ZENO

 光る物を耳に当て裸で「光を聴く少年」のジャケットが印象的だったZENO(ゼノではなくジーノと呼ばれています)というドイツのハードロックバンドについての書きのこしです。'80年代ロックアルバムの中でもわたしには特に印象に残ったジャケットカバーでした。そしてそこから出てきた音楽にも!


 ZENO(ジーノ)のバンド名はギターリストZeno Roth(ジーノ・ロート)からとられているのですが、ジーノの兄さんは(世界に飛び出そうとしていた時期の)スコーピオンズのリード・ギターリストUlrich Roth(ウルリッヒ・ロート) ---{スコーピオンズ脱退後辺りからUli Jon Roth(ウリ・ジョン・ロート)と表記される様になっていました}--- というド級兄弟です。
兄さんのウリ同様、ジミ・ヘンドリックスの影響を受けてギターを始めたそうです。
 1956年生まれのジーノが1960年生まれの Ule Winsomie Ritgen (ウレ・ウィンソミー・リトゲン達と ドイツ・ハノファーにて'70年代に作ったバンド BLACK ANGEL が母体と成っています。 '80年代に入りジーノ(ギター)とウレ(ベース)はオリジナル曲の売り込みテープ製作にかかります。その際、ヴォーカルパートをMichael Flexig(マイケル・フレクシグ)に依頼したのですが、マイケルはそのまま正式メンバーと成っています。このデモテープはいくつかのレコード会社で評判になり、結構な額の契約金(4億円位?)にて英EMIが1984年に獲得しました。その翌年 '85年にデビュー・アルバム『ZENO』が完成、最初にシングル盤で"A Little More Love"発売され、'86年の春にデビュー・アルバムを発表しています。当時のHR/HMファンの間ではかなり話題になりロック中心の輸入レコード店では入り口付近目に付くところにおかれておりました。

 このZENOのデビュー・アルバム『ZENO』。この時期のジーノのギターはサウンドの要を担いながらも特に際だった特徴を感じなかったのですが、曲作りの力量はかなりの物で、叙情的で雄大さを感じる美しい旋律を持ち印象深い曲が多いです。9曲がジーノ作でウレが"A Little More Love","Emergency"の2曲を書いています。
 曲の良さと相まって私がこのアルバムが好きな理由はもう一点、マイケル・フレクシグのヴォーカルが異常に気に入ったからでもあります。彼のヴォーカルは高音がやたら金属的で人によっては耳障りにも感じるらしいのですが、私にとっては実に心地よい高音なのです。特に"A Little More Love"、"Signs on the Sky"などポップなメロに乗ったノビのあるハイトーンに酔えます。

 ZENOは'86〜'87年セカンドアルバム用のレコーディングを数曲していますが、'88年にはマイケル・フレクシグが脱退、代わりにTommy Heart(トミー・ハート)が参加、引き続きレコーディングを続けていましたが未完成のままで、ジーノが疲れたらしく1989年にバンドは解散の羽目に。(ここで、ZENOのメンバーだったウレ、トミー・ハートそしてレコーディングドラマーだったC.C. ベーレンズがFAIR WARNINGを結成します)

 '90年代に入り日本にゼロ・コーポレーションというヘビー・メタル主体に発売するレコード・レーベルが出来ました('99年に消滅)。そのゼロ・コーポレーションの提案で'93年にZENOの未発表音源の発表が決まります。ZENO解散後もジーノは数曲レコーディングしていたらしく'93年まで未発表だった彼の音源に新たに録音した曲('94年録音)と併せてセカンドアルバム(というか未発表音源集)『Zenology』が1995年に発売されました(本国では A2Z レーベルにて発売)。
 未発表音源の寄せ集め集といえ、最初はセカンド・アルバム用にと録られた曲集、凄い出来です。一曲目"Heat of Emotion"後にFAIR WARNINGでも取り上げる曲ですがこちらはマイケル・フレクシグのヴォーカル、アルバムトップを飾るにふさわしい必殺チューン。若干哀愁を帯びたメロがジャーマン・ロックを感じます、ジーノのギターも良し、好きな曲です。
 3曲目"Together"はポップ調バラード、爽やかで綺麗なメロガ心地よし、中盤盛り上がって高音ヴォイスになるとマイケル・フレクシグの良さが出ます。次の"Surviving the Night"はボン・ジョヴィ風なキャッチーなハード・ロック、ここでのヴォーカルトミー・ハートも高域が魅力の人なのでハイ・トーンが続くこの曲にあっています。"Out in the Night"もトミーのヴォーカル曲、ヴォーカル出だしの一音目からハイトーンで搾り出すような若さは填ります。"In Love with an Angel"はソフト・ロック、爽やかなコーラスは後期ベイ・シティ・ローラーズ風でした。
7曲目、9曲目、10曲目はベース、キーボード担当のHelge Engelke(ヘルゲ・エンゲルケ)がヴォーカル担当で個性派マイケルとトミーの中に混じるとちょっと弱い感じを受けました。

