Thin Lizzyまた日本での呼称も日本での紹介時の時のシン・リジー (近年はシン・リジィ) 、フィル・リノット(近年はフィル・ライノット)という表記は修正せずにしておきたいという「思い」です。 |
1975年にキングレコードから『ブリティッシュロック秘蔵盤シリーズ』として'69年〜'73年に発売された12枚のレコードが発売されました。わたしが買ったのは翌年に成ってからでしたが、ブラック・キャット・ボーンズとカーン、そしてシン・リジィーのファーストアルバムとサードアルバムです。(当時のキングレコードは他ジャンルも含めて結構、国内未発表作の発売に力を入れていた会社でした) と言う訳でこのシリーズの発売を通じて彼等を知りました。 ところで、通常ブリティッシュロック・バンドとしてと分類されているシン・リジーは正確にはアイルランドで結成されたバンドです。アイルランド32州のうち北アイルランド6州はイギリスの植民地だったために Great Britain や The United Kingdom に属するという事で、北アイルランド出身のロック・ミュージシャン、ヴァン・モリソンやゲイリー・ムーアは普通にブリティッシュ・ミュージシャンと呼ばれ、ロリー・ギャラガー(バリーシャノン生まれコーク育ち)やシン・リジーのフィル・リノット(ダブリン出身)はアイリッシュ・ミュージシャンと呼ぶ方が自然なのでしょうが、アイルランドのミュージシャンの活躍の場・作品発表の会社などは常に英国を基点としていたためロリー・ギャラガーもシンリジーもブリティッシュ・ロッカーとして認識されていた方が多かったと思います。 ただ、ブリティッシュ・ロッカーとされていながらもアイルランド・北アイルランドのミュージシャンの奏でる音楽には独特の哀愁ある旋律が底に流れているので異質な部分も感じます。 この辺りがアメリカよりも日本で長く人気を保っている要因なのかも知れないですね。 シン・リジー (Thin Lizzy) のリーダーであるフィル・リノット(Philip Paris Lynott)(現在はライノットと表記されることが多いですが'70年代当時はアイルランド系発音に多いリノットと表記されていました、私的には当時の表記で記された方が愛着あります)は1949年8月20日にアイルランド人の母とブラジル系イギリス黒人の父の間に混血児として生まれていますが、生地に関してはバーミンガム(イギリス)という説とダブリン(アイルランド)という説が存在しています。 父親とは生後2〜3週間で別れているのですが、バーミンガムから祖母の住むアイルランド・ダブリンへ移住し、フィルを預けて母親がマンチェスターへ働きに戻ったという説と元々ダブリンで産んで同地に住む祖母に預けて母親がマンチェスターへ働きに出たという説に分かれています。 どちらにしても、4歳で親無し子に成ったフィルは結構なワルとして学校時代を過ごした様です。 そのハイスクール時代に既にショウバンドでドラマーとして活躍していたブライアン・ダウニー(Brian Downey)と知合い、彼の影響で音楽に興味を持ち、別のバンドで歌を歌うように成っていきます。その後、北アイルランドで活躍していたバンド、スキッド・ロウ(Skid Row)へヴォーカリストとして参加。ここでギターを弾いていたゲイリー・ムーア(Gary Moore)にベース・ギターの手ほどきを受けながらも直ぐに脱退してしまいました。 そして再び学校時代の友人でシュガー・シャック(Sugar Shack)というバンドで演奏していたブライアン・ダウニーと再会したとき、彼と組んで自分のバンドを持つべくメンバーを集め出しました。ドリームス(The Dreams)、シェイズ・オブ・ブルー(Shades of Blue)、ゼム(Them-ヴァン・モリソンが居た)など幾つかのバンドで演奏経験あるエリック・ベル(Eric Bell)など(当初は他にもメンバーが居たらしい)でThe Orphanage(孤児院, 育児院)というバンドをスタートさせ、直ぐに3人編成となり1970年には名前もThin Lizzyに変えました。 その年の中頃にはアイルランドでシングルレコード・デビューをしていますが不発に終わるも、英デッカとの契約を物にして翌1971年に漸くブリティッシュ・ロッカー、シン・リジーのスタートが始まっています。 |
1971〜1973 ファースト・アルバム『THIN LIZZY』、わたしはこのアルバムを聴いて彼等のサウンドに興味を持ったのですが、当時聴いていたブリティッシュ・ロックとしては明らかに異質であり個性的でした。 アイルランドで育ったロック系ミュージシャンの人達は多かれ少なかれその根底に民族の伝統音楽であるケルト音楽を臭わせる部分を持っているのでしょうが、シン・リジーの音楽にはその部分が(特に初期)かなり強かったと言えるでしょう。 (伝統的な民族音楽はみんなで参加して歌うダンス系音楽か個人個人の物語を歌に乗せて語るとかといったタイプの物が殆どですが、ロック・ミュージックの世界では後者のバラッドタイプの流れを引き継ぐものが多い) フィルが(彼の生い立ちがそうさせたのか)感傷的な詩を書くことに長けていたことと、どこか森の奥深い静けさを感じさせるアイリッシュ・トラッドの音楽に包まれたファースト・アルバムとセカンド・アルバムは、わたしにとって愛聴盤に成るほどでは無かったのは確かでしたが、心の隅に留まる不思議な魅力を持っていました。 どちらもイギリスでは売れなかったのですが、アイルランドではセカンド・アルバムは好成績を残したようです。 その後、アイリッシュ・トラッドの"Whiskey In The Jar"をロック風にアレンジしてシングルとして発売("Whiskey In The Jar / Black Boys On The Corner")、これはアイルランドのヒット・チャートで1位、イギリスでも6位まで上がるヒットなり、漸くイギリスでも名が売れてきました。(このシングルが6位に成った'73年3月はスレイド (Slade)の "カモン!!"がヒットしていた時期で---後にHMバンドのクワイエット・ライオット (Quiet Riot) のカヴァーでヒット---グラム・ロック・ブームまっただ中でした) このロックアレンジによる曲がヒットしたことも関係してか、サード・アルバムに成る『VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD(西洋無頼)』からはロック色がかなり強くなりました。そしてエリック・ベルのギター炸裂 "The Rocker" の様な格好良い素晴らしいロック・ナンバーも含まれていますが、他の曲もすべて印象深くてこれは愛聴盤と成りました。前二作にもあったアイリッシュ・フォーク風な流れを汲む曲としては "Little Girl in Bloom"、" A Song for While I'm Away" が有りますがこれもまた良いです。(ただ・・・邦題に成った"娘ざかりのお嬢さん"と"君に捧げる僕の歌"はパッとしないです) そしてこのアルバムから同じダブリン育ちでフィルの友人であるイラストレイター、ジム・フィッツパトリック (Jim Fitzpatrick) がアルバム・ジャケットのイラストを描くように成っています。 |
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THIN LIZZYLP JAPAN London SL-284 (1975 original-1971) |
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A 1. Friendly Ranger at Clontarf Castle 2. Honesty Is No Excuse 3. Diddy Levine 4. Ray Gun 5. Look What the Wind Blew In |
B 1. Éire 2. Return of the Farmer's Son 3. Clifton Grange Hotel 4. Saga of the Ageing Orphan 5. Remembering |
