`70s〜`90s Rocks
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 1970年代突入後20世紀中に発表されたロック・ナンバー。

A Tale That Wasn't Right Diary of Fools Highway Star Space Truckin' Man on the Silver Mountain
Underneath The Light Move Over Far from Over Nowhere Fast Just Couldn't Wait
Love Is Dyin' Love Me Like You Used To Tuesday's Gone Saturday Night Special Take It Easy
Joy to the World Can Anybody Hear Me? Woollie Never Marry a Railroad Man Don't Pull Your Love
I Came to Dance Greatest Find Street People Save Me Jesus Waiting for the Band
About Love Again Rock & Roll Junkie Wild in the Streets Child of the Wild Blue Yonder Nothing's Gonna Stop Us Now
Acadian Driftwood Final Countdown Believe in Humanity Colour of Your Dreams Come on Back
Every Little Thing Hot Love Don't Play You Rock 'N' Roll To Me Yellow River Back on the Chain Gang
China Grove Lookin' Out My Back Door Une à Une Just Another Broken Heart Hydra
Never Half-Breed In Your Letter Let Me Come Home Lives in the Balance
I Say Yeah I'd Love to Change the World Heart of Stone Ebony Eyes Little Miss American Dream
Devil Woman If It Takes All Night Love Is the Drug 25 or 6 to 4 Get It on
Waiting for the Sunrise Ain't No Backin' Up Npw High Roller Love Monstar Tabacco Road
I Wanna Be with You Rock Me Gently Oliver's Army He's a Diamond That's The Way A Woman Is
Take it Away Lick It, Stick It Fly by Night Sylvester's Blues I'd Love to Change the World
Detective Man Baby I'm Burnin' Easy Lover Waiting for the Green Light Hard Luck Woman
Centerfold Billie Jean Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor) Love Gone Bad One of These Nights
No Matter What Lay Me Down Little Mama Who'll Stop the Rain She Drives Me Crazy
Sultans of Swing Driver's Seat As the Crow Flies Dreadlock Holiday Look Wot You Dun
Burning Set Me Free

 ※Cover Singer (Group) 部分の緑字は持っていない音源

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A Tale That Wasn't Right Helloween (1987's aaaaaalbum "Keeper Of The Seven Keys Part 1") Michael Weikath

 個別ページを作ってはいませんが、ジャーマン・メタルを語るときには必ず出てくるバンドの一つのHelloween。メタル・ロック・タイプのバンドの場合は、曲単位より作品(アルバム)単位で論されることが常ですが、パワー・メタル・ナンバー中心のアルバム内に1〜2曲ほぼほぼ挿入されているバラード調の曲に良い曲がホント多くあります。
 この "A Tale That Wasn't Right" も実に綺麗なメロを持った曲です。この曲は彼らの3作目『Keeper Of The Seven Keys Part 1 邦題:守護神伝 -第一章-』内の曲でこのアルバムから参加したヴォーカリスト Michael Kiske の朗々とした歌唱が魅力的な曲です。


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Diary of Fools (愚か者の日記) Rock Rose (1979's Album "Rock Rose") Dennis Lambert & Brian Potter

 Rock Rose、先ず一発屋の代表的ロック・バンドでしょう。それも本国アメリカではほぼ不発のバンド。
しかし、わたしはこの曲は大好きなのです。D. ランバートとB. ポッターというDunhill(ダンヒル)レコードを有名にしたソング・ライター兼プロデューサーが手がけたバンドでしたが、消えて行きました。メンバーはFrank Demme (vo, b)、Carl Johnson (gui) 、Jack D 'Amore (ds)、Chris Barr (key) の4人組でした。日本ではこの曲ともう一曲がシングルカットされていました。
Diary of Fools / Rock Rose



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Highway Star Deep Purple (1972's album "Machine Head") Many Rock Bands
& Others
Ian Gillan, Ritchie Blackmore, IRoger Glover, Jon Lord,
Ian Paice

 ディープ・パープルの場合、デイヴィッド・カヴァデール単独ページがありますので、ここではヴォーカリストがロッド・エバンス、イアン・ギラン、ジョン・リン・ターナーの時代から選ぶことに成りますが、ここは多くのアマチュア・HR・バンド必須ナンバー、 "Hiway Star" で決まりでしょう。イラン・ギラン、ブラックモアが一番キラキラしていた時期でバンドが最も輝いていた時代の代表曲です。「かっこよいロック」の代表作、文句なしの一曲です。当時のメンバー全員が作者にクレジットされています。



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Space Truckin' Deep Purple (1972's album "Machine Head") Deep Purple (1972's & 2003's Album)

& Others
an Gillan, Ritchie Blackmore, IRoger Glover, Jon Lord,
Ian Paice

 同じくディープ・パープルの同じアルバム収録曲に成りますが "Space Truckin'"。イントロの単純な和音のみで構成された部分でまず、この時期のパープルの凄さが出ています。途中の和音が下がってゆく単純な間奏もまた魅力的で、シンプルなギターコードの音がこれほどインパクトの強い演奏に成るのだとあらためて知らされた名曲です。彼らのライヴでも何度か取り上げており、イアン・ギラン他、カヴァーデールのロンドン・ライヴもあり、イントロ部の演奏はライヴの方が聴き応えあります。



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Man on the Silver Mountain (銀嶺の覇者) Ritchie Blackmore's Rainbow (1975's Album "Ritchie Blackmore's Rainbow") Ritchie Blackmore,
Ronnie James Dio

 ディープ・パープル脱退後にリッチー・ブラックモアが結成したバンド [レインボー] 最初のアルバムのトップ曲。このアルバムでは [Ritchie Blackmore's Rainbow] と自身の名前を冠しています。リッチーとヴォーカルのロニー・ジェイムス・ディオ以外はもともと仮のメンバーだったようです。リッチーが拘ったQuatermassの "Black Sheep of the Family" (このアルバムにも収録) によく似たタイプの曲でロニーのヴォーカル披露にも役立った曲。
年月を経てもやはり聴き応えのある演奏です。



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Underneath The Light Shilverhead (1972's Album "Silverhead ") Stevie Forest

 後に Detictive を結成したマイケル・デ・バレス、後に Blondieに加入したナイジェル・ハリスンらが在籍していた英国のバンド。グラム・ロック期にデビューしていて、ステージ写真などからグラム・ロックバンドとして括られていますが、サウンド自体はハード&ヘヴィー系の普通のロック・バンドです。
 英米では殆ど注目されませんでしたが、日本ではかなり注目を浴びたバンドです。 "Underneath The Light" はファースト・アルバム内の一曲、シングル化は "Ace Supreme"でしたが、断然こちらの方が良いです。ギターリフはリッチー・ブラックモアが好みそうな作りですし、「ツゥ、ツゥ、ツゥ、ツゥ」というヴォーカルフレーズが耳に残ります。  他に "Hellow New York"などのヒット曲があるバンドです。


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Move Over (ジャニスの祈り)
Janis Joplin (1971's Album "Pearl") Slade (1973's Singles)
Cinderella (1997's Album)
& Others
Janis Joplin
☆☆☆
 ジャニス・ジョプリンの死後に発売された遺作アルバム "Pearl" からの曲で日本ではシングル化されていますが本国ではシングル発売されていません。日本では彼女の代表曲の中でトップに位置するでしょう。
作者はジャニス自身、タイトルは「わたしの見えない所へ移動して(何処かへ行って)」といった意味合いで当時の彼女の精神状態が表れているようです。このアルバム製作途中にヘロインの過剰摂取で亡くなってしまったのですから。ジャニスの祈り通りではなく、ジャニスがわたしたちの見えない世界へ行っちゃいました。



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Far from Over Frank Stallone (1983's Singles) Frank Stallone, Vince DiCola

 1983年公開映画『Stayin' Alive』の挿入歌のうちの一曲。映画のタイトル・ナンバーはビージーズで多くの国で映画共々大ヒット、POPチャートでは全米1位でしたが、この曲も10位になるヒット成りました。ビージーズのはディスコ調ですがこちらの曲は完全なロック調で時代が流れても古さを感じないのはこちらでしょう。

Far from Over


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Nowhere Fast Fire Inc. (from 1984's Soundtrack Album "Streets of Fire")

 1984年公開の映画『Streey of Fire』のサウンド・トラック盤の中の一曲、映画自体がロックバンドの女性が主役なので挿入曲に良い曲が多い映画です。その中で私的に一番好きなのがこの曲。劇中ではダイアン・レインが歌っている映像ですが録音はローリー・サージェントを中心にした映画用に結成したセッションバンドで Fire Inc. と命名されていました。


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Just Couldn't Wait Grand Funk Railroad (1976's Album "Good Singin', Good Playin'") Mark Farner

 GFR (Grand Funk Railroad)、初期のヘヴィー・ロック期にも良い曲あるのですが、何度も繰り返し聴くとなると、少し黒っぽいフィーリングが入ってきたこの曲なります。ドン・ブリュアーっぽいですが、マーク・ファーマーの作品です。


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Love Is Dyin' Grand Funk Railroad (1976's Album "Born to Die" & Singles) Don Brewer

 GFRはマーク・ファーマーが主体で曲を書いていたヘヴィー・ロック時代を経てヒット・アルバム(1973年発表)『We're an American Band』からドン・ブリュアーの曲も数多く収録されるようになりました。若干ソウル寄りでロック系はシンプルでストレートな曲に変わりました。ヘヴィ−&ハード一辺倒なロック好きからは見放されましたが、わたしは黒っぽさが入ったブリュア−・ナンバーには惹かれました。
味のある良い曲だと思います。アメリカでのシングル盤はB面扱いです。


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Love Me Like You Used To Flint (1978's Album "Flint") Don Brewer

 GFRが1976年に分解して、ギターリストのMark Farmer を除いた、Don Brewer (vo,ds)、 Mel Schacher (b, gut) 、Craig Frost (key)の3人で結成された Flint 唯一のアルバム内からの曲。同名異曲でタニタ・タッカーの曲がありますがこちらはsoulっぽいロック・ナンバー。
ミディアム・テンポながら気持ち良い流れです。