 '98年発表の 『LISTEN TO THE LIGHT』は実質的なセカンド・アルバムというのことになりますが、ウレ・W・リトゲンやトミー・ハートはFAIR WARNING活動中で参加していません。ジーノがギター、ベースとシンセを弾きドラムスはコンピューターの打ち込みドラム(ボーナス曲はC.C. ベーレンズが叩いているようです)。と実質ジーノとマイケル・フレクシグの二人での作品と成っています。このアルバムでのジーノのギターは素晴らしいです。特に"Meet Me at the Rainbow"あたりは曲の良さと相まってアルバム中最も印象深いです。マイケルの方の聴き曲は"I Would Die for You"でしょうか。あと2曲目"Love in Your Eyes"は二人の良さが出たなかなかの名曲です。
 HR/HM系を意識して聴こうとすると、一曲目"Goddess of Sunrise"はカンフー映画の主題歌みたいで、6曲目"Follow the Wind"のメロは歌謡曲みたい・・・ととまどいも有りますが、もともとエキゾチック(それも東洋系だったり北欧系)な雰囲気を漂わせていたバンドで、曲自体は充分に良いメロ持っています。
 
 2005年に発売された『ZENOLOGY U』は再び未発表音源集(1983年〜1989年録音分)と成りますが、ZENOのアルバムの場合、未発表音源集の方がレギュラー・アルバムより凄いのが驚きです。4枚の中ではHR/HMアルバムとして私は一番好きです。メンバーはウレ・W・リトゲン、C.C. ベーレンズにヴォーカルはマイケル・フレクシグとトミー・ハート(2曲のみ)。
 まずトップの".Call of the Heart"、ハイトーンヴォーカルにベースとドラムスが絡みギターが噎ぶように被さり徐々に高揚していく流れで当に填ります。"Tonight"はZENO特有のメロディーラインでしょう。なめらかで美しい流れの疾走ナンバー、イイですねぇ。"Heart Beat"はトミーのヴォーカル・ナンバー。若干エコーがかかっています。ちょっとポップでボン・ジョヴィ風かしら。次の"Dreaming the Night Away"も全く同じ流れの曲調でこの曲もトミーのヴォーカル・ナンバー。2曲とも良い曲ですね。
 "Victoria"と"Keep Your Love"は良い曲なのですが何度も聴くと若干執こさが出ますが ".Troubled Love"は聴くほどに味が出てきました。

 『LISTEN TO THE LIGHT』から実に8年ぶりの新作が『RUNWAY TO THE GODS』 。未発表音源集を抜くと20年間で3枚のアルバム発表という寡作 ミュージシャンのジーノです。前回のヴォーカリスト、マイケル・フレクシグは音楽業界から身を引いてビジネスマンに成ってしまわれたとか。トミー・ハートは一時解散状態だったフェア・ウォーニングの再結成参加の為にジーノの新作には不参加となった様子。そこでジーノが選んだシンガーはマイケル・ボーマン。'80年代からレコーディングをしており、主にドイツのバンド Jaded Heart で歌っているハードロック・シンガー。一曲目"Fanfares of Love"を聴けば解りますが、ZENOのサウンドに見事に填っています。それにしてもジーノのギターは年を重ねる事にかっこよく成ってきています。
 驚いたのは三曲目"Land of Illusion"は。'80年代後半‘飛ぶ取り落とす時期’のボン・ジョヴィサウンドにそっくりでありました。".Shades of Blue","Runway to the Gods"も聴き物。