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SHADES OF A BLUE ORPHANAGELP UK Decca TXS-108 (1972) |
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A 1. Rise & Dear Demise of the Funky Nomadic Tribes 2. Buffalo Gal 3. I Don't Want to Forget How To 4. Sarah 5. Brought Down |
B 1. Baby Face 2. Chatting Today 3. Call the Police 4. Shades of a Blue Orphanage |
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VAGABONDS OF THE WESTERN WORLDLP JAPAN London SL-292 (1976 original-1973) |
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A 1. Mama Nature Said 2. Hero and the Madman 3. Slow Blues 4. The Rocker |
B 1. Vagabond of the Western World 2. Little Girl in Bloom 3. Gonna Creep up on You 4. A Song for While I'm Away |
4作目『NIGHT LIFE』このアルバムから英デッカを離れて1969年設立のマイナーレーベルVertigoに移籍していますが、このVertigo は Colosseum の『バレンタイン組曲』を最初に出した後、ユーライア・ヒープ、ロッド・ステュアート、ブラック・サバス、グラヴィー・トレインなどを紹介し短いながらもブリティッシュ・ロック興成に貢献しています。 前作までのギターリスト、エリック・ベルがヒット指向のバンドと気が合わず突如脱退、デッカ時代の終わりに一時ゲイリー・ムーアを迎えて2曲録音、その後の少しの期間ライヴも一緒に行うが、ゲイリーは残らず、オーディションでギタリストを募集。Scott Gorham、Brian Robertsonを加えてツイン・リード形態に変更、ロック色を強めていく形と成ります。 ゲイリー・ムーアは "Still In Love With You" にゲストの形で参加して弾いています。その "Still In Love With You" はバラードながら印象深い曲です。 『FIGHTING』 この5thアルバムに収められている "Wild One" (帰らぬおまえはワイルド・ワン) と言う曲こそ [わたしが抱くシン・リジーのROCKサウンド] 。 英国でもなく北欧でもないこの哀愁・叙情はアイルランド空気が満ち溢れている!何度聴いても心に染み入ってきます。 そして世界中にその名を馳せたヒット作『JAILBREAK』(邦題:脱獄)アメリカ・チャートでも18位まであがりました。シングル発売された "Boys Are Back in Town"(ヤツらは町へ)もヒット。この曲は後にボン・ジョヴィもカバーしている。他にタイトル・チューンや "Emerald","Cowboy Song" も良いです。お気に入り満載ですね。LPジャケはモニター部が刳り抜きにに成っていました。 |
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NIGHT LIFELP UK Vertigo 6360 116 (1974) |
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A 1. She Knows 2. Night Life 3. It's Only Money 4. Still in Love With You 5. Frankie Carroll |
B 1. Showdown 2. Banshee 3. Philomena 4. Sha-La-La 5. Dear Heart |
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FIGHTINGLP JAPAN Vertigo RJ-7055 (1975) |
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A 1. Rosalie 2. For Those Who Love to Live 3. Suicide 4. Wild One 5. Fighting My Way Back |
B 1. King's Vengeance 2. Spirit Slips Away 3. Silver Dollar 4. Freedom Song 5. Ballad of a Hard Man |
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JAILBREAKLP UK Vertigo 9102 008 (1976) |
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A 1. Jailbreak 2. Angel From the Coast 3. Running Back 4. Romeo and the Lonely Girl 5. Warriors |
B 1. Boys Are Back in Town 2. Fight or Fall 3. Cowboy Song 4. Emerald |
`76年ヒット作『Jailbreak』のあと立て続けに出された『Johnny The Fox』(邦題:詐欺師ジョニー)はVartigo時代のシン・リジーのアルバムの中では地味な存在感は否めません。曲の質は揃っているのですが、飛び抜けた曲が無いためにわたしも繰り返して聴くことは無かったです。"Don't Believe a Word" の相変わらずのフィルの歌いっぷりが印象に残りました。 『Remembering Part 1』はシン・リジーの知名度上昇に伴い、以前の在籍レーベル英デッカが組んだ編集物。目玉はデッカ時代のアルバム未収録だったヒットシングル "Whiskey in the Jar" , "Little Darling" が始めてLP発売された事でした。確かに "Whiskey in the Jar" が全英1位に成ったのも納得です。デッカでの最終シングル "Little Darling(A面)/Sitamoia(B面)" ではゲイリー・ムーアがゲスト扱いでなくメンバーとして参加して居ます。 `77年作『BAD REPUTATION』制作中にではブライアン・ロバートソンが途中脱退宣言、ゲストとしての扱いで数曲弾いていますがアルバム発表後直ぐに正式脱退。スコットが多重録音でギターを弾いた曲も有るそうです。ただ、このアルバムはフィルのヴォーカルが全面に出る曲が多く、ギターサウンドは控えめです。"Dancing in the Moonlight" など味のあるヴォーカルが聴けます。 翌年発売されたライヴアルバム『LIVE AND DANGEROUS』は、このアルバムは1976年11月から1977年初頭にかけてのいくつかのライヴから選曲・編集されて、1978年6月に発売されました。時はディスコ系ミュージック全盛時(ディスコ化したビージーズやドナ・サマー等がビッグ・セールスを記録していました)、シン・リジーのアルバムも前作『Bad Reputation』が全米チャート39位まで上がったのにこのライヴ盤は84位止まりでした。2枚組アルバムが結構出て居た時期なのですが、比較的に安かった米盤でもシン・リジーのは結構高い価格設定だった記憶が有ります。 アメリカでの評判に対しイギリスでは『Bad Reputation』が4位、『LIVE AND DANGEROUS』が2位でシン・リジーのアルバム中英国で最もヒットしたアルバムとなり、年度内ロックベストアルバムに選ばれ、更に1986年フィル没後以降フィルの評価再認識で売れ続けているアルバムに成っています。彼のヴォーカルが一番乗っていた時期の録音です 。 |
