side:B
1 Mean Business
2 Love Hunter
3 Outlaw
4 Roco 'N' Roll Women
5 We Wish You Well
 


           1980年代 
 70年代後半〜80年代初頭、ホワイトスネイクは日本やヨーロッパの音楽界ではそこそこ話題にもなってはいましたが、アメリカではまだまだ記事としてかすりもしなかった様でした。
 しかし日本では多くのパープルファンが元パープルのメンバーの動向を気にしていたようですので、日本独自発売のレコードも有りました。それが『Live at Hammersmith』で、1978年11月23日ロンドンの[ハマースミスオデオン]でのライヴ録音を収録しています。全体的にスタジオ盤よりノリは良い感じです。パープル時代の曲"Might Just Take Your Life"、"Mistreated"を演奏していますがここでの、"Mistreated"は更にエモーショナルです。

 ホワイトスネイク実質の3作目は『Ready an' Willing』からはドラムスがイアン・ペイスに交代しました。元パープルのメンバーが3人に成りましたがここでのリーダーはジョンではなくあくまでデヴィッド・カヴァーデル。
 トップの"Fool For Your Loving"は初期ホワイトスネイクの代表曲、アメリカでもシングル発売されて初めてのチャートイン。"Ready An' Willing"も同タイプの曲。デヴィッドのソロファーストアルバムで紹介されていた"Blindman"がセルフカバーされて収録されていますが、バックサウンドも含めてこちらの方が若干聴き応えあるでしょうか?ただ、最初に聴いた印象も含めて'77年版も棄てがたいですね、最初に聴いたときの感情はいつまでも残る物です。
 "Love Man"はモロBlues!ブリティッシュ・ブルースロックバンドならば一曲は残しておいて欲しかったタイプの曲です。リッチー在籍時のパープルでは絶対に歌えなかったモロ・ブルーズ・タイプの曲でした。次の"Black And Blue"もパープル時代では先ず出来なかったカントリー・ブルーズ、ホンキートンク調のロックンロール。(ローリング・ストーンズなら似たタイプを奏っていますね)
 "She's A Woman"はデイ・トリッパーに次ぎまたまたビートルズ・ナンバーかと思いきや同名異曲でファンキーなノリのロックンロールナンバー。

 ホワイトスネイクが発表した正規のライヴアルバムとしては『Live...In the Heart of the City』が最初の物になりますが、既に日本盤のみで発売されていた『Live at Hammersmith』の音源はそっくりこのライヴ盤LPの2枚目におさめられました。1枚目は1980年6月23日と24日の録音が入っています。1年半ほどの時差がある分、アルバム『Love Hunter』や『Ready an' Willing』からの曲も演奏されていてレパートリーが増えているのが何故かニンマリでした。特に"Love Hunter"ライヴ物が収録されているのが嬉しいです。
          
Live at Hammersmith Ready an' Willing Live...In the Heart of the City
Live at Hammersmith (1980)
as Whitesnake

LP Sunburst/Polydor MPF-1288 (Japan)

Side:A
1. Come On
2. Might Just Take Your Life
3. Lie Down
4. Ain't No Love in the Heart of the City

Side:B
1. Trouble
2. Mistreated
Ready an' Willing (1980)
as Whitesnake

LP Sunburst/Atlantic WTG-19276 (USA)

Side:A
1 Fool For Your Loving
2 Sweet Talker
3 Ready An' Willing
4 Carry Your Load
5 Blindman

Side:B
1 Ain't Gonna Cry No More
2 Love Man
3 Black And Blue
4 She's A Woman

Live...In the Heart of the City (1980)
as Whitesnake

LP Sunburst/U.A Snake1 (USA)

Disc:1-Side:A
1 Come On
2 Sweet Talker
3 Walking in the Shadow of the Blues
4 Love Hunter

Disc:1-Side:B
1 Fool for Your Loving
2 Ain't Gonna Cry No More
3 Ready an' Willing
4 Take Me With You

Disc:2-Side:A
1 Come On
2 Might Just Take Your Life
3 Lie Down, Stay Down
4 Ain't No Love in the Heart of the City

Disc:2-Side:B
1 Trouble
2 Mistreated
 1980年代はデヴィッドにとって、いろいろなことが起こった時代でした。最初の夫人とのトラブル、娘さんの病気、そして次々とメンバーが変わり続け、喉のポリープ除去手術を受けたりしながらも、欧州に次いでアメリカでの商業的成功をも収める事が出来ました。
  
 『Ready an' Willing』は欧州や日本ではかなりヒットしました。次いで発表された1981年の『Come an' Get It』も快調さは引き続いています。この頃のデヴィッドの声はホント魅力的です。このレコードはA面側が断然お気に入り、特に真ん中の"Don't Break My Heart Again"、"Lonely Days, Lonely Nights"の2曲は凄く好きです。B面は地味で渋め、5曲全部にどこかにツメの甘さが有るというか、アルバム完成のために早急で仕上げた感じを受けました。
 このアルバムは故ジョン・レノン宅を改装したスタートリング・スタジオを借りて録音されたのですが、貸しスタジオ特有の時間制限でも有ったのでしょうか?わたしの買ったのは米盤で、蛇が開けた口の中が普通の舌のように塗られていますが、英盤オリジナルは明らかに女性自身の物でして、アメリカ盤LPではジャケットカバー変更で発売されました。しかし今となってはこちらの絵の方が珍しくなった感が有りますね。

 次作『Saints & Sinners』のレコーディング・リハーサルの為に1981年秋にメンバーが集まったとき、デヴィッドは後に「何かが違っていた、活気が失われていた」と語っているようにメンバー間に亀裂が生じ始めていたとのことです。そう感じさせたのはデヴィッドの家族間のトラブルの影響でデヴィッド自身にも変化が有ったのを微妙に他のメンバーも感じていたからだと思いますが・・・
 アルバムは翌年1982年に発売されました、しかし表ジャケットはいつもながら白蛇にまつわるデザインで変わりはありませんが、裏ジャケットにはマイクスタンドを持って歌うデヴィッド一人の写真のみであり、メンバーのクレジットが有りませんでした。歌詞が書かれたう内袋にもクレジット無し。わたしの買ったのはフランス盤(当時、仏Carrereレーベルが英Sunburstの発売権を持っていたのだとと思います)でしたので、それが原因かとも思いましたが、英日盤なども同じの様でした。(当時アメリカでは未発売)
 ミッキー・ムーディー、バーニー・マースデン、ジョン・ロード、ニール・マーレイ、イアン・ペイス、そしてデヴィッドで録音を終えていましたが
、どうやら曲によりメル・ギャレーを加えて取り直しをしたらしくそれがあったからか、メンバー名ノー・クレジットと成った次第でしょうか?
そして、自ら他のメンバーに「他のバンドに加入出来るのならそうして欲しい」と告げて、半ば解散状態にしてしまいました。
 こうしたゴタゴタの中で出されたアルバムですがデヴィッドのヴォーカルは相変わらず良いです。"Victim of Love"での力強さ、"Here I Go Again"での盛り上げ方、(この曲は'87年のGeffen再録物よりデヴィッドの歌い方、クラシック好きのジョンらしい出だしのアレンジ等すべてにおいて断然この'83年のオリジナル録音の方が好きです)そして"Crying in the Rain"の感情表現、(こちらも再録物より好きです)など後々までよく聴く曲が3曲あります。

 1982年後半はほぼ活動休止状態でした。

 その様な時期、既に第三期ディープ・パープルのイギリス公演の海賊盤が以前から出回っていた関係か、漸く'82年に正規盤として『Deep Purplre Live in London』が発売されました。1974年5月22日のロンドン、キルバーンでのライヴ音源テープから編集でした。デヴィッド加入直後にアメリカツアーをしてその後本国に戻ってのツアーの一部、デヴィッドが加入したパープルが一番ノリに乗っていた時期の演奏が聴けます。イアン・ギラン在籍時のライヴ 『Live in Japan』 同様、聴き終えた後に満足感に浸れる演奏です。海賊版が相当出回って売れたのも頷けます。

