Old Rocks (1962〜1969)
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  ビートルズ登場以降〜1960年代末までに発表されたロック系・ナンバー

Out of Time Heart of Stone The Letter Soul Deep These Eys
Mighty Quinn I Am a Rock A Hazy Shade of Winter Born To Be Wild From a Distance
Here's Where You Belong Somebody to Love 96 Tears We Ain't Got Nothing' Yet Words
Lodi Down on the Corner Killing Floor Inside-Looking Out Elegy
Gimme Some Lovin' I'm a Man Time of the Seasons Light My Fire The Game of Love
Judy in Disuguise (with Glasses) Games People Play I Need Love I Woke Up This Morning These Boots Are Made for Walkin'
Happy Together Roosevelt And Ira Lee (Night Of The Mossacin) My Reservation's Been Confirmed Our Love Is Drifting My Days Are Numbered
I Stand Alone Free Me

 ※Cover Singer (Group) 部分の緑字は持っていない音源

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Out of Time The Rolling Stones (1966's Album "Aftermath") Chris Farlowe (1967's Single) Mick Jagger / Keith Richards

 ローリング・ストーンズの全曲の中で一番好きな曲です。コーラスのバックでバシッ!バシッ!と決まるギターの音が耳にこびりついていました。 "I said, baby, baby, baby, you're out of time" ここのbaby, baby, baby, の繰り返し部分も妙に耳に残りますね。



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Heart of Stone The Rolling Stones (1964's Single) Mick Jagger / Keith Richards

 RS5 (ローリング・ストーンズ) の曲をもうひとつ。ミックの粘っこいヴォーカルの後でブライアン・ジョーンズのギターソロに滑り込んで行く辺りが私的に聴きどころでした。ブライアンはRS5のバンド名、命名者であり初期のリーダー、曲作りの面でミックとキースの才能に負ける悔しさからか薬と女性に溺れて行き、やがて脱退を迫られて脱退、その後麻薬中毒で水死と悲運のミュージシャンでしたが、彼の居た頃の RS5 の曲の方が構成的に好きな曲が多いです。



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The Letter (あの娘のレター)  The Box Tops (1967's Single) Amii Stewart (1980's Album)

Joe Cocker (1970's Single)
& Others
Wayne Carson Thompson

 `60年代後半の英国バンドではRS5やアニマルズがRソウル色が強かったでしょうが、アメリカでは本場メンフィスで結成された白人グループ The Box Tops (当初はThe Devilles) が一番手でした。プロデュースしたダン・ペンという人はソング・ライターとして有名に成りサザン・ソウル色の強い曲を書く人としてわたしも注目してソロアルバムも全部揃えましたが、「ビートルズが嫌い」という彼の言葉が載った記事を見てから彼の曲は好きでも、ダン本人への興味は失せました。(まぁ、アンチ・ビートルズの人達は多いのかも知れませんが)
 この曲は全米1位のシングル・ヒットとなり、日本でもそこそこのヒットを記録していました。この時ヴォーカリストのアレックス・チルトンは16歳だったそうです。



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Soul Deep The Box Tops (1967's Single) Lisa Burns (1978's Album)

Clarence Carter (1969's Album)
& Others
Wayne Carson Thompson

 ボックス・トップスの出現により [Blue Eyed Soul] という言葉が定着しました、[青い目をしたソウル・ミュージック]  白人が歌うブラック・ミュージックという意味です。
 ボックス・トップスの曲としては "The Letter"はより南部色が強くこちらの方が好きです。どちらもカントリー・シンガーのウェイン・カーソンですのでナッシュビルの匂いはします。確かにアレックス・チルトンのヴォーカルは黒っぽいです。




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These Eys The Guess Who (1969's Single) Natalie Cole (1981's Album)
& Others
Randy Bachman, Burton Cummings