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JOHNNY THE FOXLP UK Vertigo 9102 012 (1976) |
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A 1. Johnny 2. Rockey 3. Borderline 4. Don't Believe a Word 5. Fools Gold |
B 1. Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed 2. Old Flame 3. Massacre 4. Sweet Marie 5. Boogie Woogie Dance |
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REMENBERING PART 1LP UK Decca SKL-5249 (1976) |
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A 1. Black Boys on the Corner 2. Song for While I'm Away 3. Randolph's Tango 4. Little Girl in Bloom 5. Sitamoia |
B 1. Little Darling 2. Remembering 3. Gonna Creep up on You 4. Whiskey in the Jar 5. The Rocker |
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BAD REPUTATIONLP UK Vertigo 9102 016 (1977) |
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A 1. Soldier of Fortune 2. Bad Reputation 3. Opium Trail 4. Southbound |
B 1. Dancing in the Moonlight 2. Killer Without a Cause 3. Downtown Sundown 4. That Woman's Gonna Break Your Heart 5. Dear Lord |
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LIVE AND DANGEROUSLP USA Warner Bros 2BS 3213 (1978) |
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A 1. Jailbreak 2. Emerald 3. Southbound 4. Rosalie |
B 1. Dancing in the Moonlight 2. Massacre 3. Still in Love with You 4. Johnny the fox Meets Jimmy the Weed |
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C 1. Cowboy Song 2. The Boys Are Back in Town 3. Don't Believe a Word 4. Warriors 5. Are You Ready |
D 1. Suicide 2. Sha La La 3. Baby Drives Me Crazy 4. The Rocker |
フィルと古くから親交が有り、今までにもアルバムにゲスト参加、ライヴでの代理プレイなど、何かとシン・リジーと密接な関係にあったGary Moore ゲイリー・ムーア がメンバーの一員として参加、正式に発表された唯一のアルバムが1979年発表の『BLACK ROSE: A ROCK LEGEND』です。 このアルバムをシン・リジーのベストに推す人が多いです。私的には『JAILBREAK』が最も好きですが、改めて聴き直し見るとこちらも良いですね。ギターサウンド中心に聴くなら、『BLACK ROSE: A ROCK LEGEND』ですか。わたしはロックアルバムをギター中心で聴くことが結構ありまする...るるる。 ゲイリー・ムーアは激しく表に出ることなくバンドに溶け込むような音作りをしていますが、随所にやはり彼独特の表情豊かなギターが聴けます。"Toughest Street in Town"、"S & M" の曲間ソロ部分など今までには無かった部分で、オーバードライブやディストーションがかかればハード・ロックらしく成りますね。"Waiting for an Alibi" は初期のシン・リジーに良くあったタイプのメロにアイルランドの哀愁を感じる曲で良い曲です。ここでもゲイリーのギターが素晴らしい味付けをしています。 なお、この後のライヴツアー途中、ゲイリーはメンバー間のトラブルから中途失踪し、脱退していまして、予定されていた日本公演も代理のミッジ・ユーロでした。 同年『THE CONTINUING SAGA OF THE AGEING ORPHANS』(邦題:英雄伝説)という国内初のデッカ時代のベストアルバムが発売されました。一度イギリスのみでデッカ時代の編集物『Remembering Part 1』が出て居ましたが、こちらの特徴は "Things Ain't Working Out Down at the Farm" , "Sara" , "Slow Blues" , "Dublin" の4曲がオーヴァーダビングによりゲイリー・ムーアのギターを乗せた事にあります。 ゲイリーの失踪後、次のギターリストを模索中にフィルはソロ・アルバムを作ったりしているのですが、そのソロ・アルバムに参加したSnowy White スノウィー・ホワイトを正式なメンバーとして迎え、アルバム『CHINATOWN』を発表。スノウィーはピンク・フロイドでサイド・ギターを担当したりしていたギタリストです。全体的に似たようなタイプの曲ばかりで昔から印象薄かったのですが、また聴き直してみて、やはり同じ感想ですか・・・。ラストの "Hey You" は聴き物なのでを抜き出しておくと他は一曲一曲は悪くはないのですが、アルバム一枚通して何度も聴きたい気には成らないです。 |
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BLACK ROSE: A ROCK LEGENDLP USA Warner Bros BSK 3338 (1979) |
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A 1. Do Anything You Want To 2. Toughest Street in Town 3. S & M 4. Waiting for an Alibi 5. My Sarah |
B 1. Got to Give It Up 2. Get Out of Here 3. With Love 4. Róisín Dubh (Black Rose) : A Rock Legend |
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THE CONTINUING SAGA OF THE AGEING ORPHANSLP JAPAN London LAX-160 (1979) |