デヴィッドの話題が途切れかけていた1983年、日本のポリドールからベスト物が発売されました。アナログLP『The Greatest Whitesnake』はデヴィッドが'83年にSunburstからGeffenへ移籍した為にSunburstの日本発売権を持っていた日本ポリドールがSunburst時代のホワイトスネイクベスト物を企画・発表した物です。依って海外での発売はありませんでした。

そして1983年、Geffenと契約したデヴィッドは動き出しました。メンバーを入れ替え、新作レコーディング開始。ドラマーにはコージー・パウエルを迎えジョン・ロードとミッキー・ムーディーが返り咲き、もう一人のギターリスト、ミッキー・ムーディーが加入(ミッキー・ムーディーはソング・ライティングを買われての加入だった感じです)。ベースがコリン・ホッジキンソン。移籍後の第一作が『Slide It In』という驚くようなタイトルのアルバム。
 このアルバム、英盤と米盤ではメンバーが違います。同じ1983年マイケル・シェンカーの項でも書きましたが、同じような事が起こりました。英国発売のオリジナル音源をアメリカ受けするようにと数曲メンバーを入れ替えての録音し直しや、同じマスター音源を使いながらも再ミックスダウンを施して米国発売するといった事が実際に行われておりました。
 英盤の方で参加していたギターのミッキー・ムーディーがジョン・サイクス、ベースのコリン・ホッジキンソンがニール・マーレイに米盤では変えられました。音の方は米盤の方がヴォーカルが前に出て聴きやすいです。英盤はヴォーカルが引っ込んでいてデヴィッドの良さが生かせていません。そして曲順も変えられています。(曲順違いやリミックスはビートルズでもそうだったように60年代から行われていた事ですが)
わたしは発表時には米盤を買っていましたので、米盤の曲順で流れる方がなじみやすいです。英盤は後に中古盤で入手しました。
 
 Come an' Get It  Saints & Sinners  Deep Purple Live in London
 Come an' Get It (1981)
as Whitesnake

LP Sunburst/Atlantic WTG-16043 (USA)

Side:A
1 Come An' Get It
2 Hot Stuff
3 Don't Break My Heart Again
4 Lonely Days, Lonely Nights
5 Wine, Women An' Song

Side:B
1 Child of Babylon
2.Would I Lie to You
3 Girl
4 Hit An' Run
5 Till the Day I Die
 Saints & Sinners (1982)
as Whitesnake

LP Carrere CA-681-67.954 (France)

Side:A
1 Young Blood
2 Rough an' Ready
3 Bloody Luxury
4 Victim of Love
5 Crying in the Rain

Side:B
1 Here I Go Again
2 Love an' Affection
3 Rock an' Roll Angels
4 Dancing Girls
5 Saints an' Sinners
 Deep Purple Live in London (1982)
as Deep Purple

LP TRASH/Trio AW-25019 (Japan)

Side:A
1 Burn
2 Might Just Take Your Life
3 Lay Down.stay Down
4 Mistreated

Side:B
1 Smoke On The Water
2.You Fool No One
 The Greatest Whitesnake  Slide It In (US)  Slide It In (UK)
 The Greatest Whitesnake (1983)
as Whitesnake

LP Sunburst/Polydor 30MM 9244/45 (Japan)

Disc:1

Side:A
1.Fool For Your Lovin
2.Walking In The Shadow Of The Blues
3.Young Blood
4.Love Hunter
5.Trouble

Side:B
1.Come An' Get It
2.Sweet Talker
3.Lie Down(A Modern Love Song)
4.Till The Day I Die
5.Take Me With You

Disc:2

Side:A
1.Don'T Break My Heart Again
2.Ready An' Willing
3.Bloody Luxury
4.Mean Business
5.Wine, Women An' Song

Side:B
1.Long Way From Home
2.Ain'T Gonna Cry No More
3.Hot Stuff
4.Here I Go Again
5.We Will You Well
 Slide It In (1984) USA Version
as Whitesnake

LP Geffen/Warner GHS4018 (USA)

Side:A
1 Slide It In
2 Slow An' Easy
3 Love Ain't No Stranger
4 All Or Nothing
5 Gambler

Side:B
1 Guilty Of Love
2 Hungry For Love
3 Give Me More Time
4 Spit It Out
5 Standing In The Shadow
Slide It In (1984) UK Version
as Whitesnake

LP Liberty/EMI LBG2400001 (UK)

Side:A
1. Gambler
2. Slide It In
3. Standing In The Shadow
4. Give Me More Time
5. Love Ain't No Stranger

Side:B
1. Slow An' Easy
2. Spit It Out
3. All Or Nothing
4. Hungry For Love
5. Guilty Of Love
    
『Slide It In』発表後次のアルバム製作の間にデヴィッドは喉のポリープ切除手術を受けています。次作『Whitesnake 1987』発表までの期間が割と長かったのは、喉に違和感が有った時期の為でしょう。
このアルバム『Whitesnake 1987』、レコーディングメンバーは、デヴィッドの他、ジョン・サイクス(ギター)、ニール・マーレイ(ベース)、エインズレー・ダンバー(ドラムス)のクレジット。しかしレコーディング終了後に全員が脱退!アメリカ用に作ったプロモーション・ビデオ"Still Of The Night"に登場させたヴィヴィアン・キャンベル(ギター)、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(ギター)、ルディ・サーゾ(ベース)、トミー・アルドリッジ(ドラムス)がその後正式メンバーと成っています。

 このアルバムも英盤と米盤(日本盤も米盤仕様)の曲順,が違いますし、選曲も違います。最初デヴィッドの声がこのアルバムでは若返ったようで初めて聴いたときは驚きました。[ 渋さ、甘さ、セクシーさ ] こういった声質が彼の魅力でも有ったのですがトップ(英盤です)の"Still Of The Night"はまるでロバート・プラント、レッド・ゼッペリンではありませんか!このアルバムすべての曲がジョン・サイクスとの共作です、ジョン・サイクスはうちのサイト、シン・リジーのページでもちょこっとふれましたが彼は疾走曲タイプ("Cold Sweat"など)の曲作りが得意です。"Children Of The Night"、"Straight For The Heart"などちょっと青春臭さを漂わせる疾走曲で実に気持ちよく格好良く弾いています。手術前のデヴィッドならこの手の曲をこれだけ若々しい声で歌えなかったかも知れませんが、サイクスとのコンビも含めて幅が広がったことは良かった事です。この2曲はわたしがこのアルバム内(英盤です)でも特に好きな曲です。

 アメリカではシングル盤でチャート1位を記録しましたが、その曲は"Here I Go Again"の再々録版で、シングルヴァージョンの方。(米盤アルバムで英盤の "Looking For Love" の代わりに組み込まれたのは再録版です)。このシングルヒットと共に AORの雰囲気を持った "Is This Love " も2位まで上がるシングルヒットと成りまして、アルバムも売れに売れて全米2位までチャートは上がりました。1位、2位を記録したシングルヒットはミディアム系の曲でしたが、アルバム全体としてはブリティッシュ・ハードロックからメタル系ロックへと変化し始めたと感じたアルバムでした。
 日本では『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』という邦題が付けられ、通称『サーペンス』と呼ばれてて国内でも大ヒットしました。
このアルバム英盤オリジナルではレコードジャケットの背の部分にキチンと『Whitesnake 1987』と記されていますので、これがオリジナルタイトルでしょう。
 その後、結局米盤仕様のアルバムもCDの方で購入しました。