 ゲス・フーはカナダで結成されたバンドで、後にB.T.O. (バックマン・ターナー・オーヴァードライヴ) を結成してそちらの方が有名に成ってしまいましたが、ランディ・バックマン達が最初に作ったバンドです。
 ゲス・フーは "American Woman"の全米No.1ヒットを放ちますが日本では一発屋タイプのバンドとして見られがちです。ただ、彼らのファースト・アルバム『Wheatfield Soul』からシングル・カットされたこの "These Eyes" も一応BB誌で6位になるヒットをしています。
 淡々と流れるタイプなので、日本ではヒットしないと感じて敬遠されたらしく、日本でのシングル盤は見た事ありません。
カナダのバンドながら、サザン・ロック・サウンドを連想させる作りが印象的でやはり若干 [Blue Eyed Soul] を感じます。



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Mighty Quinn (Quinn the Eskimo) Manfred Mann (1968's Single) Julie London (1969's Album)
Bob Dylan (1970's Album)

The Hollies (1969's Album)
& Others
Bob Dylan

 マンフレッド・マンは結構その後に名を成すミュージシャンが在籍していた英国のグループでした。シンガーのポール・ジョーンズ、ベーシストのジャック・ブルースやクラウス・フォァマンなど、`64年のデビュー時から他人の曲のカヴァーを割と多く録音していたようです。
ディランの曲もこの曲以前に数曲録音されています。この "Quinn the Eskimo"という曲を "Mighty Quinn" とタイトルを変えて発表したとき、ディラン本人は未発表で先にマンフレッド・マンのヒット曲として広まってしまいました、全英1位、全米10位。
 確かに彼らの曲の方がヒット性はある曲調です。



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I  Am a Rock Paul Simon (1965's Single) Simon & Garfunkel (1966's Album & Single)
The Hollies (1966's Album)

& Others
Paul Simon

 サイモンとガーファンクル結成前にポール・サイモン名義で一度発表されたいた "I Am  Rock"、殆ど注目されることなく、サイモンとガーファンクルとして再録後に、全米3位になるヒットとなりました。ソロで歌ったヴァージョンはフォーク・ソングタイプですが、 S&Gヴァージョンは確かにフォーク・ロックとなっています。バックのギターサウンドがアコースティックからエレクトリックな音に変わっただけで印象が変わるのですね。 大好きな曲です。




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A Hazy Shade of Winter (冬の散歩道) Simon & Garfunkel (1966's Single) The Bangles (1987's Single)

& Others
Paul Simon

 この曲はS&G・ナンバー中ではかなりロックぽい曲です。アメリカではTOP10に入りませんでしたが、バングルスがカヴァーしたリバイバル・ヒットはBB誌で2位になるヒットとなりました。ただ、好みとしては力強いS&Gヴァージョンの方が好きです。



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Born To Be Wild (ワイルドでいこう!) Steppenwolf (1968's Single & Album "Steppenwolf") Mars Bonfire
(Dennis Edmonton)

 タイトルは時代を感じますが、曲自体は古さを感じない上質のロックです。アメリカン・ハード・ロックの原点に思えます。ピーター・フォンダ主演の映画『Easy Rider』に使用されて世界中でヒットしました。ステッペンウルフのメンバーはカナディアン、アメリカン、ジャーマンなどの混合メンバーでカリフォルニアで結成されています。他にもヒット曲が多くダンヒルレコードの稼ぎ頭でした。
`60年代後期のダンヒル(Dunhill)レーベルは絶好調で、The Grass Roots、Three Dog Night、Mamas & Papas、Hamilton, Joe Frank & Reynoldsなど全米チャートのTOP10内ヒットを連発していました。



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From a Distance (孤独の世界) P. F. Sloan  (1966's Single & Album "Twelve More Times") Phil 'Flip' Sloan

 バリー・マクガイアが`65年に全米No.1ヒットを放った "Eye of Destruction 邦題:明日なき世界" の作者がP..F.スローン。
彼はスティーヴ・ヴァリと組んでソング・ライターとしてジョニー・リヴァース、ママス&パパスやハーマンズ・ハーミッツ等のヒット曲を作ったことでそこそこ知れ渡っていましたが、シンガーとしての認知度はかなり低かったようです。
 この曲はアメリカで`66年にシングル発表もBB誌チャート109位とほぼ不発。日本では同年に日本ビクターからシングル発表、小ヒット。その後Dunhilllレーベル移籍に伴い東芝音楽工業から再発シングル化。当時東芝はダンヒルに力を注いでいたこともありプッシュされて`60年代終盤の大ヒット曲となっています。ディラン、S&G、などが牽引したフォーク・ロックの名曲の一つです。



