Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Loving Arms |
Kris Kristofferson & Rita Coolidge (1973's Singles & Album "Full
Moon")
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Dobie Gray (from 1973's Singles) Tom Jans (1974's Album) Elvis Presley (1974's Album) Barbi Benton (1974's Album) Etta James (1974's Album) Millie Jackson (1975's Album) Olivia Newton-John (1975's Album) Tanya Tucker (1977's Album) Charly McClain (1977's Album) Bo Kirkland and Ruth Davis (1977's Single) Rosetta Stone (1980's Singles) Johnny Duncan and Janie Fricke (1980's Album) Salena Jones (1981's Album) Irma Thomas (2005's Singles) Sylvie Vartan (2018's Album) & Others |
Tom Jans |
"Loving Arms"は多くの曲の中で好きな曲Top 5には入ります。知るきっかけはミリー・ジャクソンのアルバムで次がプレスリー・ヴァージョン。そしてトム・ジャンスに至りました。この曲を歌っているシンガー音源は見つけたら購入していました。 この曲を最初にレコーデイングしたのはクリス・クリストファーソンとリタ・クーリッジのデュエット盤でしたが、後から録音したドビー・グレイ盤がヒットして、その作者としてトム・ジャンス(ヤンスという表記も有ります)の名が世に出ました。トムも後に自身のアルバムに収録しています。超人気曲ですので記した録音以外に実際はまだまだ録音している人たちがいると思います。 イアン・ミッチェルのロゼッタ・ストーン盤はタイトルを "If Could See Me Now (Loving Arms) 邦題: 恋を抱きしめよう" と歌詞内の言葉を使用していました。 歌詞は「今、疲れ果ててしまった男(女)が昔の恋人を腕の中に抱きしめたいと願う切ない気持ち」を切々と詠うラヴ・ソングで割とありふれた歌詞なのですが、「If Could See Me Now 」この歌詞から始まる事にメロディーが抜群に合っているのです。ロゼッタ・ストーンがタイトルを変えたのも頷けます。出だしが秀逸です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
An American Dream | The Dirt Band (from 1979's Singles & album "An American Dream") |
Rodney Crowell | |
作者はカントリー系の曲を多く発表しているシンガー・ソン・ライター、ロドニー・クロウエル。演奏したのはダート・バンド(元はNitty Gritty Dirt Band ながら1976年から1981年の間だけ The Dirt Band とグループ名を変えていました)。 ニッティー・グリッティー・ダート・バンド名の時代の初期はケイジャンとかブルー・グラス等を演奏、中期はデイランの曲を奏ったりしてフォーク系カントリータッチの曲が多かったのですが、メンバーを変えて名前を変えると少しポップな面が入ってきています。「お金のない田舎暮らしのアメリカ人の夢は、目を閉じれば何処へでも想像で旅が出来るよ」といったポジティヴ志向の歌です。 [I beg your pardon, mama, what did you say? ママ、何て言ったの?もう一度聴かせてよ] と始まるので子供目線の楽しい歌ですね。 リンダ・ロンシュタッドがコーラスで参加しています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
A Child of God (It's Hard to Believe) |
Millie Jackson (1971's Singles & 1972's Album "Millie Jackson,") | Millie Jackson, Don French | |
Lady Soul:Millie Jackson のファースト・ヒット。この曲の入ったファースト・アルバムは全曲凄くて、ソウル・ファン必聴のアルバムだと思います。とにかく歌唱力が凄くて圧倒されます。長い間彼女の作品をずっと追い続けていた大ファンだったのです(過去形)。ただ、徐々に下品さが表に出てきます、大声で大きな口で喚き、終いには強烈下品なアルバム・ジャケット(トイレでパンティーをおろし便座の上に大きなお尻をおいて便秘を我慢しているような表情!)を出すあたりから、歌は大好きでもファンに成りたくないシンガーに成っちゃいました。 作品は出れば兎に角買っていましたが。 この "A Child of God (It's Hard to Believe)" は痩せてほっそりしていて、まだまだ「おばさん化」していない時代の彼女のピュア・ソウルを聴けます。名曲・名唱です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Many Rivers to Cross (遙かなる河) | Jimmy Cliff ( 1969's Singles and 1972's Album "The Harder They Come") | Linda Ronstadt (1975's Album) The Walker Brothers (1976's Album) Little Milton (1970's Singles) Nilsson and Lennon (1974's Album) UB40 (1989's Singles) |
Jimmy Cliff |
`74年にエリック・クラプトンが "I Shot the Sherif" (ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの曲) をカヴァーして全米1位ヒットに成ったことで一気にレゲエ・ミュージックが注目を浴びました。そのような中、わたしはBob Marley and the Wailersでなく Jimmy Cliff 出演のレゲエ映画サウンドトラック盤を買ったのですが、この中の曲は殆どが気に入りましたが、あまりレゲエ調でないこの "Many Rivers to Cross" が大好きな曲に成りました。リンダ・ロンシュタッドもアルバム『Prisoner in Disguise』内でカヴァーしていました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Many Classic Moments | Kalapana (from 1978's Singles & Album "Many Classic Moments") | ||
`70年代後半以降、AOR (Adult-Oriented Rock )と言われるメロウなロックが少しずつ広がってきていましたが、その中で急に日本でヒットしたのがハワイ州出身のカラパナが歌った "Many Classic Moments" でした。サーフィン映画にも使われたことが有り、ハワイ色は薄くどちらかというとウエスト・コースト・サウンドに属するタイプの曲でした。とても奇麗な曲です。 (日本のGlobe が歌った同名曲は異曲です) |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Carol | Al Stewart (from 1974's Album "Modern Times ") | Al Stewart | |
この曲もAOR (Adult-Oriented Rock )に分類されることが多い曲ですがアル・ステュアートはスコットランド出身、イギリスでデビューしたSSWでヨーロッパ調の哀愁あるメロディーの曲を多く作っており、わたしの大好きなシンガーソング・ライターです。 その中でも特にこの曲が大好きです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Against the Wind | Bob Seger and The Silver Bullet Band (from 1980's Album "Against the Wind" & Singles) | Bob Seger | |
ボブ・シーガーは`60年代前半にはバンド活動を始め、次々転々とバンドを変更、`69年にはレコードデビューを果たしていますが暫くはヒット作に恵まれず知名度も低かった様です。`76年『Night Moves』発表作が翌年にかなりヒットして一気に知名度が上がりました。このアルバム『Night Moves』からバックバンドをthe Silver Bullet Band にしています。次作『Stranger in Town』は全米4位のヒット、更にその次作『Against the Wind』が全米1位、タイトル曲のシングル盤(曲時間を少し短くしてある)も5位まで上がるヒットとなりました。 「過去の事を振り返りながらも風に向かって進んでいる自分を…見つめているがまだ風に向かっている」と淡々と進んでいきます。 カヴァーは今のところ見かけていません。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
The Happiest Girl in the Whole U.S.A. ( アメリカの女の子 ) | Donna Fargo (from 1972's album "The Happiest Girl in the Whole U.S.A." and Singles) | Tanya Tucker (1972's Album) | Donna Fargo |
ドナ・ファーゴはポップ・カントリー系のシンガーで全米カントリー・チャートで6曲のTOP1ヒットを放っている女性です。この曲は自作で最初のTOP1ヒット曲。POPチャートでも11位まで上がっています。彼女26歳時の作ですが、Teen時代の想い出でしょうか.、ホントにアメリカで一番幸せな女性となりました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
A Little Bit Country, A Little Bit Rock 'N Roll |
Donny & Marie Osmond (from 1976's Album "Featuring Songs From
Their Television Show")
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Marty Cooper | |
`60年代後半から`70年代初頭にかけてアメリカでThe Osmond Brothers (The Osmonds)という6人の兄弟コーラス・グループの人気がありました。その中の七男ダニーとその下の長女マリーが`76年からデュオを組んで「ダニー&マリー」として数枚のアルバムを出していました。その中の一曲ですが、軽快なかけ合い曲ですが、とても上質なポップソングで大好きです。 ちなみに八男ジミー・オズモンドは "ちっちゃな恋人"を日本語で歌って日本でかなりの人気者に成っていました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Take Me Down | Exile (from 1980's Alnum "Don't Leave Me This Way" & Singles) | Alabama (1982's Singles) | Mark Gray and J.P. Pennington |
スージー・クアトロやブロンディーのプロデュースで有名な Mike Chapman がプロデュースしたアルバム『Mixed Emotions』からのシングルカット "Kiss You All Over" を1978年に全米1位のヒットにさせたアメリカのバンド EXILE 。`80年代中頃にはアルバムセールスも1位〜2位のヒットを放っていました。その中から`80年のアルバム『Don't Leave Me This Way』に収録されていた "Take Me Dpwn"をわたしは特に気に入っていました。シングル化された際はBB誌102位という(100位以下のunder-chart で2位)ほぼ不発に終わっていましたが、AlabamaがカヴァーしたらHOT100の18位、カントリーチャートで1位になるヒットとなりました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Rock Me on the Water | Johnny Rivers (from 1971's Album) |
Jackson Browne (from 1972's Album )
Linda Ronstadt (1972's Singles) &Others |
Jackson Browne |
ジャクソン・ブラウンは`66年Nitty Gritty Dirt Band のメンバーになることから音楽活動が始まりますが、ソング・ライターとしての才能は早くから認められていてニコの "These Days 青春の日々" など既にヒット曲を持っていました。この "Rock Me on the Water"も自身発表前にジョニー・リバースのアルバム『Home Grown』に先に提供しています。 (このアルバムで彼は "People Get Ready"もカヴァーしています) ジョニー・リバースは`50年代から音楽活動をしていて、`64年に全米2位のヒット曲 "Memphis"(Chuck Berry作)を出しますが、その後も他人の曲のカヴァーで多くのヒットソングを生んでいます。カヴァーの達人です。長い経歴の人なのでわたしも14〜15作のアルバムを持っていまして好きなシンガーです。"Rock Me on the Water"はジャクソン・ブラウンの曲の中で一番好きな曲です。リンダ・ヴァージョンも良いですね。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Slow Dancing (Swayin to the Music) |