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Tuesday's Gone Lynyrd Skynyrd (1973's Album "Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd") Metallica (1998's Album)
Atlanta Rhythm Section (2011's Album)
& Others
Allen Collins,  
Ronnie Van Zant

 サザーン・ロック・二大バンドの一雄と評価されている Lynyrd Skynyrd (もう一雄はAllman Brothers Band) のデビューアルバム内の一曲。シングル化は "Free Bird"(BB誌19位) でしたが後にカヴァーが多いのはこの曲の方。
 全サザーン・ロック・ナンバー中この曲が最もその特徴を表しているように感じます。土のにおいを感じるこの地域でしか出せないサウンドがギッシリで7分を越える曲が短く感じるほど、入り込んでしまいます。
 映画『Boys Don't Cry』の挿入歌としても使われました。(この映画は独りで観に行きましたが、多くの人も単独鑑賞、そして私も含めて、皆が終りに目を赤くしていました)


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Saturday Night Special Lynyrd Skynyrd (1975's Album "Nuthin' Fancy" & Singles) Armored Saint (1987's Album)
& Others
Ed King , Ronnie Van Zant

 もう一曲レイナード・スキナード、 "Saturday Night Special"、こちらは三作目アルバム『Nuthin' Fancy』に収録されてシングル化。全米27位のヒットとなっています。初期のグランド・ファンク・レイルロードが奏りそうなヘヴィー・ロック・ナンバー。
タイトルの"Saturday Night Special"が安物の小型銃を表す俗語だという事をこの曲で知りました。
 1977年10月20日、ヴォーカリスト、ソングライターとしてグループの中心だったロニー・ヴァン・サントらグループのメンバー数名がツアー中の飛行機墜落事故で死亡。存続不可で一度解散してしまいました。(10年程後に残ったメンバーらが再結成)


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Take It Easy The Eagles (1972's Singles & Album "Eagles") Jackson Brown (1973's Album)

Travis Tritt (1994's Singles)
& Others
Jackson Brown, Glenn Frey

 超有名、イーグルスのデビューヒットでカントリー・ロック、ウエスト・コースト・ロックを代表する曲です。
作者はジャクソン・ブラウンとイーグルスの創始者グレン・フライ。どちらもウエスト・コースト・ミュージックを語るうえで外せないミュージシャンです。



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Joy to the World (喜びの世界) Three Dog Night (1971's Singles) Hoyt Axton (1971's Album)
Lynn Anderson (1971's Album)
Hoyt Axton

 スリー・ドッグ・ナイトは3人のヴォーカリストによるコーラス・グループとバックバンドといった形でデビューし、全米1位のヒット曲を3曲持っているグループ。その中の一曲がこの "Joy to the World"。楽曲提供の作者ホイト・アクストンもその後に録音発表しています。
 どちらかというと、ハーモニーを中心とした曲が多かった彼らが、このロック・ベースの曲を力強いヴォーカルで歌い上げています。
時代を越えても褪せない名曲でしょう。`60年代後半〜`70年代前半の短くも輝かしいDunhillレーベルの歴史で最も売れた曲です。


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Can Anybody Hear Me? Gravy Train (1971's Album "A Peaceful Man") Gravy Train
(Norman Barratt,
J.D. Hughes, Les Williams
Barry Davenport)

 グレイヴィ・トレイン は1969年に結成された英国のプログレッシブ・ロック系の、ハード・ロック・バンドで一時期はこのバンドと同時期バンドの Stray とセットで個別ページを作ろうと思っていた程です(時間あればと思っていますが)。この曲はセカンド・アルバムに収録されていた曲で彼らを知るきっかけとなったアルバムでした。曲作りはほぼメンバー4人で成されています。佳曲は結構あります。ただ、全体的にこじんまりとした印象は拭えずで、知名度は上がらず`74年に4作目を出した後消滅しましたが、何故か忘れえぬバンドです。2006年にCastleよりアンソロジーが出ています。
 この曲は Norman Barratt のヴォーカルが特に印象的なハード・ロック・ナンバー


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Woollie Stray (1975's Album "Stand Up and Be Counted") Del Bromham

 ストレイも`69年代後期にはiステージ演奏を始めていた英バンドです。`70年代に入ってからTransatlantic という英レーベルからデビューして最初はギターサウンド中心で、ハード・ロックを演奏していました。どの曲もそれなりに聴きごたえはあるのですが、強烈な個性に乏しく熱心なロック・ファンのみが愛聴するバンドとして存在し続けていました。
 `75年以降にレコード会社を数度移籍、音楽スタイルに変化が表れてアメリカっぽいサウンドも入ってくるようになりました。この曲 "Woolie" もそういったタイプの一曲です。繰り返して聴くことに身構えなくても良い感じです。


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Never Marry a Railroad Man (悲しき鉄道員) Shocking Blue (1970's Singles) Robbie van Leeuwen

 ショッキング・ブルーは女性ヴォーカルに男性3人(一時期4人に)からなるオランダのロック・バンド。`70年に "Venus" を多くの国で大ヒットさせ、その後数曲を連続的にヒットさせていました。この "Never Marry a Railroad Man(悲しき鉄道員)" の日本ヴァージョンは若干再生ピッチを速めてシングル化。オランダや日本では "Venus" に次ぐヒットとなっています。曲調は若干哀愁を帯びたメロなので欧州や日本で好まれるのは納得です(アメリカではBB誌 102位 という記録が残っています)。

Never Marry a Railroad Man, Shocking Blue


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Don't Pull Your Love (恋のかけひき) Hamilton, Joe Frank & Reynolds (1971's Singles) Dennis Lambert,  Brian Potter

 ハミルトン、ジョー・フランク & レイノルズはこの曲の後にMORの先駆けの様なメロウな "Fallin' in Love"を全米(BB誌1位)に送り込みますが、デビューシングルのこちらも4位まで昇るヒットとなっています。こちらは完全なポップ・ロック。
このグループもDunhillレーベルの所属アーティスト。全米Top 5以内到達の常連レーベルでした。
 この曲作者のひとり、デニス・ランバートはスターシップの "We Built This City"(BB誌1位) 他多くの曲を書いています。


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I Came to Dance Nils Lofgren (1977's Album "Nils Lofgren") Nils Lofgren

 `70年代に Grin という3人編成のバンドで音楽活動を開始したニルス・ロフグレン。わたしはソロアルバムで知ってからグリン時代のアルバムも全部聴きましたが、やはり不発だったことは何となく分かる出来でした。ソロ2作目『Cry Tough』で少し頭角を現し、三作目の同名タイトルのトップ曲がこの曲でした。どちらかというとミディアム・テンポの曲ですが、耳に残るリズムで心地よいサウンドです。


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Greatest Find Marc Benno (1990's Album "Take It Back To Texas) Marc Benno
 
 テキサス州出身のSSWですが、スタートがレオン・ラッセルと組んでのデビューでしたのでスワンプ・ロッカーとして認知されがちですが、ブルース、R&Bがメインのミュージシャンです。アルバム『Take It Back To Texas』も彼の原点テキサス・ブルースに回帰したようなブルース・アルバムです。その中で一番ロック色が強く、尚且つ明るい雰囲気の曲がこの "Greatest Find" 聴き終わった後結構耳に残ります。



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Street People Bobby Charles (1972's Albunm "Bobby Charles") Bobby Charles,
Rick Danko

 通好みのSSWと言われているボビー・チャールズ。名盤のお墨付きを貰っているファースト・アルバム、話題になるのはじっくりとゆったり自然な趣で歌う "Small Toen Talk"、"I Must Be in a Good Place Now"、"Tennesse Blues" の3曲ばかりです。勿論味わい深いナンバーばかりですがわたしの好きなのはこの曲 "Street People" 。ボビーはルイジアナ州の産まれで育ちも同地、米南部の土臭い音楽が基本にあります。しかしザ・バンドとの交流からルイジアナからニューヨーク州ウッドストックでデビュー・アルバムを製作、ウッドストックにあるBearsville というレーベルから発表されています。
バックもレヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、ジョン・サイモン、デビッド・サンボーン等、ザ・バンド関連者が多数参加しています。ミディアム・テンポで心地よいロック。ナンバーです。



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Save Me Jesus Bobby Charles (1972's Albunm "Bobby Charles") Bobby Charles

 続いても同じアルバムからのボビー・チャールズ・ナンバー、曲調も上記と似た感じのミディアム・テンポで心地よいロック。ナンバーです。ウッドストック産で有りながら、南部の雰囲気、スワンプの香りがたっぷりなクセになる曲です。



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Waiting for the Band Nicky Hopkins (1973's Album "The Tin Man Was a Dreamer") Nicky Hopkins

 ニッキー・ホプキンスは`60年後期〜`70年代前期にかけて、最も引っ張りだこだった英国セッション・ピアニストの一人です。数少ないリーダーアルバム『The Tin Man Was a Dreamer 邦題:夢見る人』の中の一曲が "Waiting for the band"、軽く流れるような小品ですが可愛らしさが漂っています。スライド・ギターでジョージ・ハリスン(ジョージ・オハラの変名)が参加しています。


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About Love Again Herb Pedersen (1977's Album "Sandman") Herb Pedersen

 ハーブ・ペダーソンはウエスト・コースト派のミュージシャン、ソング・ライターで発表作は少ないのですが、ジャクソン・ブラウンやイーグルスが好きな人なら先ずは見逃せない人です。歌声が優しいのがとても心地よいヴォーカルです。



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Rock & Roll Junkie Back Street Crawler (1975's Album "The Band Plays On") Mike Montgomery