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Here's Where You Belong P. F. Sloan  (1966's Album "Twelve More Times") Phil 'Flip' Sloan

 同じく1966年発表のP.F. スローンの曲。この曲も‘60年代フォーク・ロックの名曲のひとつでしょう。シングル化はされていませんが、この時期のディランやS&Gが好きな人なら必ずやハマルでしょう。



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Somebody to Love (あなただけを) The Great Society (recorded 1966, 1968's Album) Jefferson Airplane (1967's Single) Darby Slick

 ジェファーソン・エアプレインで有名になったグレース・スリックが最初に組んでいたバンド、グレート・ソサエティ時代からのレパートリーで [サイケデリック・ロック] と呼ばれていた時代を代表する曲であり、グレースを有名にした曲です。作者のダービー・スリックはグレース・スリックの弟でグレート・ソサエティでのギターリスト(ジェファーソン・エアプレインには参加せず)。



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96 Tears (96粒の涙) ? and the Mysterians (1966's Single) Garland Jeffreys (1981's Album)

Aretha Franklin (1967's Album)
& Others
Rudy Martinez

 ?アンド・ザ・ミステリアンズはミシガン州出身のガレージ・ロック・バンドのひとつでこのあまりにもシンプルなオルガンの音が妙にクセになり催眠術にかかったような世界を感じてしまいます。ガレージ・ロックと言えば後にパンク・ロックと呼ばれるように成るなどスリー・コード中心のシンプルで荒っぽいロックの様なイメージですが、この酔わされる様な感覚は西海岸の [サイケデリック・ロック] に近い感覚です。
 全米中が酔わされてBB誌、CashBox誌のチャートで共に1位、カナダや日本でもヒットしました。



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(We Ain't Got) Nothing' Yet (恋する青春) Blues Magoos (1966's Single & Album "Psychedelic Lollipop") Ron Gilbert, Ralph Scala, Mike Esposito

 このバンドBlues Magoosもニューヨーク州で結成されたガレージ・ロック・バンドのひとつで、"Nothing' Yet" は [ドン・ドコドコドコ・ドコドコ] と繰り返される御呪いのようなリズムが癖になる奇妙な曲ながら全米5位にまで登るヒット成りました。収録アルバムのタイトルが『Psychedelic Lollipop』とサイケデリックを意識していたようです。



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Words (恋の合言葉) The Monkees (1967's Single & Album "Pisces, Aquarius") Tommy Boyce, Bobby Hart

 モンキーズの楽曲はソング・ライーター・チームも厳選されていて良質のポップ系ロックが沢山ありますが、この曲はかなりロック色が強い一曲。作曲家チームとしても自らもヒットを出しているボイス&ハートが作った曲です。アレンジが計算されているのが判るほどによくできた曲です。



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Lodi Creedence Clearwater Revival (1969's Album "Green River" & B-side of Single "Bad Moon Rising"
)
Tom Jones (1970's Album)
Emmylou Harris (1992's Album)
Smokie (2002's Album)
& Others
John Fogerty

 クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル (CCR) は`60年代デビュー組で最もアメリカン・ロックを感じるバンドだと思います。カリフォルニア出身ながらナッシュヴィルの匂い、更にはもう少し南部のサザーン・ロック、スワンプ・ロックの香りさえもします。シンプルなロックのリズムの乗せてジョン・フォガティの生み出すメロディーが気持ちよいバンドでした。BB誌のチャート2位曲が5曲、3位曲と4位曲が各一曲と連続でヒットシングルを出していましたが何故か1位ヒットは出せませんでした。その中で、B面扱いで52位までしか上がらなかったこの曲がわたしは一番好きです。ところで「Lodi」とはカリフォルニア州のある都市の名前であっているのでしょうか?