Funky Kings (from 1976's Album "Funky Kings")
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Johnny Rivers (from 1977's Singles & Album ) Olivia Newton-John (from 1977's Album) &Others |
Jack Tempchin |
イーグルスとは縁の深いジャック・テンプチンが自身のバンド、ファンキー・キングス時代に書いた "Slow Dancing"。シングルで発売するもたいして話題にもなりませんでしたが、ジョニーリバースが "Swayin to the Music" と歌詞の中の一部をタイトルに変えてシングル化、すると全米10位になるヒットで知れ渡りました。オリヴィア・ニュートン・ジョンも吹き込み、フィリス・ハイマンは "Slow Dancin'" と最後の "g"を省略形アポストロフィーに変えています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Wait A Minute |
Johnny Rivers (1974's Album "Road") | Herb Pedersen (1976's Album) Alan Jackson (2006's Album) Chris Hillman & Herb Pederson (2011's Album) & Others |
Herb Pedersen |
ジョニー・リバースは他人の良い曲を見出してはヒットさせる事に秀でているというか、わたしの好きな曲の多くに彼の名前が出てきます。この "Wait A Minute" もウエスト・コースト派のミュージシャン、ハーブ・ペダーソンがオリジナルでジョニー・リバースの後に自らも吹き込んでいます。良い曲です。 ハーブ・ペダーソン自体のアルバムは数少ないですが、ウエストコースト・ロック好きな人に結構愛されています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Once Before I Die (死ぬまえに) |
Tom Jans (1975's Album "The Eyes Of An Only Child") | Tom Jans | |
"Loving Arms" の作者として有名には成りましたが、ソロ・シンガーとしてはごく一部のマニアにのみに聴かれる [通好み] の歌手としての地位に留まったトム・ジャンス。ミミ・ファリーナとのデュエットアルバムを含むと3作目となるアルバム(邦題:子供の目)からの曲です。このような "Once Before I Die" タイトルの曲を作るのですからかなりナィーブな神経の持ち主なのでしょう。後に薬漬けの日々を過ごし、バイク事故と相まって36歳で亡くなっています。それでも、 彼の残した曲には何度も聴きたくなる曲が結構あります。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Cook With Honey (クック・ウィズ・ハニー) |
Howdy Moon (1974's Album "Howdy Moon") | Valerie Carter | |
SSWのヴァレリー・カーターがソロ・デビューする前に組んでいたフォーク・グループ、ハウディ・ムーンの唯一のアルバムからの一曲。メンバーはジョン・リンドとリチャード・ホーベイがアコギとバック・ヴォーカルを担当した3人編成。 ロゥウェル・ジョージやジム・ケルトナーなど有名ミュージシャンがE・ギターやドラムス後押ししています。 済んだヴァレリーの声にマッチした美しいメロディーです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Sam Stone | Jphn Prine (1971's Album "John Prine") | Al Kooper (1973's Album) Swamp Dogg (1972's Album) & Others |
John Prine |
ディランやマイク・ブルームフィールド関連で聴き始めたアル・クーパー、そのアルのアルバム『Naked Songs 邦題:赤心歌』の中にあった "Sam Stone" 感動しました。この曲は作者がジョン・プラインだということでジョンのこの曲の入っている彼のファースト・アルバムも買いました。ジョン・プラインはディランやクリス・クリストファーンも一目置いているSSWだとか、確かにディランの歌い方に似ています。ほかの曲も良い曲が多いです。 ただ、歌唱やアレンジを含めてこの曲はアル・クーパーのカヴァーの方が聴き応えはあります。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
She's a Friend of Mine |
Don Nix (1973's Album "Hobos, Heroes and Street Corner Clowns") | Don Nix | |
スワンプ畑のSSW、ドン・ニックスの曲。ジェフ・ベックがこのアルバム収録曲から2曲 "Black Cat Moan"、 "Sweet Sweet Surender" をカバーしたことで有名にはなりましたがセールス的には不発に終わったアルバム『Hobos, Heroes and Street Corner Clowns』のトップに配置されたナンバー "She's a Friend of Mine"。この曲もジョージ・ハリスンの雰囲気を感じます。ドン・ニックスはレオン・ラッセルとの関連からジョージに参加してもらったアルバムも発表しています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Sit Down On Your Love | Don Nix (2008's Album "Passing Through") | Don Nix, Fredrick Knight | |
ドン・ニックス、久しぶりのアルバムで発表時は67〜68歳に成る頃です。ミシシッピー州、ジャクソンのマラコ・スタジオでの録音ということでサザーン・ソウルの雰囲気を感じそうな期待。白人ながら米南部の音楽を生涯愛し続けているSSW。土の香りをたっぷりと味わえる彼ならではの世界です。途中に入るホーンの音色がたまりません。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
You Don't Have to Be a Star (星空のふたり) | Marilyn McCoo & Billy Davis Jr. (from 1976's Album "I Hope We Get To Love In Time" & Singles) | James Dean & John Glover | |
5th Demension(フィフス・ディメンション)という "Aquarius/Let the Sunshine in (輝く星座)"をヒットさせたグループから抜けたマリリン・マックゥとビリー・デイヴィス・ジュニアの夫婦デュオが1976年に全米No.1ヒットさせた曲です。 来日もしてこの曲を日本語でも吹き込んでいました。ソウル色が強くなく、やんわりディスコ調でポップス風味も有って、この曲が好きな人は多いと思います。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
A Woman Needs Love (Just Like You Do) (ウーマン・ニーズ・ラブ) |
Ray Parker Jr. & Raydio (1981's Singles & Album ""Raydio) | Ray Parker Jr. | |
レイ・パーカー・Jrとレイディオの`81年の大ヒット曲。彼の見た目は気障(キザ)丸出しの風貌でとてもじゃないけれど好きには成れない容姿なのですが、この曲だけには完全に参ります。[アーバン・メロウ・ソウル、ブラック・コンテンポラリー・ソングの最高作] の様な評価を受けていますが、まぁ文句をつける気は全くございません。 甘ったる過ぎると敬遠するのですが、過ぎる手前できっちりと持ちこたえてそれでいてかなり洒落ていて憎い作りです。BB誌HOT100で4位、R&Bチャートでは勿論の1位でした。長い期間ヒットし続けていました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Say You, Say Me(セイ・ユー・セイ・ミー) |
Lionel Richie (1985's Singles & Album "Dancing on the Ceiling") | Lionel Richie | |
ファンク・グループ、コモドアーズから脱退したライオネル・リッチーのヒット曲、BB誌HOT100、R&Bチャート、ブラコン・チャートそしてCashBox誌のチャートでも1位に成ったビッグ・ヒット曲。HOT100チャートでも1位になった様にブラック・コンテンポラリーというジャンルを超えたポップス・ソングでとても綺麗なメロディーを持った曲です。映画『White Nights 邦題 : ホワイトナイツ/白夜』の主題歌に使われました。尚、日本発売当時の邦題は「セイ・ユー・セイ・ミー」と [中黒] で表記されていましたが、最近は原題に近い [、] の点に変わっているようです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Young Love (Strong Love) | The judds (1988's Album"River of Time") | Paul Kennerley Kent Robbins |
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ザ・ジャッズはワイノナ・ジャッドがお母さんのナオミ・ジャッドと組んだ母娘カントリー・デュオで`84年から活動しています。カントリーも大好きですので初期から聴いていましたが、この曲はその中でも特に好きです。勿論カントリー・チャートでは1位のヒットです。(ちなみに年齢差は17.5歳ですが初期の写真や映像ではまるで姉妹のように見えますネ) |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
You Gotta Sin To Get Saved | Maria McKee (1993's Album) | Bruce Brody, Sam Dogg, Marvin Etzioni, Maria McKee |
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マリア・マッキーは1985年にカントリー・ロックのバンド、Lone Justice のリード・ヴォーカリストとして音楽界に登場、2枚のアルバムは中ヒット程度で少しは関心を持たれていました。この曲はソロに成ってからのセカンドアルバム『You Gotta Sin to Get Saved』からのタイトル・ナンバー。カントリー・ロックから始まった音楽歴でしたが、いろいろなタイプの曲を試みていたようでした(このアルバム以降も同様ですが)、それがこの曲では本来のカントリータッチがふんだんに盛り込まれたカントリー・ロックで、個人的には嬉しい曲でした。 大好きな曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Flashdance... What a Feeling |
Irene Cara (1983's Singles & Original ST Album) | Irene Cara, Giorgio Moroder |
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1983年公開のプロ・ダンサーを夢見る女性を描いた映画で日本にもダンス・ブームを生んだ大ヒット映画の主題歌。主題歌は多くの国でNo.1ヒットを記録して日本のオリコンチャートでも1位に成りました。映画でのダンス・シーンと被り記憶に残る曲のひとつです。歌っているアイリーン・キャラは映画『Fame』でも主題歌を歌っていますがそちらも一聴の価値ある名唱です。この "" のレコードはアルバムもシングルも映画の主役 Jennifer Beals がカヴァーなのでアイリーン・キャラの姿は写されていません。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Wonder |
Clarence "Gatemouth" Brown (1994's Album "The Man") | Bobby Charles (2003's Album) | Bobby Charles |
作者ボビーチャールズはルイジアナ州出身のSSWでザ・バンドとの共演で一部のマニアに認知された程度の人、ただ、ミュージシャン仲間には彼の才能を買う人が多く、彼の楽曲は同じルイジアナ州出身の黒人シンガー、ファッツ・ドミノやクラレンス・フロッグマン・ヘンリー等に取り上げられていたようです。この曲 "I Wonder" もルイジアナ州出身のクラレンス・"ゲイトマウス"・ブラウンが取り上げていた曲。 わたしが聴いたのはボビー・チャールズのセルフ・カヴァー・ヴァージョンが先でしたが。どちらも味のある歌唱です。 曲調はカントリー色が強いのですが、ボビーの方はSSWらしいアレンジでクラレンスはブルースマンで有りながらかなりカントリーっぽさがたっぷりです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
To Love Somebody (ラヴ・サムバディ) | The Bee Gees (1967's Songle and Album "Bee Gees'1st") | Lulu (1967's Album) James Carr (1968's Singles) Janis Joplin (1969's Album) The Flying Burrito Brothers (1974's Album & 2000's Album) & Others |
Barry Gibb & Robin Gibb |
