蜘蛛の糸

一瞬の雨
舞い落ちたわたし
花びらはもぎおち
水で光った糸にからみつく
この糸の罠で果てるなら
裸の身体をさらすなら
せめて
あなたの液を浴び
私を溶かして欲しい
それがあなたの愛というもの
JULY 12, 2001

挿絵

挿絵

情熱の炎ひととき

恋と思われる油のしずく
それは見つめ合う
あなたの目のうえ額に光る汗
燃えたぎる
私の胸の炎に引火させ
ふたり一緒に燃えさかり
私の情熱炎に代わる
そして
妖艶な音楽が鳴り止む頃
私の発情期は終わりを告げる
JULY 12, 2001

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