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Down On The Corner Creedence Clearwater Revival (1969's Album "Willy and the Poor Boys" & B-side of Single "Fortunate Son") John Fogerty

 続いてもCCRでこの曲がわたしがCCRを聴くきっかけになった曲です、"Down on the Corner" 。全作アルバムがアルバムチャートで1位に成って作られた4作目のアルバムからのシングル曲でこちらも最初はB面として発売され、こちらの方がヒット(チャート3位)したのでその後は両A面扱いに成っています。この曲もシンプルなロック・リズムに乗せたカントリーっぽい曲調です。

Willy and the Poor Boys / Creedence Crearwater Revival



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Killing Floor Howlin' Wolf (1964's Single & 1965's Album "The Real Folk Blues") The Electric Flag (1968's Album)
Led Zeppelin (1969's Album)

Jimi Hendrix (1984's Album)
& More
Chester Burnett

 シカゴ・ブルースマンでブルース・ハープ奏者のハウリン・ウルフのオリジナル曲(Chester Arthur Burnettが彼の本名)。早くからロック・ミュージシャンから憧れを抱かれていた人らしくロックに近い曲調が多く、専属ギターリスト Hubert Sumlin のギターもキレがあり、多くのロック・ミュージシャンに彼の曲は取り上げられていました。
 わたしがこの曲を最初に聴いたのは白人ブルース・ロック・ギターリスト、マイク・ブルームフィールドが作ったエレクトリック・フラッグのアルバムでした。まさに「かっこ好いロック」という言葉がぴったりでした。
今でもエレクトリック・フラッグの方のヴァージョンが好きです。
 後にレッド・ゼップが "The Lemon Song" としてこの曲をベースにした曲を録音していますが、当初作者クレジットがメンバー4人のみだった為にクレームが付き最近のクレジット欄には Chester Burnett が追加されています。



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Inside-Looking Out(孤独の叫び) The Animals (1966's Single & 1966's US Album "Animalization") Grand Funk Railroad (1969's Single & Album)
The Mops (1968's Album)

& More
John Lomax, Alan Lomax,
Eric Burdon, Chas Chandler

 エリック・バードンをヴォーカルにイギリスで`63年に結成、`64年にデビューしたアニマルズ。「朝日のあたる家」「悲しき願い」「朝日のない街」と立て続けにUK・TOP3以内(米BBチャートでは15位以内)のヒットを放ち、特に「朝日のあたる家」は全英・全米共に1位、他全世界でヒットしていました。ただ、どれもが他人の作品でしたが、この "Inside-Looking Out(邦題:孤独の叫び" はオリジナル・ソングで反対に他のミュージシャンにカヴァーされています。アニマルズはデビュー前の`63年にはソニー・ボーイ・ウィリアムソンのバックを務めた事も有り元々はブルース系のロックをしていましたが、この "Inside-Lokking Out" の収録アルバム発表後、アメリカにわたりメンバーも少し入替て「Eric Burdon & The Animals」とバンド名も変えてサイケデリック・ロック・バンドにサウンド変化してしまいました。曲の出来としてはグランド・ファンク・レイルロードの方がロックらしいのですが間奏が長く全体で9分半ほどあります。日本のモップスヴァージョンは鈴木ヒロミツさんはバードンのファンなのでアニマルズ風の演奏・ヴォーカルで迫っていて充分なカヴァー・ヴァージョンに成っています。

The Animals / Single+Grand Funk Railroad / Grand FunkThe Mops / Psychedelic Sounds in Japan



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Elegy Colosseum (1969's Album "Valentyne Suite") James Litherland

 ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに一時的に在籍していたドラマー、ジョン・ハインズマンが主に成って結成されたイギリスのバンドで、最初はブルース・ロックをベースにしていたバンドでしたが、ホーン楽器サックスを巧みに取り入れたジャズやファンク的な多彩なジャンルを組み合わせたバンドへと変化して行きました。
 曲主体に聴くバンドと云うより、クラプトンのクリームの様な [演奏を聴く] といったタイプのバンドでした。
 `70年に解散しましたが、20数年後に再結成されています。
この曲はセカンドアルバムでイギリスでのアルバム・チャート15位(ファーストも同順位のヒット)になり邦盤も出されて『ヴァレンタイン組曲』というタイトルが付けられました。発売の数年後に初めて聴き、驚きました。とても`60年代に作られたアルバムだとは思えないほど構成や演奏が凄くこの第一期のコロシアムを聴きこんでいました(スタジオ盤4作、ライヴ盤1枚)どれも良いです。。1995年にライブで再結成して1997年にスタジオ盤も出たらしいですが、メンバーがかなり変わっているようで未聴です。