バリー・ギヴとロビン・ギヴのコンビは`60年代後半〜`70年代前半にかけては多くの綺麗な曲を世に送り出してきました。メロディーの多くは長男のバリーが中心に成って作られた様ですが、極々初期の曲ながら、聴けば聴くほど味のある曲だと知らされます。元々はオーティス・レディングに提供するための曲だったとかで、ジェイムス・カーなどソウル・シンガーなども歌っています。`75年以降のディスコ調ナンバーも流石ですが、じっくり聴きたい時は初期の曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
So Many Ways |
Carole King (1976's Album "Thoroughbred") | Carole King | |
キャロル・キング`76年のアルバム『サラブレッド』のトップに収録された曲。`70年代に入ってからソロ・アルバム発表に至ったキャロルの`70〜`73年頃の曲調は、ユーミンの荒井由実時代(`73〜)とそっくりでユーミン自身もそれを認めているようです。そしてキャロルの方はこアルバム以降、曲調が少しずつ変わっていったように思えます。 この曲 "So Many Ways" は初期のリンダ・ロンシュタットに似ています。聴きこみたくなる曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Hard Rock Cafe | Carole King (1977's Album "Simple Things") | Carole King | |
キャロル・キングの`60年代は彼女自身が10代後半〜20代で多くのポップス・ソングを他人のために書いていたソング・ライターでしたが、ソロ・シンガーとしてデビューアルバム製作を始めたころから純ポップス・ソングをほとんど作らなくなりましたが、久しぶりの純ポップスです。シングルカットされて全米30位になるヒットでした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Passing of the Days |
Carole King (1979's Album "Touch the Sky") | Carole King | |
キャロル・キング `79年発表のアルバム『Touch the Sky』からの一曲でかなりカントリー色の強い曲でジャンルでいうとポップ・カントリーのジャンルになる曲調です。彼女の作風からすれば珍しくこれまたお気に入りです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
World of Miracles |
Carlene Carter (1993's Album "Little Love Letters") | Carlene Carter, Howie Epstein | |
カーレン・カーターは、ジューン・カーター(カーター・ファミリー)を母に、父にカール・スミス、義父(ジューンの二番目の旦那)にジョニー・キャッシュという環境でナッシュヴィルで誕生、将来はカントリー・シンガーになるべくして育ったような女性。アルバム内の9割は自作主体のシンガーでやはりカントリー、カントリー・ロックが主ですが、この曲 "Woeld of Miracles" はどこかウエスト・コーストの香りがします。リンダ・ロンシュタットが取り上げそうな曲です。良い曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Seven Year Ache (セブン・イヤー・エイク) |
Rosanne Cash (1981's Album "Seven Year Ache" & Singles) | Rosanne Cash | |
ロザンヌ・キャッシュはジョニー・キャッシュと彼の最初の奥様、ヴィヴィアン・リベルト(Vivian Liberto)さんと の間に生まれた娘さん。彼女もまたカントリー・ミュージックに囲まれて育った人です。23歳の時にファーストアルバムを出していますが、この曲は三作目のアルバム『Seven Year Ache』のタイトル・ソングでシングル・カットもされてBB誌HOT100で22位、カントリー・チャートで1位のヒットをしました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
The Way It Is |
Valerie Carter (1996's Album "The Way It Is") | Valerie Carter ,Kevin Hunter,Mark Goldenberg |
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フォーク・グループ、ハウディー・ムーンの曲を上記で取りあげていましたが、ソロに成ってから数枚のアルバムを出しています。ただ1枚目、2枚目はそこそこ話題には成っていましたが、私的には [もひとつ] の感でした。そして3作目が『The Way It Is』でこの曲はタイトル・ナンバー。アルバム自体も前作・前々作と比べてかなり良くなっています。彼女の伸びる声が生かされています。そしてバックの演奏もGoodです。特にMark Goldenbergのギターが好きです。 曲とは無関係なこと…ヴァレリーは一時期、 "Loving Arms" の作者トム・ジャンスと恋人関係にあったとか、推測ですがその時に薬を覚えたのでしょうか? 20代の頃は素朴な可愛い娘さんだった容姿が途中から急激にシワの多いおば様容姿に変化して行ったようです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Drive South |
John Hiatt (1988's Album "Slow Turning ") | Suzy Bogguss(1992's Album) & Others |
John Hiatt |
ジョン・ハイアットは`74年デビュー後21世紀に入ってからも時々新作を発表している息の長いSSWです。インディアナ州生まれながらナッシュヴィルでデビューをしたようにベースはカントリー、ブルースにある人ですが色々な音楽を吸収されています。薬に溺れて人生の底を歩んだ経験もあり、彼の曲はどれも渋くて味があり、時々聴いてみたくなる魅力があるのでわたしも15作以上は入手しています。(2014年時点で20作ほど出しているシンガーです。)この曲は10作目のトップを飾る曲。テネシー州ナッシュヴィルのスタジオでの録音です。 カントリー・ベースではあるのですが、ロックのバッキングでソウル色の強いヴォーカルでかなり聴きごたえのある曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Lay Back in the Arms of Someone |
Smokie (1977's Singles) | Tanya Tucker (1979's Singles) & Others |
Nicky Chinn & Mike Chapman |
この曲は本国イギリスよりも、スイス、ドイツ、オーストリア。オランダなどでのヒット・チャート順位が上で1位のヒットとなっていました。(UKチャート最高位は12位です) 彼の渋く枯れ気味の声質が西欧各国で受け入れられたのでしょう。わたしもスモーキーの中で一番好きな曲です。 ところで、リード・ヴォーカルのクリス・ノーマンの容姿は時折米米クラブの石井竜也さんに見えることがありますね。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Sugar Baby Love |
The Rubettes (1974's Singles & Album " Wear It's 'At") | Wink (1988's Singles) & Others |
Wayne Bickerton, Tony Waddington |
ザ・ルベッツのデビュー・シングルでいきなり本国イギリスのみならず欧州各国でチャート1位を記録するヒット(米国では37位)。イントロなどはアバを連想させる純ヨーロッパサウンドながらコーラスに入るとドゥー・ワップ・スタイルのアメリカ調。綺麗な融合で大好きなポップス・ナンバーです。その後少しずつヒット曲も減少、2〜3年後には忘れ去られた様なグループでしたが、この曲だけは生き残り、時々ラジオなどで流れています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
After Loving You |
Roy C. (1977's Singles & Album "More Sex & Soul") | Roy Hammond, James Hines | |
Roy C. の正式名は Roy Charles Hammond。歌手としての名前は Roy C. でソング・ライター時の名前は Roy Hammond と使い分けているようです。ソウル・シンガーとして分類されるときはサザン・ソウル・シンガーに入るのですが、そこに囚われない唱法を持った人です。この "After Loving You" もバック演奏は紛れもなく南部のサウンドですが、声質はあまり土の匂いは感じず都会の雰囲気が出ています。曲は素晴らしいです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Right Place, Right Time |
Denise LaSalle (1984's Album "Right Place, Right Time") | Denise LaSalle | |
`60年代後半からミシシッピーの Malaco レーベルでソウル・シーンを引っ張ってきたデニス・ラサール。`70年代の録音にサザーン・ソウルの香り一杯の曲が多いのですが、この`84年発売のアルバムのタイトル曲はLatimore(ラティモア)とのデュエットながら、スローでメローで南部の香りどっぷりの良い曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Die a Little Each Day |
Otis Clay (1972's Album "Trying to Live My Life Without You"& `73' Singles) | Don Bryant | |
オーティス・クレイ有名にした "Trying to Live My Life Without You 邦題:愛なき世界で " が入った同名タイトルアルバムでヒット曲の次に収録された曲。勿論ヒットした曲も好きな曲ですが、続いて流れるこの曲 "I Die a Little Each Day" は大好きなドン・ブライアント提供作。オーティスはシカゴに移って成功を収めた人ですのでシカゴのソウル・シンガーとして有名ですが、生まれはミシシッピー州で南部の血を受け継いでいるのでしょう。この様な素朴なリズムセクションで淡々と歌う曲が上手いです。紛れもなくHi の音です、スロー〜ミディアムテンポで刻まれる南部サウンドにどっぷりとハマってしまっています… |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
When Hearts Grow Cold |
Otis Clay (1998's Album "This Time Around") | Tommy Tate (2009's Album) | Richard Smythe Kuebler, Tommy Tate |
オーティス・クレイは ヒット作を幾つか出した`70年代のHiレーベルでの作品が有名ですが、`90年代に移ったRouder傘下Bullseye Bluesから発売された数作にも『I'll Treat You Right』、『This Time Around』など良い作品も有ります。この曲は`98年作の中の一曲で作曲はトミー・テイト。ゆったりとしたサザーン・ソウル色に浸れる安心の曲です。トミー自らセルフ・カヴァーした音源も未発表集で出されました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Rainbow Road (レインボウ・ロード) |
Arthur Alexander (1972's Album "Arthur Alexander" |
Donnie Fritts (1974;s Album) Bill Brandon (1968's Singles) Jimmy Barness (2016's Album) |
Donnie Fritts, Dan Penn |
作者のドニー・フリッツ&ダン・ペン共にアラバマ州マッスル・ショールズ・サウンドと呼ばれる南部独特のソウル色の強いロックを生んできたソング・ライター(その後自身でもソロアルバムを発表)、この曲もドニー・フリッツのソロ・デビュー作を聴いて好きになりましたが、元はアーサー・アレキサンダーに提供した曲で自身のはセルフ・カヴァーだったということ。後にアレキサンダー・ヴァージョンも入手しましたが、やはり歌唱は黒人らしくソウルフルです。同じく黒人サザーン・ソウルのビル・ブランドンも取り上げていましたがソウル・シンガー向きの曲でしょう。 ちなみにアレキサンダーはビートルズが取り上げて有名になった "Anna" を歌っていたシンガーです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Members Only |
Bobby Bland (1985's Album "Members Only") | Larry Addison | |
好きなブルース、R&B系シンガー二人の曲を記しておこうと思います。ボビー・ブランドとリトル・ミルトン。どちらもキャリアが長く30作を超えるアルバムを出しておられてまだ半数程の所有でなかなか全作に追いつかない状態。個別ページを作れそうにないのでここで好きな曲を記そうと。 Bobby "Blue" Bland としてメンフィスを拠点に`60年代からDuke レーベルに多くのブルース作品を残していた Blues Singer です。その後`85年にミシッシッピーの Malaco レーベルに移籍後、南部のソウル色がかなり増してこの名曲が生まれています。`80年代にもかかわらず`70年代のサザーン・ソウルの香りたっぷりです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Somewhere Between Right or Wrong |
Bobby Bland (1993's Album "Years of Tears") | Johnny Barranco, George Jackson | |
