TANYA TUCKER

 
 タニヤ・タッカー、本国では長きに渡り活躍している女性歌手ですが、日本国内ではどうも過去の人に成ってしまったように思えます。
彼女は1958年10月10日テキサス州スミノール生まれ。スミノールって地図で見るとニューメキシコ州寄りで周囲に大都市もなくかなりの田舎です。
 その後何度か居住地を変えている様です。(ウィルコックス(アリゾナ)、セント・ジョージ(ウタ)、ヘンダーソン(ネバダ)
 お姉さんのラコスタ(LaCosta Tucker)共々歌が上手でカントリー・シンガーを目指す姉妹として育ち、タニヤ11歳〜12歳頃に既にデモテープをレコード会社に送っていたとの事です。(ラコスタもタニヤより2年遅れでデビューしましたが中ヒット曲を数曲出したあと引退した模様です)
 彼女がアメリカで"Delta Dawn"のヒットを飛ばした13歳の頃の写真を見ると、カントリー・ガールという言葉がピッタリに思えるあどけない少女でした。
 
 わたしが彼女を知るきっかけになったのは、たまたまラジオで "What's Your Mama's Name"を聴いたのが始めです。そして彼女のレコードを見つけたのがLPコーナーというロック輸入盤中心のお店でした。それがタニヤ・タッカーのセカンドアルバムでその後聴き続けるシンガーと成っていきました。
 しばらくして、彼女は来日しました。16歳に成ってはいましたが、「ナッシュビルから来た天才少女」というキャッチ・コピーで。確かに天才少女と位置付けるにふさわしく13歳でデビューして既にビルボードカントリー・チャート1位を5曲もランクインさせていました。
 大々的に売り出すためにか、(ピーター・フォンダ出演の)マックスウェルコーヒーのTVCMイメージ・ソングとしてテレビで紹介されました。それが『Pride of Franklin County』『Hell,Mr.Sunshine』『A Rock'n Roll Girl from Alaska』の3曲です。
 『DELTA DAWN 邦題:青春の想い出』、タニヤのデビューアルバムです、全米でヒットしたデビュー・シングル"Delta Dawn:デルタの夜明け"がトップに入っています。
わたしはこの中の"The Happiest Girl in the Whole U.S.A.:アメリカの女の子"をドナ・ファーゴの歌で最初に聴いてレコードも買っていました。ポップ系カントリーソングの中で一番好きな曲です。最初はタニヤのファースト・シングルにと薦められた様ですがタニヤは"Delta Dawn"の方を選んだと云事です。13歳でありながらも大人用の歌詞の"Delta Dawn"の方が声質的タニヤに合っているように思えます。"The Happiest Girl in the Whole U.S.A."をドナがレコーディングしたのは32歳、それなのにタニヤより可愛く女の子らしく歌っています、曲に合っています。同じ1972年のカントリー・チャートで"Delta Dawn"が最高位6位、"The Happiest Girl in the Whole U.S.A."が最高位1位。しかし、その後のヒット曲の数の多さはタニヤが断然です。
ちなみに"Delta Dawn"を翌年ヘレン・レディが歌いBillboard/HOT100ちゃーとの方で1位に成りました。
 タニヤの声質はハスキー掛かり、若いのに力強さがあります。それで"He's All I Got"や"The Jamestown Ferry"のようなアフター・ビートで刻む曲があっています。

 『WHAT'S YOUR MAMA'S NAME』、一番最初に買ったアルバムで,買うきっかけになった"What's Your Mama's Name"がトップに入っています。この曲も14〜15歳の女の子が歌う歌詞には思えませんが、人を惹きつける歌唱力です。反対に可愛らしく歌うべき"The Teddy Bear Song"はそつなく歌っているといった感じです。オリジナルはバーバラ・フェアチャイルドですが一番似合った歌唱はバルビ・ベントンでしょう。(一部Barbi-dollと歌詞を変える部分があります) "Blood Red and Goin' Down"はシングル曲として2曲目のカントリー・チャート1位を獲得しています。
"Pass Me By"、"Teach Me the Words to Your Song"などは純カントリーですが、タニヤはカントリー独特の歌い方を子供の頃によく聴いていたというアーネスト・タブなどから自然と身に付けてきていたのでしょう。

 『WOULD YOU LAY WITH ME (IN A FIELD OF STONE) 』、アルバムタイトルに成っている曲もカントリー・チャートで1位を獲得しています。ただ好みの違いでしょうか個人的には並んで流れる"How Can I Tell Him"の方がしっとりとしていて聴き応えはあると思います。
"Let Me Be There"はいうまでもなくオリヴィア・ニュートン・ジョンをアメリカや日本で有名にした名曲です。オリヴィアの澄んだ声で聴くのに慣れている曲ですので若干違和感感じました。次の"Bed of Roses"の方が断然良いです、特にスタートから30秒前後の声が少し裏返るような発声がグッときます。自然だとは思いますが、ヨーデルっぽい部分が垣間見出来ます。
DELTA DAWN WHAT'S YOUR MAMA'S NAME WOULD YOU LAY WITH ME
DELTA DAWN (1972)
(JAP) CBS 25AP-267
LP 青春の想い出

A
1.Delta Dawn
2.New York City Song
3.Smell the Flowers
4.If You Touch Me (You've Got to Love Me)
5.He's All I Got
B
1.The Jamestown Ferry
2.Loving You Could Never Be Better
3.Soul Song
4.Love's the Answer
5.The Happiest Girl in the Whole U.S.A.
6.I'm So Lonesome I Could Cry
WHAT'S YOUR MAMA'S NAME (1973)
(USA) COLUMBIA KC-32272
LP

A
1.What's Your Mama's Name
2.Horseshoe Bend
3.The Chokin' Kind
4.California Cotton Fields
5.The Teddy Bear Song
B
1.Blood Red and Goin' Down
2.Song Man
3.The Missing Piece of Puzzle
4.Rainy Girl
5.Pass Me By (If You're Only Passing)
6.Teach Me the Words to Your Song
(1974)
(USA) COLUMBIA KC-32744
LP

A
1.Would You Lay with Me (In a Field of Stone)
2.How Can I Tell Him
3.Let Me Be There
4.Bed of Roses
5.The Man That Turned My Mama On
B
1.I Believe the South Is Gonna Rise Again
2.Old Dan Tucker's Daughter
3.No Man's Land
4.Why Me Lord
5.The Baptism of Jesse Taylor
6.What If We Were Running Out of Love