 日本では米盤仕様で発売されたために英盤収録の"Looking For Love"が含まれていません。それだからという訳だけでも無いでしょうが日本独自のミニアルバム 『1987 Version』と題された5曲入りアルバムが発売されました。このトップに"Here I Go Again (New Version) "と題して組まれたのが全米シングルチャートを上り詰めた米盤シングル・ヴァージョンでした。録音メンバーはアルバムのメンバーと違い、ギターはダン・ハーフ、、ベースにマーク・アンデス、キーボードがアラン・パスクワ、そしてドラムスがハートのドラマーとしてノリに乗っていたデニー・カーマッシーというアメリカン・ミュージシャンばかりでした。この三回目録音の"Here I Go Again (New Version) は当時"Never"や"These Eyes"等のヒットで絶頂期に入っていたハートの曲調に実に似ています。明らかにアメリカでの成功を掴みに行った勝負アレンジだったと思います。次の"Standing In The Shadows"も"Standing In The Shadow"を一文字変えただけでなくアメリカ受けしそうなアレンジにリメイクされていました。4曲目、5曲目はシングルのみの発表曲。ここでのわたしの注目は"Need Your Love So Bad"。この曲はピーター・グリーン&フリートウッド・マックの項でも書きましたが彼らの演奏で知り大好きになったブルーズで、1956年リトル・ウィリー・ジョンというR&Bシンガーが歌ってヒットした曲でした(作ったのは彼の兄さんのマーティス・ジョン.Jr)。

 シングルとアルバム『Whitesnake(米盤)』によって全米制覇したホワイトスネイクでしたが次作ではまたまたメンバーが変わっています。
以前「2作作ればメンバー入れ替え」と言われていたジェフ・ベックよりも激しく入れ替えています。
 まず、ヴィヴィアン・キャンベルを解雇、もう一人のギターリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグはレコーディング前に腱鞘炎に成り代役でスティーヴ・ヴァイがギターを弾いて完成させました。スティーヴ・ヴァイの加入は賛否評分かれていましたが、わたしとしても聴くまでは「違和感が有る派」でした、ただアルバムを聴いた後は、取り立てて気にする事はありませんでした。ジャンルに依って好き嫌いしませんし、イイ音楽を聴きたいと言うことがまず先決であって、そしてこのアルバムは気に入りましたから。
 アルバム『Slip of the Tongue』のトップ"Slip Of The Tongue"は再び"Still Of The Night"同様、まるでロバート・プラント!
"Cheap An' Nasty"もレッド・ゼップ風?他人に似てはいますが、曲自体は良い感じです。そして"Fool For Your Loving"の再演が現れて「あぁあの音だわ」と安心ですが、確かにポリープ除去のせいか以前よりキーを上げて歌っているようです。
高い声で歌うのが似合っているのは"Kitten's Got Claws"でしょうか、ロックンロール系ですが調子は良いです。
 このアルバムの中で一番気に入ったのは"Wings Of The Storm"なのですが、この曲、実はホワイトスネイクらしさは無いのですよね。叙情的なメロディーでドイツのZENO的な雰囲気を持っています。そして次ぎに流れる"Deeper The Love"はアメリカは'70年代ウエスト・コーストサウンド風でこれまたわたしの好みで個人的に嬉しい限りです。"Now You're Gone"、"Sailing Ships"の2曲も今聴き直してみるとなかなか良い感じですが、5曲目,6曲目,7曲目と続く流れがインパクトありすぎました。

 このメンバーでワールドツアーをしたあとバンドは解散してしまいます(???)。解散理由の憶測は飛び交いましたが・・・
Whitesnake 1987   Whitesnake 1987 Version 
 Whitesnake 1987 (1987)
as Whitesnake

LP EMI EMC-3528 (UK)

Side:A
1. Still Of The Night
2. Bad Boys
3. Give Me All Your Love
4. Looking For Love

Side:B
1. Crying In The Rain
2. Is This Love
3. Straight For The Heart
4. Don't Turn Away
5. Children Of The Night
Whitesnake (1987)
as Whitesnake

CD Geffen 24099-2 (USA)

1. Crying In The Rain
2. Bad Boys
3. Still Of The Night
4. Here I Go Again
5. Give Me All Your Love
6. Is This Love
7. Children Of The Night
8. Straight For The Heart
9. Don't Turn Away
 1987 Version (1987)
as Whitesnake

CD CBS/SONY 28DP 809 (Japan)

1. Here I Go Again (New Version)
2. Standing In The Shadows
3. Looking For Love
4. You're Gonna Break My Heart Again
5. Need Your Love So Bad

 Slide It In American Remix Version  Slip of the Tongue  
 Slide It In American Remix Version (1988) original 1984

CD CBS/SONY 23DP 5232(Japan)

1. Slide It In
2. Slow An' Easy
3. Love Ain't No Stranger
4. All Or Nothing
5. Gambler
6. Guilty Of Love
7. Hungry For Love
8. Give Me More Time
9. Spit It Out
10. Standing In The Shadow
 Slip of the Tongue (1989)
as Whitesnake

CD CBS/SONY CSCS 5001 (Japan)

1 Slip Of The Tongue
2 Cheap An' Nasty
3 Fool For Your Loving
4 Now You're Gone
5 Kitten's Got Claws
6 Wings Of The Storm
7 Deeper The Love
8 Judgement Day
9 Slow Poke Music
10 Sailing Ships


         1990年代

 ホワイトスネイク解散後にフランスCarrereから出た『The Best Of Whitesnake』は英Sunburst時代の音源を使ってのベスト物です。"Here I Go Again"と"Crying In The Rain"のオリジナル録音物が納められています。
 1993年3月に発売された『Coverdale・Page』は驚きのデヴィッド・カヴァーデイルとジミー・ペイジが組んだプロジェクト。バンド解散中のデヴィッドとジミー・ペイジにGeffenが企画を提案して完成したアルバムでした。出てくる音は「絶対にレッド・ゼップ風」との思いで聞き始めて"Shake My Tree"、前半のデヴィッドのしわがれ声は妙ですが高音部に入るとやはりロバート・プラントを意識した唱法と成りまして「やっぱりぃ」と笑っちゃいましたが、曲自体はペイジが絡んだ事丸わかりのZepサウンド、練られた作りで良い出来だと思います。反面ゴクシンプルな"Feeling Hot"もZepサウンドで良いですね。
 で、コロッと変わって、ウエスト・コーストサウンドを思い起こす"Take A Look At Yourself"はこのアルバムの中でも特に好きな曲、ここでもデヴィッドの声は中域で潰れているというか嗄れていますが、歌唱力はさすがです。

 Geffen時代のベスト物『Whitesnake's Greatest Hits』も出ました。'80年代中頃から後半までの売れに売れていた時代の曲ばかりなのでわずか3種のアルバム発表でしたが、"Bset of"ではなくて"Greatest Hits"というタイトルはまさに正解でしょう。
 改めてまとめて聴き直してみると"You're Gonna Break My Heart Again"などはなかなかイイ曲だったんだと気づきました。
        
The Best Of Whitesnake Coverdale・Page Whitesnake's Greatest Hits
The Best Of Whitesnake (1990)
as Whitesnake

CD Carrere Underdog 97.892 (France)

1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Trouble
3. Lie Down (A Modern Love Song)
4. Sweet Talker
5 Love Hunter
6. Don't Break My Heart Again
7. Ain't No Love In The Heart Of The City
8. Fool For Your Loving
9. Take Me With You
10. We Wish You Well
11. Here I Go Again
12. Crying In The Rain
13. Victim Of Love
14. Saints And Sinners
15. Rock N' Roll Angels
Coverdale・Page (1993)
as Coverdale・Page

CD SONY SRCS 6662 (Japan)

1. Shake My Tree
2. Waiting On You
3. Take Me For A Little While
4. Pride And Joy
5. Over Now
6. Feeling Hot
7. Easy Does It
8. Take A Look At Yourself
9. Don't Leave Me This Way
10. Absolution Blues
11. Whisper A Prayer For The Dying
Whitesnake's Greatest Hits (1994)
as Whitesnake

CD SONY SRCS 7440 (Japan)