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A 1. Things Ain't Working Out Down at the Farm 2. Buffalo Gal 3. Sarah 4. Here I Go Again 5. Honesty Is No Excuse 6. Look What the Wind Blew In 7. Mama Nature Said |
B 1. The Hero and the Madman 2. Slow Blues 3. Dublin 4. Brought Down 5. Broken Dreams 6. Vagabond of the Western World |
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CHINATOWNLP USA Warner Bros BSK 3496 (1980) |
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A 1. We Will Be Strong 2. Chinatown 3. Sweetheart 4. Sugar Blues 5. Killer on the Loose |
B 1. Having a Good Time 2. Genocide (The Killing of the Buffalo) 3. Didn't I 4. Hey You |
`80年代に入り、シンリジーの音楽性にも若干の変化が表れています。『RENEGADE』日本盤では『反逆者』というタイトルが付けられていました。先ず一曲目 "Angel of Death" はモロヘヴィー・メタルです(タイトルもそれらしいですね)、良い曲です。三曲目 "Pressure Will Blow" にしてやっと本来のシン・リジーらしさを味わうこと出来ます。但し7曲目 "Fats" で一転またまたガラッと変わりジャズっぽく成りました。このアルバムにはキーボーディストのDarren Wharton ダーレン・ワートンが参加して居ますがこの "Fats" での間奏で生ピアノを弾いていましてそれがジャズっぽい雰囲気をかもし出しています。良い曲です。しかしこうした曲調豊かな特色は受け入れられず、売れ行きは伸びず、フィルのドラッグ依存は更に激しくなり、スノーウィは脱退。 前作のトップを飾った "Angel of Death" の様なメタル系に活路を見いだそうとTygers of Pan Tangを脱退していたJohn Sykes ジョン・サイクスを迎え『THUNDER AND LIGHTNING』を発表。ただ、このアルバム制作中には「これをスタジオ録音のラストアルバムにして解散しよう」とほぼ取り決めが行われていたとのことです)トップ曲はさすがのタイトルチューンHM, "Thunder and Lightning" そしてジョン・サイクスも曲作りにかかわっている "Cold Sweat" はメタル・ファンも納得の疾走チューンです。 そして、シン・リジーとして最後のツアーを納めたライヴ盤『"LIFE" LIVE』が発売されました。最後のツアーだと意識して、最後の録音だと意識しての録音なのに、ジョン・サイクスのギターは終始これから伸びゆくバンドのように若々しく弾きまくりグイグイ引っ張って行っています。 スコット・ゴーハムも負けじと乗っています。古い時代の曲もまた新しい魅力が味わえます。このライヴアルバムには今までに在籍したギタリストがゲスト参加したのも話題に成りました。"Renegade" はスノーウィ・ホワイトが "The Rocker" ではゲイリー・ムーア、エリック・ベル、ブライアン・ロバートソンが揃い弾きで圧巻です。"The Rocker" はやはりエリック・ベルのギターが思い入れ深いです。 私的にはシン・リジーのライヴ盤は有名な『LIVE AND DANGEROUS』よりもこちらの方が好きなのです。 こうして正式に解散したシン・リジー、フィルはソロとして活動を始めますが、以前よりの薬物依存症が更に酷くなり、注射注入中に起こった感染症が原因で1986年1月4日、36歳でこの世を去りました。 『Vagabonds of the Western World 』(邦題『西洋無頼』) 彼等が‘73年に発売したサード・アルバムのCD化アルバム。ボーナス・トラックの中に2曲("Whisky in the Jar","Randolph's Tango") 、`73年にシングル発売された際、オリジナル音源からシングル様に少し短く編集した形で発売されていたらしく (昔はこの形がかなりありました)、ここでそのオリジナル音源が収録されています。 |
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RENEGADELP Netherland Vertigo 6359-083 (1981) |
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A 1. Angel of Death 2. Renegade 3. Pressure Will Blow 4. Leave This Town |
B 1. Hollywood (Down on Your Luck) 2. No One Told Him 3. Fats 4. Mexican Blood 5. It's Getting Dangerous |
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THUNDER AND LIGHTNINGLP Japan Vertigo 25PP-83 (1983) |
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A 1. Thunder and Lightning 2. This Is the One 3. Sun Goes Down 4. Holy War |
B 1. Cold Sweat 2. Someday She Is Going to Hit Back 3. Baby Please Don't Go 4. Bad Habits 5. Heart Attack |
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"LIFE" LIVELP Netherland Vertigo 812 882-1 (1983) |
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Disc-1 A 1. Thunder and Lightning 2. Waiting for an Alibi 3. Jailbreak 4. Baby Please Don't Go 5. Holy War B 1. Renegade 2. Hollywood (Down on Your Luck) 3. Got to Give It Up 4. Angel of Death 5. Are You Ready |
Disk-2 C 1. Boys Are Back in Town 2. Cold Sweat 3. Don't Believe a Word 4. Killer on the Loose 5. Sun Goes Down D 1. Emerald 2. Black Rose 3. Still in Love With You 4. The Rocker |
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VAGABONDS OF THE WESTERN WORLDCD GERMANY Deram 820 969-2L (1991) |