 1975年にColumbiaレコードからMCAに移籍しています。この移籍後の初アルバム『TANYA TUCKER 邦題:タニヤ・タッカー』のジャケット写真はおそらく(否絶対に)移籍前の時期の写真でしょう。`76年に発売されたアルバム写真、日本での同時期シングルの写真と比べて明らかにまだあどけなさが残った写真です。
トップ曲はカントリー・チャート1位になった"Lizzie and the Rainman"(邦題が「雨降りおじさん」って付けられています)、ただわたしが好きなのは同じく1位になった"San Antonio Stroll"の方、タニヤの全曲中内でも好きな部類の曲です。例の裏声がチョコチョコと出てきます、息継ぎをするときに自然と出ちゃうのでしょうか? "The King of Country Music"はポップ・カントリー、明るい曲調で似合った曲です。
"When Will I Be Loved"はエヴァリー・ブラザース1960年の超有名曲、多くのカヴァーが存在しています。タニヤのヴァージョンには作者のフィル・エヴァリーがハーモニー・ヴォーカルで参加。また同時期に録音していたリンダ・ロンシュタットはシングルカットしてBB誌HOT100で2位を記録、本家エヴァリー・ブラザースの8位を上回るヒットを記録しました。 "Son of a Preacher Man"はダスティ・スプリングフィールドのカヴァー、曲自体がソウルっぽい南部雰囲気を持っていますのでタニヤのハスキーな声に合っていると思います。

 移籍第二作『LOVIN' AND LEARNIN 邦題:春のささやき』初来日記念盤で、コーヒーのテレビコマーシャルに使われた"Pride of Franklin County"(フランクリン・カウンティの誇り)で始まります。彼女はデビュー時に物語風の"Delta Dawn"を選んだように今回も"Pride of Franklin County"をアルバムトップに選び、CMソングにも使ってもらったのでしょう。"Ain't That a Shame"はアーリー・R&R/R&Bシンガー、ファッツ・ドミノのヒット曲。彼女がR&R寄りの曲を歌った最初の曲でしょう。そして正反対でじっくりと聴かせるカントリー"You've Got Me to Hold On To"3位に上がるヒットとなりました。
 "Don't Believe My Heart Can Stand Another You"(邦題:恋のいたずら)はタニヤらしい歌い方が特徴的なカントリーソング、アメリカではヒットしています。同タイプの"Makin' Love Doesn't Always Make Love Grow"(邦題:実らぬ恋というけれど)も良い曲です。

 『HERE'S SOME LOVE 邦題:ハロー、ミスターサンシャイン』、原題と邦題がまるでチグハグなアルバムです。曲としての"Here's Some Love"の邦題は「恋の贈り物」。米カントリー・チャートで1位に成っています。日本でヒットしたのは"Hello, Mr. Sunshine"の方、TVで流れたこともあり、ある一定の年代以上の方なら、タニヤの名前は知らなくとも曲は聞き覚えがありそうです。(*日本でのみの発売曲)
 このアルバムの中で最も好きな曲は"Hello, Mr. Sunshine"のB面にも収録された"Short Cut"。カントリーなど全く聴かない年下のロック狂いの従弟に聴かせたら驚いていました。切れの良いエレキギターとドラムスの音が癖になります。
 カントリー系で良いのは"You Just Loved the Leavin' Out of Me"、"The Gospel Singer"。"I Use the Soap"はやたら可愛く感じます。
TANYA TUCKER LOVIN' AND LEARNIN' HERE'S SOME LOVE
TANYA TUCKER (1975)
(JAP) MCA MCA-6077
LP

A
1.Lizzie and the Rainman
2.Love of a Rolling Stone
3.San Antonio Stroll
4.I'm Not Lisa
5.The King of Country Music
B
1.When Will I Be Loved
2.The Serenade That We Played
3.Son of a Preacher Man
4.Someday Soon
5.Traveling Salesman
LOVIN' AND LEARNIN' (1976)
(JAP) MCA-6090 
LP

A
1.Pride of Franklin County
2.Depend on You
3.Ain't That a Shame
4.Leave Him Alone
5.You've Got Me to Hold on To
B
1.Makin' Love Doesn't Always Make Love Grow
2.After the Thrill Is Gone
3.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
4.Here We Are
5.My Cowboy's Getting Old
HERE'S SOME LOVE (1976)
(JAP) VIM-6112 
LP

A
1.Here's Some Love
2.Round and Round The Bottle
3.Comin' Home Alone
4.Gonna Love You Anyway
5.Holding On
B
1.Hello, Mr. Sunshine
2.You Just Loved the Leavin' Out of Me
3.The Gospel Singer
4.Take Me to Heaven
5.Short Cut
6.I Use the Soap
`76年「Maxwell Coffe TV-CM」の挿入曲として使用された3曲のシングル盤
このうち、"Hello,Mr.Sunshine"は本国ではアルバム、シングル両方ともで未発表。
"A Rock'n Roll Girl from Alaska"はシングルは日本のみの発売、アルバムへの収録は両国共に実現していません。(2011年時点)
ちなみに、前者の作者は [Veto Galati Jr. / Mick Stewart] で後者は[Peter Shuey / Mick Stewart]です。
シングル盤のプロフィール欄に彼女の趣味が [乗馬と車の運転] とあります。さすが大陸アメリカ、16歳で免許取得とは。
"アラスカロックの風が吹く"はロック調で良い曲なのですが、CM提携上の制限でもあるのかどうか"Hell,Mr. Sunshine"同様アメリカで発売は未だにありません。
Pride of Franklin County Hello,Mr.Sunshine A Rock'n Roll Girl from Alaska
Pride of Franklin County
 フランクリン・カウンティの誇り
After the Thrill Is Gone
 アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
MCA-VIM-1306
Hello,Mr.Sunshine
 ハロー・ミスター・サンシャイン
Short Cut
 ショート・カット
MCA-VIM-1312
A Rock'n Roll Girl from Alaska
 アラスカロックの風が吹く
Wings
 愛に舞う蝶
MCA-VIM-1325
 『RIDIN' RAINBOWS』、初期のタニヤのアルバムの中で(私的には)割と地味なアルバムです。中では "It's a Cowboy Lovin' Night"、"Dancing the Night Away"あたりはじっくりとしたカントリーソングでタニヤ節が聴けます。
"Wings"は「愛に舞う蝶」として"アラスカロックの風が吹く"のB面として国内ではシングルカットされました。"I'm Knee Deep in Loving You"はデイブ&シュガーというグループのヒット・ナンバーをカバー。確かにタニヤに向いているように思えます。