1. Still Of The Night
2.Here I Go Again (Radio Version)
3. Is This Love
4. Love Ain't No Stranger
5. Looking For Love
6. Now You're Gone
7. Slide It In
8. Slow An' Easy
9. Judgement Day
10. You're Gonna Break My Heart Again
11. Deeper The Love
12. Crying In The Rain
13. Fool For Your Loving
14. Sweet Lady Luck
  '90年代中頃はデヴィッドの歌う新譜は発売されませんでしたが、ディープパープル時代のライヴ音源がCDで発売され出しました。
『On the Wings of a Russian Foxbat: Live in California 1976』と題されたCDは、第四期パープルが日本公演の後、アメリカで行った1976年1月スプリングフィールドと2月のロング・ビーチでのライヴ音源が納められていますが、昔アナログ時代に海賊版で出回っていた音源が元です。ギターはトミー・ボーリンでアナログ盤時代に正規発売されていた『Last Concert in Japan』よりも数段良いプレイが聴けますしデヴィッドの喉の状態もこちらの方が良いので、正規に発売されたのは当然でしょう。

 『Live At The California Jam』""は第三期パープル時代1974年4月6日カリフォルニアジャムコンサートでのライヴ音源。昔レーザーディスク流通時代に販売されていたのを知っていましたが購入しませんでした。このジャケット写真ステージにある「虹の架け橋」はブラックモアがレインボー時代にもセッティングしていたことで有名でわたしも大阪厚生年金ホールでのライヴで見ました。
 このCDではカットされている"Lay Down Stay Down"が入っているDVDがありましたのでその後そちらの方を購入しています。
"Mistreated"はやはり良いです。
 
 『Mk III: The Final Concerts』 邦題『紫の昇華』 と題されたアルバムは第三期パープル時代、1975年にフランスとオーストラリアでのライヴ録音で元々がライヴ盤として出す予定でドイツ公演も含めて録音されていましたので音質は良いです。ただ、当時リッチー・ブラックモアの脱退に伴い2枚組予定が急遽1枚物に成り『Made in Europe』として1976年にLPにて発売されました。
 演奏の方はというと第三期の曲は聴き物ですが、第二期の曲、特に"Smoke on the Water"なんかひどい感じします。キーボードは聞こえないし、リッチーのギターは何度か音外れ!?
 ここではスワンプロック界の重鎮ドン・ニックス作の"Going Down"が聴けるのが有難かったです。第二期ジェフ・ベック・グループの演奏でお馴染みのこの曲を当時パープルをライヴで奏っていたのですよね。ジェフ・ベック好きのわたしにとっては嬉しい収録です。
 On the Wings of a Russian Foxbat: Live in California 1976  Live At The California Jam  Mk III: The Final Concerts
On the Wings of a Russian Foxbat: Live in California 1976 (1995)
as Deep Purple

CD Connoisseur DPVSOP CD 217 (UK)

Disc :1
1. Burn
2. Lady Luck
3. Getting Tighter
4. Love Child
5. Smoke on the Water (incl. Georgia On My Mind)
6. Lazy
7. The Grind

Disc :2
1. This Time Around
2. Tommy Bolin solo
3. Stormbringer
4. Highway Star (incl. Not Fade Away)
5. Smoke on the water (inc Georgia On My Mind)
(version 2)
6. Going down
7. Highway star (inc Not Fade Away)
(version 2)
 Live At The California Jam (1996)
as deep purple

CD Mausoleum Classsix/BMG 7278-60025-2 (USA)

1. Burn
2. Might Just Take Your Life
3. Mistreated
4. Smoke On The Water
5. You Fool No One/The Mule
6. Spacetruckin'
  Mk III: The Final Concerts
(1996)
as Deep Purple

CD Deep Purple TECW-35234-5 (Japan)

Disc:1.
1. Burn (Live In Austria)
2. Stormbringer (Live In Austria)
3. Gypsy (Live In France)
4. Lady Double Dealer (Live In Austria)
5. Mistreated (Live In Austria)
6. Smoke on the Water (Live In France)
7. You Fool No One (Live In France)

Disc :2
1 Space Truckin' (Live In France)
2. Going Down - Highway Star
  (Live In France)
3. Mistreated (Live In France)
4. You Fool No One (Live In Austria)
  1997年、ホワイトスネイクの新作が発売されました。一旦の解散後あのCoverdale・Pageのプロジェクト活動を終えてから、'94年後半からエイドリアン・ヴァンデンバーグと一緒に曲作りが始まっていたとのこと。それらの曲はデヴィッドの音楽歴原点に帰ったといえるような曲が多く、ソロアルバムとして出すか、ホワイトスネイク名義で出すかは未定のままでの録音だったそうです。メンバーはデヴィッドとエイドリアンの他ベースにガイ・プラット、キーボードはブレット・タグル、そしてドラムスがデニー・カーマッシ。本国より先に(先行販売の形で)日本で出された盤は[Whitesnake]名義でしたが、翌年本国で出された盤は[David Cavadale's Whitesnake]名義に成っていました。
 これは1978年の『Snakebite』と同じような位置づけでしょうか?
 このアルバム『Restless Heart』,、内容はというと、わたし個人の好みでは、デヴィッドのアルバム群の中でも大好きな作品の一つです。パープルを辞めて、やりたい音楽をやろうとソロデビューした時期の意欲とが同じですね。
 先ず1曲目"Don't Fade Away"、懐かしさを感じました。わたしの場合なぜだかナッシュビルやメンフィスの香りがするテネシー音楽に懐かしさを感じます。これは日本の童謡唱歌や小学校の校歌を聴いても感じない気持ちです。エルヴィス・プレスリーが子供の頃から好きだったわたしには、この"Don't Fade Away"はほんと響きます。大好きな曲です。
 2曲目"All In The Name Of Love"を聴いたとき、「まるでボブ・シーガーじゃない?」と思えたほどこれまた純アメリカン・ロックを感じました。これまたボブ・シーガー好きのわたしにはGood Songでしrた。 3曲目"Restless Heart"はタイトルソングながら、まズ普通の出来。
 そしてシングル発売された4曲目"Too Many Tears"。これはHR/HMしか聴かないホワイトスネイクファンの方にはキツイかも知れませんが'70年代ソロデビュー時の頃からのデヴィッドファンの人たちには響くでしょう。アレサ・フランクリンやオーティス・レディングなどのアトランティック・ソウルが好きだったデヴィッドらしく、南部ソウルの雰囲気タップリのたまらない曲です。エイドリアンのギターもさすがのソウル・フィーリング。
5曲目"Crying In The Rain"はグランド・ファンクが奏りそうなタイプの曲ですがアレンジはジミー・ペイジの影響でもあるのでしょうか?渋めの曲ながら、繰り返し聞いても飽きることのない曲です。
そして6曲目のみカヴァーソング"Stay with Me"、1966年にロレイン・エリソン(Lorraine Ellison)の歌でR&Bチャートに登場した曲でJerry Ragovoy と  George David Weissの共作曲です。ソウル系シンガーでカヴァーする人が多い有名曲ですが、ロック系でもロニー・モントローズやジャニス・ショップリンなどが録音しています。ソウル好きのデヴィッドのヴォーカルも素晴らしいです。
 後半10曲目〜13曲目までは'70年代初期のブリティッシュ・ブルースロック・ムーヴメントを彷彿させられます。あの時代を駆け抜けてきたミュージシャンならではでしょう。
 わたしの場合、ホワイトスネイクとしてのバンド扱いであってもなかっても、パープル脱退後はデヴィッド・カヴァーデイルの軌跡として聴いてきていますので、名義はどちらでも良いのですが、見解としてはソロ名義扱いに近い内容だと思いました。