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1. Mama Nature Said 2. Hero and the Madman 3. Slow Blues 4. The Rocker 5. Vagabond of the Western World 6. Little Girl in Bloom 7. Gonna Creep up on You 8. A Song for While I'm Away |
[Bonus Tracks] 9. Whisky in the Jar - Full Length Version 10. Black Bys on the Corner 11. Randolph's Tango - Full lengs Version 12.Broken Dreams |
シン・リジー正式解散後、及びフィルの没後に幾つものベスト物・コンピレーションが発売されています。わたしも数種買っています。 『The Rocker』,『Whisky in the Jar』はデッカ時代のベスト盤、"Whiskey in the Jar" を聴くと野望に燃えていた若かりしの頃のフィルを思い描けるほどノスタルジックに成ってしまいます。 持っているシン・リジーのベストはデッカ時代の物ばかりで一枚はヴァーティゴ時代の物をと買ったのが『THE JAPANESE COMPILATION ALUBUM』表ジャケにも日本編集アルバムと書かれているようにフィルの生存時、彼が選曲をした曲で日本だけで'80年に発売されていた物です。'94年にCD化されて、更に1997年に再発されました。ここではよく聴いた "Wild One" が懐かしいです。 『REMENBERING PART 1』、`74年に彼等がVertigoに移籍した後、Deccaが発売したベスト盤LPのCD化で内容は全く同じだと思っていたのですが、ひっそりとさりげなく真ん中あたりに一曲LP未収録曲が入っていました、"Honesty Is No Excuse" です。ファースト・アルバム収録曲なのですが、LPと若干違ったので購入しました。 |
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THE ROCKERCD UK Deram/Decca 820 526-2 (1993) |
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1. Whiskey in the Jar - Full Length Version 2. Baby Face 3. Mama Nature Said 4. Song for While I'm Away 5. Call the Police 6. The Rocker - Full Length Version |
7. Sarah - Version 2 8. Slow Blues 9. Little Darling 10. Sitamoia 11. Gonna Creep Up on You |
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WHISKEY IN THE JARCD GERMANY Spectrum 085-2 (1996) |
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1. Whiskey in the Jar 2. Sarah - Version 2 3. The Rocker 4. Look What the Wind Blew In 5. Return of the Farmer's Son 6. Old Moon Madness 7. Buffalo Girl 8. Broken Dreams |
9. Vagabond of the Western World 10. Black Boys on the Corner 11. Mama Nature Said 12. Here I Go Again 13. Little Darling 14. Dublin 15. Shades of a Blue Orphanage 16. Remembering - Pt. 2 |
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THE JAPANESE COMPILATION ALUBUMCD JAPAN Vertigo PHCR-12508(1997) |
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1. Waiting for an Alibi 2. Dancing in the Moonlight 3. Don't Believe a Word 4. Wild One 5. Jailbreak |
6. Do Anything You Want to 7. Rosalie 8. Still in Love with You 9. Cowboy Song 10. The Boys Are Back in Town |
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REMENBERING PART 1CD Rebound Records 314 520 513-2 (1998) |
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1. Black Boys on the Corner 2. Song for While I'm Away 3. Randolph's Tango 4. Little Girl in Bloom 5. Sitamoia |
6. Honesty Is No Excuse 7. Little Darling 8. Remembering 93. Gonna Creep up on You 10. Whiskey in the Jar 11. The Rocker |
2009年に成ってフィル在籍時のライヴ音源が正規発売されました、『STILL DANGERROUS』で、1977年10月20日のフィラデルフィアでの録音です。有名な『LIVE AND DANGEROUS』がかなりのオーヴァーダビングや編集をされていたのが語り継がれていたためか、今回は極力無編集での発売に拘ったそうです。(海賊版ではセット・リスト全曲入っているそうですが、正規版で10曲に成ったのは他の曲でプレイミスでもあるのでしょうか?)収録された曲のプレイは良いですね。"Massacre","Opium Trail" あたりはスコットとブライアンのツイン・ギタープレイが聴き物です。 『THIN LIZZY』、`71年に英Daccaから発売されたファーストアルバムのCDによる再発盤。オリジナル収録曲に9曲のボーナス曲が追加されています。LP盤で2007年にオリジナル曲数にて再発されていた様で、ブックレットの裏表紙はレコード盤の紙ジャケットコピーに成っています。ジュエルケースの裏面にも [©2007 Decca Music Group Ltd.. A Universal Music Company] の文字列がプリントされています。ただCDディスクそのものには [©2010 Decca Music Group Ltd.. A Universal Music Company] と記されていますので、ケース裏からも2007年再発LPを元に作られたことが判ります。 このCDでの目玉はボーナストラックで、その中でも11曲目 "The Farmer" になります。今までアルバム未収録、唯一1970年の発売ファーストシングルで、Decca でなく アイルランドEMI で録音、英Parlophone レーベルから出された曲です。 B面は "I Need You" という曲の様ですが未聴です。12〜15トラックは4曲入りのEP盤で発売されていた音源ということ。 