 MCAに移籍してしまったタニヤですが、ナッシュヴィルのCBSスタジオで録音しながら当時発表されなかった音源がありましたのでColumbiaレコードが未発表音源集として出しました、それが『YOU ARE SO BEAUTIFUL』
1977年発売ですが録音は`72年〜`74年の物です主に他人のカバーが多いのでお蔵入りにしようとしていたのかも知れません。
依って編集盤としての扱いでキャリアの中で「第〇作」との位置づけはされていません。ただ、わたしの大好きなアルバムです。14歳〜15歳頃の歌声を聴いて彼女のファンに成りましたので原点盤のひとつです。
"You Are Sp Beautiful"はビリー・プレストン、ヒットしたのはジョー・コッカー盤、日本でも「美しすぎて」の邦題で出ました。
 "The Best of My Love"はドン・ヘンリー、グレン・フライ、J.D.サウザーの初期イーグルスのメンバーが作った曲。直ぐにカバーしていたものです。
 "Can I Be Your Lady? "はデビッド・アラン・クーが書いた曲で、おそらく"Would You Lay with Me (In a Field of Stone)"を
録音した時と同時期録音だと思われます。アラン・クーの作品に"Would You Be My Lady"という同じ曲があります。異名同曲で
〈タニヤの為に作った曲を自分用に変えたのか、自分用の曲をタニヤの為に歌詞やタイトルを変えたのか?〉という面白い曲です。タニヤの歌声はこの曲に関しては幼さを感じ取れます。
 "Loving Arms"この曲を最初に聴いたのは(ミリー・ジャクソンを聴き続けていた時期に聴いた)ミリー・のヴァージョンです。
感銘を受けて作者を調べ更にトム・ジャンスのレコードも買い漁ったりと"Loving Arms"という曲が大好きに成りました。
この曲を歌った人の盤を探したりもしました。買っただけでも、ドビー・グレイ、バルブ・ベントン、オリヴィア・ニュートン・ジョン、エルヴィス・プレスリー、チャーリー・マクリーン、エタ・ジェイムス、サリナ・ジョーンズ、ロゼッタ・ストーンなど、カントリー系、ソウル系以外にもイアン・ミッチェルのロゼッタ・ストーン迄、多くのシンガーに歌われている名曲です。ホントに大々好きな楽曲です。
 タニヤ(15歳頃時)のはわたしの知っているヴァージョンの中で一倍若い世代の歌唱です。
"Almost Persuaded"はモロなオールド・カントリー・ソング、デビィッド・ヒューストン`66年の大ヒット。タニヤの少女時代によく歌っていた曲なのでしょう。

 『TNT』って爆発物、危険物のこと?ジャケットからも想像できそうで、タニヤがロックンロールの侵されて、カントリー・ガールからロックン・ローラーに成っちゃった?といった感じです。
 プレスリーの"Heartbreak Hotel"、バディ・ホリーの"Brown Eyed Handsome Man"に"Not Fade Away"とひと昔前以前(当時から)のロックンロールヒット曲のカバーがいくつも入っています。
 ただ、"Not Fade Away"とのカップリングで(米国で)発売されたカントリーソングの"Texas (When I Die)"。両面ヒットしましたがカントリーチャートで5位まで上がったのは"Texas (When I Die)"でした。(オリジナルのエド・ブルース盤より上でした。)
"Angel from Montgomery"はジョン・プレインのオリジナルですが、彼のよりもサウンドがレイドバック、スワンプ・ロック寄りでギターの音が抜群です。
".Lover Goodbye"はフィル・エヴァリー作、納得の`60年代ポップス風。ジャケ写真に似合った楽しい曲です。
 
RIDIN' RAINBOWS YOU ARE SO BEAUTIFUL TNT
RIDIN' RAINBOWS (1977)
(USA) MCA MCA-2253
LP

A
1.Dancing the Night Away
2.Love Me Like You Never Will Again
3.Wait 'Til Daddy Finds Out
4.Let's Keep It That Way
5.White Rocket
B
1.Ridin' Rainbows
2.It's a Cowboy Lovin' Night
3.It Was Always You
4.I'm Knee Deep in Loving You
5.Wings
YOU ARE SO BEAUTIFUL (1977)
(USA) COLUMBIA PC-34733
LP

A
1.You Are So Beautiful
2.The Best of My Love
3.There Is a Place
4.Can I Be Your Lady?
5.Loving Arms
B
1.You Know Just What I'd Do
2.Almost Persuaded
3.Spring
4.Guess I'll Have to Love Him More
5.I Still Sing the Old Songs
TNT (1978)
(USA) MCA MCA-3066 
LP

A
1.Lover Goodbye
2.I'm the Singer, You're the Song
3.Not Fade Away
4.Angel from Montgomery
5.Heartbreak Hotel
B
1.Brown Eyed Handsome Man
2.The River and the Wind
3.If You Feel It
4.It's Nice to Be with You
5.Texas (When I Die)

 『TEAR ME APART』前作同様、ジャケットでタニヤの変貌が読み取れる内容です。プロデューサーがMike Chapmanに変わりました。別項でSuzi Quatroの事も取り上げていますが最も好きな女性シンガーであり憧れのような存在、スージー・クアトロをスターに育て上げたプロデューサー・作曲家がマイク・チャップマンです。
 トップ曲"Blind Love"はデニス・リンドが書いた曲で、同じく彼がエルヴィス・プレスリーのために書いた"Burning Love"と同タイプのノリのよいロック・ナンバーです。"Lay Back in the Arms of Someone"はマイク・チャップマンが作曲してプロデュースしたスモーキーのヒット曲。好きな曲です。買ってはいませんが [心の扉] という邦題をつけられてシングル発売されていました。
タニヤもクリス・ノーマンと同じくハスキー・ヴォイスなのでスモーキー・ヴァージョンと重なり良い感じです。
"San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)"はスコット・マッケンジー`67年の大ヒット。
《 ベトナム戦争への反戦、フラワームーヴメント、ヒッピー、指で作るV字がピースサイン… 》いろいろな若者文化が変わりつつあった時代に「花のサンフランシスコ」が付けられて世界中でヒットした曲です。タニヤのヴァージョンには「I Left My Heart in San Francisco 邦題:思い出のサンフランシスコ」の歌詞を1行入れて歌っています。タイトルも連名に。
そしてタイトル曲の"Tear Me Apart"、言うまでもなくマイク・チャップマン作曲、スージー・クアトロの大ヒット曲「恋はドッキリ」です。まぁ、スージーのヒット曲を歌ってくれたことは貴重です。

 続いての『DREAMLOVERS』 ここでも、わたしの大好きな楽曲 "Dream Lover"をタニヤが歌いました。
この曲、所謂オールディーズポップスなのですが、その中でも特に大好きな曲です。BB誌HOT100で1959年にボビー・ダーリンが歌い2位に成りました。その時1位だったのはカントリー歌手ジョニー・ホートンの"The Battle of New Orleans (ニューオリンズの戦い)" 、ビートルズ登場以前はPOPチャートでカントリーソングが1位に成ることは時々あったようです。
 この曲、好きすぎてインスト物を長らく携帯電話の着信音にしていました。
 アルバム自体はMCA移籍後の『LOVIN' AND LEARNIN'』〜『RIDIN' RAINBOWS』を担当したJerry Crutchfieldという人のプロデュースに戻りました。再びカントリー路線に変わったようです。
 ロック寄りに成るのも悪くはないですが、カントリーソングで好きになったシンガーですのでやっぱりカントリーを歌い続けて欲しいと思います。
 まずは "Can I See You Tonight"カントリー色は出ています、好きな曲です。この曲はアルバム『PRISONER OF THE SKY』を出したデビュー期のシンガー・ソング・ライターRafe Vanhoy (レイフ・ヴァンホイ) が作っています。タニヤに似合った曲ですね。
 A面、B面共に1曲ずつグレン・キャンベルがデュエットしていますが(Dream Loverもそうです)、そのグレンの大ヒット曲「 By the Time I Get to Phoenix (恋はフェニックス)」を書いたジミー・ウェッブが書き下ろした "Tennessee Woman"はオールド・カントリーの雰囲気を充分に出して、タニヤ自身の心に刺さりそうな詞までつけています。わたしも大好きな曲です。