 そして次のアルバムが、なんとなんとデヴィッドとエイドリアン・ヴァンデンバーグの二人だけでの録音なのに発売名義はWhitesnake!
 バックミュージシャンが誰であろうとデヴィッド・カヴァーデイルがホワイトスネイクそのものだと言うことでしょう。この『Starkers in Tokyo』と題されたアルバムの意味は『東京で丸裸』といった意味でしょうが、これは「今までにやった曲を丸裸にする」といった意味を込めて歌ったという事の様です。だからこそのギター一本のシンプルサウンドです。邦題は『白蛇悠然!!』とつけられて前作に続き日本先行発売でした。
 日本の東芝EMIが企画したアコースティックライヴだと言うことで東芝EMIの第三スタジオにて(1997年7月5日)録音されました。楽器はエイドリアンの弾くアコースティック・ギターのみです。ブルース&ソウル系のバラードがほとんどでデヴィッドの歌唱力の素晴らしさを充分味わえます。"Sailing Ships"はアルバム『Slip of the Tongue』用にエイリアンとデヴィッドが共作した曲ながら録音時に腱鞘炎にかかりギターが弾けず代わりにスティーヴ・ヴァイが代役演奏した経緯があった曲、ここでは彼のギターが聴けます。同じ『Slip of the Tongue』からの曲では"Deeper The Love"(The Deeper The Love と成りました)の歌い方がちょっと変わっています。黒っぽさが増して渋くなった感じです、曲の良さと相まってどちらのヴァージョンも好きです。名曲"Too Many Tears"再演されています。
 9曲目まではホワイトスネイク時代の曲ですがラストの"Soldier Of Fortune"のみはディープ・パープル時代の曲でリッチー・ブラックモアとの共作曲、エイドリアンのギターは添え物でほとんどヴォーカル一本でこなした曲でした。
 Restless Heart  Starkers in Tokyo  
 Restless Heart (1997)
as Whitesnake

CD EMI TOCP-50090 (Japan)

1 Don't Fade Away
2 All In The Name Of Love
3 Restless Heart
4 Too Many Tears
5 Crying In The Rain
6 Stay With Me
7 Can't Go On
8 You're So Fine
9 Your Precious Love
10 Take Me Back Again
11 Woman Trouble Blues
 bonus
12. Anything You Want
13. Can't Stop Now
14.Oi
  Starkers in Tokyo (1997)
as Whitesnake

CD EMI TOCP-50314 (Japan)

1. Sailing Ships
2. Too Many Tears
3. The Deeper The Love
4. Love Ain't No Stranger
5. Can't Go On
6. Give Me All Your Love
7. Don't Fade Away
8. Is This Love
9. Here I Go Again
10. Soldier Of Fortune



       2000年代
 『Restless Heart』 から3年目のスタジオ録音盤、今回のはソロ名義で発表された『Into The Light』。内容は 『Restless Heart』 の系統ですがバンド名義ではなくて、『Northwinds』以来22年ぶりとなるDavid Coverdale名義でした。
 トップのタイトルナンバーは短いインスト曲で聴く側にとっては不要と思えてしまいます。2曲目"River Song"は雰囲気的には良いのですが、何度も聴くと「飽き」を感じてしまいました。"She Give Me"は'70年代後半のデヴィッド・ボウイを連想しましたが・・・
 "Don't You Cry"はの今までのデヴィッド・カヴァーデイルからはイメージしにくい曲です。綺麗なメロを持った優しいポピュラーソング、但しドラムスや歌い方の尻々にロック・ヴォーカルその物がやはり出ています。
 "Love Is blind"はシングル発売されてPVも公開されていました。好きな曲です。同系統のサウンド作りの、"Midnight Blue"も好きな曲です。どちらも「大地アメリカ」を感じます。そしてアコースティックライヴ盤も含めて3作連続で名曲"Too Many Tears"の収録です。
 "Don't Lie To Me"はこのアルバム中、唯一と言って良いほどのブリティッシュ風味の純ロック・ナンバー、絶対にこの雰囲気の曲は1曲、2曲は入っていて欲しいですね。
 ラストの"Wherever You May Go"の歌い方や声の出し方はいつもと違いました。最初聴いたときも思いましたが、今回聴き直してもやはりスコット・ウォーカー(ウォーカー・ブラザースの)みたい・・・
甘い声でしっとり歌うデヴィッドもまた良い物です。

 世紀が変わってもデヴィッド、ヴォーカル時代のディープ・パープルライヴ音源が発売され続けています。
『This Time Around: Live in Tokyo』は第四期パープル時代の日本武道館公演(1975年12月15日)の物で、LP盤として1977年に『Last Concert in Japan』として発売されていた物のリマスターCDで収録曲数も増えています。
 (Woman From Tokyo は?----LP盤の収録は武道館公演の音源ではなく名古屋・大阪・福岡のいずれかの音源が含まれていたのかも知れません、'75年12月に国内4カ所でそれぞれ1日ずつの公演をした様です)
 今回のリマスターにより、クスリの影響で指が動かなかったトミーのギターもはっきりと聞き取れるように成りましたが、その分ギターに注意して聴いてしまったりもするのですが、やはり"Burn"、"Highway Star"などリッチー時代の曲でのカッティングのキレは悪いし、自作になる"Getting Tighter"でさえ途中のカッティングでの出遅れが気になります。さらに"Smoke on the Water"ではデヴィッドのヴォーカルも冴えてなくてやはり平凡な演奏で終わっていました。
 LP盤では省かれていた"I Need Love"は演奏もヴォーカルも含めて一番良い出来で気に入りました、何故昔は省かれたのか不思議です。(パープルらしさは無かった曲だからでしょうか)

 2003年に出た『The Silver Anniversary Collection』はホワイトスネイクのベスト物として扱われること多いでしょうが、表ジャケにもデヴィッド・カヴァーデイル、カヴァーデイル・ペイジの文字が表記されているように3種の名義で発売されていたアルバムからセレクトされたコンピレーション・アルバムです。主役は勿論デヴィッド・カヴァーデイル。聴き慣れた曲ばかりですがバック陣(あるいはパートナー)がいろいろと変わっていますので、そこら辺を重点に聴いてみるのもおもしろいです。
      
Into The Light This Time Around: Live in Tokyo Silver Anniversary Collection
Into the Light (2000)
as David Coverdale

CD EMI TOCP 65475 (Japan)


1. ...Into The Light
2. River Song
3. She Give Me
4. Don't You Cry
5. Love Is Blind
6. Slave
7. Cry For Love
8. Living On Love
9. Midnight Blue
10. Too Many Tears
11. Don't Lie To Me
12. Wherever You May Go
This Time Around: Live in Tokyo (2001)
as Deep Purple

CD CMC/BMG 06076-86312-2 (USA)

Disc :1
1. Burn
2. Lady Luck
3. Love Child
4. Getting Tighter
5. Smoke on the Water/Georgia on My Mind
6. Wild Dogs

Disc :2
1. I Need Love
2. Soldier of Fortune
3. Jon Lord Solo
4. Lazy & Drum Solo
5. This Time Around
6. Owed to G
7. Tommy Bolin Guitar Solo
8. Drifter
9. You Keep on Moving
10. Stormbringer
11. Highway Star (Encore)
The Silver Anniversary Collection (2003)
as Whitesnake, David Coverdale,
  Coverdale・Page
CD EMI 7243 5 81694 2 3 (UK)

Disc : 1
1 Fool for Your Loving
2 Don't Break My Heart Again
3 Hit An' Run
4 Time Is Right for Love
5 Love Ain't No Stranger
6 Too Many Tears
7 Pride and Joy
8 Victim of Love
9 Judgement Day
10 Is This Love
11 Take a Look at Yourself
12 Straight for the Heart
13 Now You're Gone [US Remix]
14 Looking for Love
15 Sailing Ships [Live]
16 Soldier of Fortune [Live]
17 Walking in the Shadow of the Blues [Live]
18 Ready an' Willing [Live]