 そして、"Refugees(Longing for Paradise)"は完全なZENOサウンド、マイケル・ボーマンのヴォーカルもZENOサウンドに違和感なくとけ込んで、マイケル・フレクシグ、トミー・ハートに引けはとっていないようです。 ただ、次の"I Feel-I Live"のヴォーカルは好きにはなれません。
全体的には満足度の高いアルバムです。
ZENO ZENOLOGY Listen to the Light
ZENO 1986 LP
USA Manhattan/EMI  ST-53025
A
1. Eastern Sun
2. A Little More Love
3. Love Will Live
4. Signs on the Sky
5. Far Away
B
1. Emergency
2. Don't Tell the Wind
3. Heart on the Wing
4. Circles of Dawn
5. Sent by Heaven
6. Sunset
ZENOLOGY 1995 CD
JP Zero XRCN-1226

1. Heat of Emotion
2. Is It Love
3. Together
4. Surviving the Night
5. In The Dark
6. Let There Be Heaven
7. Man on the Run
8. Out in the Night
9. You Got Me Down
10. Ticket to Nowhere
11. In Love with an Angel
12. Crystal Dreams
LISTEN TO THE LIGHT 1998 CD
JP Zero XRCN-2019

1. Goddess of Sunrise
2. Love in Your Eyes
3. I Would Die for You
4. Meet Me at the Rainbow
5. Light of the Morning
6. Follow the Wind
7. Listen to the Light
8. Luna and Mercury
9. Some Rocks Don't Roll (For Jimi and Bob)
10. Eden on Fire
11. Tomorrow Arise
12. Rainforest Tears
13. Sunset in Paradise
bonus
14. Walking on a Thin Line
Zenology 2 RUNWAY TO THE GODS
ZENOLOGY U 2005 CD
JP Zeno/EMI TOCP-67703

1.Call of the Heart
2.Tonight
3.Hard Beat
4.Dreaming the Night Away
5.Good Game Bad Game
6.Victoria
7.On My Way
8.Keep Your Love
9.Troubled Love
10.Time
11.Free Again (Eagle Of Love)
RUNWAY TO THE GODS 2006 CD
JP Zeno/EMI TOCP-70059

1.Fanfares of Love
2.Climb the Sky
3.Land of Illusion
4.Shades of Blue
4.Runway to the Gods
6.Sogno Di Angelo
7.Refugees(Longing for Paradise)
8.I Feel-I Live
9.Purity(Pilgrims of Remembrance)
10.Do You Feel the Time
11.Sunset Birds Flying Home(Celestial Touchdown)

Fair Warning

 上記ZENOの項の如くZENOのセカンド・アルバム製作途上で解散させられたメンバーのUle W. Ritgen、Tommy Heart 、CC Behrensが中心となって結成されたバンドがFAIR WARNINGで他にHelge Engelke(ZENOの未発表集『ZENOLOGY』でも歌っています)、Andy Malecek が参加。
 
 1992年、バンド名を冠した『FAIR WARNING』でCDデビューしています。ZENOもファースト・アルバムから完成度の高い作品でデビューしましたが、このフェア・ウォーニングのファーストも印象深いアルバムでした。
 時代的に私はどうもボン・ジョヴィを意識してしまうのですが、こちらでも全体的な曲調はボン・ジョヴィ風味を感じました。
先ず一曲目"Longing for Love"はデビュー・アルバムのトップを飾るにふさわしくインパクトのあるキレのある格好良きナンバー。トミー・ハートの声にマッチしています。
 三曲目スローな"The Call of the Heart"、四曲目ポップな"Crazy"の2曲のきらびやかさはベイシティ・ローラーズを思い起こされました。五曲目".One Step Closer"は何故か Jポップ 的サウンドを感じますが三曲揃って印象深い曲でした。
 六曲目"Hang on"、七曲目"Out on the Run"の2曲がハード・ロックナンバーとしては聴き応えあり良い出来だと思います。トミー・ハートのヴォーカルも搾り出すようでこの曲にも合っていますね。
 "Long Gone"は朗々と歌い上げるナンバーで'90年代Jポップ風。悪くはないですが、「見込み通り、「想定通り」といったメロの流れが弱いので、もしフレディ・マーキュリーなどが歌っていたら・・・と思ってしまいました。
 ".The Heat of Emotion "この曲だけはジーノ・ロートの作ですので、やはりZENO的な構成を持っていますね。ここでもボン・ジョヴィをかいま見てしまいますが好きな曲です。
 ラストの"Take Me Up" も"Long Gone"同様。歌い上げるナンバーですが、メロは"Long Gone"よりも更に単調で印象は薄い感じ。