Colosseum / Valentyne Suite



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Gimme Some Lovin' (愛しておくれ) The Spencer Davis Group (1966's Single) Olivia Newton-John (1978's Album)

The Blues Brothers (1980's Album) & Others
Steve Winwood,
Spencer Davis, Muff Winwood

 スペンサー・デイヴィス・グループは`65年に結成されたイギリスのロックバンド。ブルースを演奏するバンドが多かった時代に初期からR&B系の黒人シンガーのカヴァーなどをしていました。デビュー時の演奏を聴くと演奏技術は如何にもデビューし立てのバンドといった感じでしたがウィンウッドのヴォーカルは抜けていました。この曲はそのウィンウッドが中心に成って作られたオリジナルで彼らの代表作。R&B色の強いロックですが時を経ても色あせていない名演です。カヴァーもかなりされています。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
I'm a Man The Spencer Davis Group (1967's Single) Chicago (1969's Album)
& Others
Steve Winwood,
Jimmy Millar

 もう一曲、SDGの代表曲。ヤードバーズの同名異曲が`60'sロックファンには有名ですが、この曲も劣らない名曲です。`70年代HRシーンをを予想するようなハードな演奏にスティーヴ・ウィンウッドのヴォーカルが素晴らしいです。やはり残すべき演奏でしょう。



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Time of the Seasons The Zombies (1968's Album "Odessey and Oracle" & Single) Rod Agent

 後の`72年に "Hold Your Head Up" 等のヒット曲を放つ Agent のリーダー、ロッド・アージェントが中心に成って結成され`64年にデビューしたイギリスのロック・バンド、ゾンビーズ。"She's Not There" を全米No.1になるヒットで華々しく脚光を浴びましたが、`66年、`67年と不発に終わり`68年この曲の入ったアルバム『Odessey and Oracle』製作後に仲違いで解散してしまいました(その後20数年後に再結成)。解散後にこの曲がアメリカでシングル化されて再びBB誌TOP100チャートのNo.1ヒット。前回の#1曲同様、アメリカン・ロックではまず生まれないような不思議な魅力を持った曲で一度聴いたら忘れられない曲に成っています。ゾンビーズは他の曲にも良い曲がかなりあります。 "I Love You" という`65年に発売されたシングルB面曲を日本のGSバンド、カーナ・ビーツが "好きさ好きさ好きさ" と変えて発表した日本語ヴァージョンが我が国で大ヒット、`68年にアメリカで再発までされました(ヒットしなかった様ですが)。




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Happy Together The Turtlles (1967's Album "Happy Together" & Single) Kimiko Kasai (1975's Album)

T.G. Sheppard (1978's Single)
& Others
Alan Gordon, Garry Bonner

 グループ名がコメディアンの様な名前でしたので、ロック、ポップス系のバンドだと思えなかったのが最初の印象でしたが、この曲のヴォーカルにハマりました。ヴォーカリストはハワード・カイラン、枯れた声という程ではないのですが、どこか魅力的な声です。囁くようにも聞こえます。‘67年にビルボード誌、キャッシュボックス誌共にチャート1位になるヒットです。トップ10以内のヒット曲は他にも4曲ほどありますが、1位はこの曲だけでした。ほかの曲はポップス系の曲です(ディランの曲もポップスアレンジ)。

Happy Together / the Turtles



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Light My Fire (ハートに火をつけて) The Doors (1967's Album "The Doors" & Single (recuted)) Amii Stewart (1979's Single)

José Feliciano (1968's Single & Album) & Others
Robby Krieger, Ray Manzarek,
Jim Morrison, John Densmore

 ドアーズのデビュー・アルバム収録曲。`60年代後半に米西海岸中心に広がったサイケデリック・ロックと呼ばれるジャンルの中での代表曲。アルバム・ヴァージョンは7分程の長さでしたがシングル化の際2分50秒程に短縮されてしまいました(サイケデリック要素を味わう間奏部分がカット)。
 シングル盤は "Happy Together" 同様、全米ビルボード誌、キャッシュボックス誌共にチャート1位になるヒットでした。リーダーでヴォーカリストは薬で若くして亡くなりましたが、同年代(27歳)に同様な死を遂げたジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ブライアン・ジョーンズと共に [27 Club Members] と呼ばれる様に成っています。



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The Game of Love Wayne Fontana and The Mindbenders (1965's Single & Album "The Game of Love") Sylvie Vartan (1966's Album)

Tex Pistol (1987's Single & Album)
Clint Ballard Jr.

 ウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズはイギリスのマンチェスターで1963年に結成されたビート・バンド。この "ゲーム・オブ・ラブ" は6枚目のシングルで`65年にアメリカのヒット・チャートで1位、イギリスで2位の大ヒットと成っています。導入部(イントロ部分)が実に印象的なロックですが、全体的には古いタイプの曲です。ただ、何故か時々口ずさんでいたような曲でした。この曲のヒットの後、結成者のウェイン・フォンタナは脱退してソロ・シンガーに。残ったバンドはマインド・ベンダースとして引き続きヒットを出しますが、フォンタナは忘れ去られていきました。



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Jydy in Disuguise (With Glasses) (ジュディー-のごまかし) John Fred & His Playboy Band (1967's Single & Album "Agnes English")
John Fred Gourrier
Andrew Bernard

 1967年10月に発売されて徐々にポップ・チャートを上がり、遂にビートルズの "Hello Good bye" を抜いて翌年1月に全米1位に成った有名曲。ジョン・フレッドやプレイボーイ・バンドという名は知られていませんが、この曲だけは時代が流れても時々耳にします。歌ナシのメロだけで流れていた事も有りました。結構覚えやすいバブルガム・ミュージック的な作りです。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Games People Play (孤独の影) Joe South (1968's Single & Album "Introspect") Dolly Parton (1969's Album)

Inner Circle (1994's Single)
& Others

Joe South

 ジョー・サウスも日本では名前を殆ど知られていない人。ただ、この曲もそうですが、彼が作った曲を多くのシンガーがレコーディングしていて、SSW、スタジオ・ミュージシャンとして`50年代から活動していたとの事です。
その彼が最初に自身の歌で出したヒット曲がこの "Games People Play" 、邦題の「孤独の影」と踊るような「曲調」がどうもマッチしないのですが、レゲエ・グループのインナー・サークルがカヴァーしたレゲエ調を聴くと、「陽気に過ごすことが、孤独な人生のゲームを上手くプレイできること」とたしなめられているような気もします。
 時々、思い出すメロディーです。このジョー・サウスの作った曲で一番売れたのはリン・アンダーソンの "Rose Garden"。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
I Need Love Dave Clark Five (1965's US Album "I Like It Like That" & 1967's UK Single)
Dave Clark, Mike Smith

 `50年代後半にロンドンで結成されたビートルズ等と同世代のビート・バンド、デイヴ・クラーク・ファイヴ。1964〜68年頃が人気の有った時期でしょうが、こと`64〜`65年にだけ関しては本国よりもアメリカでの人気の方が凄かったバンドです。リーダーのデイヴ・クラークはドラマーで軽快なドラムスを前に押し出したビートルズ系のロックタイプが主でしたが、この曲はかなり黒っぽく当時で云えばローリング・ストーンズやフーのサウンドに近いと思います。アメリカで先にアルバム収録で発売後にイギリスでのみ "Nineteen Days" のB面扱いでシングル化されていました。イギリスでのみシングル化というのがこの曲の曲調を表しています。以降ヒット曲は本国のみに成っていきました。
 このデイヴ・クラーク・ファイヴはビート・グループ・バンドに珍しくサックス・プレイヤー(デニス・ペイトン)がメンバーに居ました。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
I Woke Up This Morning Ten Years After (1969's Album "Ssssh.") Alvin Lee