 バック・ストリート・クローラーは元フリーのメンバーでブルース・ロックを主体にしたギターリスト、ポール・コゾフが結成したバンドで、フリー在籍時に出したソロアルバム『Back Street Crawler』のタイトルをそのままフリー脱退後の自身の作ったバンド名にして再出発していました。
 コゾフは相当な薬中毒者で演奏する曲はかなり陰気でブルーな(それでいてどれもペーソスを感じる魅力的な音ですが)曲調が多い中、この曲は弾ける様な力強さを持っています。哀愁曲調も含めてどれも彼の短い人生のすべてが埋め込まれている感じでどれもが心惹かれる曲です。若干25歳で一生を終えた記憶に残るギターリストです。


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Wild in the Streets Garland Jeffreys (1977's Album "Ghost Writer") 1994 (1979's Album) Garland Jeffreys

 この曲はオリジナルのガーランド・ジェフリーズより先に1994というバンドのアルバム『Please Stand By』で先に知りました。その後作者のジェフリーズを聴くようになり『Escape Artist』でハマったのでした。この曲自体はやはり最初に聴いた1994ヴァージョンの方がロック・ナンバーとして好きなのです(ジェフリーズのヴォーカルは独特でそれはそれで味わいありです)、リード・シンガーは女性で Karen Lawrence で、後にKaren Lawrence & The Pinz などで数枚のアルバムを出していました。


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Child of the Wild Blue Yonder John Hiatt (1990;s Album "Stolen Moments") John Hiatt

 ジョン・ハイアットはインディアナポリス出身のSSW。ナッシュヴィルに移り`74年にレコードデビューするも10年以上注目を浴びることなく、アルバムを出し続けていました。漸く`87年発表の8作目『Bring the Family』でマニアに注目されて9作目『Slow Turning』がBB誌アルバムチャートが98位とTOP100以内に入りました。そしてこの曲は10作目のアルバムからの曲です。カントリー、ブルースなどを基盤に持っている人ですが、その中でこの曲は滅茶苦茶にロックしています。



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Nothing's Gonna Stop Us Now (愛はとまらない) Starship (1987's Album "No Protection") Diane Warren、 Albert Hammond

 この頃のグレース・スリック在籍時のスターシップは、完全に以前のジェファーソン・エアプレイン系のロックバンドでは無くなっていました。 [自分達のやりたい音楽を自分たちで作り演奏し、歌うバンド] であり続けて居たくて、その為に分裂を繰り返していました。
 この "Nothing's Gonna Stop Us Now " は全米1位のヒットとなりましたが、他人の提供作で別にロック・バンド形式でなくても成り立つ作風であった為にロックファンからはソッポを向かれた曲となってしまいました。
作者のアルバート・ハモンドは`70年代に "It Never Rains in Southern California カリフォルニアの青い空"の世界的大ヒットのシンガーソング・ライターであり、ダイアン・ワーレンも後にエアロスミスの "I Don't Want to Miss a Thing"といった全米No.1ヒットを出すライターです。曲自体はその構成と共に流石だと思わせられる作りです。 [商いを意識した産業ロック] と酷評する人も多いですが、アンダーグラウンドの音楽ばかりではつまらないことは確かでしょう。


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Acadian Driftwood (アケイディアの流木)
The Band (1975's Album "Northern Lights ? Southern Cross") Manuel, Helm, Rick Danko

 カナダのミュージシャン中心ながらボブ・ディランのバック・バンド [リヴォン&ザ・ホークス] として出発して、デビューアルバム発表時にザ・バンドと改名、土の香りのするアメリカン・ミュージックを貫き通したザ・バンド。
 `75年に発表したアルバム(邦題:南十字星)収録のナンバー、いかにもアメリカン・ロックらしい曲です。



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Final Countdown Europe (1986's Album "Final Countdown" & Singles) Joey Tempest

 ABBAを生んだスェーデンのロック・バンド、ヨーロッパの三作目のアルバム『Final Coundown』トップ・ナンバーでタイトル曲。シングル化された "ファイナル・カウントダウン" は多くの国でヒット、時代が時代でしたので [産業ロック] として一括りにされてしまっていますが、作者でありヴォーカルのジョーイ・テンペストの声質が甘くティーン・ポップ向けだったことが多いに関係していそうです。

Final Countdown, Europe


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Believe in Humanity
Carole King (1973's Album "Fantasy")) Carole King

 キャロル・キングの曲をロック・ジャンルに入れるのは奇妙ですが、彼女のアルバムの中で一作だけ、凄く黒っぽいソウル色たっぷりのアルバムがあります。それが『Fantasy』で、全編ソウルよりのバック・ミュージシャンのサポートを受けて、移植の作品に成っています。その中でこの "Believe in Humanity" は都会的なフィーリングを持ったロック・サウンドで聴きものです。ギターはDavid T. Walker。このアルバムのジャケット・カヴァーはキャロル全作のみならず、すべての人の作品群の中でも最高にお気に入りです。
Fantasy Carole King



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Colour of Your Dreams Carole King (1993's Album "Colour of Your Dreams")) Carole King

 これも続いてキャロル・キング・ナンバー、`93年発表のアルバム『Colour of Your Dreams』タイトル曲。バックのサウンド・アレンジがどうしてもロックとしか思えません。ドラムスが完全にそうなのです。
メロも歌い方もよいですね。この曲収録アルバムには "Do You Feel Love" というベースが弾ける黒っぽいロック・ナンバーも入っています。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Come on Back
Carlene Carter (1990's Album "I Fell In Love") Carlene Carter

 カーレン・カーターは、米カントリー界の最重要ミュージシャン、カーターファミリーのメンバー、ジューン・カーターおが母さん、お父さんはカール・スミス、義父さん(ジューンの二番目の旦那)がジョニー・キャッシュと幼いころからカントリー・ミュージックに触れてきていますので、根はカントリー・シンガーなのですが、旦那さんが英ロック・シンガー、ニック・ロウなので割とロック寄りの曲も多く、独自のカントリー・ロックを作り出した女性SSWです。アルバム『I Feel In Love』は大好きなアルバムでほぼほぼカントリーなのですが、この曲はわたしの中では上位のカントリー・ロック・ナンバーです



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Every Little Thing
Carlene Carter (1993's Album "Little Love Letters") Carlene Carter,
Al Anderson

 次もカーレン・カーターの曲。アルバム『Little Love Letters』は全編カントリー色でなくじっくりと歌い上げる女性らしいバラードも含まれていたりします。
 この曲 "Every Little Thing" はドラムスの音が印象的な明るいカントリー・ロック・ナンバーです。



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Don't Play You Rock 'N' Roll To Me Smokie (1975's Singles & Album "Changing All the Time") Johnny Hallyday (1976's Singles) Mike Chapman, Nicky Chinn

 スモーキー全盛時のヴォーカリスト、クリス・ノーマンの声質は枯れた感じが微妙な魅力を放っていました。そしてアップテンポの曲よりミディアム〜スローな曲で選り生きていましたが、ロック系ではこの曲がベストです。
シンプルなリズムに乗って淡々と進んでいきます。英国・豪州のみのヒットでしたがスモーキーのファンの人たちにはそれなりに有名ナンバーです。スージー・クアトロでおなじみのチャップマン、チンのコンビ作です。



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Hot Love T. Rex (1971's Singles) Marc Bolan

 グラム・ロックの代表バンドのT.Rex。`68年〜`70年前半くらいまではTyrannosaurus Rexというバンド名で、難解なフォーク系の音楽を演奏していましたが、`70年後半からボラン・ブギーと呼ばれる独特のブギー・ロックを多用した音楽に変更、そしてT.Rexに改名後、グラム・ロック・バンドとして英国と日本では一大ブームを起こしました。"Hot Love" は彼ら初のチャートNo.1ヒットで暫くはシングル盤のみの発表曲でした。ボラン・ブギーが始まった曲です。このあと、"Get It On"、"Telegram Sam"、 ""Metal Guru" など全英チャート1位ヒットを連発しています。
 T.Rexの表記は欧米ではTとRの間は「ドット、ピリオド」と呼ばれる下方の点ですが、日本では何故か「中黒、中点」と呼ばれる中央に付く点で表記されていました。T・Rex、の様な表記です。
Hot Love T.Rex



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Yellow River Christie (1970's Singles & Album "Christie") The Tremeloes (1970's Album) Jeff Christie

 この曲の最初の録音自体はトレメローズが`60年代末に終えていました。曲を提供したのはジェフ・クリスティー。しかしこの録音曲はその時点では発表されずにお蔵入りに成ったということです。経緯は諸説有るようですがトレメローズは自分たちのオリジナルを発表しています。
 作者のジェフはこの曲を発表するために自らのグループ、クリスティーを立ち上げてシングル発売。ただ、ヴォーカルはジェフですが、バックの演奏はトレメローズの録音したそのトラックを使用したので、この曲のみクリスティ−の他のメンバーは参加していないという事らしいです。
 メロディーはアルバート・ケテルビーの「ペルシャの市場にて」に似ていて覚えやすいメロディーです。ヒット性は充分で本国イギリスのみならず欧州各国でチャート1位、日本でもヒット、米国でも23位まで上がるヒットとなりました。
 最初この曲を聴いた時は「ドラマーの練習曲みたい」と思ったほどにドラムスのリズムが気持ちよいポップス系のミディアム・ロックです。
 お蔵入りに成っていたトレメローズ・ヴァージョンはその後にアルバム内で発表されました。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Back on the Chain Gang The Pretenders (1982's Singles & Album "Learning to Crawl") Chrissie Hynde

 イギリスのニュー・ウェーヴ・ムーヴメントに乗って`79年にデビューしたプリテンダーズ、日本でもかなりプッシュされてある程度人気が出てました。ファースト・アルバムでは未シングル化の "Mystery Achievement" がお気に入りでした。この "Back on the Chain Gang" はシングルでは11枚目、4作目のアルバム収録曲ですが、ニュー・ウェーヴ風ではなくレゲエ的なリズムを持ちそれでいて素朴な感じもある曲で何度も繰り返し聴いても飽きない魅力が有ります。
プリテンダーズで唯一BB誌HOT100チャートで5位以内に入った曲です。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
China Grove Doobie Brothers (1973's Album "Captain and Me" &
Singless)
Tom Johnstonl