もう一曲、同じくボビー・ブランド、`93年作ですので、63歳の時です。作者にジョージ・ジャクソンの名があります。G・ジャクソンの作風らしくゆったりと流れる様で何処かに懐かしさを感じる素朴な雰囲気を持った曲です。 `70年代後半以降は Blues 一色のブルースメンはかなり減って居たのは時代の流れでしょうか、黒人音楽の主流派ソウル・ミュージックが占めていきます。その様な中、ブルースマンがソウルっぽいアレンジで歌う事が増えていき [BLUES'N SOUL ブルーズン・ソウル] という言葉が生まれブルーズン・ソウル・シンガーとしてボビー・ブランドやリトル・ミルトンが代表シンガーと成っていきました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I'm at the End of My Rainbow |
Little Milton (1986's Album "Annie Mae's Cafe") | Sam Ray Mosley, Bob Johnson | |
そしてリトル・ミルトン、ボビー・ブランドと同じく、最初はシカゴ・ブルース・シンガーとしての活躍で知られ`60年代は Chess傘下のChecker レーベルから既にヒットを出していました。ギター・リストとしてもそこそこの評価があります。 `70年代にメンフィスに移り Stax と契約したころからソウル色の多い曲が増えてきています。 そして彼も`84年にミシシッピ州ジャクソン拠点のMalaco レーベルと契約、Stax 時代に増して南部ソウル色が強まっていきました。この『Annie Mae's Cafe』という洒落たタイトルのアルバム、トップ曲 "I'm at the End of My Rainbow" は [`70年代の] ではなく [`80年代の] サザーン・ソウルを感じます。Malacoのスタジオが持つバック・サウンドの影響でしょう。リトル・ミルトンはギターリストやソング・ライターとしてクレジットされるときは Milton Campbel (本名 James Milton Campbell Jr.)l と記されていますが、泣きのギターが所々で聴かれます。ただ、初心は忘れずに Ma;laco でも Blues Man らしい曲を何曲も残しています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
(I Had) Too Much Heaven Last Night |
Little Milton (1988's Album "Back to Back") | John Ward | |
もう一曲、リトル・ミルトンで同じMalacoでの録音曲、上記の曲より少し`70年代に近い雰囲気を持った曲です。わたし自身が多くの曲を聴き漁っていた時期で、聴きなおすと尚更懐かしさが蘇ってくる南部ソウルの名曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
That's All I Need |
Magic Sam (1967's Album "West Side Soul") | Samuel Maghett (Magic Sam) | |
`50年代後半、Cobra に吹き込んでいた頃は確かに生粋のシカゴ・ブルース・マンといった感じでギタープレイ共々、聴きものであります(特に死後出されたライブ盤などでの熱気あふれるプレイはギター好きには必聴)。 ただ彼の生まれはミシシッピー州グラナダでシカゴに移ってきたのは12〜13歳の頃の様です。少年時代には南部のソウルやR&Bに馴染んでいた筈です。この曲 "That's All I Need" は死後出された自宅でのデモ録音音源集にも収録されていたように、Delmark で初アルバム収録前には出来ていた曲でかなり南部の雰囲気を持ったR&B系の曲です。ギタープレイより歌を聴く曲です。作者クレジットのSamuel Maghett はマジック・サムの本名、Samuel Gene Maghett からきています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Chasin' Rainbows | Marc Benno (1979's Album "Lost in Austin") | Marc Benno | |
マーク・ベノはレオン・ラッセル達(the Asylum Choir)と組んでレコード・デビューしていますのでスワンプ・ロッカーとして分類される事が多々ですが、ダラスの生まれ、音楽に興味を持ったのはテキサス・ブルースやリズム&ブルースだったという事ですのでブラック・ミュージックを基盤としたミュージシャンです…というより本来はホワイト・ブルーズ・マンです。 ソロ・デビュー作の一曲目は "Good Year" という曲でその曲は完全なブルースです。共演者もエリック・クラプトン、ステーヴィー・レイヴォーン、ジェリー・マギーなどBlues系ギターリストが多いです。この曲収録アルバムにもクラプトンと彼の当時のバンド仲間が付き添っています。 その中でこの曲 "Chasin' Rainbows" はブルース色もスワンプ色も無く妙に落ち着く優しさを感じる曲です。同時代のジョージ・ハリスンの作風にそっくりでジョージ好きのわたしにバッチリはまりました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Greatest Find |
Marc Benno (1990's Album "Take It Back To Texas") | Marc Benno | |
もう一曲マーク・ベノ、『Take It Back To Texas』というタイトルで生まれ故郷のテキサス州ダラスのスタジオで録音されたアルバムからの一曲。A&Mでは半数以上がブルースというアルバムは発売してもらえず、`80年代はレコーディングをしていなかった模様です。この1990年発表のアルバムはA&Mを離れて製作されました。 全8曲中7曲がブルース・ナンバーでフランスの Sky Ranch Records というレーベルから出されています。この "Greatest Find" は唯一ブルースでない方の一曲です。軽快なウォーキング・ソングの様なリラックスさがあります。`70年代の様なレイドバックサウンドでもありません。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Eat You Up (素敵なハイエナジー・ボーイ〜イート・ユー・アップ〜) |
Angie Gold (1985's Singles) | 荻野目洋子(1985's Singles) | Angelina Kyte, Tony Baker |
この曲はアンジー・ゴールド盤も日本語でカヴァーした荻野目洋子さんのヴァージョンも日本で大ヒットしていました。 ジャンルとしてはHi-NRG(ハイ・エナジー)日本ではユーロビートやイタロ・ディスコと呼ばれた電子楽器をバック演奏に使ったディスコ・ミュージックでその中の代表曲です。わたしが最初に買ったのは英盤12インチ45回転(EP)で6分30秒ほどありましたがその後日本盤CD、米盤CDを買いましたらそれぞれの収録は4分17秒と5分45秒と短くなっていました。 ジャンルから付けられたアンジー盤の邦題は原題無視ながら、何となく分かります。はたまた日本語歌詞が付けられた荻野目さんの『ダンシング・ヒーロー』は曲調に合わせたタイトルで国内ではこちらの方が有名になっていますネ。 アンジー・ゴールドは最初イギリスのポップ・シンガーとして紹介され1982年の東京音楽祭に出演、日本デビューしています。その頃はHi-NRG系シンガーではなかったです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Into the Groove |
Madonna (1985's Singles) | Madonna, Stephen Brey | |
アンジーのダンス系を入れたらマドンナを選ばないわけには…ということで彼女の中で一番好きな "Into the Groove" を。マドンナの場合`83年のデビューから`92〜`93年ごろ迄の10年ほどは追いかけて買い続けていましたが、途中でやめてしまいました。わたしの場合、バックの楽器演奏も音楽を聴く際の重要な部分ですので、打ち込みの音ばかりが続くとキツイです、飽きがきます。この曲はドラムスが打ち込みでなく強力に生きていますので飽きが来ない魅力があります。そして彼女の曲の多くは [Dance Pop] との認識で [Hi-NRG] としてジャンル分けされてはいませんでした。そして多くの Hi-NRG 系ミュージシャンが短い期間で消えていた中、マドンナは21世紀に入っても米国女性シンガーのトップで活躍しています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Holler in the Swamp | Steve Young (1969's Album "Rock Salt & Nails") | Steve Young | |
ジョージア出身ながら放浪の SSWと言われるスティーヴ・ヤング、イーグルスがカヴァーした "Seven Bridges Road" の作者として有名ですが、ブルースやカントリー、はたまたゴスペルやソウル・ミュージックなどジャンルにとらわれず他人の曲も歌っていました。この`69年のアルバムでもトップは O.V. ライトがヒットさせたサザーン・ソウル・ナンバー "That's How Strong My Love Is" で始まっています。ただアルバム自体はサポート・メンバーにグラム・パーソンズやバーニー・リードンなどカントリー・ロック系ミュージシャンが参加していて、カントリーも歌っていますが、ジョン・リー・フッカーのブルースも歌っています。この "Holler in the Swamp" は南部の土臭い雰囲気を持つスワンプ系の曲です。何故か力強く聴くものに迫ってきます。私的には代表曲 "Seven Bridges Road" より好きです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Two Shots | John Denver (1975's Album "Windsong" & Singless) | John Denver | |
「故郷へ帰りたい」の大ヒットで知られるジョン・デンバー、その曲が日本でヒットのキッカケになったのがオリヴィア・ニュートン・ジョンがカヴァーした事と関係ありました。そのオリヴィアとのデュエットで話題になった "Fly Away" のシングル盤B面に収録されたのがこの曲でアルバム『Windsong』からのカットです。カントリー系SSWのジョン・デンバーですが、この曲はボブ・ディランを連想させるようなメッセージ・ソング的な仕上がりになっています。このアルバム『Windsong』は彼のアルバムの中でも好きな方です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
New York City Here I Come | Albert Hammond (1974's Album "Albert Hammond") | Albert Hammond, Mike Hazlewood |
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アルバート・ハモンドは`72年に「カリフォルニアの青い空」が多くの国でヒットして、一躍有名になりましたがその後は小ヒットが数曲で自然と忘れ去られた感じの人です。ただソング・ライターとして Starship の "Nothing's Gonna Stop Us Now" (全米1位)、Whitney Houston の "One Moment in Time" (全米5位) 他のヒットを出すなど`80年代以降も活躍はしています。この曲はサード・アルバムの中の一曲でいかにも若者のシンガー・ソング・ライター楽曲だと納得させられる曲でこの年代でしか作れ得なかった曲だという感じです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Experience | Albert Hammond (1981's Album "Your World and My World") | Albert Hammond, Steve Kipner |
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アルバート・ハモンド`81年の10作目アルバムから。アルバムタイトルにもにもなっている トップ曲 "Your World and My World" を "風のララバイ" という邦題で日本で最初にシングル化、日本でヒットした後アメリカも発売されましたが無視された様な結果になっています。日本受けしそうなマイナー調のAORで良かったのですが、そのアルバム内の別曲がもっと気に入りました、 "Experience" でこちらの方も日本人好みなメロディーを持っています。 おまけに [Mark it up as a lesson learnd. Over my Head.] が 何故か [枕風が吹く、オーバーマイヘッド] と聞こえてしまってアルバート・ハモンドも日本語で歌ったの?と勘違いしたことありました。ホント J-POP 風に日本語歌詞を付けてもヒットしそうな曲です。シングル化はされませんでしたけれど。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
For a Dancer | Jackson Browne (1974's Album "Late for the Sky") | Jackson Brown | |
ジャクソン・ブラウンの代表曲の多くはシンガーとしてのデビュー前、他人に提供した曲が多くソロ・デビュー後もセルフ・カヴァーとして録音しています。その様な中`74年の三作目位から初出自作曲で占められるようになっていきました。その三作目アルバム『Late for the Sky』収録の "For a Dancer" は "Rock Me on the Water" と曲調が似た美しい曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
One Man Woman/One Woman Man | Paul Anka with Odia Coates (1974's Single & Album "Anka") | Paul Anka | |