『SHOULD I DO IT』, トップのタイトルソングは米国でシングルカットされ、中ヒット程度でした。全体的にかなり地味なアルバムです。当時カセットテープに「タニヤ・タッカーベスト」なる選曲テープを作っていましたが、このアルバムから選ぶ曲は無かったです。
"You Don't Have to Say You Love Me"はイタリアのカンツォーネ歌手ピノ・ドナッジョが`65年のサンレモ音楽祭で歌い、翌年ダスティ・スプリングフィールドが歌って大ヒットした「邦題:この胸のときめきを」その後エルヴィス・プレスリーがリバイバルヒットさせていますが、23歳前後に成っていたタニヤの歌はどうもまだ、幼稚な表現に感じてしまいます。名唱とは言いにくいです。"I Oughta' Let Go"の若々しい歌唱の方が似合っていると思います(聴き直しているとなかなかの曲でした)。

TEAR ME APART DREAMLOVERS SHOULD I DO IT
TEAR ME APART (1979)
(USA) MCA MCA-5106
LP

A
1.Blind Love
2.Lay Back in the Arms of Someone
3.Somebody Must Have Loved You Right Last Night
4.San Francisco (Be Sure to Wear Some Flowers in Your Hair)/I Left My Heart in San Francisco
5.Tear Me Apart
B
1.Crossfire of Desire
2.Better Late than Never
3.I've Never Said No Before
4.Shady Streets
5.By Day by Day
DREAMLOVERS (1980)
(USA) MCA MCA-5140
LP

A
1.Can I See You Tonight
2.Love Knows We Tried
3.I've Got Somebody
4.Let Me Count the Ways
5.Dream Lover
  (duet with Glen Campbell)
B
1.Somebody (Trying to Tell You Something)
2.All the Way
3.Tennessee Woman
4.Don't You Want to Be a Lover Tonight
5.My Song
  (duet with Glen Campbell)
SHOULD I DO IT (1981)
(USA) MCA MCA-5228
LP

A
1.Should I Do It
2.Stormy Weather
3.Halfway to Heaven
4.Heartache #3
5.You Don't Have to Say You Love Me
B
1.Rodeo Girls
2.I Oughta' Let Go
3.Lucky Enough for Two
4.We're Playing Games Again
5.Shoulder to Shoulder (with Glen Campbell)
 『LIVE』、タニヤ・タッカー初めてのライブ・アルバム、録音は1981年の秋、ネバダ州リノ市のある[ John Ascuaga's Nugget Hotel Casino Resort ] タニヤ・タッカー24歳頃です。
 いろいろなジャンルの歌曲を歌えるタニヤはライブでも実力を発揮できる歌手でしょう。既存のアルバム未収録 "Somebody Buy This Cowgirl a Beer"がここでは聴き物でしょう。

 『CHANGES』、MCAからAristaレーベルに発売元が変わっています。
"Shame on the Moon"は聴き応えあります。エミルー・ハリスのバックから有名に成ったロドニー・クロウエルの曲です。彼自身もエミルー・ハリス同様、カントリー界では既に大物扱いに成っています。"Feel Right"はまるでプレスリー調、"A Thing Called Love"はカントリー調でこちらの方がタニヤには合っていると思えます。

 前作から少し年数が空いて発表されてアルバム『GIRLS LIKE ME』、今度はCapitolへの移籍。Aristaで一枚のみになった様です。ソングライティング・チームにポール・ディヴィスが加わり、楽曲事態に特色が出ています。".I'll Come Back as Another Woman"、"Just Another Love"などがそうで、他にも"One Love at a Time"など耳に残りやすい曲が増えています。後半はじっくりと歌うカントリー・ソングです。

LIVE CHANGES GIRLS LIKE ME
LIVE (1982)
(USA) MCA MCA-5299
LP

A
1.Opening-Halfway to Heaven
2.Medley:
  What's Your Mama's Name
  Blood Red and Going Down
  Would You Lay with Me
3.The Jamestown Ferry
4.Somebody Buy This Cowgirl a Beer
B
1.Can I See You Tonight
2.Pecos Promenade
3.The Night They Drove Old Dixie Down
4.Delta Dawn
5.Texas (when I die)

John Ascuaga's Nugget Hotel Casino Resort (Reno)
CHANGES (1982)
(USA) ARISTA AL-9596
LP

A
1.Cry
2.Shame on the Moon
3.Until You're Mine
4.Baby I'm Yours
5.I Don't Want You to Go
B
1.Heartache and a Half
2.Changes
3.Feel Right
4.A Thing Called Love
5.Too Long
GIRLS LIKE ME (1986)
(USA) EMI CAPITOL ST-12474
LP

A
1.One Love at a Time
2.I'll Come Back as Another Woman
3.Fool, Fool Heart
4.Just Another Love
5.Girls Like Me
B
1.Somebody to Care
2.It's Only Over for You
3.Daddy Long Legs
4.You Could Change My Mind
5.Still Hold On
 『LOVE ME LIKE YOU USED TO』、前作と同じ路線です。トップ曲"If It Don't Come Easy"はポップ・カントリーでカントリー・チャートで1位を記録した佳曲です。一転しっとりとしたカントリー、"Love Me Like You Used To"もシングルカットされてカントリー・チャートで2位まで上がりました。
3曲目"I Won't Take Less Than Your Love"はポール・ディヴィスとのデュエットでシングルカットこちらも1位を獲得、ビッグ・ヒット3曲が続きます。
"Alien"、"Heartbreaker"は黒っぽい雰囲気を持っています。

 『STRONG ENOUGH TO BEND』、トップの"You're Not Alone"はスロー・ロックでドラムスのリズムが土台。タイトルナンバー"Strong Enough to Bend"はシングルカットされてカントリーチャートで1位のヒットです。ただ、曲的には次の"As Long as I'm Dreamin'"、"Lonesome Town"等の方がわたし的には好みです。
 "Highway Robbery"はロカビリー調のカントリーソング、シングルカットされてカントリーチャート2位まで上がっています。"Lonely at the Right Time"はノスタルジックな雰囲気を持った佳曲。タニヤの声に似合っています。ラストの2曲も結構良くてこのアルバムはお気に入りで。乗馬が得意と若い頃に記したらしく馬と一緒に移るカバーも良いですね。

 『GREATEST HITS』、は彼女初めてのCapitolベスト物アルバム。目玉として、 Capitolからの既発アルバム未収録曲、"My Arms Stay Open All Night"( "Love Me Like You Used To"のB面)が収録されているのも嬉しいところです。

LOVE ME LIKE YOU USED TO STRONG ENOUGH TO BEND GREATEST HITS
LOVE ME LIKE YOU USED TO (1987)
(USA) EMI CAPITOL CLT-40870 
LP