 ジャーマン・ロッカーの作り出すメロのいくつかは日本人の心底に響く物が有るのか、英米より日本で先に人気が出るバンドは多いようです。フェア・ウォーニングも同様で2枚目のアルバムはなんと1993年4月18日川崎でのライヴでの録音物。
(ドイツのバンド、スコーピオンズ、アクセプト、マイケル・シェンカー・グループなど、最初のライヴ・アルバムは日本公演の物でしたよね・・・ロックバンドではないですがPOPグループ、アラベスクも唯一のライヴ物は日本公演)
 『LIVE IN JAPAN』 曲目はファースト・アルバムからの曲にウレ達がZENOで演奏していた"Eastern Sun","A Little More Love"を含めて、期待通りの演奏を聴けるわけですが、ご愛敬で歌った"sukiyaki(上を向いて歩こう)"は歌わなかった方が良かったのでは?(スコーピオンズの"荒城の月"は上手でしたが)
 マック・ディビス作プレスリーでヒットした"In the Ghetto"はまずまず、モータウン・ナンバー、ミラクルズの"Mickey's Monkey"は彼らのイメージとはかけ離れて意外に ファンキーなノリでなかなか結構でありました。

スタジオ録音で実質セカンドの『RAINMAKER』、カバージャケットはジャーマンらしからぬモロアメリカンでバンドロゴ物より私は好きです。そして中身も前半はカラッとしたアメリカよりの曲が多く、その曲調中でも"Lonely Rooms"はイイですね。トップの"Stars and the Moon"などは彼らに抱いたイメージとは違いますが、良く計算された構成で聴き物です。
 フェア・ウォーニングが持つ特有の良さが出たのは後半の哀愁を帯びた"Burning Heart"、"What Did You Find"あたり、特に"Burning Heart"はギター・ソロの中間部分が印象的です。トミー・ハートのヴォーカルもドンピシャで良い感じ。
  ファーストよりも良い曲が揃っている感じです。このアルバムは欧米版と日本盤は曲順が大幅に違うようで収録曲数も数種有るみたいです。
  このアルバムの製作後にギターリストのアンディ・マレツェクが全身麻痺の奇病にかかったとかでツインリードで始まったバンドでしたが、次第にギターのソロパートはヘルゲ・エンゲルケ主体に変わっていきます。
Fair Warning Live in Japan Rainmaker
FAIR WARNING 1992 CD
JP WEA/Warner WMC5-518

1.Longing for Love
2.When Love Fails
3.The Call of the Heart
4.Crazy
5.One Step Closer
6.Hang on
7.Out on the Run
8.Long Gone
9.The Eyes of Rock
10.Take a Look at the Future
11.The Heat of Emotion
12.Take Me Up
LIVE IN JAPAN 1993 CD
JP WEA/Warner WMC5-677

1. Sunset (intro)
2. Out on the Run
3. Longing for Love
4. When Love Fails
5. Eastern Sun
6. Take Me Up
7. Long Gone
8. The Heat of Emotion
9. Take a Look at the Future
10. The Call of the Heart
11. In the Ghetto
12. Sukiyaki
13. Hang on
14. The Eyes of Rock
15. One Step Closer
16. A Little More Love
17. Mickey's Monkey
RAINMAKER 1995 CD
JP WEA/Warner WPCR-220

1. Stars and the Moon
2. One Way Up
3. Too Late For Love
4. The Heart of Summer
5. Don't Give Up
6. Lonely Rooms
7. .Desert Song
8. Pictures of Love
9. Desolation Angels
10. Angel of Dawn
11. Burning Heart
12. What Did You Find
13. Get a Little Closer
14. Rain Song
 

先ず日本で人気が出た事へのお礼の意味を込めての日本独占販売のミニ・アルバムが『LIVE AT HOME』、カバージャケットのデザインは『RAINMAKER』と同時期の物を使用していて続編の様にも感じられます。ただ内容は1995年6月ドイツでのアコースティック・ライヴの模様の6曲と既発曲の未発表ヴァージョン(7曲目、8曲目)の8曲構成。帯には「力強いサポートをありがとう」と記されています。
 元々の楽曲が気に入っていた"Hang on" と"Burning Heart"はアコースティックヴァージョンのここでも聴きごたえ充分です。