ポール・アンカは`60年代前半、ビートルズ旋風が吹き荒れる前の洋楽界をリードしてきたSSWの草分け的なポップ・シンガーでした。過去の人と成りかけていた所、 トム・ジョーンズの "She's a Lady"、フランク・シナトラの "My Way" 等の作者として再認識され、UAレーベルに移った`74年にオディア・コーツをフィーチャーした "(You're) Having My Baby 邦題 : 二人のきずな" が全米No.1ヒットとなりシンガーとしてカムバック。その曲も良い曲で大好きですが、次のシングル "One Man Woman/One Woman Man" も甲乙つけがたい出来だと思いますが、どちらを選ぶかとなると、前者の方は少し甘ったるさが強いと感じる程度でしょうか?前者が「スィート&メロウ」ならばこちらは「ソフト&メロウ」あたりでしょうか?このユナイテッド・アーティスツ時代のポールの楽曲はどれも良いですネ。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Can't Ask for Anymore Than You | Cliff Richard (1976's Single & Album "I'm Nearly Famous") | Ken Gold, Michael Denne | |
`58年にいきなり全英2位のヒット曲を放ってデビュー後、イギリス・欧州各国のポップス界を常にリードしてきたクリフ・リチャード。デビューを手伝ったオリヴィア・ニュートン・ジョンがアメリカでも大成功を収め`73年にはTOP10以内のヒットを放ち、`74年、`75年には全米No.1ヒットシングルを持つ中、クリフが初めてアメリカで10位以内のヒットを出せたのは`76年の "Devol Woman" が最初でした。30位以内の曲でも1曲しか無い程にアメリカでは無視に近い状態でした。その若干ロック寄りの "Devil Woman" の次のシングルとしてアルバムからシングル化されたのがこの曲 "I Can't Ask for Anymore Than You" こちらはポップソング調の為か80位で終わり本国でも17位ヒットで終わりました。 ただわたしにはかなりハマった曲でカセット・テープに入れて聴いていました。アルバム全体は上質です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Sweetest of All | Dr. Hook (1979's Album " Pleasure and Pain") | Shel Silverstein | |
Dr. Hook (旧名: Dr. Hook & the Medicine Show) は`68年にニュー・ジャージーでカントリー・ロック・バンドとして活動開始、インターネット普及前の時代、アメリカ(特に南部)のロック・バンドはジーンズ姿に髭を蓄えたおじさん風貌の6〜7人組バンドが多く、バンド写真とバンド名の一致がなかなか難しかった記憶が有ります。その様な中、右目をケガにより失ったレイ・セイヤーは黒い眼帯を常にしているので直ぐバンド名が判りました。そのドクター・フックも`70年代後半から少しずつ都会風なサウンドに変化して行っています。 この曲は音楽志向が移行しだした時期の`79年の作品。まだカントリー色が残っている佳曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
When You're in Love with a Beautiful Woman(すてきな娘に出会ったら) | Dr. Hook (1979's Singles & Album " Pleasure and Pain") | Even Stevens | |
同じくドクター・フックの曲で同アルバムからの曲に成ります。このアルバムあたりから都会風になって行っていた様で、土の香りや綺麗な空気を感じない曲が多くを占めてくるようになっています。その中でこの曲は青い空をイメージしたアルバート・ハモンドの「カリフォルニアの青い空」に似たメロディーに、都会のビル街にあるディスコでかかりそうなリズムを乗せた曲調で、気持ちの良さは結構あります。こちらはシングルカットされてBB誌HOT100チャートの6位まで上がりました。もう一曲シングル化された "Sharing the Night Together" (アーサー・アレキサンダーのカヴァー)も6位のヒットとアルバム全体でも良い曲が多いです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Casablanca | Bertie Higgins (1982's Album "Just Another Day in Paradise" & Singles) | John Healy, Bertie Higgins, Sonny Limbo | |
米・フロリダ州出身のSSW、本来はカントリーやスワンプ系のシンガーとして活動を始めていますが、初期にヒットしたシングルの曲が南国ムードを持った曲であった為にトロピカル・ソング・シンガーの様に思われているバーティー・ヒギンズ。この曲 Casablanca" は本国で3枚目のシングルとして出ましたが全くの不発。しかし日本で郷ひろみが "哀愁のカサブランカ" と邦題・邦詞で出して大ヒット、その勢いで本家のシングルも大ヒットしていました。 日本人好みの哀愁メロディーで確かにアメリカより日本向けだと感じます。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
The Flame(永遠の愛の炎) | Cheap Trick (1988's Album "Lap of luxuary" & Singles) | Bob Mitchell, Nick Graham | |
チープ・トリックは、クィーンと同じように最初は日本で先に人気が出て、後から本国でも売れたバンドです。それでも、`70年代後半にBB誌HOT100に5曲ランクインさせましたが、7位迄上がったのは日本公演ライブ録音盤からシングルカットされた "I Want You to Want Me(甘い罠)" のみでした(他は26位が最高位)。 ただ彼らはロック・バンドとはいえ、どちらかと云えばティーン向けのポップ色が強いバンド。しかし`80年代前半はメロウなアダルト・コンテンポラリー系の曲が受け、中頃からはロック系でもメロディーが綺麗で尚且つ分かりやすい曲が受けるようになっていた様で、数年間はシングル、アルバム共にパッとしない状態が続いていました。 その様なほぼ忘れ去られかけていた`88年、突然No.1ヒットとなったのがこの曲でした。 歌詞は若者の恋心を歌ったこれまでの物ながら、曲調はヴォーカル主体のバラード・タイプでロビン・ザンダーが熱く歌い上げています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Reconsider Baby(考えなおして) | Lowell Fulson (1954's Singles) | Elvis Presley (1960's Album) Little Milton (1966's Album) Freddie King (1972's Album) Eric Clapton (1994's Album) Ike & Tina Turner (2006) & More |
Lowell Fulson |
ロウエル・フルソンはテキサス生まれのブルース・マン、ただ、テキサス、ルイジアナやシカゴといったブルースリトル・ミルトン・マンが多く活躍する場所でなくカリフォルニアを拠点に活動していた人なので「所謂」のウエスト・コースト・ブルース・マン達と同じ立ち位置で見られがちですが、19歳頃までは地元テキサスで過ごしていた人。テキサス・ブルースの要素をかなり持っている感じです。この曲のレコーデイングもテキサス (Checker レーベル) で行われています。(彼が Kent レーベルで吹き込んだ時は Lowell Fulsom という名前に成っていました) わたしが最初に聴いたのは勿論プレスリーの "Thrill of Your Love" が入ったアルバム『Elvis Is Back』に収録されたヴァージョンで、邦題もこの時期に付けられたものです。ただ、この曲が好きになったのは本家のロウエル・フルソン盤やエルヴィス・プレスリー盤でもなくリトル・ミルトンのヴァージョンでした。本家と同じ Checker レーベルでの吹込みですが、ミルトンの歌い方はかなりソウル・シンガー寄りでブルース・ギターに被さるソウル風味、そこがわたしの気に入った要因だったのだと思います。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
One Woman | Isis (1977's Album "Breaking Through") | Lynx Schreiber | |
`74年から`77年にかけて3枚のアルバムを残した女性6人〜9人のホーン入りブラス・ロック・バンドのアイシス。 三作ともプロデューサーが代わり、メンバーも入替がありました。一作目はハード系のロック、二作目はアラン・トゥーサンが関わってファンク色がかなり強くなっていましたが、このラストアルバムはレン・バリーがプロデュース。レン・バリーはザ・ダヴェルズ(ドゥーワップのグループ)から独立して "1-2-3" という全米2位のヒットを放ったオールディーズ・ファンには馴染みのポップ歌手。その後レコード・プロデューサーに転向していたようです。 アイシスを全く別のバンドの様に変えるサウンド作りをしています。リード・ヴォーカルは後にソロに成るキャロル・マクドナルド。じっくりとソウルフルに歌い上げています。間奏に入るギターが魅力的な佳曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Rocky Mountain High | John Denver (1972's Album "Rocky Mountain High" & Singles) | John Denver, Mike Taylor | |
ジョン・デンバーの曲は先に "Two Shots" という曲を取り上げていますが、この "Rocky Mountain High" も大好きな曲で記しておきたいと。故郷コロラド州を愛していたジョン・デンバーがロッキー山脈の偉大さ雄大さを詠った歌で清々しさいっぱいの曲です。この曲の入ったアルバムにビートルズの "Mother Nature's Son" をカヴァーしていますが、この曲と同じ流れで2曲目に歌っています。その歌声はポールを凌ぐ気持ちよさです。自然を歌っているデンバーは凄いです。BB誌ホットチャート9位迄上がりました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
You Got The Notion | KGB (1975's Album "KGB") | Ray Kennedy | |
KGBはマイク・ブルームフィールドが参加している事で買ったアルバムでした。エレクトリック・フラッグで一緒だったバリー・ゴールドマークが、まだ無名に近かったレイ・ケネディを誘い3人の姓の頭文字を繋ぎ合わせて [KGB] と名付け、元ブライン・フェイスのリック・グリッチ、元BB&Aのカーマイン・アピスを加えた5人編成。 スーパー・ロック・バンドとして注目デビューでしたが、出て来た音はロックらしさ、ブルースらしさがほぼ皆無の南部サウンドで、ロック・ファンには受け入れられませんでした。 ただ、ソウルやスワンプ好きなファンにとっては忘れられないアルバムに成ったと思います。わたしも大好きなデビュー・アルバムです。 "You Got the Nation" は八神純子さんの盗作疑惑で有名になったレイ・ケネディの作品で、ほぼほぼ南部のソウル・ミュージックと云って良いほどです。彼の音楽性はジャンルに囚われない多岐さがあります。ジャズ・マンと共演したり、マイケル・シェンカーのツアーに参加したりと、ロック・ミュージシャンのククリで言い表せないシンガーでありソング・ライターです。高音でしっとりと歌い上げています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Groovin' | The Young Rascals (1967's Album "Groovin'" & Singles) | Booker T. and the M.G.'s (1967's Single) & Others | Felix Cavaliere, Eddie Brigati |
後にソロでも有名になるフェリックス・キャヴァリエがくつろぎ感を絶妙なヴォーカルで歌っている大ヒット曲。この曲がヒットするまではヤング・ラスカルズの名称を使いその後はラスカルズとして`70年代初期まで活躍していました。白人グループながら黒人音楽寄りの曲が多く、この曲もソウル風味たっぷりの曲です。時代を超えて聴き続けられています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Lifetime of Nighttime | Pure Prairie League (1980's Album "Firin' Up") | Vince Gill | |
ヴィンス・ギルはカントリー・ミュージック界ではかなり有名なシンガーです。そのギルが20代前半に加入したバンドが当時カントリー・ロック・バンドとして活躍していたピュア・プレイリー・リーグ。ただ彼が加入してからは急にカントリー色が薄れてウエスト・コースト・サウンド色やAOR傾向が強くなった様です。このアルバム『Firin' UP』からのシングル曲 "Let Me Love You Tonight" は米アダルト・コンテンポラリー・チャートで1位に成るほどAORっぽい曲です。ところが、この曲 "Lifetime of Nighttime" はカントリーよりももっと西部色が強いカーボーイ・ソングの香りをわたしは感じました。若干哀愁をも帯びています。異色な曲ながら強烈に響いた一曲でした。 アルバム・カバーはカーボーイ・ハットを被った頼りなさそうなおじさん. . .どうやらアルバム・カバーの常連さんの様です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
What's Happening | Edison Lighthouse (1971's Single) | Chris Arnold, David Martin and Geoff Morrow | |