A
1.If It Don't Come Easy
2.Love Me Like You Used To
3.I Won't Take Less Than Your Love
4.I Wonder What He's Doing Tonight
5.I'll Tennessee You in My Dreams
B
1.Alien
2.Temporarily Blue
3.If I Didn't Love You
4.Heartbreaker
5.Hope You Find What You're Loving For

*A-3
  featuring Paul Davis and Paul Overstreet
STRONG ENOUGH TO BEND (1988)
(USA) CAPITOL CDP-7-48865-2
CD

1.You're Not Alone
2.Strong Enough to Bend
3.As Long as I'm Dreamin'
4.Lonesome Town
5.Daddy and Home
6.Highway Robbery
7.Lonely at the Right Time
8.Playing for Keeps
9.Call on Me
10.Back on My Feet
GREATEST HITS (1989)
(USA) CAPITOL CDP-7-91814-2
CD

1.Daddy and Home
2.Strong Enough to Bend
3.Love Me Like You Used To
4.Just Another Love
5.I'll Come Back as Another Woman
6.My Arms Stay Open All Night
7.If It Don't Come Easy
8.Won't Take Less than Your Love
  (with Paul Overstreet and Paul Davis)
9.One Love at a Time
10.It's Only Over for You




 近年のプロデュースはJerry Crutchfieldが受け持つことが多いですがMCA時代からタニヤのアルバムの多くに携わっています。『Here's Some Love』、『Ridin' Rainbows』、『Dreamlovers』、『Girls Like Me』、『Love Me Like You Used To』、『 Strong Enough to Bend』 、そして今回で7作目。
今までにも時々デュエット・シングルが出ていましたが今回も"Don't Go Out"がT.グラハム・ブラウンと組んでチャートの6位まで上りました。わたしはこのグラハム・ブラウンさんのことはここで初めて知りました。
 アルバムタイトルは期待をもたせる『TENNESSEE WOMAN』、すべての曲が水準以上で好きなアルバムのひとつです。4曲がシングルカットされた様ですがトップの"Take Another Run"はロック調でヒットしそうなのにシングルにはなりませんでした。"Shotgun"も同様でヒット性はかなりあります。じっくりと聴くのは"There's a Tennessee Woman / Ben's Song"、他も良い曲ばかりです。

 『GREATEST HITS ENCORE』はセルフ・カバー集、MCA、Columbia時代の曲を再演しています、プロデュースはJerry Crutchfield。Capitolから出ましたが、同じEMI系のLibertyレーベルからでも発売されました。このカバージャケットの写真は特別美人さんに撮られています、32歳位でしょうか?
声は少女時代に比べて少しは大人びてはいますが、歌い方はまるっきり同じです。"Don't Believe My Heart Can Stand Another You"など、時々入る裏声が相変わらずタニヤらしいです。"Here's Some Love"はエレキ・ギターのアレンジが以前とかなり違う雰囲気を出しています。

 『WHAT DO I DO WITH ME』、数作続く路線を引き継いでいます。どの曲もそれなりに特徴があり良い曲です。スタッフに恵まれているのが分かります。
一曲だけ異色な雰囲気を持った曲が "Everything That You Wan"テネシーで録音された感じがしません。ニューヨークのスタジオでニューヨークのミュージシャンを使ったような雰囲気です。カントリーらしさが漂うのは"Bidding America Goodbye (The Auction)"

TENNESSEE WOMAN GREATEST HITS ENCORE WHAT DO I DO WITH ME
TENNESSEE WOMAN (1990)
(USA) Capitol CDP7 91821-2
CD

1.Take Another Run
2.Shotgun
3.As Long as There's a Heartbeat
4.Don't Go Out
   (duet with T. Graham Brown)
5.There's a Tennessee Woman / Ben's Song
6.Goodbye Baby
7.It Won't Be Me
8.Your Old Magic
9.Walking Shoes
10.Oh What It Did to Me
GREATEST HITS ENCORE (1990)
(USA) Liberty CDP-7-94254-2
CD

1.San Antonio Stroll
2.Delta Dawn
3.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
4.The Jamestown Ferry
5.Here's Some Love
6.Would You Lay with Me (In a Field of Stone)
7.Blood Red and Goin' Down
8.Pecos Promenade
9.What's Your Mama's Name
10.Texas (When I Die)
WHAT DO I DO WITH ME (1991)
(USA) Capitol CDP7 95562-2
CD

1.If Your Heart Ain't Busy Tonight
2.Some Kind of Trouble
3.(Without You) What Do I Do with Me
4.Down to My Last Teardrop
5.Everything That You Want
6.Trail of Tears
7.Bidding America Goodbye (The Auction)
8.Time and Distance
9.He Was Just Leaving
10.Right About Now
 ようやくColumbia時代の音源を収録したコンピレーション物のCDが出ました。『THE BEST OF TANYA TUCKER』『BEST OF MY LOVE 』、前者はTee Veeというレーベルからの物、Columbiaの正式な音源です。"Greener Than The Grass (We Laid On)"はシングルのみの発売だったためにアルバム初収録です。後者は1991年にColumbiaからSony Musicに社名が変わって初めて出した盤ですが収録曲数があまりにも少なく不満な盤になって終いました。

通常のスタジオアルバムは『CAN'T RUN FROM YOURSELF』。トップは"It's a Little Too Late"でエルヴィス・プレスリー初期の雰囲気ムンムンです。続くタイトルナンバー "Can't Run from Yourself"はマーシャル・チャップマンの曲、マーシャルはエレキ・ギターを弾きながら歌う女性シンガーの草分けといわれているそうです。ギターの特質を活かした魅力的な曲です。アルバム全体としては『LOVE ME LIKE YOU USED TO』から4作続いた完璧な好み盤より少し落ちる感じです。

THE BEST OF TANYA TUCKER BEST OF MY LOVE CAN'T RUN FROM YOURSELF
THE BEST OF TANYA TUCKER (1992)
(USA) TEE VEE TVCD 6008
CD

1.The Man That Turned My Mama On
2.You Are So Beautiful
3.Would You Lay with Me (In a Field of Stone)
4.Spring
5.Love's the Answer
6.Blood Red and Goin' Down
7.Bed of Roses
8.What's Your Mama's Name
9.Delta Dawn
10.Almost Persuaded
11.How Can I Tell Him
12.The Happiest Girl in the Whole U.S.A.
13.Teddy Bear Song
14.Guess I'll Have to Love Him More
15.California Cottonfields
16.The Jamestown Ferry
17.Greener Than the Grass (We Laid On)
18.I Believe the South Is Gonna Rise Again
19.Let Me Be There
20.Smell the Flowers
BEST OF MY LOVE (1992)
(USA) Sony Music A-21126
CD

1.Delta Dawn
2.The Best of My Love
3.Teach Me the Words to Your Song
4.What's Your Mama's Name
5.He's All I Got
6.Song Man
7.How Can I Tell Him
8.Would You Lay With Me (in a Field of Stone)
9.Love's the Answer
10.Blood Red Goin' Down
CAN'T RUN FROM YOURSELF (1992)
(USA) Liberty CDP-798987-2-5
CD