 そして実質のサードアルバム『GO』、 大手WEAを離れてFrontiers Records(日本ではZero Corporation)からのリリース。彼らのアルバムの中で一般的には一番の人気作でしょうか?
 確かに前半は彼らの豊かなメロ作りが開花した華麗でキャッチーな曲が連続で湧き出てきます。特に2曲目は当にトミー・ハートの声質にピッタリで「若い」ということの素晴らしさを狂おしいほどに感じます。4曲目"I'll Be There"もPOPながら、そんな彼らの青春している姿が随所に感じられた好きな曲ですね。
 アルバムの中頃は若干詰めの弱い部分もありますが後半は渋め曲が並びますが、まぁ盛り返します。"Eyes of a Stranger","Sailing Home"あたりは前半の爽快さ・痛快さとは対照的な渋め・控えめなながらも力強さを感じます。

 そしてまたライヴ物で『LIVE AND MORE』、今回も日本公演収録音源、1997年6月23日の東京渋谷公会堂でのライヴ。アルバム『GO』からの必殺曲".Angels of Heaven"、".I'll Be There"と続くところはさすがですね。"Follow My Heart"はスタジオ盤よりこちらの方が私は好き。
そして"Save Me"、"Burning Heart"と後半の2曲はこれまた嬉しい!締めくくりの"Stars and the Moon"も良しです。
 2枚組ディスク2のトップはモロフェア・ウォーニングサウンドの"Like a Rock"で始まり2曲目"Meant to Be"は淡々と語りかけるようなバラード、彼らのバラードタイプの曲は割と歌い上げタイプが多いですが、この淡々とした曲の方が良いのじゃないでしょうか?(後半は歌い上げているようですが・・・)

Live at Home GO Live and More
LIVE AT HOME 1995 CD
JP WEA/Warner WPCR-405

1. Hang on
2. Angel of Dawn
3. Don't Give Up
4. Desert Song
5. Burning Heart
6. Rain Song
7. What Did You Find
8. Rain Song
GO 1997 CD
JP Zero/EMI XRCN-1292

1. Angels of Heaven
2. Save Me
3. All On Your Own
4. I'll Be There
5. Man on the Moon
6. Without You
7. Follow My Heart
8. Rivers of Love
9. Somewhere
10. Eyes of a Stranger
11 .Sailing Home
12. The Way You Want It
13. The Love Song
LIVE AND MORE 1998 CD
JP Zero/EMI XRCN-2032-2033

Disc 1: Live

1. Angels of Heaven
2 .I'll Be There
3. Man on the Moon
4. Don't Give Up
5. Desert Song
6. We Used to Be Friends
7. Follow My Heart
8. Come On
9. Save Me
10. Burning Heart
11. Get a Little Closer
12. Stars and the Moon

Disc 2: More

1. .Like a Rock
2. Meant to Be
3. Out of the Night
 
 1997年の『GO』以来3年ぶりのスタジオ盤『4(Four)』が発表されたのが2000年。1999年に国内のゼロ・コーポレーションレーベルが事業撤退したためにFrontiers Records系列の国内販売はMarqueeレーベルを通じて出されるようになりました。(発売はビクター・エンタテイメント)。
 このアルバムの製作途中にドラムスのC・C・ベーレンスが脱退してしまいましたので彼が叩いた曲は"I Figh"1曲のみの様です。その他の曲ではPhilippe Candas という人が叩いているのですが、そのせいかこのアルバムでのドラムスは"I Figh"意外は全体的に軽い感じですね。"I Figh"のドラムスは確かにズシンズシンと力強い感じですネ。また、このアルバムの発表後、病気持ちだったアンディが脱退、続いてヴォーカルのトミー・ハートも脱退と脱退者が相次ぎ、実質活動停止・・・解散と成ってしまいました。
 で、このFair Warning(第一期)のラスト・アルバムの内容はというと、今までのように絶対的な目玉となる必殺チューンはないかも知れませんが、曲自体は粒ぞろいでアルバム1枚全部聴き通すとしたら、人気作『GO』よりもこちらの方が断然良いです。やはり名盤の一つでしょう。
 "Heart On The Run"、"Break Free"、"Tell Me I'm Wrong"、"I Fight"、"Eyes of Love"、"Find My Way"、"Still I Believe"等々が特に好きな曲です。