エジソン・ライトハウスはイギリスで Greenfield Hammer として活動していたバンドの派生でヴォーカリストのトニー・バロウズがセッション・ミュージシャン達をバックに`70年に吹き込んだ "Love Grows (Where My Rosemary Goes) 邦題:恋のほのお" を Edison Lighthouse 名義で発表、全英1位、全米5位になるヒットに成りました。 この "What's Happening 邦題:涙のハプニング" は翌年、有名に成ってからの吹込みですので、Greenfield Hammer のメンバー達がかなり入っての吹込みだと思いたいですが、メンバーの固定はないバンドだったようです。英米や他のヨーロッパ数か国でもシングル発売されていたらしいですがヒットの記録が見当たりません。ただ、日本のオールディーズ・ファンの間では "恋のほのお" よりも人気が高い曲です。曲調が完全に日本人好みなのです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Wildflower | Skylark (1972's Single & Album "Skylark") | New Birth (1974's Single) & Others |
David Richardson, Doug Edwards |
デビッド・フォスターの事を調べると在籍していたバンドとして出てくるスカイラーク、カナダのヴァンクーバーでロニー・ホーキンスのバックバンドとして結成されたとの事です。ただ、この "Wildflower" を全米9位に成るヒットを放った後、目立った活躍もなく直ぐに解散に至ったらしく、ほぼ一発屋バンドのひとつ。それでもこの曲だけはやけに魅力的で、色あせなく後に関西人ならば馴染み深い上田正樹さんの "悲しい色やね −OSAKA BAY BLUES−" がやたら似ていると話題に成ったことも有りました。勿論こちらの方が古いです、曲はバンドのギターリスト、ダグ・エドワーズ、歌詞はデビッド・フォスターの友人という事です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Paranoia | Lesley Gore (1975's Album "Love Me My Name") | Ellen Weston, Lesley Gore | |
クインシー・ジョーンズというジャズ畑のミュージシャン兼プロデューサー。ジャズを聴きこんでいた時期に『Walking In Space(`69年作アルバム)』を知り、A&Mでイージー・リスニングなジャズをヒットさせた人物だとの認識でしたが、ペギー・リーやレスリー・ゴアのレコーディング・プロデューサーだったという事を後で知りました(M.ジャクソンの『スリラー』も彼のプロデュース作品)。`70年代に入り大人の歌手へと成長していたレスリー・ゴア、一度`72年にモータウン傘下の MoWest から『Someplace Else Now』というアルバムを出しましたが、これはその次のアルバムで再びクィンシー・ジョーンズと組んだアルバムで、ハービー・ハンコックやデイヴ・グルーシンなどジャズ・フュージョン畑のミュージシャンをバックに多種多様なジャンルのサウンドをバックに歌っています。 聴き応えある曲が結構ありますが、その中でこの "Paranoia" はジャズ・ロック的な雰囲気を持った曲で作曲はレスリー、作詞はレスリーの友人エレン・ウェストン。レスリー・ゴアの新しい一面として驚いた一曲でした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Treat Her Like a Lady | Cornelius Brothers & Sister Rose (1971's Single & 1972's Album "Cornelius Brothers & Sister Rose") | Eddie Cornelius | |
フロリダ州出身のソウル・グループのデビュー・シングル "Treat Her Like a Lady"。ミディアム・テンポでロック系ドラムスとベース音が心地よいソウル・ナンバー。いきなり全米ポップチャートの3位迄上がるヒットと成っています。このヒット当時は Carter Cornelius, Eddie Cornelius, Rose Cornelius のコーネリアス兄妹三人のファミリー・グループでしたが翌年にもう一人の妹 Billie Jo Cornelius が加わり4人仕様に成っています。ただ、人気のピークは短く2〜3年で終わり懐かしのグループと成っています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Reach for the Truth | Linda Lewis (1972's Album "Lark") | Linda Lewis | |
NMM誌の中村とうようさんが熱烈に推されていたシンガーがリンダ・ルイスでした。最初はジャマイカのシンガーと紹介されていたように記憶していますが、彼女はジャマイカからイギリスに渡った移民三世、1950年生まれのイギリス人でした。`70年に the Ferris Wheel というバンドのメンバーとしてレコードデビューしていますが、全く話題に成らず、ソロとしてのデビュー作『Say No More』を`71年に発表もまだまだだった様です。セカンド・アルバム『Lark』からのシングル曲 "Rock A Doodle Do" がイギリスでヒットして漸く名が知れ渡った様ですが、日本ではとうようさんの推しにより`75年のアリスタ移籍後の『Not a Little Girl Anymore』辺りから漸く知れ渡る様に成り、リプリーズ&ラフト時代の編集輸入盤『Heart Strings』が音楽誌で紹介される迄に成って行ったようです。他のミュージシャンには無い独特の音楽性を持ったSSWで、わたしも後に追いかけて買い続けるように成りました。 この曲 "Reach for the Truth" は『Lark』及び『Heart Strings』に収録された初期の代表曲でしょう。凄く音域の広いシンガーで声は澄んで可愛らしい感じながら熱っぽさを受けます。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
On the Stage | Linda Lewis (1973's Album "Fathoms Deep") | Linda Lewis | |
この曲もリンダ・ルイスの曲でサード・アルバム『Fathoms Deep』からの曲。彼女の曲は独特なのでカヴァーするシンガーがなかなか居ないのですが、この曲位ならカヴァーする人が居てもまぁ不思議ではない様な曲でしょう。 バックにジェフ・ベック・グループのマックス・ミドルトン(キーボード)やクライヴ・チャマン(ベース)が参加してリズム陣を構成しています。リズムはアフリカン・リズムを感じますので、やはりカヴァーされにくいのでしょうね。でも曲は良い曲だと思います。このアルバムのみ Raft レーベルから出されて直ぐに経営が危うくなり間もなくに Warner 参加の Reprise へ版権が移っています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
It Doesn't Matter Anymore (もうおしまい) | Buddy Holly (1959's Single) | Paul Anka (1963's Album) Al Stewart (1972's Album) Linda Ronstadt (1974's Single) Mark Williams (1977's Single) & Others |
Paul Anka |
Rock & Pops界のレジェンドでビートルズやR・ストーンズアイドル的シンガーであり、シンガ・ソング・ライターの走りと云われたバディー・ホリー。殆どの曲が自作自演ながらこの曲はポール・アンカがバディーに贈った曲。 ポール・アンカは好きなシンガーでかなりの数のCDやレコードを持っていますが、何故かこのバディに贈ったこの曲が一番好きなのです。そしてバディのヒット曲の中でもこれまた一番好きな曲です。「お互いの仲を無かった事しよう」といった別れを切り出す歌詞の様ですが、わたしには「どうでも良い様なお粗末な相手と別れてこれからは幸せに成れる」と未練もなくサラリと明るく歌える気持ちの良い歌に思えます。BB誌チャート13位のヒットでした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Gira l'amore (Caro Bebè) (恋よまわれ) | Gigliola Cinquetti (1972's Single) | Mario Panzeri, Daniele Pace | |
1972年イタリアでのサン・レモ音楽祭入賞曲 (同年大賞曲は "I giorni dell'arcobaleno 邦題:虹の日々") 。ジリオラ・チェンクエッティの数あるヒット曲の中でわたしが一番好きな曲です。イントロがエレキギターで始まり、ドラムスの音がかなりロックぽくてそれでいてヨーロッパの哀愁を帯びています。相当に聴きこんだ曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Una lacrima sul viso (ほほにかかる涙) | Bobby Solo (1964's Single) | Giulio Rapetti Mogol, Roberto Satti (Bobby Solo) |
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この曲もイタリアでのサン・レモ音楽祭1964年開催時の入賞曲 (同年大賞曲は "Non ho l'eta 邦題:夢見る想い"=ジリオラ・チェンクエッティのヒット曲)。ボビー・ソロ3枚目のシングルで最初のヒット曲でイタリアで大ヒット。日本でも紹介され。ヒットしました。`60年代中頃までは洋楽ソングに日本語の歌詞が付けられて日本人の歌手がカヴァーすることも多く、それでヒットして後年迄聴き続けられる曲が多数ありましたが、この曲はボビーの盤の方が日本人カヴァー盤よりも人気が有ったと思われます。こうした確実にヨーロッパを感じさせる曲は`80年代以降、日本で紹介される事が急激に減って行きましたが、少し寂しい気もします。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
In Ginocchio Da Te (愛を歌う=貴方にひざまづいて) | Gianni Morandi (1964's Single) | Bruno Zambrini, Franco Migliacci |
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1964年イタリアのカンタジーロ音楽での優勝曲。ジャンニ・モランディは何故か`60年代のサン・レモ音楽祭には出場しませんでした。彼の容姿は超が付く程の届かぬ美男子ではなく、身近な美男子風貌で包み込むように歌い上げる歌唱法でイタリアのみならず日本でも熱心なファンが居た様です。わたしも好きなシンガーのひとりです。 そして特にこの曲多くのヒット曲の中でも最高に好きです。歌い上げて盛り上がって行く感じが良いですね。 日本初出時の邦題は「愛を歌う」ですぐさま「貴方にひざまづいて」に変更されたとの事です。変更後のタイトルでヒットしたのですが、「[す]に点々でなく[つ]に点々」で「[貴女]でなく[貴方]」でした。そしていつのまにか「あなたにひざまずいて」と表記されることも多くなっています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Non Son Degno Di Te (愛をあなたに) | Gianni Morandi (1964's Single) | Bruno Corbucci, Giovanni Grimaldi |
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イタリアで行われた第一回国立イタリアの歌のバラのフェスティバル(Festival Nazionale delle Rose della Canzone Italiana)優勝曲。歌唱はこの曲もジャンニ・モランディでメロディーが凄く印象的でわたしにハマります。 こうした`60年代のイタリアのカンツォーネ・ナポレターナ楽曲は映画と共に結構日本で紹介されていた様なのですが、`70年代以降はすっかり置き去りにされた感じです。P.F.M.の様な優雅なロック・バンドが現れはしましたが他国へは広まりませんでした。イタリアのクラシック作曲家の多くはオペラ畑の人が多いですね。でも、この`60年代に残されたポピュラー音楽は時代を超えて、その素晴らしさを味わうことが出来ます。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Under Your Spell | Phyllis Hyman (1979's Album "You Know How To Love Me") | James Mtume, Reggie Lucas | |
フィリス・ハイマンは米ペンシルヴァニア州のフィラデルフィア生まれの黒人シンガー、わたしはソウル・ミュージックでは主に米中南部地域での録音物を中心に聴いていますが、決して北東部の都会的なソウル・ミュージックを聴かないわけではありません。フィリス・ハイマンはジャズ・フィーリングを持ったジャンルに拘らないシンガーで好きな女性シンガーのひとりです。 フィラデルフィアといえば有名なスタジオ、シグマ・スタジオがあり、そこで生れた所謂フィリー・ソウルが人気です。フィリス・ハイマンも後期は Philadelphia International Records と契約していましたが、デビューは Buddah で次は Arista でした。人気的には Arista 時代が最も華やかだった感じです。この曲 "Under Your Spell" も同レーベルからのアルバム『You Know How to Love Me』収録曲。タイトル曲はディスコ・クラブで少しヒットしていた様ですが、"Under Your Spell" は作曲&プロデュースのひとりがレジー・ルーカス。彼はマイルス・デイヴィスのコンボ在籍時に知ったギターリストですが、その後マドンナのファースト・アルバムのプロデュースをしたことでポップス界でも知られる様になった人。マイルス時代やマドンナのデビユー時とはかなりかけ離れた音作りで、AOR寄りではありますが、ソウル・ミュージックをシティ感覚で色付けしたサウンドで気に入っています。カセット・テープに入れて良く聴いていました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Can't Take It Anymore | Phyllis Hyman (1991's Album "Prime of My Life") | Nick Martinelli, Reginald Hines | |