1.It's a Little Too Late
2.Can't Run from Yourself
3.Two Sparrows in a Hurricane
4.Don't Let My Heart Be the Last to Know
5.Tell Me About It
  (duet with Delbert McClinton)
6.I've Learned to Live
7.What Do They Know
8.Rainbow Rider
9.Half the Moon
10.Danger Ahead
 `93年のアルバム『SOON』まずカバージャケットの写真を見て驚きです。[ カントリー・ガール ]のイメージが全くありません。上品なお嬢様風に変わっています。裏面写真などはもっともっとお嬢様風です!
 トップの"You Just Watch Me"が流れるとやはりタニヤの声はいつも通り、ハスキーというか枯れ気味なので、お嬢様風には聞こえません。タイトル曲"Soon"がしっとりと歌い上げるタイプでシングルカットされてカントリー・チャートで2位まで上がりましたがカントリー色はそんなに強くありません。普通のポピュラーソングタイプです。"A Blue Guitar" は"Blind Love"を書いたデニス・リンドの曲で泥臭さを持った渋いロックナンバー。

 『GREATEST HITS BEST SERIES』、まぁ「10 Best Series」というシリーズなので10曲は仕方ないですが、持っている音源ばかりでした。Capitol音源なので昔の曲は`90年のセルフカバーヴァージョンです。

 『FIRE TO FIRE』、トップの"Come In Out of the World"は気に入りました。シングルカットはされていませんがわたしは大好きな曲です。カバー写真は前作に引き続きおしとやかムードですが、声の方はかなり年を重ねた声質に変わって来たように感じます。デビューして既に20年が経っています。"I Bet She Knows" はまさに大人の雰囲気がかなり出ています。"Find Out What's Happenin'" はプロデューサーのJerry Crutchfield作、シングルカットされて少しヒットしたようです。タイトル曲 "Fire to Fire"は大御所ウィリー・ネルソンとのデュエットです。曲自体はまぁ特別良いということもなく普通です。
"I'll Take Today"、"The Love You Gave to Me" の2曲はしっとりとした写真風な曲でラスト"Love Will"はスロー・ロック調。

SOON GREATEST HITS BEST SERIES FIRE TO FIRE
SOON (1993)
(USA) Liberty CDP-0777-7-89048-2-3
CD

1.You Just Watch Me
2.Come on Honey
3.Soon
4.I Love You Anyway
5.Let the Good Times Roll
6.We Don't Have to Do This
7.Hangin' In
8.Sneaky Moon
9.Silence Is King
10.A Blue Guitar
GREATEST HITS BEST SERIES (1993)
(UK)  CEMA  S21-56836
CD

1.Strong Enough to Bend Rate
2.Love Me Like You Used to Rate
3.Just Another Love Rate
4.One Love at a Time Rate
5.Texas Rate
6.I Won't Take Less Than Your Love Rate
7.San Antonio Stroll Rate
8.Would You Lay with Me Rate
9.What's Your Mama's Name, Child Rate
10.Blood Red and Going Down
FIRE TO FIRE (1995)
(USA) Liberty CDP-7243-8-28943-2-2
CD

1.Come In Out of the World
2.I'll Take the Memories
3.I Bet She Knows
4.Find Out What's Happenin'
5.Fire to Fire ( duet with Willie Nelson )
6.Between the Two of Them
7.Nobody Dies from a Broken Heart
8.I'll Take Today
9.The Love You Gave to Me
10.Love Will
 『LOVE SONGS』は新作だと思って購入、ただ同種曲を集めたコンピレーション物でした。カバー写真がどう見ても前作、全々作を引き継いでいます。その中で一曲"I'm in Love and He's in Dallas"のみ初めて聴く曲です。1985年にレコーディングしていたらしいのですが、マリー・オズモンドのヴァージョンがシングルカットされてタニヤのはお蔵入りに成っていたようです。作者は[ Richard Leigh, Kent Robbins ]と成っています。

 『COMPLICATED』は正真正銘の新作、プロデューサーが長年組んでいたJerry CrutchfieldからGregg Brownという人に変わっています。ここからは"Little Things" がシングルカットされてヒットしています。かなり大人びた雰囲気ですがとても良い曲だと思います、好きです。一曲目に収録された"Ridin' Out the Heartache" もシングルカットされていますがヒットはしなかった模様。"I Don't Believe That's How You Feel"の方がカントリーソングらしさがたっぷりでよかったのでは?

 『20TH CENTURY MASTERS: THE MILLENNIUM COLLECTION: THE BEST OF TANYA TUCKER』この[20TH CENTURY MASTERS]シリーズは多くのMCA系列のベスト物を発売しています。タニヤのMCAベストはCDでは初めて(LP時代には一度出ていましたが持っていません)。
二つのカバー写真を並べてみると [30代後半vs20代] かなりの変化が見られます。MCA時代の代表曲ばかりですがやはり本国選曲です。日本でのMCA選曲集が是非出て欲しいものです。(CM提携曲は難しいのでしょうか?)
LOVE SONGS COMPLICATED 20TH CENTURY MASTERS: THE MILLENNIUM COLLECTION: THE BEST OF TANYA TUCKER
LOVE SONGS (1996)
(USA) Capitol 7243-8-52809-2-4
CD

1.Two Sparrows in a Hurricane
2.Hangin' In
3.I'll Take Today
4.I'm in Love and He's in Dallas
5.As Long As There's a Heartbeat
6.Love Me LIke You Used To
7.Strong Enough to Bend
8.Your Love Amazes Me
9.Right about Now
10.Would You Lay with Me (In A Field Of Stone)
COMPLICATED (1997)
(USA) Capitol 7243-8-36885-2-4
CD

1.Ridin' Out the Heartache
2.Little Things
3.It Hurts Like Love
4.I Don't Believe That's How You Feel
5.By the Way
6.Love Thing
7.Wishin' It All Away
8.Complicated
9.All I Have to Offer You Is Love
10.What Your Love Does for Me
11.You Don't Do It
20TH CENTURY MASTERS: THE MILLENNIUM COLLECTION: THE BEST OF TANYA TUCKER (2000)

(USA) MCA 088-170-159-2
CD

1.Lizzie and the Rainman
2.San Antonio Stroll
3.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
4.You've Got Me to Hold on To
5.Here's Some Love
6.Ridin' Rainbows
7.It's a Cowboy Lovin' Night
8.Dancing the Night Away
9.Texas (When I Die)
10.Pecos Promenade
11.Can I See You Tonight

 21世紀に入りましてが、`90年代以降レコード会社のレーベル売却・買収・合併などが相次ぎ多くの盤が廃盤に成っていく一方、新たに移動した会社からオリジナル形態で再発される事もありますが、ベスト物などのコンピレーション、コレクション物で代用されることも結構多いです。ただ、「オリジナル形態発売で売れる」という確信のあるアーティスト、ミュージシャンは数が少ないのでしょう。
 MCAがUniversal Musicグループ傘下に成ったことから、またまた`70年代後半〜`80年代前半のベスト物が出ました。『TANYA TUCKER THE ESSENTIAL』、米盤[20TH CENTURY MASTERS]シリーズとダブリが結構あります。やはり日本選曲盤が欲しいです。