他のボーナス曲はリミックスを施した曲やゲイリー・ムーアのギターなどを既成曲にオーバーダビングした曲でした。 『BAD REPUTATION』、LP時代通算8枚目に成っていたアルバムのCD化盤。ボーナスにBBCラジオ用に録音した曲のうち`77年8月1日の音源を選んで収録されています。コンサート会場ではなくスタジオセッションですので、未発表曲なら別ですが、アウトテイク的な要素を含んだ音源と感じます。LP盤を聴きいていた時は気にもしなかったのですが、気が付いたのはこのアルバム (オリジナル収録曲) の録音地が英米でなくカナダ・トロントだったということ。`70年代に西欧のバンドがカナダで録音する事って恐らく珍しかったと思います、 『ESSENTIAL THIN LIZZY』、Vertigo レーベルに吹き込まれた『NIGHT LIFE』から『THUNDER AND LIGHTNING』迄のスタジオ・アルバム9枚そしてライヴ・アルバム『LIVE AND DANGEROUS』から選曲された3枚組51曲収録のベスト物アルバム。すべての曲をオリジナル盤と聴き比べたわけではありませんが、初出ヴァージョンのリマスター音源の様です。 なのに一枚目の Disc-1 の盤面に DECCA のロゴが入っているのですが、これは初期からのファンとしては違和感があります。発売当時には既に UMC (Universal Music) は Decca レーベルを傘下に入れている時期ですのでロゴ使用は可能なのでしょうが、シン・リジーが 英Decca 時代に籍を置いて居た時期の録音だと思わせてしまう可能性も生じそうです。 三人体制だった 英Decca 時代の録音はシングル発売だった "Whiskey in the Jar" (長いヴァージョン) と "Randolph's Tango" ですがこの二曲はDisc-2に収録されています。(これらの曲は`90年代後半に、既にユニヴァーサル傘下に成っていた様です) また全10枚のアルバムからなのに、掲載写真に『NIGGHT LIFE』アルバム写真が載っていないのは何故だか除け者の様でかわいそう・・・ 3枚組なのにBOX仕様でなく薄〜い厚みのデジパック仕上げで解説ブックレットも無い「とりあえず感」仕様です。 と、まぁ気に成る箇所は有りはしますが、通して聴くと収録曲の素晴らしさにシン・リジーの偉大さを再々認識させられます。知って満足できるバンドです。普通の日本人にはアイルランドやチェコ(スロヴァキア)などは馴染が薄い国でしょうが、わたしはドヴォルザークやスメタナ、そしてロリー・ギャラガーやシン・リジーを通じてこの両国のことを昔から興味のある国のひとつとしていろいろ調べたりした経験があります。ロリーやシン・リジーはアイルランドを知るキッカケに成った存在でした。 若干音質レベルに差を感じる部分もありますが、Vertigo 時代のベスト盤CDは15曲入りの日本編集盤しか持っていなかったので、内容自体は満足です。 |
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STILL DANGERROUS: Live at the Tower Theatre Philadelphia 1977CD USA VH1 Classics VH00131 (2009) |
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1. Soldier of Fortune 2. Jailbreak 3. Cowboy Song 4. The Boys are Back in Town 5. Dancing in the Moonlight |
6. Massacre 7. Opium Trail 8. Don't Believe a Word 9. Baby Drives Me Crazy 10. Me and the Boys |
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THIN LIZZYCD USA Universal Music/Decca 984 447-7 (2010 reissue) |
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1. The Friendly Ranger At Clontarf Castle 2. Honesty Is No Excuse 3. Diddy Levine 4. Ray-Gun 5. Look What the Wind Blew in 6. Éire 7. Return of the Farmer's Son 8. Clifton Grange Hotel 9. Saga of the Ageing Orphan 10. Remembering (Part One) |
[Bonus Tracks] 11. The Farmer (Single A-Side) 12. Dublin (New Day EP) 13. Remembering (Part Two) (New Day EP) 14. Old Moon Madness (New Day EP) 15. Things Ain't Working Out Down on the Farm (New Day EP) 16. Look What the Wind Blew in (`77 Remixed, Overdubbed) 17. Honesty Is No Excuse (`77 Remixed, Overdubbed) 18. Dublin (`77 Remixed, Overdubbed) 19. Things Ain't Working Out Down on the Farm (`77 Remixed, Overdubbed) |
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BAD REPUTATIONCD EU Universal Music/Mercury 2772693 (2011) |
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1. Soldier of Fortune 2. Bad Reputation 3. Opium Trail 4. Southbound 5. Dancing in the Moonlight 6. Killer Without a Cause 7. Downtown Sundown 8. That Woman's Gonna Break Your Heart 9. Dear Lord |
[Bonus Tracks] 10. Killer Without a Cause (BBC Session 01/08/77) 11. Bad Reputation (BBC Session 01/08/77) 12. That Woman's Gonna Break Your Heart (BBC Session 01/08/77) 13. Dancing in the Moonlight (BBC Session 01/08/77) 14. Downtown Sundown (BBC Session 01/08/77) 15. Me and the Boys (Soundcheck) |
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ESSENTIAL THIN LIZZYCD UK UMC/Mercury 5390895 (2020) |