Disc :2
1 Into the Light
2 Slow an' Easy
3 She Give Me
4 Shake My Tree
5 Guilty of Love
6 Deeper the Love
7 Blindman
8 Love to Keep You Warm
9 Love Is Blind
10 Ain't Gonna Cry No More
11 Slave
12 Lonely Days, Lonely Nights
13 Give Me All Your Love
14 Till the Day I Die
15 Ain't No Love in the Heart of the City
16 Here I Go Again '87
17 Still of the Night
18 We Wish You Well
 '90年代突入時にホワイトスネイク名で、”モンスター・オブ・ロック・フェス”に出演後は(カヴァーデイル・ペイジとしてしばらくライヴ活動をしてはいましたが)バンドは一旦解散していましたのでホワイトスネイクとしてのツアー演奏は行っていませんでした。
それが、2003年頃から [ホワイトスネイク] として (バンド形態としての) ツアーを開始したデヴィッド・カヴァーデイル。
 新録・新譜という形ではなく、ライヴ・ツアーからの復活再結成という事になりました。 そのライヴツアーの模様、2004年ロンドンはハマースミス・アポロでのライヴで、先ずはDVD映像物にオーディオCDがおまけで付いた形で発売されました。タイトルは『Live in the Still of the Night』。録音メンバーはダグ・アルドリッチ Doug Aldrich( ギター)、レブ・ビーチ Reb Beach(ギター)、マルコ・メンドゥーサ Marco Mendoza(ベース)、ティモシー・ドゥルーリー Timothy Drury(キーボード)、トミー・アルドリッジ Tommy Aldridge(ドラムス)と成っています。
 内容は「良いじゃない!」といった感じで嬉しかったです。ちなみに ディスク1枚目のDVDは英盤はPAL方式でリージョンオールなのに対して、米盤は日本と同じNTSC方式ながらリージョン1、パソコン内蔵のDVDデッキは現在リージョン2固定にしていますので、英盤を買えばパソコンモニターで見られたのでした---内蔵DVDデッキはPALでも再生OK。
(リージョン1盤を見る場合、我が家ではテレビとDVDプレーヤーのある部屋へ移動すれば観ることは可能です。)

 同年発売のもう一つのライヴ盤は『Live In the Shadow of the Blues』。復活後のワールドツアーでの2005年〜2006年にかけての各地の録音から編集された物で、このアルバムでクレジットされていたメンバーは、復活時のメンバーからベースマンが代わっています。マルコ・メンドゥーサからユーライア・ダフィ(Uriah Duffy)という人、スライ&ファミリー・ストーンにも在籍していたとのことですが、(わたしはファミリー・ストーンのベースマンといえばラリー・グラハムが絶対的な人で好きなファンク系バンドでは親元ファミリー・ストーンよりもグラハム・セントラル・ステーションの方のファン---余談デシタ)。
 ライヴの出来は『Live in the Still of the Night』と比較してデヴィッドの声の調子がもう一つということと演奏自体もこちらの方が若干落ちるかな?---といったところです。
 2枚組、2枚目ラストの4曲が新生ホワイトスネイクの新曲になっています。すべて、ドラムス担当のトミー・アルドリッジとデヴィッドとの共作です。最ラストの"Dog"はレッド・ゼップ風でこの手の曲となると何故かロバート・プラント似のスタイルになるデヴィッドです(勿論良い感じの出来ですが)。新曲4曲のうち3曲がHR/HM系ですが残りの一曲"All I Want Is You"はじっくり聴かすバラードタイプでデヴィッドの声に合っているとは思いますが・・・
 このアルバム、SPV というドイツのメタル系アーティスト主のレーベルと契約した様なのですが、わたしの持っているのはアルゼンチン製と成っていました。

 ライヴ盤が続いていましたが、ホワイトスネイク名義でのスタジオ録音新作が2008年に発売されました。『Good to Be Bad』。復活後では最初のスタジオ盤でホワイトスネイク名義としては11年ぶりのスタジオ録音新作という事になります(10年って早い!)。アルバム事にメンバーが変わるバンドらしく今回もツアーメンバーから一人(ドラムス担当)、トミー・アルドリッジが抜けてクリス・フレイジャー(Chris Frazier)に変わっていました。
 曲作りはデヴィッドとダグ・アルドリッチが主、このアルバムの中で一番の聴き物は"All For Love"だと思うのですが(わたしが一番すきなので)、この曲に関してはギターがダグのヴァージョン(日本盤ボーナス)とレブのヴァージョンが収録されています。ベースラインの流れ方などフィル・リノットのシン・リジー風なので、ダグの方が似合ってはいると思いますが、ダグの方は音が乾いた感じで、ヘビーなレブ・ヴァージョンの方がメイン扱いに成ったのでしょうが、どちらもイイと思いますよ。
 良出来のキレキレロック・ナンバーの後に続くのは良質のミディアムナンバー"Summer Rain"。都会から急に大自然のふるさとへ帰ったかの様なシーンの変化を受けて凄く良い感じの流れです。(日本盤ボーナスにはアコギヴァージョンも収録でこちらも凄く良いです)
 続く"Lay Down Your Love"は近作で聴かせるプラント風のヴォーカルスタイルです。曲調ももちろんゼッペリン風。
 11曲目" 'Til The End Of Time"は淡々と流れる古き良き時代のウエスタン・ソングを連想しましたが、"Summer Rain"同様、近作の[大地アメリカ]を感じる作品はわたしとしては好きです。
 後半の方に印象曲が集まっていましたが、前半部では"All I Want All I Need"のデヴィッドのかすれ気味の渋いヴォーカルが印象的でした。

2008年の5年前となる2003年に25周年記念盤『The Silver Anniversary Collection』が出たというのに、今度は『30th Anniversary Collection』となりました。実に3枚組セットです。トップが'70年代初期の名作"Walking In The Shadow Of The Blues"で始まるのが嬉しいです。アナログ録音時代の物も含めて全曲再度リマスターされました。(カヴァーデイル・ペイジ名義の曲やソロ名義で発表曲もまたまた入っているのにホワイトスネイク名義だけでした)

 またディープ・パープル物のCDで『Live At Long Beach Arena』。これは1995年に出た英盤『On the Wings of a Russian Foxbat: Live in California 1976」と全く同じ音源で第四期のパープル、1976年2月27日、California Long Beach Arenaでの録音物。
 '95年のCDではディスク1のラストが""The Grind"だったの対しこのCDでは"Homeward Strut"と成っています。別曲だと思ったら、同じ曲でした!?
 というわけで今回のは"Introduction"と題された"音合わせタイム"のモロにイントロその物が増えただけでした。
確かに"Burn"一曲取ってみても東京公演の時とは雲泥の差で完全にロングビーチ公演の方が凄いです。
 
 Live In the Stil of the Night Live In the Shadow of the Blues  Good to Be Bad 
Live in the Still of the Night (2006)
as Whitesnake

DVD + CD Coming Home Studios CHS 10034 (USA)

Disc:1
DVD Video

Disc:2
1. Burn
2. Give Me All Your Love Tonight
3. Is This Love
4. Love Ain't No Stranger
5. Judgement Day
6. Ain't No Love In The Heart Of The City
7. Fool For Your Loving
8. Here I Go Again
9. Take Me With You
10. Still Of The Night

Live In the Shadow of the Blues(2006)
+ 4 New Songs
as Whitesnake

CD SPV / ICARUS 446 (Argentina)

Disc 1
1. Bad Boys
2. Slide It In
3. Slow & Easy
4. Love Ain't No Strange
5. Judgement Day
6. Is This Love
7. Blues for Mylene '06
8. Snake Dance '06
9. Crying in the Rain
10. Ain't No Love in the Heart of the City
11. Fool for Your Loving
12. Here I Go Again
13. Still of the Night

Disc 2
1. Burn - Stormbringe
2. Give Me All Your Love Tonight
3. Walking in the Shadow of the Blues
4. Deeper the Love
5. Ready & Willing
6. Don't Break My Heart Again
7. Take Me with You
 Appearing below is
    new recordings and new songs

8. Ready to Rock
9. If You Want Me
10. All I Want Is You
11. Dog

 Good To Be Bad (2008)
as Whitesnake

CD Dragonsead/Warner WOCR-12846 (Japan)