 『TANYA』、21世紀になって初めてのスタジオ新作です。TukertimeというレーベルはCapitol系の子会社の様です。トップの".Old Weakness (Coming On Strong)"は従来の`80年代風な曲ですが2曲目"Oh What a Love"はこの時期の年齢に合った曲でしょうか。若い時期には歌わなかった曲でしょう。
同じように聴き入る様に聴ける"Borrowed Wings"、"1010 Whippoorwill Lane"も良い感じです。軽いポップさを含んだゆったりとしたカントリー・ソングは"A Memory Like I'm Gonna Be"。

 『LIVE AT BILLY BOB'S TEXAS』、[BILLY BOB'S]というテキサスのナイトクラブでのライヴ盤、彼女の正式発売ライヴ盤はこれが2枚目ということに成ります。以前が1982年ですから20年以上前です。同じ曲も数曲ありますが、まずはバックのバンド演奏が全く違います。遥かにロック寄りのサウンドになっています。それに以前のは「シンガーのコンサート」といった趣でしたが今回のは「タニヤ・タッカー・バンド」としての演奏に感じます。
"What's Your Mama's Name Child"が始まるときに歓声が上がるのはわたしの出会いがよみがえり嬉しかったです。

TANYA TUCKER THE ESSENTIAL TANYA LIVE AT BILLY BOB'S TEXAS
TANYA TUCKER THE ESSENTIAL (2001)
(EU) Spectrum/Universal  112 577-2
CD

1.San Antonio Stroll
2.Texas (When I Die)
3.Dream Lover (with Glen Campbell)
4.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
5.I'm Not Lisa
6.Rodeo Girls
7.Travelling Salesman
8.You've Got Me to Hold on to
9.Here's Some Love
10.Makin' Love Don't Always Make Love Grow
11.It's a Cowboy Lovin' Night
12.I'm the Singer You're the Song
13.Ridin' Rainbows
14.Can I See You Tonight
15.Dancing the Night Away
16.The King of Country Music
17.Lizzie & the Rainman
18.Pecos Promenade
TANYA (2002)
(USA) Tukertime 7243-5-38827-2-3
CD

1.Old Weakness (Coming On Strong)
2.Oh What a Love
3.Over My Shoulder
4.A Memory Like I'm Gonna Be
5.We Had It All
6.I Can Live Without You (But Not Very Long)
7.I Still Hear Your Voice
8.Borrowed Wings
9.1010 Whippoorwill Lane
10.Should'a Thought About That
11.I Can Do That
12.Waitin' for the Sun
LIVE AT BILLY BOB'S TEXAS (2005)
(USA) Smith Music 5039-2
CD

1.Some Kind of Trouble
2.I'll Come Back as Another Woman
3.It Won't Be Me
4.Strong Enough to Bend
5.San Antonio Stroll
6.Hangin' In
7.Lizzie and the Rainman
8.The Jamestown Ferry
9.What's Your Mama's Name Child
10.Blood Red and Goin' Down
11.Would You Lay with Me (In a Field of Stone)
12.Walking Shoes
13.Down to My Last Teardrop
14.Two Sparrows in a Hurricane
15.It's a Little Too Late
16.Delta Dawn
 『LIVE! YOU ARE SO BEAUTIFUL』と題されたアルバム(CD+DVD)はミキシングスタジオ名は記載ありますが、録音日時や録音場所が未記載でどうもハーフ・オフィシャルな盤に成るのでしょう。DVD映像からの姿や演奏曲から見るとどうみても30代中ごろ、`80年代最後半〜`90年代前半の頃の物だと思われます。いつか判明するでしょう。

 『THE DEFINITIVE COLLECTION』、ColumbiaもCapitolもUniversal傘下に入った様でまたまたベスト物が再編されました。ますます日本のみのシングルのCD化は厳しくなりそうです。1982年の『CHANGES』のみAristaでSONYグループ、あのアルバム音源曲の発売も厳しそう。

 『MY TURN』、タニヤ・タッカー既に50歳ですね。お嬢さまカバーから再びチェックのシャツにカウボーイハット。昔にターン。
カントリーレジェンドのヒット曲カバー集です。バック・オーエンス、レイ・プライス、ドン・ギブソン、マール・ハガード、ジョージ・ジョーンズ、エディーアー・アーノルド、チャーリー・プライド。若い頃に買ったカントリー大全集成る盤に殆ど入っていた曲ばかりです。"You Don't Know Me"は可愛く聞こえます。
 スチール・ギターにフィドルなどカントリーに欠かせない楽器も登場して楽しいアルバムです。タニヤの原点でしょう。大好きなアルバムです。
カバー写真の落ち着いた大人の雰囲気も素敵です。

LIVE! YOU ARE SO BEAUTIFUL THE DEFINITIVE COLLECTION MY TURN
LIVE! YOU ARE SO BEAUTIFUL (2006)
(USA) Intersound 6532 (half-official?)
CD+DVD

Disc-1(CD)
1.Delta Dawn
2.What's Your Mama's Name
3.San Antonio Stroll
4.Pecos Promenade
5.Texas (When I Die)
6.Baby I'm Yours
7.You Are So Beautiful
8.The Night They Drove Old Dixie Down

Disc-2(DVD)
THE DEFINITIVE COLLECTION (2006)
(USA) HIP-O 80006968-02
CD

1.Delta Dawn
2.What's Your Mama's Name
3.Would You Lay with Me (in A Field of Stone)
4.Lizzie and the Rain Man
5.San Antonio Stroll
6.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
7.You've Got Me to Hold on To
8.Here's Some Love
9.Ridin' Rainbows
10.It's a Cowboy Lovin' Night
11.Dancing the Night Away
12.Texas (When I Die)
13.Pecos Promenade
14.Can I See You Tonight
15.Feel Right
16.Just Another Love
17.I'll Come Back as Another Woman
18.I Won't Take Less Than Your Love
19.If It Don't Come Easy
20.Strong Enough to Bend


MY TURN (2009)
(USA)  Sagaro Road 24553-D
CD

1.Wine Me Up
2.Lovesick Blues
3.Love's Gonna Live Here
          (with Jim Lauderdale)
4.Crazy Arms
5.After the Fire Is Gone
6.Is Anybody Goin' to San Antone
7.I Love You a Thousand Ways
8.Big, Big Love
9.Walk Through This World with Me
10.Oh Lonesome Me
11.You Don't Know Me
12.Ramblin' Fever