続いてもフィリス・ハイマンです、彼女が Philadelphia International 在籍時に出したアルバム内で最もヒットした『Prime of My Life』収録曲。このアルバムからは "Don't Wanna Change the World" がスローなディスコ・ナンバー調でR&Bチャートの1位に成っていましたが、別の収録曲 "I Can't Take It Anymore" が好きな曲です。 ソウルとジャズの融合具合が見事で彼女の実力を感じ取れること出来ます。中間のギターソロも良い感じです。 このアルバムの裏カバー写真でも太り気味に成っていましたが、その後もどんどん太りだして相当悩んでおられた様です。他にも金銭トラブルなども有り、精神が弱り睡眠薬多量接種で1995年に自殺されました。フィラデルフィアはヘロインなどでも有名で薬物中毒者が多い街としても有名で、睡眠薬位は初歩薬なのでしょうか? それにしても、米国女性シンガーの中年太りは当たり前のように見かけます。その点、マドンナは大したものですネ。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Slow Hand | The Pointer Sisters (1981's Single & Album "Black & White") | Michael Clark, John Bettis | |
米西海岸出身の黒人ヴォーカル・グループというと、かなり珍しい感じがしますが、ポインター・シスターズはサンフランシスコ・ベイエリア、オークランド出身の姉妹グループ。`71年にシングル・デビューしていましたが`73年にジャズ系の曲でブレイク、その後徐々にR&B、ダンス系に向かい`78年に Planet レーベルと契約後の5年間程はヒット曲を多数出していました。その時代の中で最も好きな曲がこの "Slow Hand" 。ヒット状況でも彼女たちのBB.Hotoチャートで最高位2位を記録しています。Planet レーベル在籍時のうち、`84年頃のディスコ、クラブ向けの曲連発になる少し前の時期でじっくりと聴ける曲のうちの一曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Io Che Non Vivo (Senza Te) (この胸のときめきを) | Pino Donaggio (1965's Single) | Dusty Springfield (1966's Single) Elvis Presley (1970's Single) Jody Miller (1965's Album) Brnda Lee (1966's Album) Tony Dallara (1969's Album) & Others |
Pino Donaggio,
Vito Pallavicini (Vicki Wickham, Simon Napier-Bell) |
『この胸のときめきを』はピノ・ドナッジオとヴィート・パッラヴィチーニ(作詞) が`64年に作り、翌`65年のサン・レモ音楽祭でドナッジオがジョディ・ミラーと歌って入賞した曲(大賞曲は"Se
piangi, se ridi 邦題:君に涙とほほえみを")。この音楽祭に参加していた英国のダスティ・スプリングフィールドが気に入り、知人の
Vicki Wickham と Simon Napier-Bell に英語歌詞を付けて貰い "You Don't Have to Say You Love Me" として翌年に録音、発表。 英国チャート1位、米BB誌チャートで4位になる大ヒット成り、日本でも知られる様に成りました。その後エルヴィス・プレスリーのカヴァーもアメリカで11位迄上がるヒットと成りました。今や世界中で有名なイタリアのポピュラーソングの一曲に成っています。(原歌詞と英歌詞の内容は別内容で訳詞ではないとの事です) |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Young Love | Ric Cartey with the Jiva-Tones (1956's Single) | Sonny James (1956's Single) Tab Hunter (1956s Single) Lesley Gore (1966's Single) Danny Osmond (1973's Single) & Others |
Ric Cartey, Carole Joyner |
ロカビリー畑出身のリック・カルティという名前のシンガーの知名度はかなり低いのですが "Young Love" という曲は逆にかなり高いです。 本人がジヴァ・トーンズとして吹き込んだシングルはヒットしませんでしたが、カヴァー・ヴァージョンは6種類位はBB誌のチャートに入るヒットと成っています。特にほぼ同時期に発売された競作シングル、ソニー・ジェイムスとタブ・ハンター盤は連続でHotチャートの1位に成っています。シンプルな伴奏に乗って歌い上げ、上下する間奏の音作りが印象的で耳に残ります。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
So Much Love | Ben E. King (1966's Single) | Dusty Springfield (1969's Album) Steve Alamo (1966's Single) & Others |
Gerry Goffin and Carole King. |
アメリカの黒人ヴォーカル・グループ、The Driftersは何度もメンバーの出入りを繰り返し1953年から現在までに60名を超える在籍シンガーが居る奇妙なグループです。その様な中、初代のクライド・マクファターと2代目のリード・ヴォーカリスト。ベン・E・キングが独立後も有名です。ベン・E・キングはソロでも "Stand by Me" 等30曲ほどをビルボード誌のヒットチャートに送り込むヒットを出していますが、TOP10に入る程のヒットはポップ部門で2曲、R&B部でもう1曲と中小ヒットメイカーでした。この "So Much Love" も96位と下方にチョコっと引っかかったマニアのみが知る曲でしたが、作者がキャロル・キングとジェリー・ゴフィンの元夫婦コンビという有名ライターであった為か、カヴァーするシンガーが割といました。 わたしも最初に聴いたのはダスティ・スプリングフィールドの『Dusty in Memphis』というアルバム内収録曲でした。ベンの方は大ヒットと言う訳でも無くシングルのみの発売曲だった為に、アルバムでは Atco/Atlantic レーベルのアンソロジー物コンピにしか収録されませんでした。ベンの方はやはり黒っぽい歌唱ですが、曲が若い頃のキャロル・キングらしい可愛い部分を感じるメロディーです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Trapped by a Thing Called Love | Denise LaSalle (1971's Single & 1972's Album "Trapped by Thing Called Love") | Denise LaSalle | |
キャロル・キングの歌は黒人シンガーにもかなり歌われています。彼女の "it's to Late" を歌った曲が入ったデニス・ラセールのアルバムから好きな曲を。 アメリカで`80年に設立されたブルースの殿堂 (Blues Hall of Fame) に2011年に殿堂入りを受けたサザン・ソウルシンガー、デニス・ラサール。ブルースの殿堂入りシンガーにホワイト・ブルース・ミュージシャンは割と選ばれていますがソウル・シンガーではオーティス・クレイなど数名しか選ばれていない様です。 この曲は彼女の極々初期のヒット曲でR&Bチャートでトップに成りポップチャートでも13位まで上がったヒットに成っています。後年身体的にも貫禄が付いて超大物感が出てきましたが、`70年代初期の頃の録音時は30代と云えども声質がかなりチャーミングで可愛く聞こえます。わたしは昔、冬場に HR / HM 系ロック、夏場にサザン・ソウルを聴く事が多かったために、この南部ムードが溢れそうな曲を聴き返すと、夏の季節が楽しかったことを想い出します。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Was Not the Best Woman | Denise LaSalle (1983's Album "A Lady In the Street") | Denise LaSalle | |
デニス・ラセールは最初、Westbound というR&B系レーベルからスタートしながら `76年から`80年代初頭まで ABC、 MCAという大手のレコード会社に移籍していましたが、`83年に Malaco というソウル系レーベルに戻って(移って)来ました。その第一作目のアルバム『A Lady in the Street』内の曲が`70年代のウエスト・コースト系のSSWの曲やポインターシスターズの "Slow Hand" に結構似ていたりしているのです。「似すぎじゃないの?」とツッコミたくもなりますが、やはりそれらの好きな私としては外せない曲でした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Will Always Love You (オールウェイズ・ラヴ・ユー) | Dolly Parton (1974's Album "Jolene" & Single) | Whitney Houston (1992's Single & Album) Dolly Parton (1982's Single & Album) & Others |
Dolly Parton |
1959年にデビュー・シングルを出し、2020年代でもなお新曲を出し続けているアメリカのスーパー・レディでありスーパー・シンガー・ソング・ライター、ドリー・パートン。(女優としても活躍しています) 体型も羨むほどのグラマー・タイプ、それなのに声は意外なほどに可愛い歌声で唯一無二の女性です。 BB誌カントリー・チャートNo.1ヒットが20曲以上、アダルト・コンテンポラリーチャートにも20曲以上送り込んでいます。 `73年〜`75年にかけてカントリー・チャートNo.1ヒットが四曲続いていた頃の一曲で "ジョリーン" に次いで一位に成ったのがこの曲。アダルト・コンテンポラリーチャートでは20位でした。彼女が再度、映画用に吹き込んだ`82年ヴァージョンもカントリー・チャートで一位になっています。 そして`92年にホイットニー・ヒューストンが映画『ボディ・ガード』の挿入歌として吹き込んだ盤がBB誌のカントリー・チャート以外のポップ部門、R&B部門、AC部門など殆どで一位になり、ヨーロッパ各国でも一位を続ける世界的大ヒットに成りました。ホイットニー・ヒューストンが早死した年にも再度チャートイン、ポップ・チャート三位です。ホイットニーの歌声は甘く、情熱的で「恋をしている世代」にはたまらなく酔えるヴァージョンです。作者でオリジナル・シンガーのドリーもホイットニーの歌唱をとても素晴らしい歌唱だと誉めています。ただ、熱い恋をしなくなった年になるとドリーのヴァージョンの方がしっくりきます。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Do It Again | Steely Dan (1972's Album "Can't Buy a Thrill" & Singles) | Walter Becker, Donald Fagen |
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スティーリー・ダンはジャンル分け上ではロック・バンドとして知れ渡っていますが、サウンド自体はかなりフュージョン寄りのサウンドでデビュー・アルバムからシングルカットされたこの曲は、ほぼラテン音楽といった感じです。一度聴いたら忘れられない独特の世界を感じます。BB誌のHOTチャート6位のヒットと成っています。 当初ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーを中心に6人編成でこのアルバムを発表後、メンバーを首にしたり、他のメンバーが自ら脱退したりとこの二人の音楽志向・演奏技術が合わずに、後は二人+フュージョン、クロスオーバー系のミュージシャンという形でアルバムを出し続けたバンドでした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Sex (I'm A...) (その時、私は…) | Berlin (1982's Single & Album "Pleasure Victim") | John Crawford, David Diamond, Terri Nunn |
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`83年後半開始の《SONY MUSIC TV》の確か初回だったと記憶していますがニュー・ウェーヴ系バンド、ベルリンのライヴ(スタジオ・ライヴ)ビデオが流れていました。「ロック・リズムはドラムスで!」とシンセサイザーリズムの電子ロックは「好きではない方」でしたが、この曲 "Sex(I'm A...)" と "The Metro" はやたら気に入って直ぐにアルバムを買った思い出があります。いわゆるロックではなくダンス系テクノ・ポップ、シンセ・ポップなのですネ。 アメリカでは歌詞の部分で放送禁止になった地域もあったらしいのですが、BB誌の62位になる中ヒットに成っていました。後に映画『Top Gun』挿入歌に使われたメロディアスな "Take My Breath Away" で1位を取りますが、ベルリンに関してはこのダンス系の方が気に入っています。Dance Club チャートでTop10入りしたのも頷けます。リード・ヴォーカルの女性は Terri Nunn、そして偶然なのか《SONY MUSIC TV》内でも流れたソニーのCM使用楽曲でヒットした "Overnight Success" を歌ったのは、Teri DeSario で「r」が一文字少ないだけで同名でした。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Paradise Tonight | Charly McClain with Mickey Gilley (1983's Single & Album "Paradise") | Bill Kenner, Mark Wright |