 `60年代ロック・シーンにおいて最も速弾きの名手として知られていたのがアルヴィン・リー、そのアルヴィン・リーが18歳頃からバンド活動を開始して`66年にはTen Years Afterという名前のブルース・ロックバンドでステージに上がっていたとの事です。`67年にレコード・デビュー、これは既に4作目となるアルバムからの曲に成ります。
 彼のオリジナル曲なのですが、ブルース色強くサウンドはヘビーで、この時代のブルース・ロック系の中でもかなり聴き応えのある演奏に成っています。ウッドストック・フェスで人気を博したバンドらしく演奏力で聴かせるバンドでした。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
These Boots Are Made for Walkin' (にくい貴方) Nancy Sinatra (1965's Single & Album "Boots") Lee Hazlewood (1966's Album)
Lee Hazlewood

 フランク・シナトラの娘さん、ナンシー・シナトラ。このシングルは彼女の14枚目のシングル。それまでは前作 "So Long Babe" が本国アメリカで漸く86位のヒットと成る程度でしたが、初期の曲は御大の娘さんという認知度も有り日本やイタリアではヒットしていたので、曲調の問題だったのでしょう。そしてこの男っぽくロック調の曲で歌われた曲は本国だけでなくイギリスを始めヨーロッパ各国で大ヒットしました。日本でも少女から変身、大人びたナンシーという事でかなりヒットしました。作者は後にデュエットアルバムなどを一緒に作るリー・ヘイゼルウッドでその後もナンシーに曲を多く提供しています。

Golden Nancy Sinatra, These Boots Are Made for Walkin' & Other Hits


Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Happy Together The Turtles (1967's Single & Album "Happy Together.") Jason Donovan (1991's Album & Single)
& Others
Alan Gordon, Garry Bonner

 `60年代後半、ボブ・デイラン・ソングのカヴァーをする幾つものロック・バンドが居ました。バーズやマンフレッド・マン等が有名ですが、タートルズも "It Ain't Me Babe 邦題:悲しきベイブ" でデビユーしていました。この曲 "Happy Together" はもともと彼らが吹き込む予定で作られた訳ではなかったらしく、他のシンガーが見つからずに回ってきた曲だという事です。作者のアラン・ゴードンはスリードッグ・ナイトやレスリー・ゴーアなどにも曲を提供している中堅ライターでした。
 スロー〜ミディアム・テンポのロック・ナンバーで徐々に盛り上げって行くコーラスも魅力的でビルボード誌でもキッシュボックス誌でもナンバー・ワンになるヒット曲と成りました。声質が特徴あるリード・ヴォーカルはハワード・カイランという人。後にフランク・ザッパの The Mothers of Invention に加入したりソロに成ったりした後、タートルズ再結成に戻ったりしましたがタートルズ自体はヒットと縁遠く成っています。

Happy Together / the Turtles



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Roosevelt And Ira Lee (Night Of The Mossacin) (ルーズヴェルトとアイラ・リー) Tony Joe White (1969's Album "...Continued" &
Singles)

Tony Joe White

 トニー・ジョー・ホワイトのセカンド・アルバムからの一曲で、エルヴィス・プレスリーによって有名になった彼の作品 "Palk Salad Annie" とかなり似た曲ですが、こちらの "Roosevelt And Ira Lee" の方がよりロック色が強い曲です。ギターの使い方が「ジミ・ヘンドリックスが生きていた時代なのだ」とふと思わせる音使いです。(勿論ジミ・ヘンは参加していませんが)



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
My Reservation's Been Confirmed (予約はOK) Herman's Hermits (1966's Single) The Doughboys (2019's Album) Charles Silverman,
Derek Leckenby,
Keith Hopwood

 ポップス主体のアイドル系のバンドで多くのヒット曲を持つハーマンズ・ハーミッツ。ただ意外にもシングルB面にロック系の曲が隠されています。"Got a Feeling" やこの曲 "My Reservation's Been Confirmed" など。この曲のA面は "Dandy" 。ヒット曲の多くはプロのソング・ライター依頼曲でしたが、この曲はメンバーのデレクとキースにチャールス・シヴァーマンという作詞家さんの共作。メンバーは売れ線でなくともロック系を演奏したかったと伺われます。
 近年アメリカのダグボーイズというバンドがこの曲をカヴァーしているのを偶然見つけました。"96粒の涙" などオールド・ロックのカヴァーばかりしているアルバム内です。カナダにも同名のダグボーイズが居ましたが、アメリカンバンドの方です。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Our Love Is Drifting The Paul Butterfield Blues Band  (1965's Album "The Paul Butterfield Blues Band" )
Paul Butterfield, Elvin Bishop