 ドゥービー・ブラザースはデビュー時から`75年位(アルバム『Stampede』)までが大好きで、(M. McDonald 加入前ですね)厚みのある分厚さを持ちそれでいて乾いた音で畳掛けてくるようなカリフォルニア産アメリカン・ハード・ロックが気持ちよかったです。その中でも最高に好きな曲がこの "China Grove"。イントロ部分のギターサウンドはとても印象的でロックの良さを味わえます。一時期携帯電話の家族用着メロにもしていました。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Lookin' Out My Back Door Creedence Clearwater Revival (1970's Album "Cosmo's Factory" & Singless) John Fogertyl

 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(C.C.R.)は9曲のBB誌HOT100の10位以内に入るヒット曲を放っています。ただ最高位は2位魔でで5曲もあります。その中の一曲がこの "Lookin' Out My Back Door" でC.C.R.楽曲中わたしの一番好きな曲です。クリスティーの "Yellow River" 同様、ドラムスの音が異様に心地よくベース音が重なるシンプルなロック・リズム。若さがある曲です。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Une à Une Nanette Worjman (1994's Album "Une À Une") Glldas Arzel

 カナダとアメリカの二重国籍を持つ女性シンガー、ナネット・ワークマン。生まれはミシシッピ−州ジャクソンで音楽はカナダを中心に活動していますので、母国語認定を英語とフランス語にしているカナダで製作する作品にはフランス語録音が殆どです。ただ、育った場所がアメリカ南部ですので米南部音楽がベースに有ります。この曲はそのような中でもソウル色が少ない雰囲気でフランスっぽいロック調の曲、フランス語で歌われています。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Just Another Broken Heart Sheena Easton (1981's Album "You Could Have Been with Me" &
Singles)
Mick Leeson, Peter Valel

 ポップ・シンガーのジャンルに位置するシーナ・イーストン、その中でこの曲 "涙のブロークン・ハート" は結構ロックぽいアレンジの曲です。彼女の曲中で、一番好きな曲です。



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Hydra Toto (1979's Album "Hydra" & Singles-B-side of "99") David Paich, Steve Porcaro, Jeff Porcaro, Steve Lukather, Bobby Kimball, David Hungate

 スタジオ・ミュージシャンとして種々の作品で名前を見るキーボード奏者デヴィッド・ペイチとギターリストのスティーヴ・ルカサーが中心のロック・バンド。スタジオ・ミュージシャンという特徴通りTotoの音楽性・ジャンルは多岐に渡っています。活動も`70年代後期からメンバー入替を繰り返しながら現在も続いていますが、わたしは2作目のアルバム『Hydra』収録のタイトル・ナンバーが一番好きです。この曲7分を超えることからかシングル化("99" のB面)の際は2分半近くに編集されています。

Hydra / Toto



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Never Heart (1985's Album "Heart" & Singles) Holly Knight,
Gene BlochConnie

 アン&ナンシーウィルソン姉妹中心のアメリカン・バンド、ハート。前身バンドは`60年代から活動、1975年からレコードデビュー。全米チャート上の中ヒット曲を幾つか出していたようですが、日本ではまだまだな知名度でした。そのような中、`80年代に入り「キャッチーなメロに乗せた売れ線ロック=産業ロック」という言葉で表せるロック・ナンバーがかなりヒットしていました。`85年ハートはその波に乗ってBB誌HOT100チャートの10位以内のヒット曲を連発しました。その中の曲で一番好きなのがこの "Never" でした。BB誌4位のヒット、作者のホリー・ナイトは女性シンガーながら、ソング・ライターとしての方が有名でわたしが個別で取りあげている、Bon Jovi, Lita Ford, Pat Benatar 等に曲を提供している他`80年代のヒット曲を沢山沢山書いた人です。
Never / Heart



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Half-Breed Cher (1973's Album "Half-Breed" & Singles) Al Capps, Mary Dean

 `60年代にソニーとシェールとして "I Got Tou Babe" の全米No.1ヒットを放った元夫婦デュオのシェールがソロで放ったNo.1ヒット。彼女の母親がチェロキー族のネイティヴ・インディアンだった事から、子供時代に悪く言われていたことを歌にした曲ですが作者はシェール自身ではありません。Half-Bleed でなく Harf-Breed と成っているので差別語扱いで日本で云う「あいのこ」よりもひどい言葉らしいとのこと。ミディアムテンポでリズムに乗りやすくいかにもヒットしそうな曲ですが、`70年代なので世界中でヒットしたのでしょう。



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In Your Letter REO Speedwagon (1981's Album "Hi Infidelity" & Singles) Gary Richrath

 `71年にデビューを果たしているバンドながら何人もリード・ヴォーカリストの入替えを繰り返し、小ヒットは出せるものの知名度もまだまだ低いバンドだった様です。それでも他のメンバーも入れ替わり1978年にやっと7作目にアルバムセールスが全米TOP30に入るヒットとなり、そこから10年間程は人気バンドでした。全盛期のメンバーはKevin Cronin (vo, rhy-g), Gary Richrath (l-g, b-vo), Bruce Hall (bs, vo), Neal Doughty (keyb), Alan Gratzer (ds)。
 全盛期のサウンド特徴はメロディーが甘くセンチメンタルな響きの青春ロック、ポップ・ロックで10代・20代に人気でした。アルバム 『Hi Infidelity』 からは "Keep on Loving You" の全米No.1ヒットが出ましたが、この曲もシングル化されて全米20位のヒットとなっています。`60年代のオールデイーズ・ムードを持った完全な青春ロック。大好きです。この曲を書いたゲイリーはいつの間にか100kgをゆうに超えていそうな太ったおじさんに成っていましたが、2015年に亡くなりました。メンバーは変わりつつ今なお現役バンドです。



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Let Me Come Here James Gang (1972's Album "Straight Shooter") Dale Peters, Domenic Troiano

 ジェイムス・ギャングといえば、イーグルスに参加したジョー・ウォルシュやディープ・パープルに参加したトミー・ボーリンガ居たバンドとして有名ですが、ジョー・ウォルシュとトミー・ボーリンへのギターリスト移行期の狭間に出たアルバムが4作目と5作目。曲作りに参加していたウォルシュやボーリンの影響あるヘヴィー、ハードな部分が少し薄れてその当時のギターリスト、カナダ出身ドメニック・トロアーノはブルース調の愁いを持ったギターを弾き、それでいてスワンプの香りを持つメロを作る人だったと思います。(ボーリン加入後はゲス・フーに加入します)
 その様なジェイムス・ギャングの希少な時期のアメリカン・ロックを感じるスワンピーなスロー・ロックです。
途中のギター・ソロが妙な懐かしさを誘います。



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Lives in the Balance Jacson Browne (1986's Album "Lives in the Balance" & Singles) Jackson Browne

 米西海岸を代表するSSWのジャクソン・ブラウンですが、`80年代は特に西海岸の雰囲気を感じない作風でロック寄りの曲を沢山出しています。特にこの八作目に成るアルバムはロック系の曲に良い曲が多いです。この曲はアメリカではシングル化され、そこそこのヒットをしています。少し古き時代のヨーロッパの香りがします。



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I Say Yeah Ten Years After (1970's Album "Watt") Alvin Lee

 アルヴィン・リーは`60年代後半イギリスのブルース・ロック・ムーヴメントの中でギターリストとしてトップ・ミュージシャンの一人でありました。特にピッキングの速さでは当時ダントツ一位の速弾きプレイヤーとして認識されていました。彼が率いるテン・イヤーズ・アフターは`67年にデビュー、ウッドスティック・フェスティヴァル出演でアメリカでも注目を集めていました。この曲はブルースを基調にしてはいる物ののブルース色は薄くどちらかというとクリームの様なインプロヴィゼーション演奏に近い感じの曲です。こういったタイプの曲は「聴き入る」演奏が多いですが、入り込まなくとも他のジャンルの曲中に混ざってもそう違和感のない仕上がりです。



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I'd Love To Change The World (チェンジ・ザ・ワールド) Ten Years After (1971's Single & Album "A Space in Time") Alvin Lee

 もう一曲、テン・イヤーズ・アフター。彼らは演奏を聴かせるバンドで「演奏を聴く」は有っても「曲を聴く」といった視点で向かう曲は少ないです。この "I'd Love to Change the World" はエレキ・ギター主でなくアコースティック・ギターをメインに奏でられるメロディーの綺麗な曲です。ベトナム戦争に対して当時の多くの若者が思っていた事を歌った詞で時代を感じますが、メロは時代を感じないです。アルヴィンはこの後徐々にアコースティック・ギターでの演奏も増えていきます。(BB誌Hot100チャート40位)

A Space in Time / Ten Years After



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Heart of Stone Paris (1976's Album "Big Towne, 2061") Bob Welch

 英国ブルース・ロックバンド、フリートウッド・マックがピーター・グリーンやジェレミー・スペンサーの抜けた後に加入させたアメリカ人のギターリスト、ボブ・ウェルチ。彼はフリートウッド・マックから完全にブルース色を抜き、ソフト・ロックサウンドに変化させた後に退団。3人組としてパリスを結成デビューしています。
 このパリスのデビューアルバムを「ハードロック好きなら絶対気に入るわよ」と薦められて購入。確かにハード・ロック・タイプではありましたが、収録曲の多くはレッド・ゼッペリン風、特に "Religion"、"Rock of Ages" はかなり似ていて二番煎じバンドとして受け止めていました。
 そしてセカンド・アルバムは変化しているとの事でかなり月日が経ってから購入、音はヘヴィーながらポップさが増していたアルバムでした。そしてこのR・ストーンズの有名曲と同名異曲の "Heart of Stone" は完全にオリジナルなサウンドで気に入った曲と成りました。



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Ebony Eyes Bob Welch (1977's Singles & Album "French Kiss") Bob Welch

 パリスの三作目アルバムとして録音を開始していたのに途中でバンドが解散、結局ボブ・ウェルチのソロ・デビューアルバムとして発表された『French Kiss』。シングルカット一枚目 "Sentimental Lady" がBB誌HOT100の8位のヒットに、そして二枚目のシングルカットが "Ebony Eyes"。こちらは14位迄しか上がりませんでしたが、わたしはこちらの方が気に入っています。曲調としてはパリス時代の "Heart of Stone" に近いと思います(特にリズムが)。



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Little MIss American Dream Toby Beau (1980's Album "If You Beleve") Peter McCann

 1978年にカントリー・タッチで Soft & Mellow な " My Angel Baby" をBB誌アダルト・コンテンポラリー・チャートの1位(HOT100 : 13位)になるヒットを放ったトビー・ボー。その後、徐々にメンバーが抜けていき、このサードアルバム発表時にはリーダーでヴォーカル&ギターの Balde Silva のみで後はセッションマンで作られています。
 どの曲も優しさや甘さを感じ、そこそこ80点以上の出来だとは思いますが、多くの曲の中では埋もれて仕舞いそうな難しさが有るのでしょう。そのような中で一曲だけピーター・マッキャン提供の "Little Miss Americhan Dream" は`70年代中期のベイ・シティ・ローラーズが奏りそうなポップ・ロック・チューンでわたしにはハマリました。
 ピーター・マッキャンらしくないとは思いますが、ロックらしさを出しているベースとドラムスを抜いてテンポを落とせばAORらしく成るメロを持っているのかもしれません。アレンジの妙でしょうか?