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上の方でも書いていたダニー&マリーの "A Little Bit Country, A Little Bit Rock 'N Roll" の様な軽快なカンントリー・デュエット曲、"Paradise Tonight" 、こちらはチャーリー・マクレーンとミッキー・ギリーのデュエット。 チャーリーは`70年代、`80年代にカントリー・チャートに多くの曲を送り込んだ女性シンガー、ミッキーは`60年代から2010年代でも活躍している大御所でふたりの1983年録音。翌年ふたりのデュエット曲集アルバムにも収録されていました。この様なポップ・カントリー・デュエットは大好きです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Let's Sing a Song Together (レッツ・シング・トゥゲザー) |
Mickey Gilley And Barbi Benton (1975's Single) | Glenn Sutton | |
この曲もミッキー・ギリーがらみの曲で、バルビ・ベントン4枚目のシングル "Roll You Like a Wheel" のB面に収録された曲。(何故か邦題には「a」が省略されていました)軽快で楽しいデュエット・ナンバーです。 Playboy マガジンのヒュー・ヘフナーに見初められてグラビア・ガールからシンガー、女優と活躍したバルビ・ベントン。日本にも来て東京音楽祭で歌っています。 その時の曲 "愛のひととき" とこのシングル盤2曲は彼女のアルバム未収録曲です。 Playboyレーベルのスターはこの二人と "Don't Pull Your Love邦題:恋のかけひき" 等のヒット曲を持つハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズくらいですが、日本のクールスもこのレーベルから出していました。(トリオレコード販売) |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me) (すてきなSomebody) | Whitney Houston (1987's Single & Album "Whitney") | George Merrill, Shannon Rubicam |
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1985年〜88年のホイットニー・ヒューストンは`80年代前半のマイケル・ジャクソンに匹敵するくらいに黒人シンガーで最も売れた人であり、ヒットチャート1位が当たり前のシンガーでした。21世紀に入ってからも全女性シンガーではマライア・キャリーの次に売れた人でしょう。彼女の歌い上げる歌唱力には圧倒されます。 そのホイットニーの全盛期ビルボードHot100チャートで1位達成連続7曲という快挙の中での4曲目で世界中各国でも大ヒットした曲がこの "I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)" ポップなダンス・ナンバーで、一番好きです。ディスコ、クラブが多数在った`80年代後半といった時代に完全に合っていました。 12インチの45回転シングルもディスコ用に別ヴァージョンで多く出されていた時代でも有りました。 この曲もシングル・ヴァージョンだけでも数種とアルバム・ヴァージョンが存在しています。 普通の7インチシングル盤のヴァージョン(4分50秒強)が一番なじみがあります。 プロデュースはナラダ・マイケル・ウォルデンでスターシップの "Nothing's Gonna Stop Us Now 邦題:愛はとまらない" などNo.1ヒットを始め多くのヒットを生み出していた時代の曲です。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
How Will I Know (恋は手さぐり) | Whitney Houston (1985's Album "Whitney Houston" & Single) | George Merrill, Shannon Rubicam, Narada Michael Walden |
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この曲はホイットニーのファースト・アルバムからアメリカで4枚目のシングル(ヨーロッパでは5枚目)として発売された曲で "Saving All My Love For You" に次いで2曲目の全米1位ヒット曲です。こちらはナラダ・マイケル・ウォルデンがプロデュースだけでなく曲作りにも参加しています。曲調は上記の曲と似たダンス・ナンバーです。こちらも種々のヴァージョンが出ていて、日本盤のシングルはアルバム・ヴァージョンです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Dirty Ol' Man (荒野のならず者) | The Three Degrees (1973's Single & Album "The Three Degrees") | Kenneth Gamble, Leon Huff |
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`70年代後半に『ソウル・トレイン』という黒人シンガーと黒人ダンサーが歌とダンスを披露するアメリカ産テレビ番組が日本でも放送されていました。(本国では`70年〜`06年迄放送されたそうです、途中からは白人シンガーも登場だそうです)日本ではそう長くは放送されなかったと思いますが、オージェイズやスリー・ディグリーズがこの番組がキッカケで日本で人気が出たと思います。彼女たちの "ソウル・トレインのテーマ"や "天使のささやき"は日本でも大ヒットしています。日本語ヴァージョンも録音するほどの人気者でした。 その彼女たちの曲の中でわたしが一番好きなのがこの "Dirty Ol' Man 邦題:荒野のならず者" 、原題は男につきまとう「いやらしいおっさん」といった物なのに何故か西部劇の様な邦題に成っています。フィラデルフィア・ソウルの典型的な曲調で、ミディアム・テンポのダンス・ナンバーです。 このテレビ番組の影響で日本でもアフロヘアーが一時期流行っていました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Without You | Badfinger (1970's Album "No Dice") | Harry Nilsson (1971's Single) Mariah Carey (1994's Album & Singles) |
Pete Ham, Tom Evans |
バッドフィンガーのピート・ハムとトム・エバンスが共同で書いた曲で、ハリー・ニルソンのカヴァーにより全米No.1ヒットと成った曲。バッドフィンガー3枚目のアルバムに収録されていましたが英米ではシングル化はされず、ハリー・ニルソンのヒットによって広く知られる事に。メロディーが素晴らしく時代を超えて万人に聴き続けられると思えます。バッドフィンガーとハリー・ニルソンのヴァージョンを聴き比べるとやはりオリジナルの作者演奏の方が心に染み入る出来だと個人的には思います。それはこの曲の印税問題がピートの自殺の要因の最たる物だという悲劇経緯をかんがみずともです。バッドフィンガーの最高作でしょう。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
American Pie | Don McLean (1971's Single & Album "No Dice") | Madonna (2000's Single & O.S.T Album) | Don McLean |
日本では一発屋の趣があるドン・マクリーンの大ヒット曲。ただ本国では10曲程度のヒットを放ったSSWです。`71年に発売され4週間トップに収まり`90年代に再発、2000年にマドンナが映画で歌って再ヒットしています。8分半程の演奏時間で、オリジナルのシングルレコードでは Part 1, Part 2 とA面、B面に分けられての収録でしたので、LP盤で買う人の方が多かったのではないでしょうか? ♪ Bye, bye, Miss American Pie ♪ というフレーズが印象的で耳に残り、一度聴いたら忘れられない曲です。 マドンナ・ヴァージョンは主演の映画 「The Next Best Thing (2番目に幸せなこと)」用に録音されています。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Crazy for You | Madonna (1985's Sound Track Album "Vision Quest" & Single) |
John Bettis, Jon Lind | |
マドンナ8枚目のシングル盤で、ダンス・ナンバー中心だった彼女がバラード系を歌たっと評判になった曲です。この曲は映画『ビジョン・クエスト/青春の賭け』の中の挿入歌という形での発表でしたので、当時の所属レーベル Sire からではなく Geffen レーベルから発売されました。B面はマドンナ歌唱曲ではなく、米盤はベルリンの "No More Words" 、西欧、日本などではサミー・ヘイガーの "I'll Fall in Love again" が主でした。勿論マドンナの単独アルバムには未収録です。全米 No.1ヒット他世界中でヒットした名曲です。 `80年代のマドンナは大好きで彼女の17cmドーナッツ盤購入数は20枚に成りますが、`90年代に入ってからの楽曲には何故か新曲に興味が無くなって行きました。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Everybody's Talkin'(うわさの男) | Fred Neil (1966's Album "Fred Neil") | Harry Nilsson (1968's Album "Aerial Ballet" & Single) B. J. Thomas (1970's Album) & Others |
Fred Neil |
上記の "Without You" をカヴァーして全米No.1ヒットにしたハリー・ニルソンが、それまでに全米6位のヒットを放っていた曲も他人のカヴァーでした。映画『真夜中のカーボーイ』に使用されたことでヒットしたのですが、オリジナルを聴いたのは多くの人達も同じだと思いますがヒットの後です。フレッド・ニールのヴァージョンはトラディショナル・フォークから社会性や主張を歌い始めた時期のフォーク新生期を感じさせる味を持っていて聴き応えはありますが、ヒット性は確かにニルソン盤の方に有ると思えます。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
The True One | Gene Clark (1974's Album "No Other") | Gene Clark | |
バーズのオリジナル・メンバーであるジーン・クラーク。わたしはバーズのメンバーではクリス・ヒルマン、グラム・パーソンズの様なカントリー志向の人たちに興味が行っていましたが、改めてジーン・クラークを聴き返すと、「ナッシュヴィル風の…」とも違ったアメリカの田舎の素朴さを感じさせてくれる音楽を彼は演奏していたのだと感じさせられます。この曲の入ったアルバム『No Other』はそのような素朴さが詰まった素敵な作品です。特にこの曲が一番好きです。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
Poor Side of Town (僕らの街) | Johnny Rivers (1966's Single & Album "Changes") | The 5th Dimension (1967's Album) & Others |
Johnny Rivers |
ジョニー・リバース、此処のページでも "Swayin to the Music(Slow Dancing"、"Wait a Minute" など取り上げていますが、隠れた他人作曲をヒットさせて有名にしたりすることも多いのですが、自身も幾つかの曲を書いています。その中で1位に成った曲がこの曲。`60年代中頃でソウルっぽい雰囲気を出せる白人シンガーがいた事を証明したジョニー・リバース。歌詞は「恋のお話」のひとつでしょうが、それとは関係なく「ビルが立ち並ぶ街で人が溢れているのに知らない人ばかり、ここでわたしは生きている…」などと思っていた自身の若い日を想い起こさせてくれるわびしさを少し感じるメロディーが身に染みます。`50年代中期から21世紀に渡り長く活躍している人、わたしもかなりのアルバムと出会いました。。 |
Title | Original Singer or Group | Cover Singer or Group | Song Writer |
The Migrant | Tony Joe White (1969's Single & Album "...Continued") | Tony Joe White | |
必ずと言って良いほどに「エルヴィス・プレスリーの "Palk Salad Annie" の作者」として紹介文初頭に盛り込まれるシンガー・ソング・ライターのトニー・ジョー・ホワイト。`60年代後半から音楽活動に入り50年は作品発表を続けた人ですが、初期の Monument レーベルに残した曲中にも良い曲が多いです。 この曲も`60年代中頃迄のプレスリーなら歌いそうなタイプの曲です。トニー・ジョーは Warner に移籍後もこの曲を再録しています。`69年録音の方は素朴な感じがしますが`72年録音の方は「人に聴かす」歌唱に成ったと思えて当にプレスリー調です。 |