 `60年代後半のブルース・ロックを聴き漁っているとポール・バターフィールドにたどり着きます。イギリスでE・クラプトンやピーター・グリーンがブルースをロック手法で演奏し始める前にポール・バターフィールドは本国アメリカで演奏していました。デビュー・アルバムに成るこのアルバム、殆どの曲がオリジナルは既存のブルース・ナンバーですがこの曲はオリジナルです。オリジナルと云っても他の曲と並べるとやはりカヴァー曲のロック風アレンジと思えて仕舞えるほど、オリジナリティは薄い感じですが1965年という年代を思うと凄いです。
 ギターはマイク・ブルームフィールド、バンドの演奏も凄く次作の『East-West』共々、ブルース・ロック史に残る名演だと思います。ウッドストック・フェスなどで人気を博したのも納得です。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
My Days Are Numbered Blood, Sweat & Tears (1968's Album "Child Is Father to the Man" )
Al Kooper

 アル・クーパーという多彩なミュージシャンは`60年代〜`70年代のアメリカのロックシーンにおいて一線ではなく表から若干退いた裏方的な位置で大活躍した人で好きなミュージシャンのひとりです。ディランやジミヘンのアルバムにも参加していましたし、わたしのページでも取り上げているジョージ・ハリスンやベティ・ライトのアルバムでも名を見ること出来ます。1969年から21世紀に入ってもソロ・アルバムを出していますが、この曲はソロ活動を始める前、ブラッド・スェット・アンド・ティアーズを結成して発売したバンドのデビュー作
からの一曲。結成しておきながらメンバーと目指す音楽性の違いから直ぐに自らバンドを抜けています。
 曲は`60年代後期のロックが新時代を迎えることを予感できる様な仕上がりです。ただアルバム自体は実験的な要素が多く、チャート50位前後で低めの注目度だった様です。反面アルが抜けたバンドはセカンド・アルバムで [ブラス・ロック] というジャンルで認識され成功を収めています。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
I Stand Alone Al Koper (1969's Album "A Stand Alone") Al Kooper

 ブラッド・スェット・アンド・ティアーズを抜けたあと、マイク・ブルームフィールドなどと一緒にセッションを行い、その模様をレコード化するといった「セッション・ライヴ、スーパーセッション」形式の先駆け作品を作りましたが、初めてのソロ・アルバムを発表。そしてこの曲がアルバムのタイトル曲に成ります。
 はなからシングル化をするような意図がなく「ひとりで旅立つ」と思えるようなコンセプトの下で作られいると思えます。自由の女神の顔を自身に挿げ替えたデザインからも感じられるようにアメリカン・ミュージックの種々な要素が散りばめられています。(私的には "Bluemoon of Kentucky" の選曲が意外で嬉しい)
 タイトル・ナンバーであるこの曲、寂しげに感じる歌詞ながら前を向いて進むメッセージ・ソングでサウンド的には如何にも`69年らしいというか、ロック・リズムを持たないプログレ系サウンド。今聴くとノスタルジーを感じる部分も有りますが、忘れえない歌唱です。



Title Original Singer or Group Cover Singer or Group Song Writer
Free Me Paul Jones (1967's Siingle and Album ) Mark London / Mike Leander

 ブルティッシュ・ビート・バンドで "マイティ・クィン"(ディランの曲)で日本でも知られたマンフレッド・マンのリード・ヴォーカリスト、ポール・ジョーンズが主演した映画『傷だらけのアイドル(Previlage)』の中で歌われた挿入歌。昔、この映画のサウンドトラックLPを持っていたのですが、手放してしまっていました。ところが2020年に突然、主題歌と挿入歌のヴォーカル曲全3曲をフィーチャーした米編集盤の復刻CDが日本で発売されました。`60年代の曲らしく3分未満の短い曲ですが、若干ソウルっぽい部分もありとても印象深く耳に残っています。

Sings Songs From The Film "Privilege" and Others / Paul Jones