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Disc-1 1. The Boys Are Back in Town 2. Do Anything You Want to 3. Dancing in the Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight) 4. Don't Believe a Word 5. Bad Reputation 6. Killer without a Cause 7. Sha La La 8. Emerald 9. Are You Ready (Live 1976) 10. Sugar Blues 11. Róisín Dubh (Black Rose) : A Rock Legend 12. Hollywood (Down On Your Luck) 13. Warriors 14. Toughest Steet in Town 15. Still in Love with You 16. The Sun Goes Down 17. Soldier of Fortune Disc-2 1. Waiting for an Alibi 2. Whiskey in the Jar 3. Chinatown 4. Johnny the Fox Meets Jimmy the Weed 5. Rosalie 6. Fighting My Way Back 7. Angel of Death |
Disc-2 (Continuation) 8. Randolph's Tango 9. The Holy War 10. Opium Trail 11. Trouble Boys 12. Baby Drives Me Crazy (Live 1978) 13. Dear Heart 14. Wild One 15. We Will Be Strong 16. Leave This Town 17. Massacre Disc-3 1. Killer on the Loose 2. Jailbreak 3. Sarah 4. Cold Sweat 5. Little Darling 6. Mexican Blood 7. A Song for While I'm Away 8. Black Boys on the Corner 9. The Rocker (Live 1978) 10. Southbound 11. King's Vengeance 12. Johnny 13. Renegade 14. Genocide (Killing of the Buffalo) 15. She Knows 16. Got to Give It Up 17. Cowboy Song |
『SHADES OF A BLUE ORPHANAGE』、このCDは既に持っている「ボーナス曲入り再発CD、『THIN LIZZY』2010年発売盤」と同時期に一度出ていた物です。シングル・ヴァージョンの
"Whiskyin the Jar / Black Boys on the Corne" など既に持っている曲がボーナスだったので後回しに成っていましたが、結局購入、本製品はデジパック仕様に成っていました。 ボーナスはラジオDJ のジョン・ピールが担当、英BBC放送『Peel Session』内で録音された4曲。何度か登場していた様で総集盤も出ている様ですが、曲目から彼等初収録の`72年時の物だと思われます。それにしても "Whisky in the Jar"という曲は古くから歌い続けられている民謡系なので何度聴いても、言いようもなくノスタルジーに浸ってしまいそうな曲調ですね。 『LIVE IN DETROIT 1976』日本タイトル『ライヴ・イン・ミシガン 1976 キング・ビスケット・フラワー・アワー』、近年、日本の ALIVE THE LIVE (IAC) レーベルから出ているライヴ音源盤の一枚、種々アーティストの昔の音源使用盤が出ています。その殆どがテレビ用、ラジオ用としてアーティスト側から放送許可が下りた音源ですが、販売用ソフト音源としての許可はアーティスト側契約会社が出していなかった音源でしょう。詳しくは知りませんがある程度の規定年数が過ぎて販売可能に成ったのだと思われます。(`70年代、`80年代に出ていれば明らかに海賊版・ブートレグ扱いだったのでしょう)気に成るアーティストの音源がかなりありますが、すべてを入手するのは無理なカタログ掲載数でした。 その中でシン・リジーの (私の思う) 全盛期、1975〜1979年からのライブ盤1976年音源を選びました。`76年5月、二度目のアメリカン・ツアー時のライブということです。今までに持っていたライブアルバムのうちフィル存命時のラストライブ盤『Life』は`81年、`83年の物で当然ですが他の二種『Live and Dangerous』(`76〜`77)『Still Dangerous』(`77) の録音年をみるとやはり全盛期の物です。重なる曲が当然有るのですが、こちらの盤の方が断然良いと感じたのが "Still in Love with You" でした。演奏部分でなくフィルのヴォーカル部です。フィルは渋めの味のあるヴォーカルも聴かせてくれる人でバンド・ヴォーカリストでありシンガーでもある人だと充分に感じられる渋い歌い手だと思いました。 |
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SHADES OF A BLUE ORPHANAGECD Germany Decca-5851120 (2024 reissue) |
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1. The Rise and Dear Demise of the Funky Nomadic Tribes 2. Buffalo Gal 3. I Don't Want to Forget How to Jive 4. Sarah 5. Brought Down 6. Baby Face 7. Chatting Today 8. Call the Police 9. Shades of a Blue Orphanage |
[Bonus Tracks] 10. Whisky in the Jar (Single Track) 11. Black Boys on the Corner (Single B-Side) 12. Buffalo Gal (`77 Remixed, Overdubbed) 13. Sarah (`77 Remixed, Overdubbed) 14. Brought Down (`77 Remixed, Overdubbed) 15. Suicide (BBC Radio Session) 16. Black Boys on the Corner (BBC Radio Session) 17. Saga of the Ageing Orphan (BBC Radio Session) 18. Whisky in the Jar (BBC Radio Session) |
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LIVE IN DETROIT 1976CD JAPAN ALIVE THE LIVE IACD11429 / USA KING STREET KINGCD4622(2024 Unofficial) |
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1. Jailbreak 2. It's Only Money 3. Emerald 4. Boys Are Back in Town 5. Still in Love with You 6. Warriors 7. Rosalie |
8. Suicide 9. Sha-La-La 10. Baby Drives Me Crazy 11. Me and the Boys Live at Ford Auditorium, Detroit Michigan May 14 1976 for "King Biscuit Flower Hour" |