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Devil Woman Cliff Richard (1976's Singles & Album "I'm Nearly Famous") Terry Britten, Christine Authors

 ヨーロッパ各国、そして日本で`60年代初頭から何曲ものヒット曲を持っていたクリフ・リチャード。ただ、アメリカでのヒット曲と云えば`63年に25位まで上がった "It's All in the Game" と "Lucky Lips" の62位程度で後は90位にも届かないのが数曲というひどさでした。その様な中、初めてBB誌10位以内のヒットとなった "Devil Woman" (6位) 。10代でデビューしたクリフ35歳の時でした。アメリカ受けする曲で本国よりもヒットしていました。



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If It Takes All Night Roxy Music (1974's Album "Country Life") Bryan Ferry

 Roxy Musicは当初、グラム・ロック・バンドのジャンルに分けられていましたが、ブライアン・イーノが主導権を握っていた`73年前半までとその後の3〜4年間の音楽はかなり違います。わたしの好きなデビッド・ボウイもグラム・ロッカーのジャンル分けから人気が出た人ですが、彼がイーノと組んだ`76年〜`79年のアルバムは好みではありません。そしてロキシーのアルバムもブライアン・フェリーのヴォーカルが生かされていなかった初期2作よりもイーノが外れてからのアルバムが好きなのです。三作目の『Stranded』は本国イギリスでは1位のヒットアルバムでしたがアメリカでは全く売れませんでした。アメリカで売れ出したのが、4作目のアルバム『Country Life』でアルバムチャート37位迄上がりました。その中の一曲が "If It Takes All Night" でカントリー風なアレンジでフェリー独特のヴォーカルが乗っています。



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Love Is the Drug Roxy Music (1975's Album "Siren" & Single) Grace Jones (1980's Single) & More Bryan Ferry, Andy Mackay

 続いてもロキシー・ミュージック、こちらは五作目『Siren』からの曲でこちらはシングルカットもされました。イギリスで2位、アメリカで30位のヒットに成っています。ドラムスとベースのリズムがはっきりしたロックらしい曲でこの曲ならグラム・ロックと呼んで良いかもしれませんが、既にグラムの嵐は下火になっていた時代です。特にブライアン・フェリーの風貌はロック・ミュージシャンらしくなく、高級ホテルの支配人といったスーツやタキシードが似合いそうな人でした。

Siren / Roxy Music



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25 or 6 to 4 (長い夜) Chicago (1970's Album "Chicago" & Single) Robert Lamm

 。7人編成のうち3人がホーン・プレイヤー(トランペット、トロンボーン、サックス)というブラス・ロックバンドのセカンド・アルバムからのシングル化曲。BB誌Hot100の4位迄上がるヒット曲でシカゴの代表曲です。
 時代が流れても全く褪せない魅力的な曲です。
メンバーのロバート・ラムが書いた曲でヴォーカルはピーター・セテラ。二人とも後年はソロでも有名なミュージシャンに成っています。この曲でギターを弾いていたテリー・キャスは拳銃(本物)で遊んでいて自分の頭を撃ち亡くなったという悲しい結末を持ったミュージシャンとして有名です。



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Get It On (黒い炎) Chase (1971's Album "Chase" & Single) Bill Chase, Terry Richards

 活動期間はそんなに長くはなかったのですが、この一曲だけはソニー系列の`70年代ロック名曲集等にはほぼ確実に入っていそうな有名曲です。9人編成でそのうちトランペッッターが4人という完全なブラス・ロック・バンド。
高校野球の甲子園で吹奏楽部が吹いたりしていて、曲名は知らなくても曲だけは知っている人も多いでしょう。
ビルボードHot100チャート24位のヒットでした。



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Waiting for the Seasons
Isis (1974's Album "Isis") Carol MacDonald,
Ginger Bianco

 `74年にデビューしたアメリカの女性バンド、アイシスのファースト・アルバムトップ曲。結成時のメンバーは9人、その中の数人は`60年代中頃から別々に音楽活動を始めており、別バンドでレコードデビューをしていた(Ginger Bianco)者もいたようです。トロンボーンやトランペットが入るブラス・ロックのジャンルに入りますが、演奏される音楽はファンク、ソウル色が多分に入っています。わたしが好きで単独ページも作った Cold Blood に似た感じがします。この曲 "Waiting for the Seasons" はアルバム全体の中でもソウル、R&B色よりもロック色が強い方の曲に成ります。スピード感もあり魅力的な曲だと思います。同名の男性メタル系バンドも居ますが遜色ない出来でしょう。

Isis  / Isis



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Ain't No Backin' Up Npw Isis (1975's Album "Isis") Allen Toussaint

 もう一曲アイシスを、こちらはセカンド・アルバム『Ain't No Backin' Up Npw』からの曲でタイトル・ナンバー。
このアルバムLPのA面をアラン・トゥーサンがプロデュース、曲の提供もし、録音もニュー・オリンズのスタジオで行われました。当然のごとく、ロック色よりソウル色の方が強いアルバムに成っています。
 トップを飾るこの曲はミディアム・テンポながら、かなりファンキーでダンサブル。ベース音が効いていて妙に印象に残りやすい曲に成っています。



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High Roller KGB (1975's Album "KGB") Daniel Moore

 KGBはマイク・ブルームフィールドが参加している事で買ったアルバムでした。有名プレイヤーがメンバーだったのに何故か売れずにロック界から忘れ去られた感があるバンドです。マイクとバリー・ゴールドマークはエレクトリック・フラッグの仲間、リック・グレッチは元ブラインド・フェイス、カーマイン・アピスは元B.B&A、ヴォーカルのレイ・ケネディだけは後に有名になるシンガー、日本でも八神純子さんを巻き込んで有名になりました。まぁ、当時のファンはブルース・ロックをベースにしたクリームの様なサウンドを期待していたと思います。
 それが、出てくる音はブルース色はあまりなくソウルを基盤にしたアメリカ南部サウンドで占められていました。
 多くのロック・ファンからソッポを向かれた様です。
私的には好きな音ですので別にガッカリはするわけでなく、好みのアルバムのひとつです。「全曲好きな曲だらけ」と云えるかも知れません。
レイ・ケネディのヴォーカルはソウルフルす。この "High Roller" ミディアム・テンポのスワンプ系ロックです。作者はスワンプ系の曲を多く書いている人で後に歌手としてソロ・デビューをしている人。
 最初バンド名のKGBはソビエトの情報機関のことと多くの人が思ったと思われますが、 [Kennedy, Goldberg, Bloomfield] の頭文字からであると説明されていました。

 KGB / KGB



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Love Monstar Dr. Hook (1979's Album "Sometimes You Win") Sam Weedman

 ドクター・フックは`70年代前半から`80年代後期まで多くのアルバムやシングルを発表してヒット曲もそこそこ出しているバンドですが、どう見ても田舎臭さ漂う風貌で熱狂的なファンはほぼ居ない乍らも、熱心なファンはアメリカには沢山居たグループです。音楽スタイルに一貫性がなく、あらゆる音楽スタイルで上手く時代を生き抜いてきた感じです。特に`70年代後半から`80年代前半の時期が最も乗っていた時期でこの『Sometimes You Win 邦題:愛はいつも涙』もいろいろなタイプの曲が入っていて私的には捨て曲成しの佳作です。この "ラヴ・モンスター" はリズムが特徴的なカリプソ風ロックで何故か頭に(脳に)残る曲です。



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Tabacco Road John D. Loudermilk (1960's Single) The Nashville Teens (1964's Single & Album)
Rare Earth (1969's Album))

Eric Burdon & War (1970's Single) & Others
John Dee Loudermilk

 この曲 "タバコ・ロード" は英ブルース・ロックを聴きこんでいたいた時期にナッシュヴィル・ティーンズで知った曲です。ナッシュヴィル・ティーンズの代表曲でありセッション・ミュージシャン時代のジミー・ペイジが参加していた曲ということも有り結構ファンの間では人気のある曲でした。ただ、彼らのオリジナルでなくオリジナルはジョン・ディー・ラウダーミルクという白人歌手でカントリー系の曲を書いていた売れないシンガーだということで、ブルースっぽさはない人の作品でした。永らくオリジナルは聴けませんでしたが、ロカビリー系の発掘が盛んなドイツのBear Family がCD化して入手できました。エディ・コクランの "バルコニーに座って" などのオリジナル・ロカビリー曲と一緒に入っていました。オリジナルは確かにカントリー系のスロー・ロカビリーでした。ナッシュヴィル・ティーンズがブルース系にアレンジしていたのでした。レア・アースは Motown のバンドらしく黒っぽいフィーリングでブルース風です。