1. Best Years
2. Can You Hear The Wind Blow
3. Call On Me
4. All I Want All I Need
5. Good To Be Bad
6. All For Love
7. Summer Rain
8. Lay Down Your Love
9. A Fool In Love
10. Got What You Need
11. 'Til The End Of Time
Bonus
12. All for Love (Alt Mix)
13. Summer Rain (Unzipped)
 30th Anniversary Collection Live At Long Beach Arena   
  30th Anniversary Collection (2008)
as Whitesnake

CD Sunburst/EMI 50999 2 12661 2 6 (UK)

Disc:1
1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Sweet Talker
3. Would I Lie To You
4. Trouble
5. Gambler
6. Love Hunter
7. Ready An' Willing
8. Child Of Babylon
9. Here I Go Again
10. Carry Your Load
11. Crying In The Rain
12. Rough An' Ready
13. Wine, Women An' Song
14. Lie Down (A Modern Love Song)
15. Ain't No Love In The Heart Of The City (Live)
16. Fool For Your Loving (Live)
17. Take Me With You (Live)

Disc:2
1. Fool For Your Loving
2. Don't Break My Heart Again
3. Hit An' Run
4. The Time Is Right For Love
5. Love Ain't No Stranger
6. Too Many Tears
7. Pride And Joy
8. Victim Of Love
9. Judgement Day
10. Is This Love
11. Take A Look At Yourself
12. Straight For The Heart
13. Now You're Gone (US Remix)
14. Looking For Love
15. Sailing Ships (Live)
16. Soldier Of Fortune (Live)
17. Walking In The Shadow Of The Blues (Live)
18. Ready An' Willing (Live)

Disc:3
1. Slow An' Easy
2. Shake My Tree
3. Guilty Of Love
4. The Deeper The Love
5. Blindman
6. Love To Keep You Warm
7. Love Is Blind
8. Ain't Gonna Cry No More
9. Slave
10. Lonely Days Lonely Nights
11. Give Me All Your Love
12. Till The Day I Die
13. Here I Go Again '87
14. Still Of The Night
15. If You Want Me
16. Best Years
17. We Wish You Well

all tracks are 2008 digital remastered
 Live At Long Beach Arena (2009)
as Deep Purple

CD Purple Records PUR 350 (EU)

Disc :1
1. Introduction
2. Burn
3. Lady Luck
4. Getting Tighter
5. Love Child
6. Smoke on the Water
7. Lazy
8. Homeward Strut

Disc :2
1. This Time Around
2. Tommy Bolin solo
3. Stormbringer
4. Highway Star
5. Smoke on the wate(version 2)
6. Going down
7. Highway star(version 2)

       2010年代
 2008年の。『Good to Be Bad』から3年ぶり、新作は『Forevermore』、今回もメンバー交代が有りベースとドラムスというリズム陣が交代しています。マイケル・デヴィン Michael Devin (b)、ブライアン・ティッシー Brian Tichy (dr)と行った人たち。またキーボードのティモシー・ドゥルーリーはメンバーとしてのクレジットではなくゲスト扱いのクレジットでした、同じくゲスト扱いのヴォーカル、Jasper Coverdale は息子さん。
 内容はというと、平均点は超えているのは当然としても全体的にみて楽曲その物に飛び抜けたインパクト・食いつき度が少ないために平凡さは否めない感じです。
 その中でも中間部の6曲目"I Need You (Shine A Light) "、7曲目"One Of These Days"辺りは印象深かったと思います。前者はデヴィッドの声の使い方が印象的なロック・ナンバー、後者は何故かよしだたくろう風?'70年代中期から'80年代前期のたくろうさんの作風にそっくりなJ-POPサウンドじゃないでしょうか?こういったのもアリでこの曲は好きですね。
 タイトル・ナンバー"Forevermore"はヴォーカリストというより、シンガーとして聴いてしまう一曲でした。2枚目は映像盤でPVとメイキング物です。
 なおこの盤から契約レーベルはイタリアのFrontiersレーベルに変わっています。

 Frontiersレーベルというメタル系ロッカーを主に契約している会社かららしくホワイトスネイクが最もヘビーメタルに接近していた時期のライヴ盤が発売されました。『Live At Donington 1990』という最初の「バンド解散」直前のワールド・ツアーの一環として1990年8月18日のモンスター・オブ・ロック・フェスティヴァル(於:英ドニントン・パーク)に出演したときの音源です。ホワイトスネイクが世界的に最も人気のあった時期の演奏でメンバーは『Slip of the Tongue』時代のメンバーです。スティーヴ・ヴァイとエイドリアン・ヴァンデーバーグがギターだった時期ですね。
 このライヴ関係はDVDとのセット物でも発売されましたが、当初CDオンリー版で購入しましたが、やはり絶頂期の歴史ですので別途DVDのみを買い足しております。レザーファッションに身を包み完全メタルのかっこよさでありました。時折珍しくもスティ−ヴン・タイラー風な仕草で歌うデヴィッドがおりました。CDもDVDも充分楽しめました。

 第三期ディープ・パープルのラスト・ライヴ物関係がまた出ました。『The Official Deep Purple (Overseas) Live Series:Paris1975』と題された題されたアルバム。これは1975年4月3日〜7日にオーストリア、ドイツ、フランスで行われたリッチー脱退寸前ライヴ音源としてアナログ盤時代の1976年発売、『Made In Europe』 及びCD時代になってからの1996年 『Mk III: The Final Concerts』にも含まれていた演奏を含むフランスは Palais des Sports というパリのホールでの(4月7日公演)録音音源です。今回のは2012年デジタル・リマスター処理が施されています。昔の録音物は低音域がモコモコする傾向有るように思いますので中音域から高音域の分離が良くなるように調整されています。わたしもアナログレコードからWAVEファイルに落とすときは、低音ノイズを押さえるために中高音域を目立つようにしています。

 続いてもライヴ物でDVD映像盤も組み込まれた3枚組セットです。『Made In Japan』とありふれたタイトル。2011年のワールド・ツアーの一環として来日し、“さいたまアリーナ”で行われた国内のロック・フェス“LOUD PARK 11”(10月15日)に出演したときの音源及び映像です。
 メンバーは『Forevermore』レコーディング時と同じで、ダグ・アルドリッチ とレブ・ビーチがギター、ベースにマイケル・デヴィン 、ドラムス ブライアン・ティッシーでサポートメンバーとしてブライアン・ルーディ が キーボードを弾いています。内容はと言うと何度もライヴ音源が出ている曲では、以前より良かったというのが無いですが、同年発表の曲としては"Steal Your Heart Away"はスタジオ盤のトップに納められていながら印象薄だったのに比べ、こちらのライヴ・ヴァージョンの方が良い感じです。

 続いても同じ時期2011年ワールドツアー時のライヴ音源 『Made In Britain/The World Records』 の2枚組、メンバーは『Made In Japan』と全く同じ、ブライアン・ルーディーはここでもゲストとしてのキーボード担当です。1枚目はイギリスでの音源ですが一回の公演からではなく、二日の公演からのピックアップ収録とのことです。2枚目は他の各国(30数ヶ国と言われています)での演奏から選ばれた曲とのことです。2枚組ですが、ディスク1のイギリス公演の方は、「これからわたしは、あと何回再生するのでしょうか?」聴き比べとか確認とかの必要が無い限りは聴かない感じがします。
イギリス公演がツアーの最終地だった事にも関係有るのでしょうが、演奏の質は並級に聞こえました。
 ディスク2の方は"One Of These Days"等ライヴ音源初収録も含まれていますので、まだ聴き物はあるのですが、演奏自体で昔からのファンが聴き終えて満足感を味わえるかと言うと、どうでしょう? わたしはと言うと、時代の流れを感じてしまいました。2004年録音の『Live in the Still of the Night』の時代の演奏では感じなかった少しの寂しさを・・・

