祇園囃子
祇園囃子のコンチキチン
浴衣姿の私上見て歩く
夜風の優しさ袖口に
提灯の明かりに
照らされた
私 京の町の京娘
祇園囃子のピーヒャララ
浴衣姿の弟後ろを歩く
人の香りに包まれる
あなたもはしゃいで
ピーヒャララ
ふたり 京の祭の主人公
うちわで扇いで風船飛ばせば
真夏の都は宵の口
今宵の都は夢まつり
JULY 16, 2001
階段の先
夜道の足音 階段のぼる
足音だけが 階段のぼる
階段の先に何がある
階段の先に誰がいる
あなたは知っている
三日月の夏の夜
足音見送る 咲き尽きた花
JULY 18, 2001
風のゆくて
あたたかき風の中
同じ空の下
同じ大地に遊ぶ
いつでも一緒
いつまでも一緒
そう想い合ったら
悲しみとサヨナラ出来る
やさしき風の中
同じ陽に照らされ
同じ月に守られる
どこでも一緒
どこまでも一緒
そう感じ合えたら
哀しみとサヨナラ出来る
委ねる想いをこの風に
JULY 19, 2001
夏休み
太陽の下で貴男は日照りの河童
コップ一杯の水が幸せです
太陽の下で貴女は日干しの魚
撫でるそよ風が幸せです
太陽の下で私は塩漬け兎
大きな木陰が天国です
私たちの
ささやかなささやかな
夏休み
JULY 21, 2001
ILLUSION
遠い日 満月の日
枕の下にはあなたの手紙
私は月まで飛んだ
同じ日 満月の日
パジャマのポッケに私の手紙
あなたも月まで飛んだ
この月の形に誓いを交す
言葉の代りの指切りで
あれは夢という名の幻
今はまだ三日月
JULY 21, 2001
美雨さんの「この涙が枯れるまで」に投稿しました。
性の輝き
持ち合わせなき 乙女の偶像
嫉妬という言葉を 捨て去れば
輝き失わぬ 性の輝き
授かりし心が 私の宝
JULY 22, 2001
太陽法子さんのメルマガ、「詩人の会話」に掲載されました。
悲しみの半分
離れててもいい
毎日逢えなくてもいい
あなたを愛した事実
それは真実
それだけで それだけで
生れた喜び知って
生きる喜び感じてる
信じたい あなたも同じだと
聞いて欲しい 私の願い
悲しみ 半分わけて
明日の朝には 必ず
半分 私の悲しみ
JULY 26, 2001
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