 フェア・ウォーニングのFrontiers音源が日本での発売レーベルZeroからMarqueeに替わり発売会社も東芝からビクターに替わったのをきっかけに『GO』と『LIVE AND MORE』がボーナス曲を追加して2000年に再発されました・・・。
CD・レコードの発売元が未発表曲集・別テイク集として一枚にして出すことをほとんどしない様でして、ほとんどの場合1〜2曲ずつ小出しに分散させて既成アルバムに追加のうえ再発という形で出しますよね。一応買いました・・・。
 再発盤『GO』には『ANGEL OF HEAVEN』というミニアルバムにのみ収録されたバラード"Light In the Dark"が聴き物でしたが、再発盤『LIVE AND MORE』に追加された別ヴァージョンはまぁ普通でございました。
 そしてビクターさんは更に追い打ちをかけてベスト物『A DECADE OF FAIR WARNING -Complete Best』を発売しました。このベスト盤にはレーベルの枠を越えて4曲WEA時代の音源が組み込まれました。
4(Four) GO LIVE AND MORE
4(FOUR) 2000 CD
JP Marquee MICP-10168

1. Heart On the Run
2. Through the Fire
3. Break Free
4. Forever
5. Tell Me I'm Wrong
6. Dream
7. I Fight
8. Time Will Tell
9. Eyes of Love
10. Find My Way
11. Night Falls
12. Wait
13. Still I Believe
  (#13 bonus track only Japanese press)
14. For the Young
GO 2000 CD (Original 1997)
JP Marquee MICP-10169

1. Angels of Heaven
2. Save Me
3. All On Your Own
4. I'll Be There
5. Man on the Moon
6. Without You
7. Follow My Heart
8. Rivers of Love
9. Somewhere
10. Eyes of a Stranger
11 .Sailing Home
12. The Way You Want It
13. The Love Song
---bonus tracks---
14. Without You (Different version)
15. Light In the Dark
16. Angels of Heaven (Karaoke version)
17. Follow My Heart (Different version)
LIVE AND MORE 2000 CD (Original 1998)
JP Marquee MICP-90003

Disc 1: Live

1. Angels of Heaven
2 .I'll Be There
3. Man on the Moon
4. Don't Give Up
5. Desert Song
6. We Used to Be Friends
7. Follow My Heart
8. Come On
9. Save Me
10. Burning Heart
11. Get a Little Closer
12. Stars and the Moon

Disc 2: More

1. .Like a Rock
2. Meant to Be
3. Out of the Night
4. All on Your Own (Different version)
5. Give in to Love
6. Come on
7. Rivers of Love (Different version)
     
 A DECADE OF FAIR WARNING -Complete Best
2001 CD
JP Marquee MICP-10275

Disc-1:
1. Out on the Run
2. Save Me
3. Forever
4. All on Your Own
5. Heart on the Run
6. When Love Fails
7. Ill Be There
8. Tell Me I'm Wrong
9. Still I Believe
10. Angels of Heaven
11. Through the Fire
12. Sailing Home
13. I Flight
14. Eyes of a Stranger
15. Come on
16. Burning Heart
17. Long Gone

Disc-2: Bonus Disc
1. Find My Way (Different version)
2. For the Young (Different version)
3. Close Your Eyes (Different version)
   
 2006年解散していたFair Warning、2006年に再結成復活しました。(ヘルゲのDreamtide、トミーのSoul Doctorの人気がいまいちでなんとなく再結成しそうな雰囲気でしたが)
 トミー・ハートはこのバンド再結成のために、ZENOのアルバム『RUNWAY TO THE GODS』で前述の如くジーノに参加を依頼されながらも、フェア・ウォーニング復活作参加を選んでいます。メンバーはギターのAndy Malecek(アンディ・マレツェク)以外の4人、Tommy Heart(トミー・ハート), Helge Engelke(ヘルゲ・エンゲルケ)、C.C. Behrens(C・C・ベーレンス)、Ule W. Ritgen(ウレ・リトゲン)が戻ってきています。