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I Wanna Be with You (明日を生きよう) Raspberries (1972's Album "Fresh" & Single) Eric Carmen

 ラズベリーズはエリック・カルメンをリード・ヴォーカルに米オハイオ州クリーブランドで`70年に結成されたバンドで`72年〜`74年にかけて数曲のヒットを放っていました。その後`75年に解散、エリックは後にソロで活躍しています。
 この曲は上質のポップ・ロックとして時を超えて青春謳歌の様な感情を抱かせてくれるので私的には大好きな部類の曲です。




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Rock Me Gently Andy Kim (1974's Album "Andy Kim" & Single) Andy Kim

 カナダのシンガーで`60年代後半から`70年代前半にかけて数曲の中ヒットを出していましたが、この曲は`74年、27歳時の大ヒットで全米ナンバー・ワンヒットに成っています。イントロのベース演奏は "Stand by Me" を連想させますが曲自体はウエスト・コースト・サウンドっぽくジャクソン・ブラウンに似ています。この大ヒットの後、ほぼ名前も忘れ去られた感じですが、21世紀に成っても時々作品を出しているようです。




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One Night Stand (孤独の夜明け) The Magic Lanterns (1970's Album "One Night Stand" & Single) Albert Hammond,
Michael Hazlewood (Mike Hazlewood)

 マジック・ランタンというイギリスのソフト・ロック・バンド。`68年に "Shame. Shame" という曲をアメリカで28位まで上がるヒットを出してはいますが、日本では全く無名、それが`70年に出した "One Night Stand" が`71年にBB誌の74位という下の方に引っかかった曲を日本のレコード会社(日本ポリドール)が「日本で受けそう」とおそらく思ったのでしょう。そして発売されるとアメリカでの小々ヒットがこちらでは大ヒットと成りました。
 北欧の哀愁を感じるような、日本人好みのこの曲は Mikel Hazlewood というイギリスのSSWがアルバート・ハモンド組んで書いた曲の中の一曲でした。ただ、マジック・ランタンはその後消滅して日本では一発屋としての扱いバンドです。



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Oliver's Army Elvis Costello and the Attractions (1979's Single & Album "Armed Forces") Elvis Costello

 1970年代後半のイギリスロック・シーンは超大物を除くとHR/HM系よりパンク/ニュー・ウェイヴ系のロッカー達の方が商業的には売れていたと思われます。筆頭はセックス・ピストルズやクラッシュですが、シングル1枚ずつで後追いはしませんでした。その様な中でセンスの良い曲作りをするプリテンダーズとこのエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズは好みのバンドでアルバムはかなり追っています。コステロではこの "Oliver's Army" がやはり最初に好きになった曲なので忘れがたいです。軍隊の事を歌い White Nigger 等の屈辱的な言葉や「引き金を引けば居なくなる」と殺人を匂わす比喩的表現が問題に成りヒット後暫くして彼自身も「もう歌わない」と封印してしまった曰くつきの曲でした。イギリスチャートで2位迄上がりましたが、コステロはアメリカでの人気はそれほどでなくアメリカではヒットしませんでした。



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He's a Diamond Linda Lewis (1996's & 1997's Album "Whatever. . .") Linda Lewis

 `60年代に The Ferris Wheel というバンドでレコードデビューをし、`71年からソロで活躍しているイギリスのSSW、リンダ・ルイス。独特無二の音楽はどのジャンルの音楽もが入れ混ざった様な感じで、透明な声質と共に一度聴いたら頭から離れない魅力を持ったシンガーです。ジャマイカからイギリスへの移民三世でカリブ海の音楽リズムを持つ曲も多いです。20世紀中に11枚のオリジナルアルバムを出していますが、この曲の入ったアルバム『Whatever. . .』は`96年に日本盤が出た後、直ぐに彼女が移籍したために英盤は`97年に Turpin というレーベルから発売されました。曲順が違いますし英盤の方が別ヴァージョンもあり曲数も多いです。この曲 "He's a Diamond" もカリプソ・ヴァージョンが入っています。カリプソ系でないオリジナルは彼女にしてはドラムスの使い方などで一番ロック寄りの曲でしょうか?

Linda Lewis / Whatever...



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That's The Way A Woman Is (気になる女の子) The Messengers (1971's Single) Michael Morgan, John Hoier

 オールディーズ風の楽しい曲で、ロックっぽさは相当に薄い曲ですが、バンドはロック・グループ。発表が1971年ですので一応 Pop Rock ジャンルでこのページへ。アメリカではBB誌チャート62位でしたが、日本ではかなりヒットしてCMにも数度は登場している忘れられない曲です。只、本国でも日本でもヒットはこの曲のみの一発屋さんですが、息は長い長いヒット曲です。

That's the Way a Woman Is / the Messengers



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Take It Away Railway (1984's Album "Railway") Hermann Janowitz

 ポップ系ロックの後にメタル・ロック・ナンバー。
 1980年代中期アクセプトの成功を追って登場してきた幾つかのジャーマン・パワー・メタルのバンドの中で最も日本でも知られた最初のバンドだったレイルウェイ。アメリカでもアルバムは出されましたが、成功には至らなかった様です。`80年代に3作、`90年代に3作合計6枚のアルバムを出していますが、前期3作に比べて後期はメタルらしさが失せてしまったという評が大勢を占めていました。わたしも4枚でやめましたが、前期のアルバムにはメタルらしさがガンガンで人気は維持しているバンドでもあります。
 この曲は一作目のアルバム収録曲。全曲リズム・ギターリストのHermann Janowitzという人が書いています。

Railway First


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Lick It, Stick It Railway (1985's Album "Railway Ⅱ") Hermann Janowitz,
Walter Wicha

 "Lick It, Stick It" はレイルウェイのセカンド・アルバムA面トップの曲。
 Walter Wichaが詞を書いてHermann Janowitzがメロを書いています。列車が発車するような効果音をイントロに使い曲調はグイグイと重量感を維持して前進していくような構成はアクセプトらしさをモロに感じますが、似ているところがメタル好きには好きな部分でもあるところです。似ていても安心感が勝ります。



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Fly by Night Foghat (1973's Album "Energized") Tony Stevens

 Savoy Brown というイギリスの Blues Rock Band のメンバーのうちの3人が中心に成って 同じ Blues Rock Band の Black Cat Bones にいたロッド・プライスを加えて結成された英国ロック・バンド。ただデビューは米国で活動も米国中心のバンドでした。ブルース・ナンバーも演奏していましたが、どちらかというとハード・ブギーやサザーン・バンド風のハード・ロック系が中心。人気が頂上だったのは`75年〜`79年あたりです。
 この曲はわたしが彼らを知るキッカケになった3rdアルバム『Energized』収録曲。
 日本のバンドEchoesのリーダー辻仁成氏が作った曲 "Zoo" と似ている部分が所々に有るのですが、"Zoo" 発表は川村かおりヴァージョンが`88年、エコーズ・ヴァージョンはその翌年ですので、"Zoo" が "Fly by Night" に似ているのでした。作者のトニー・ステーヴンスは次のアルバム発表後に脱退したので全米シングル・チャート20位に迄上がった "Slow Ride" には加わっていませんでした。 "Fly by Night" はフォガットを好きになった曲として忘れられません。



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Sylvester's Blues(シルヴェレスターのブルース) Black Cat Bones (1970's Album "Barbed Wire Sandwich") Rod Price

 フォガット加入前のロッド・プライスが一時期在籍していたバンド、ブラック・キャット・ボーンズは英DeccaレーベルのThin Lizzy初期録音盤が日本で紹介された`75年後期〜`76年初頭頃に同じ英Decca録音シリーズの中の一枚としてキングレコードから出されておりそれで知りました。Nova (Decca傘下) から出されたこのアルバムがバンド唯一のアルバムでした。
 レコード。デビュー前にはポール・コゾフも在籍していたことで知られていますが、モロに`60年代後期の英国 Blues Rock を演奏していたバンドでした。ブルースのカヴァー演奏も良いのですが、オリジナルの曲も録音していますがその中の一曲です。
 スライド・ギターの名手として知られたロッド・プライスは`69年後半から参加してこのアルバム発表後にフォガットに移りましたので、最もブルースに浸っていた時期の記録盤でしょう。
彼は2005年3月、50歳代なのに階段から落ちて頭を強打した事が原因で亡くなったという事らしく、残念な思いです
Black Cat Bones / Barbed Wire Sandwich




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I'd Love to Change the World (チェンジ・ザ・ワールド) Ten Years Afterl (1971's Album "A Space in Time") Alvin Lee

 ブルース傾倒ミュージシャンがブルース・ロックを挙って演奏していた`60年代後半の英国ロック・シーンにおいて、特に速弾きの名手として知られていたアルヴィン・リーが率いていたテン・イヤーズ・アフター。
 `67年にデビューしていますが、人気が出たのは`69年の米ウッドストック・フェスティヴァルに出演後。日本ではもう少し遅れて知名度が上がってきたようです。テン・イヤーズ・アフターの曲は、「曲を聴く」というより「演奏を聴く」といったジャズ系のレコードの様な感覚で聴くことが多かったと思います。(ライヴアルバムが多いのはそれを表しているのかも?です)
 曲自体はリーダーでギターリストでヴォーカル担当のアルヴィン・リーが多くの曲を書いていましたが、その中でも私が好きなのはこの曲。7作目のアルバム収録曲 "I'd Love to Change the World" `70年代突入時の曲というのもあり、ブルース色はかなり薄れて、殆どハード・ロック・ナンバーに向かっています。名曲だと思います。




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Detective Man Detective (1977's Album "Detective") Michael Monarch, Jon Hyde