 2011年時のライヴ盤の後に1984年時のライヴ盤が発売されたというのは!それもコージー・パウエルやジョン・サイクスがメンバーで全米制覇をし出した絶頂期の音源です。『Live In '84 - Back To The Bone』、DVD映像盤は[Super Rock '84 in Japan]の物で1984年8月4日〜12日の9日間かけて名古屋、福岡、大阪(2回)・さいたま(2回) の6公演をマイケル・シェンカーやボン・ジョヴィと一緒に廻ったド級のロック・フェス映像。これも昔レーザーディスクで出ていたと思います。この時代のホワイトスネイクはヴィジュアル的にもカッコ良くって熱気があって繰り返しの鑑賞が出来ます。(2000年代以降の公演映像は、1〜2度観ればそれでヨシ、後はオーディオのみで充分といった感じでした)
 Disc2のCDの方には、Super Rock '84の音源は3曲のみ(映像盤と違う日の演奏の様)で、Best of Bootleg と題して未発表のライヴ音源とジョン・ロード在籍時最後のライヴ音源が収録されています(2012年7月他界への追悼の意味も含めての様)がどれも若い頃の演奏ですので、キレもノリも良い演奏です。2011年のライヴでも奏っていた"Love Ain't No Strange"等は好きな曲ですが、完全に昔の方がヴォーカルもバックもイイです。

 オフィシャル・ディープ’パープルライヴシリーズの中でカヴァーデール在籍時の物がまた一点。『The Official Deep Purple (Overseas) Live Series:GRAZ 1975』。お馴染みリッチー・ブラックモア脱退寸前ヨーローッパ・ツアーからの音源でオーストリアでの公演記録。
 1975年4月3日、場所は「The Eishalle Liebenau in Graz」という(スケートやアイスホッケーの)競技場。フランス音源は2枚組でしたが、こちらはオーストリア公演のみの編集盤でありながら、ギターソロやドラムソロ、及びアンコール曲がカットされた1枚物編集と成っています。
どうせ出すなら完全版で出せば良いのに・・・と誰もが思いそうな中途半端な発売形態でありました。

 2015年、ホワイトスネイクのスタジオ録音新作が出ました。今回は4年ぶりのスタジオ盤ですが収録曲は'70年代中期、ディープ・パープル在籍時にデヴィッドが関わってディープ・パープルで発表した作品のセルフ・カバー集と成っていました。"Burn"," Stormbringer","Mistreated" はホワイトスネイクのライヴでも演奏されていましたが、他はホワイトスネイク・ヴァージョンとしては多分初めてでしょう。ジョン・ロードが亡くなったときに、昔の曲を聴き直していて、この企画を思いついたとの事です。
 今回はスタジオ録音盤、ライヴの様に連続して歌うことは無いでしょうから、声に疲れは感じませんでした。そして曲もこちらの耳になじんだ曲ですし、楽しめました。
      
Forevermore Live at Donington 1990 Live in Paris 1975
Forevermore (2011)
as Whitesnake

CD + DVD Frontiers FRCDVD 509 (Italy)

Disc:1
1. Steal Your Heart Away
2. All Out Of Luck
3. Love Will Set You Free
4. Easier Said Than Done
5. Tell Me How
6. I Need You (Shine A Light)
7. One Of These Days
8. Love And Treat Me Right
9. Dogs In The Street
10. Fare Thee Well
11. Whipping Boy Blues
12. My Evil Ways
13. Forevermore
[Bonus Track]
14. Love Will Set You Free (Alt. Mix)
15. Forevermore (Acoustiv Version))
16. My Evil Ways (My Evil Drums Mix)

Disc:2
DVD Video

Live At Donington 1990 (2011)
as Whitesnake

CD Frontiers FRCD 169 (Italy)

Disc:1
1. Slip Of The Tongue
2. Slide It In
3. Judgement Day
4. Slow An Easy
5. Kitten's Got Claws
6. Adagio For Strato
7. Flying Dutchman Boogie
8. Is This Love
9. Cheap And Nasty
10. Crying In The Rain

Disc:2
1. Fool For Your Loving
2. For The Love Of God
3. The Audience Is Listening
4. Here I Go Again
5. Bad Boys
6. Ain't No Love In The Heart Of The City
7. Still Of The Night.
Paris 1975  2012
The Official Deep Purple (Overseas) Live Series:
as Deep Purple

CD Eagle/Edel ER203032 (Germany)

Disc:1
1. Burn
2. Stormbringer
3. The Gypsy
4. Lady Double Dealer
5. Mistreated
6. Smoke on the Water
7. You Fool No One
Disc:2
1. Space Truckin’
2. Going Down
3. Highway Star
4. 1975 Interview with David Coverdale, Glenn Hughes & Ian Paice
 Made in Japan  Made in Britain/The World Records Live in '84 - Back to the Mone 
Made In Japan (2013)
as Whitesnake

CD + DVD Frontiers FRCDVD 598 (Italy)

Disc:1
DVD Video

Disc:2
1. Best Years
2. Give Me All Your Love Tonight
3. Love Ain't No Stranger
4. Is This Love
5. Steal Your Heart Away
6. Forevermore
7. Six String Showdown
8. Love Will Set You Free
9. Drum Solo
10. Fool For Your Loving
11. Here I Go Again
12. Still Of The Night

Disc:3
1. Love Will Set You Free
2. Steel Your Heart Away
3. Fare Thee Well (Acoustic Version.)
4. One of These Days (Acoustiv Version)
5. Lay Down Your Love
6. My Evil Ways
7. Good To Be Bad (Acoustic Version)
8. Tell Me How (Acoustic Version)
 Made In Britain/The World Records (2013)
as Whitesnake

CD Frontiers FRCD 611 (Italy)

Disc: 1 - "Made In Britain"
1. Best Years
2. Give Me All Your Love Tonight
3. Love Ain't No Stranger
4. Is This Love
5. Steal Your Heart Away
6. Forevermore
7. Love Will Set You Free
8. My Evil Ways
9. Fare Thee Well
10. Heart Of The City
11. Fool For Your Loving
12. Here I Go Again
13. Still Of The Night


Disc: 2 - "The World Record"
1. Bad Boys
2. Slide It In
3. Lay Down Your Love
4. Pistols At Dawn
5. Snake Dance
6. Can You Hear The Wind Blow
7. Fare Thee Well
8. One Of These Days
9. The Badger
10. The Deeper The Love
11. Soldier Of Fortune
12. Burn / Stormbringer
 Live In '84 - Back To The Bone (2014)
as Whitesnake

CD + DVD Frontiers FRCDVD 669 (Italy)

Disc: 1
DVD Video

Disc: 2
-SNAKESKIN BOOTS/The Best of Bootlegs-
1. Gambler
2. Guilty Of Love
3. Love Aint No Stranger
4. Slow An Easy
5. Walking In The Shadow Of The Blues
6. Ready An Willing
7. Guitar Solo
8. Crying In The Rain
9. Soldier Of Fortune

-SUPER ROCK JAPAN '84-
10. Love Aint No Stranger
11. Ready An Willing
12. Slow An Easy

-JON LORD'S FINAL WHITESNAKE PERFORMANCE-
13. Gambler
14. Guilty of Love
15. Love Ain't No Stranger
16. Ready an Willing
Graz 1975  The Purple Album   
GRAZ 1975  2014
The Official Deep Purple (Overseas) Live Series:
as Deep Purple

CD Eagle/Edel LC 01666 (Germany)

1. Burn
2. Stormbringer
3. The Gypsy
4. Lady Double Dealer
5. Mistreated
6. Smoke On The Water
7. You Fool No One
8. Space Truckin'

  The Purple Album (2015)
as Whitesnake

CD Frontiers FRCD 683 (Italy)

1. Burn
2. You Fool No One
  (Interpolating 'Itchy Fingers')
3. Love Child
4. Sail Away
5. The Gypsy
6. Lady Double Dealer
7. Mistreated
8. Holy Man
9. Might Just Take Your Life
10. You Keep On Moving
11. Soldier Of Fortune
12. Lay Down Stay Down
13. Stormbringer  
 


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