『The Acoustic Sessions』、何故今頃この様なアルバムが出たのか少し不思議な感じがします。 未発表だった発掘音源ではないのです。全曲昔の音源に新録演奏をオーバーダビングした編集盤に成ります。 シン・リジーから話は離れますが、わたしが最初に買ったLPは小六か中一時代だったと思います、お年玉を持って両親に連れて行ってもらったデパートで、おもちゃ売り場へ行く途中に見つけたレコードの中古フェア、まだプレーヤーを持っていないにも関わらず買ったのが (ベンチャーズやビートルズより先に)『エルヴィス・プレスリーゴールデン・レコード第2集』の中古レコードです。(暫らくして (母方の) お祖父さんにプレーヤーを頂きました)その後、働いて自前でレコードを買える様に成ってから長年にかけて Sun レーベル、RCAレーベルで正規に発売された楽曲をすべて揃えた (勿論再発・再々発音源) のですが、その時は既にエルヴィスは亡くなられていた`85〜`86年前後だったと思います。その後で『Guitar Man (1981年発売)』というアルバムを買ったのですが、これはエルヴィスの生前録音曲のヴォーカル・パートを残し、オケパートを新しいアレンジを施したオーケストラ演奏に差し替えた編集盤でした。生前の未発表音源・アウトテイク集なら納得ですが、この様な「何でもあり」的な商魂あからさまな盤を本家RCAが正規に出した事に当時はひとりで勝手に憤慨したものです。それ以降故人となったアーティストの音源に「本人が望んだか望んでいないか」も判らない差し替えパートを加えた編集盤を避けていました。 ただあの頃から既に40年近くが過ぎました、時代の変化を感じます。 で、このシン・リジーのアルバムも購入するか・するまいかを最初は迷っていたのですが、録音当時のメンバー、エリック・ベル、ブライアン・ダウニーが制作に協力し、エリックがギターを弾き直した曲も有るとのことで結局発売後直ぐに入手しました。三人編成だったDecca 時代に吹き込んだ曲のアコースティック・アレンジ集ということですが、曲の持つ雰囲気は損なわれていないと感じます。元メンバーが関わっていからでしょう。選曲の中で嬉しいのは "Here I Go Again" でしょうか、本国やイギリスでは "The Rocker" のB面として出されながらアルバム未収録、わたしも1996年にドイツで出されたDecca 時代のベスト盤『WHISKEY IN THE JAR』に収録されたものでしか聴けない曲でした。 ただ、「"ニュー・アルバム" と記し添えられていますが」やはり通常のベスト盤に「おまけ・ボーナストラック」として入れられるタイプの取り集め曲集といった感じがどうしてもしますが...。 |
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The ACOUSTIC SESSIONSCD JAPAN Decca/USM Universal Music UICY-16263 (2025) |
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1. Mama Nature Said 2. A Song for While I'm Away 3. Éire 4. Slow Blues - E.B. 5. Dublin |
6. Whiskey in the Jar 7. Here I Go Again 8. Shades of a Blue Orphanage 9. Remembering Pt. 2 |
1980年9月に発売されたPhilip Lynottの初ソロ・アルバム『SOLO IN SOHO』。シン・リジーの『Black Rose』発売後のツアー途中、突然にゲイリー・ムーアに中途脱退され、次のギターリスト決定までの期間に録音された事に成ります。メンバーはスコット・ゴーハム、ブライアン・ダウニーとリジーの顔ぶれにプラスしてリード・ギターに Mark Knopfler マーク・ノップラー、リズム・ギターにスノウィー・ホワイトが参加、また、Rainbow や Wild Horses に在籍したJimmy Bainがベースでなくピアノで参加と顔ぶれはなかなかの物です。音の特徴はやはりマック・ノップラー独特のギターが目立ち Dire Straits に近いサウンドを感じます。 収録曲はどれも似通ったタイプで当時聴いて居た時代に印象に残った曲はなく、今回聴き直して見て "Girls" が一番気に入った曲でした。この曲はレゲエっぽい調子が目立ちますね。そういえばタイトル・チューン "Soho in Solo" もレゲエリズム。ここら辺りがマーク・ノップラーのギターと関係しているのでしょうか? ここでサイド・ギターを弾いていたスノウィーをシン・リジー次作の『Chainatown』の収録曲でも弾いて貰いそのままリジーの正式メンバーと成ったようです。初のソロ・アルバムにしては『Chainatown』と同様、特筆した出来の曲が無いためにやはり地味な印象でした。 『THIN LIZZY ONE NIGHT ONLY』、シン・リージー名義のアルバムでは有りますが、フィルの死後10年程経ってから当時の主要メンバーだったスコット・ゴーハム、ジョン・サイクスのツイン・リード・ギターリストがシン・リジー名義で、何度かコンサートを開いていたとのこと。人気を得たキッカケのメンバーですので「Thin Lizzy」を名乗ってもおかしくはないでしょう。一応トリビュート・グループとしての時折開催コンサートの様です。そして二人とも好きなギターリストでもあります。 録音地はヨーロッパとだけの表示と国名や場所は表記されていません。1999年の録音、ドラマーはブライアン・ダウニーでなくトミー・アルドリッジですが、二人のギターリストがサウンドの要だったので、`80年代の音は引き継いでいると感じますし、聴き応えは充分充分有ると思います。しかしながらこれらの曲を聴くとどうしてもフィル独特のあの渋く味のある声を懐かしく感じてしまいます。 |
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SOLO IN SOHOLP USA Warner Bros BSK-3405 (1980) |
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A 1. Dear Miss Lonely Hearts 2. King's Call 3. A Child's Lullaby 4. Tattoo (Giving It All Up For Love) 5. Solo in Soho |
B 1. Girls 2. Yellow Pearl 3. Ode to a Black Man 4. Jamaican Rum 5. Talk in `79 |
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THIN LIZZY ONE NIGHT ONLY
CD USA CMC International / BMG 06076 86296-2 (2000) |
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1. Jailbreak 2. Waiting for an Alibi 3. Don't Believe a Word 4. Cold Sweat 5. The Sun Goes Down 6. Are You Ready 7. Bad Reputation 8. Suicide |
9. Still in Love with You 10. Cowboy Song 11. The Boys Are Back in Town 12. Rosalie 13. Black Rose Scott Gorham, John Sykes, Darren Wharton, Marco Mendoza, Tommy Aldridge |
© Photos of cover are copyright works by each art-designers. Text by Mie |