 このページ、上の方でも書いていたシルバー・ヘッドを辞めたマイケル・デ・バレスとイエスを辞めたトニー・ケイの英国人ミュージシャンに元ステッペンウルフのマイケル・モナークらを加えたハード・ロック・バンド、ディテクティヴ。ジミー・ペイジに誘われて Swan Song レーベルからデビュー。そのデビューアルバムに収められていた曲のうちB面一曲目が "Detective Man"。マイケル・デ・バレスの若干しゃがれた声質がぴったりハマっている抜群のロック・ナンバーです。このリズムも好きです。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Baby I'm Burnin' Dolly Parton (1978's album "Heartbreaker" & Single) Dolly Parton

 アメリカの女性シンガーで最も長い期間に渡り活躍している人のひとりのドリー・パートン。`59年にレコード・デビュー後2020年でもヒット・チャート登場曲を出し続けているシンガー・ソング・ライターです。
 オリヴィア・ニュートン・ジョンの "ジョリーン" やホイットニー・ヒューストンの "オールウェイズ・ラヴ・ユー" などの作者でありオリジナル・シンガーながら、カヴァー・シンガーのレコードの方がよく売れてしまう人でもあります。グラマラスな身体に反して声質が若すぎるのも影響しているのかも知れません。
 最初カントリー・シンガーとして売り出し、`70年代〜`80年代はカントリー・ロックやポップス畑でもヒット曲を出していました。その時代の中でロック・タイプがこの曲 "Baby I'm Burnin'" 。ジェフ・バクスター、ジム・ケルトナー、デヴィッド・フォスターなどロック系のミュージシャンが参加しています。BB誌HOTチャートでは25位止まりでしたが、ダンス・チャートで15位、ACチャートで11位のヒットと成っています。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Easy Lover Philip Bailey and Phil Collins (1984's Album "Chinese Wall" & Singles) Philip Bailey, Phil Collins, Nathan East

 ファンクやディスコ系で名を成した [Earth, Wind & Fire] のフィリップ・ベイリーがイギリスのプログレッシブ・ロック・バンド [Genesis] のフィル・コリンズとデュエットした意外な曲。フィリップ・ベイリーのアルバムに収録された後にシングル化、BB誌で2位 (C-Box誌では1位) になる大ヒット。テレビでミュージック・ビデオが良く流れていました。曲調はロック・リズムながらディスコ、クラブでも頻繁に流されていた為、ダンスチャートでも7位に成るヒットでした。フィル・コリンズのアルバムに収録されたのは1998年のベスト盤でしたので、ベイリー主体の曲だったのでしょう。

Easy Lover / Philip Baiyey_Phil Collins



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Waiting for the Green Light Our Town (1984's Single - Japan Only) William Empson,
Mark Goldenberg

 リンダ・ロンシュタットの『Mad Love』というアルバムでタイトル・ナンバーを始め3曲取り上げられた事で知られるようになったThe Cretones、そしてリーダーでありソング・ライターでもあった Mark Goldenberg が注目されました。クリトーンズ自体は2枚のアルバム発表後自然消滅しましたが。マーク・ゴールデンバーグは今なおソングライター、プロデューサとして音楽界で名を残しています。そのマークが一時期、ピーター・フランプトンのバックを務めていた時期のメンバーで録音された曲です。プロデューサは日本の方で「タカラ、缶チュ−ハイ」CM用の曲としてテレビで流されていました。テクノ・ロックというジャンルに成るのでしょうか? ビールは勿論チューハイも全く飲まないのに私的にはドラムスのリズムに酔っていました。

Waiting for the Green Light / Our Town (Mark Golderberg)



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Hard Luck Woman Our Town (1976's Single & Album "Rock and Roll Over") Paul Stanley

 歌舞伎からヒントを得たという白塗りメイクで`70年代初頭から活躍しているアメリカのロック・バンド。演奏で聴かすより容貌で惹きつけようといった感じがして、どうしても当初はB級バンド扱いをされていた様です。日本でも初期のアルバム発表はアメリカで売れ始めてからの事だったと思います。ライブ・アルバムが9位というヒット作に成り、その中からのシングルカット "Rock and Roll All Nite:Live Version" もチャート12位まで上がるヒットと成り`75年に全米から知名度は世界へ広がっています。
 この "Hard Luck Woman" は彼らが得意とするストレートなハード・ロックではなくアコースティックな響きを生かしたフォーク・ロック的なサウンドで、メロも素敵です。若干しゃがれ声のヴォーカルは猫メイクのドラマー、ピーター・クリス。



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Centerfold (堕ちた天使) The J. Geils Band (1981's Single & Album "Freeze-Frame") Seth Justman

 `60年代後半のブルース・ロック全盛時から活動していたJ・ガイルズ・バンド。徐々にブルース系から離れて行きました。`80年代のMusic Videoによる「産業ロック、売れ線ロックの波に乗って出された曲」という批評を受けてしまった曲がこの曲 "Centerfold" でテレビで何度も流れていました。同曲収録のアルバム共々バンド唯一の全米No.1ヒットに成っています。産業ロックという言葉は日本のみで使われている言葉でしょうが、早く死語に成って欲しいものです。シンプルで演奏技術はそう要らない曲ですが、彼らの演奏力、表現力は一流です。曲はキーボード奏者のセス・ジャストマン、リード・ヴォーカルはピーター・ウルフ、ギターはリーダーのジェローム・ガイルズです。
Centerfold / the J. Geils Band



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Billie Jean
Michael Jackson (1982's Album "Thriller" & 1983's Single) Michael Jackson

 ムーン・ウォークで有名なった曲でマイケル。ジャクソンの曲中の中で1位・2位を競う人気曲 "ビリー・ジーン"。バカ売れアルバム『Thriller』からのシングル・カット曲で、ホール&オーツの "I Can't Go for That" に影響を受けたと明かしているようにマイケル作の中で最もロック色の強い曲。ファンク・ロックといった感じでしょうか?、確かにアルバム『Thriller』が世界で一番売れていると言われても納得の良い曲が多いアルバムです。
 プロデュースがクィンシー・ジョーンズという音作りの才能との共同だったこととも関係しているのでしょう。ミュージック・ビデオも懐かしいものです。

Billie Jean / Michael Jackson



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Bad Case of Loving You (Doctor, Doctor) (想い出のサマー・ナイト) Moon Martin (1978's Album "Shots From A Cold Nightmare" & 1978's Single) Robert Palmer (1979's Album & Single) Moon Martin

 "想い出のサマー・ナイト"というタイトルでヒットしたロバート・パーマー最大のヒット曲。米BB誌のHOT・チャートで14位、C-Box誌チャートで10位まで上がりましたが、オリジナルはムーン・マーティンの曲で前年にイギリス、スペイン、ポルトガル等でシングル化されながらアメリカではアルバム内収録のみで知られないままの曲で有ったのを取り上げてヒットさせています。わたしはギターとドラムスの音が良かったら確実にお気に入りに成りますが、この曲のカヴァー・ヴァージョンはその代表でしょうか?元々の良い素材を見事に料理した感じです。
 ロバート・パーマーがソロ活動以前に加入していたバンド Vinegar Joe のアルバムは Island レーベルから出た3作は持っていてもう一人のヴォーカリスト、Elkie Brooks の方をソロからも追い続けましたが、ロバート・パーマーの方が有名になった様です。
 国内タイトルはオリヴィアとジョンの "想い出のサマー・ナイツ" に極似していてややこしいです。こちらの原詞に「hot summer night」という単語は一回のみ、別に夏でなくても良い内容で「ドクター・ドクター」の方が…とも思いましたが、こちらは大好きなマイケル・シェンカー在籍時のUFOの曲が日本では有名でした。「Hot Summer Nights」と複数形なら映画『トップ・ガン』の挿入歌 Miami Sound Machine の曲も有りました。

Bad Case of Loving You / Robert Palmer EPMoon Martin Best



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Love Gone Bad Moon Martin (1980's Album "Street Fever" & Singles) Moon Martin

 "Bad Case of Loving You" の作者として有名なムーン・マーテインですが、シングルは20数枚、アルバムもアメリカで5枚、ヨーロッパでのみ発売のアルバムも数枚あるそこそこシンガーとしても活動していたと言えます。他人に多くの曲をカヴァーされていながら自身のシングルは "Rolene" という曲が30位台に上がった位で殆ど注目されていませんがポップ・ロック調の味付け次第で変わりそうな曲が多いです。
 その様な中でこの "Love Gone Bad" は`70年代前半のジャクソン・ブラウンの雰囲気が漂っています。
一時期リンダ・ロンシュタットのバックで演奏していた事も有り、ウエスト・コーストの香りを感じても不思議ではないのですが、朗々と爽やかに流れるカントリー風味のこの曲は初期のイーグルスが演奏していても似合いそうな曲です。



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One of These Nights (呪われた夜) The Eagles (1975's Album "One of These Nights" & Singles) Don Henley, Glenn Frey

 イーグルスの2枚目の全米No.1ヒット曲に成る曲です。初期のジャクソン・ブラウンやリンダ・ロンシュタット等と一緒に奏っていた頃のカントリー・ロック系バンドの頃が好きですが、オールラウンドなロック・バンドへと進んで行く過程で出された曲の中ではダントツにこの "One of These Nights" が好きです。ソウルっぽいリズムアレンジが効いていますね。ただ、ドン・フェルダーが入った前作アルバム以降から方向性が徐々に変わり、バーニー・レドンはこの後脱退しています。メガヒットの次作後にはランディー・マイズナーも抜けました。
 複雑な気持ちになったヒット曲でした。



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No Matter What (嵐の恋) Badfinger (1970's Album "No Dice" & Singles) Def Leppard (2005's Single & 2006's Album) Pete Ham

 メンバーのうち二人が自殺に追い込まれて、「悲劇のバンド」,「呪われたバンド」と評されたバッドフィンガー。ビートルズの Apple レーベルからデビューして後押しも受けて前途洋々だったのに、スタンリー・ポリー
・俗称スタン・ポリー (Stanley H. Polley) という横領を繰り返す悪徳マネージャーと係わったが故に悲劇を招く事になってしまっています。ただ、彼らが生み出した音楽は時を経て聴いても青春を感じることが出来る曲が多いです。ただそれは弾けるような青春ではなくて、切なさや哀愁感の有る不思議な物を持った曲が多いのです。
 この "No Matter What" もA、A、Bm、D, Eと続くコードでメロが下がる所などに青い切なさを感じてしまいます。好きな曲です。