 復活作となったのは『BROTHER'S KEEPER』。創世記からの一文「兄弟を守る責任を持つ者」という意味深なタイトル。内容はというと先ずは全編に「あのFair Warningサウンドが帰ってきた」とおきまりの音作り・曲作りで安心感を感じます。ただ、今回は群を抜いた重量級の曲はなかったですが6年ぶりの復活作ですのでまずまずでしょう。スピードチューンの"Tell Me Lies"も良かったですが、もっとも気に入ったのは青春ポップな"Wasted Time"でした。

 復活後の2作目、スタジオ盤としての通算6作目が2009年発表の『AURA』 。わたしの買ったのはベルベットを貼ったボックス仕様(意味不明な豪華さ)2枚組の国内初回盤。全体的に満足とはいえなかったアルバムでしたが、まぁ2枚目ボーナスCDの"Just as She Smiles"が彼ららしさを感じない曲ながらも、個人的に気に入りましたので「豪華版でも良かったのよねぇ」と言い聞かせております。本編ディスク1の方はトップ"Fighting for Your Love"、セカンド"Here Comes the Heartache"が典型的なFair Warningサウンドで先ずは聴き手を安心させますが第一期時代のような印象深さは薄く「手慣れ感」を感じてしまいました。
 3曲目以降は聴き直してみても印象は薄かったです。

 2013年に復帰後3作目が出ましたタイトルは『SUNDANCER』。初期の名作『RAINMAKER』と対を成すようなタイトルとカバージャケットです。
・・・が『RAINMAKER』と違うのは前作『AURA』同様、どうも何度も繰り返して聴こうという気に不思議と成らないのですね。今回も2枚組も発売されては居ましたが買ったのは通常盤でした。1曲目"Troubled Love"だけはまだまだFair Warningらしさを保っていますが、楽曲のレベルは平均的です。演奏技術は円熟味を増していっても作曲部分は技術だけの能力ではないです物ね。
 長きに渡り活躍しているほとんどの大物ロックバンドにしましても、多くの人に衝撃を与えたデビュー時期の楽曲群から15年・20年と経っても初期の楽曲と同じレベルの楽曲を同じようなメンバーで引き続き送り出せて居る人たちってそうそう居ないようです。感性が若いほど創造性が豊かで有るというのがまず普通なのですから、同じ土俵で年齢を重ねるとマンネリ化するか質が上がらないというのは仕方ないことなのかも知れませんが。
 ラストの"Cool"に成ると、もうごく普通のロックバンドミュージックで、アレアレ?と思う始末です。
前作ボーナスCDの"Just as She Smiles"の様な違ったタイプのサウンド方向に向かうとまた新鮮な衝撃を受けること出来るかも?とも思いますが日本の多くのファンの方達は強いインパクトを受けた初期の"Longing for Love"、"Hang on"、"Out on the Run"辺りの音を求めてしまうのでしょうね。

 BROTHER'S KEEPER Aura  Sundancer 
BROTHER'S KEEPER 2006 CD
JP Marquee MICP-10604

1. Don't Keep Me Waiting
2. Tell Me Lies
3. In the Dark
4. Wasted Time
5. No Limit  (bonus track)
6. Generation Jedi
7. The Way
8. All of My Love
9. Once Bitten Twice Shy
10. The Cry
11. All I Wanna Do
12. Rainbow Eyes
13. Push Me on
AURA 2009 CD
JP Marquee MICP-30011

Disc 1

1. Fighting for Your Love
2. Here Comes the Heartache
3. Hey Girl
4. Don't Count on Me
5. Falling
6. Holding on
7. Walking on Smiles
8. Someday
9. It Takes More'
10. As Snow White Found Out
11. Falling Reprise

Disc: 2 : Bonus Disc

1. Station to Station
2. Just as She Smiles
3. Hey Girl (Alternative Version)
4. Fighting for Your Love (Alternative Version)
5. Station to Station (Alternative Version)
6. Falling Reprise (Alternative Version)
SUNDANCER 2013 CD
JP Marquee MICP-11080

1. Troubled Love
2. Keep It in the Dark
3. Real Love
4. Hit and Run
5. Man in the Mirror
6. Natural High
7. Jealous Heart
8. Touch My Soul
9. Send Me a Dream
10. Pride
11. Get Real
12. How Does It Feel
13. Living on the Streets
14. Cool
     


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