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Lay Me Down Badfinger (1990's Album "The Best of Badfinger, Vol. 2" & 2000's Album "Head First") Pete Ham

 この曲もバッドフィンガー・ナンバーで録音は1975年、アルバム・デザインや曲順迄決まっていながらお蔵入りに成っていたアルバム『Head First』内のトップ曲。このアルバムを Warner が発売拒否した問題にも悪徳マネージャーのスタン・ポリーによる金銭問題が関係しています。
 一時`90年に米西海岸の音源発掘中心の Rhino レーベルから4曲が抜粋されてベスト盤に収録されましたが、正規な形での再現発売は2000年に成っています。
 Warner が正規に発売してプッシュしていればヒット・チャートの上位を記録したと思われるほどの曲です。ビートルズのジョージのサウンドにかなり近い曲調です。



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Little Mama McGuinn, Cllark & Hillman (1979's Album "McGuinn, Cllark & Hillman" & Singles) Gene Clark

 ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、クリス・ヒルマンという`60年代中頃〜`70年代始めにかけてフォーク・ロック系のバンドとして有名だったザ・バーズ (The Byrds) の初期メンバーによって`77年に結成されたバンド。ジーン・クラークとクリス・ヒルマンはどちらかというとカントリー系の雰囲気を持ったシンガーですが、この曲が収められたアルバムは全体的にポップ・ロック色が強い感じがします。この曲は "Surrender to Me" という曲のB面扱いでシングル化されました。ジーン・クラークの作品ながら、何故か可愛らしい曲でオールディーズ風でもあります。ロジャー・マッギンはビートルズ(特にジョージ)に刺激を受けてバンド活動を始めたらしく彼の音楽志向が出ています。




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Who'll Stop the Rain Creedence Clearwater Revival (1970's Album "Cosnm's Factory" & Singles) John Fogerty

 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(C.C.R.)の曲はこのページ "Lookin' Out My Back Door" に次いで2曲目の選曲ですが、彼らのスタジオ録音アルバムは全部所持している程に好きなバンドです。その中で`70年のアルバム『Cosmo's Factory』は BB誌No.2ヒット2曲を含み、アルバム自体は1位を記録しました。BB誌シングル1位曲がないアーティストでシングル2位曲数が一番多い人たちです。
 彼らはカリフォルニア州出身バンドですが、どちらかというとテキサスやテネシー、ルイジアナ的な中南部サウンドを感じることが多かったバンドです。ただこの曲は何故かウエスト・コースト・ロックを感じます。初期のイーグルスに近いでしょう。米国地域性を感じる音楽はどこの地域であってもわたしは魅かれます。



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She Drives Me Crazy Fine Young Cannibals (1988's Singles & `89's Album " The Raw & the Cooked") Roland Gift, David Steele

 ファイン・ヤング・カニバルズ、イギリス・バーミンガム出身のロック・バンド。本国では中ヒット程度を割と放っていますがことアメリカでは2曲をBB誌No.1ヒットっとさせています。その中でもこの曲はイギリス本国でも5位まで上がるヒットと成りました。ダンサブルなポップ・ロック系ナンバーです。そのBB誌No.1ヒット2曲とも収録されたアルバム『The Raw & the Cooked』もアルバムチャートで1位に成りました。その後は尻すぼみで`92年に解散(一度再結成するもまた解散)。音楽界に名を残す二発屋でした。



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Sultans of Swing (悲しきサルタン) Dire Straits (1978's Singles & Album " Dire Straits") Mark Knopfler

 1985年に "Money for Nothing" を全米1位(全英4位)に送り込んだブリティッシュ・バンド、ダイアー・ストレイツのデビュー・シングル曲。彼らのピークは`80年代前半だったでしょうが、このシングルとデビュー・アルバムはかなりヒットしていました。チャートでもBB誌で`79年に4位迄上り、バンド名は広く知れ渡っていました。
 イギリスの Vertigo という小さなレーベルからデビューしていますが、このレーベルからはユーライア・ヒープ、シン・リジーやコロシアムなどわたしの好きなバンドが録音しており、ブリティッシュ・ロック・ファンには結構有名なレーベルでした。一味違うサウンドが特徴的でした。この "悲しきサルタン" もヨーロッパ的な雰囲気をたっぷり持った印象的でギターの音色共々忘れられない曲です。



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Driver's Seat Sniff 'n' the Tears (1979's Singles & Album "Fickle Heart") Paul Roberts

  "悲しきサルタン" を聴くとおなじ1979年頃にヒットした "Driver's Seat" が連続して浮かびます。おなじ英国の個性的なバンドでヒット曲はこのデビューアルバムからの一曲が有名で、尻すぼみ人気と成ってはいきましたが、全米15位ヒットのこの曲に関してはこれまたヨーロッパ・ムード一杯の味わいあるロック・ナンバーです。



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As the Crow Flies Tony Joe White (1972's Album "The Train I'm On") Tony Joe White

  ミシシッピー州に近いルイジアナ州北東部で生れたカントリー系のSSWながら南部スワンプ・ミュージック・ファンに人気のトニー・ジョー・ホワイト。`70年代初期はカントリーやデルタ・ブルース寄りの曲調が割と多かったように思えます。この曲も南部ブルースの雰囲気を持ったブルース・ロックとして捉えると味わいのある曲でSSWの曲乍ら、`60年代後期のロック成長期の勢いを感じ取れます。



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Dreadlock Holiday 10cc (1978's Single & Album "Bloody Tourists") Eric Stewart,
Graham Gouldman

  個人的には10cc (テンシーシー) というバンドは通常のロック・バンドとは別の感覚で捉えていたバンドでした。一般にプログレシッヴ・ポップとかアート・ロックと呼ばれていたジャンルに属していたと思います。特に`70年代の彼らは完全に [イギリスでしか誕生しなかった] 様なイギリスらしさを持っていたと思います。マインドベンダーズの自然消滅から生れたバンドで中心はエリック・スチュアートとグラハム・グールドマン。G・グールドマンは "For Your Love" や "Bus Stop" など`60年代の英ビート・バンドの曲を書いていたソング・ライター
で後年ソロ・アルバムも出している人です。
 10ccにはビート・バンドから変化して行った頃の後期ビートルズの影響を感じるメロが多いのですが、サウンドの味付けが個性的で数回聴くとその世界に暫く放り込まれている感じがします。
 この曲 "Dreadlock Holiday" はデビッド・ボウイが持っているような不思議さを感じました。当に英国アート・ロックでしょうか? イギリスではチャート1位迄上がりながら、アメリカでは44位止まりでした。
 ボウイ・ファンならばハマる曲でしょう。



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Look Wot You Dun Slade (1972's Single) Noddy Holder, Jim Lea,
Don Powell

  結成は`60年代中頃 (バンド名は別) でヒットが出ないままながら、`70年代前半イギリスでグラム・ロック全盛時に派手な衣装をまとい上手くその波に乗りヒットを連発、グラム・ロッカーとして分類されていますが、本来は英ビート・バンド系ベースのバンドです。そのなかでのこの曲 "Look Wot You Dun" (Look What 〜をわざとスペル違いにしているとの事) は、これまた後期ビートルズサウンドに近いです。上記10ccがポール風ならこちらはジョン・レノン風な感じを受けます。全英No.1ヒットを7曲持っていますが、この曲は4位止まり。それでも一時性でなく長く聴き続けられるのはこの曲でしょう。味が有ります。



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Burning The Sweet (1973's Single & 1975's Album "The Sweet Singles Album") Brian Connolly, Steve Priest Andy Scott, Mick Tucker

  The Sweet もグラム・ロック・バンドとして括られているバンドですが、当時の英国音楽事情、商業的な面が多分に有ったのでしょう。本来はパワー・ポップ系からハード・ロック系へと変化して行ったバンドです。個別ページでマイケル・ヴォスの事を書いていますが、マイケル・ヴォスが少年時代に影響を受けたバンドであることは間違いないでしょう。彼は最初のバンド [Mad Max] で スィートが全英。全米どちらでもヒットさせた "Fox on the Run" を録音しています。 "Fox on the Run" は彼らのポップ系としての代表曲で間違いないでしょうが、ハード・ロックバンドとしての一面が良く出たこの曲をここに挙げたいと思います。1973年に "Hell Raiser / Burning" のカップリングでシングル発売された両面ハード・ロック系ナンバー盤のB面収録曲です。オリジナルのスタジオアルバムには未収録でベスト物形式のコンピレーション・アルバムのみ収録の曲です。タイトルからしてそれらしさを感じますが、Hard RockからHeavy Metalへの移行期ナンバーとしてかなりイケている曲です。そして`74年のアルバム『Sweet Fanny Adams』ではハード・ロック系で占めるアルバムを出しています。



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Set Me Free The Sweet (1974's Album "Sweet Fanny Adams") Brian Connolly, Steve Priest Andy Scott, Mick Tucker

  そのスィートの3作目『Sweet Fanny Adams』(アメリカでは2作目) のトップ・ナンバー。転がる様なドラミングとうねるファズトーン・ギター、ほぼ王道のメタル・チューンで気持ちよし。
ただこのアルバムからのシングルカットはジョーイ・ディーが`61年に放ったロックンロール・ヒットのカヴァー。知れ渡った曲が選ばれたのでしょうね。ただそれでも結構見事なハード・ブギー・ナンバーに変えています。
 スィートは`70年代後半からメタル系バンドへの移行が感じられましたが、そのジャンルで一線級には成れなかったのです。今思うと「一種のキレ」というか「決まるカッコよさ」の部分が少なかった様に感じます。
 ポップさを残したハード・ロック系を貫いていれば…と思います。`81年に一度解散してその後メンバー違いで再結成していますが、復活は出来ていません。