 驚きのアルバム発表です。『WHILE I'M LIVIN'』前作から10年も経っています。「フランクリン・カウンティの誇り」のシングル盤のプロフィールで乗馬が趣味と書いてありましたが、見事に馬に乗ったカバー写真です、もう60歳に成っているのですよね。『My Turn』がオールド・カントリーのカバー集だったので正確な前作はと辿ると17年前の『TANYA』になります。
 声質は変わりなくタニヤ・タッカーの声のままで直ぐに分かるのですが、やはり熟年大人の声だと納得できる部分があります。これはサン・レコード時代の艶のある声だったエルヴィスが変化していった過程、美空ひばりさんの娘さんの時代からの成長の過程を聴き続けたときと似ています。
 若い時代の弾けるような若さが溢れる歌よりしっとりと歌う曲が似合う年代に成ったのだと感じます。"The Wheels of Laredo"、"The House That Built Me"などにそれを感じます。後者の曲はミランダ・ランバートという歌手がヒットさせた曲とのこと(未聴です)ミディアムテンポで良いのは"Hard Luck"です。
 今作はFantasyというウエスト・コーストに本拠を置く会社で録音スタジオもロサンジェルスです。テネシーから離れたのでしょうね。

 『LIVE FROM THE TROUBADOUR』は2019年10月16日ロサンジェルス内の The Troubadour でのライブ録音盤。デビュー時の曲から最新曲までを歌っています。"I'm on Fire / Ring of Fire"のみ他人のヒット曲です。ブルース・スプリングスティーンからジョニー・キャッシュへと短いメドレー形式で繋ぎます。
全体的に楽しいライブ盤です。

 またライブ盤が出ました『ONE NIGHT IN TENNESSEE』、テネシーでの録音だと思いましたら2006年11月の録音との事。(一部2007年録音)
40代の頃なのでさすがに声はまだまだ若いです。
ライブ盤で`90年代前半に発表した曲を聴くこと少なかったのでそこは嬉しい部分です。また、"Here's Some Love"のライブ盤収録も初めてです。
"Don't Go Out with Him"は以前 "Don't Go Out"のタイトルでアルバム『TENNESSEE WOMAN 』に収録されていた曲、同じT.グラハム・ブラウンがデュエットで参加しています。おそらくこれからも既存のライブ音源が出てくるかも知れませんね。

 スタジオ録音盤としては4年振りに成ります『SWEET WESTERN SOUND』ジーンズ姿が嬉しいです。`70年代ならば日本でも話題の多かったタニヤ・タッカーですが、2023年ともなるとカントリーなど極々の少数派でないと人気のないジャンル、(フランスやイタリアのポップスや映画も同様です) 時々海外の音楽サイトでも見直さないと新譜を見逃してしまします。
カントリー専用ヒット・チャートがある米国ではタニヤの人気は衰えてはいません。いま尚種々の賞の受賞をしています。そしてこのアルバムは『WHILE I'M LIVIN'』に続き、Brandi Carlile & Shooter Jennings の二人がプロデュース担当に成っています。
 冒頭一曲目の "Tanya" はタニヤの歌でなく 彼女のヒーローのひとりだった Billy Joe Shaver (2020年10月に死去) がタニヤに送ったヴォイス・メールだとか。(余談ながら、ビリー・ジョー・シェイヴァーはわたしも好きで5作ほどアルバム持っています)
 2曲目は "Kindness" Phil & Tim Hanserothという双子のソング・ライターで巳主事シャン、Brandi Carlile のバンドで演奏しているとのことです。次の "Breakfast In Birmingham" はその Brandi Carlile の作品でコーラスにも参加しています。(このブランディ、英語綴りのままの場合、同じシンガーなので 元Go-Gosの Belinda Carlisle と勘違いしていました)この2曲は純カントリーで気に入っています。
 "Waltz Across A Moment" はもう一人のプロデューサー Shooter Jennings の作品。こちらは男性作らしくキーが低いのかタニヤの声もかなり低めの発声に成っています。
 "Ready As I'll Never Be" は前スタジオ作『WHILE I'M LIVIN'』でタニヤがレコーディングスタジオに戻ったことを記念して Kathlyn Horan が製作したドキュメンタリー・ムービー使用曲。5曲目〜7曲目はタニヤもソング・ライティングに参加しています。
"The List" はこれまた本来の純カントリーで、Tanya Tucker のファンで良かったと思えるナンバーです。
"Letter To Linda" の作者相棒は Shooter Jennings なのでこの曲もタニヤの音域はキーが低く男性ヴォイスに近く感じます。
ラストの "When The Rodeo's Over" も気にった曲です。カントリー畑のSSWのふたり Billy Don Burns と Craig Dillingham の共作に成っています。若干`70年代風な作風に感じるところなどは個人的には「粋」に思えました。
曲の終わりに再びビリー・ジョー・シェイヴァーのヴォイスが少しだけ流れます。

WHILE I'M LIVIN' LIVE FROM THE TROUBADOUR One Night In Tennessee
WHILE I'M LIVIN' (2019)
(USA)  Fantasy 0888072 105065

1.Mustang Ridge
2.The Wheels of Laredo
3.I Don't Owe You Anything
4.The Day My Heart Goes Still
5.High Ridin' Heroes
6.The House That Built Me
7.Hard Luck
8.Rich
9.Seminole Wind Calling
10.Bring My Flowers Now
LIVE FROM THE TROUBADOUR  (2020)
(USA)  Fantasy 0888072 203983

1.Would You Lay with Me (In a Field of Stone)
2.Jamestown Ferry
3.What's Your Mama's Name, Child
4.Blood Red and Goin' Down
5.Strong Enough to Bend
6.I'm on Fire / Ring of Fire (Medley)
7.Mustang Ridge
8.The Wheels of Laredo
9.I Don't Owe You Anything
10.High Ridin' Heroes
11.Hard Luck
12.Interlude
13.Bring My Flowers Now
14.Texas (When I Die)
15.It's a Little Too Late
16.Delta Dawn
ONE NIGHT IN TENNESSEE (2021)
(USA) Cleopatra CL0255

1.Old Weakness (Comin' on Strong)
2.If Your Heart Ain't Busy Tonight
3.(Without You) What Do I Do with Me
4.Little Things
5.Don't Believe My Heart Can Stand Another You
6.Here's Some Love
7.Spring
8.Don't Go Out with Him
    (duet with T. Graham Brown)
9.Daddy and Home
10.Can I See You Tonight
11.Soon
12.Tell Me About It
13.My Arms Stay Open All Night
<Live at The Rehaissance Center - Dec. 19,`06>
 -Bonus Track-
14.Just Another Love
15.You've Got Me to Hold Onto
16.One Love at a Time
*tracks 14,15,16
 recorded Feb.24,`07
at The Casino Rama in Orillia,Canada

Sweet Western Sound
SWEET WESTERN SOUND (2023)
(USA)  Fantasy 0888072 481954

1.Tanya
2.Kindness
3.Breakfast In Birmingham
4.Waltz Across A Moment
5.Ready As I'll Never Be
6.The List
7.Letter To Linda
8.City Of Gold
9.That Wasn't Me
10.When The Rodeo's Over (Where Does The Cowboy Go?)

【編集OMNIBUS】

 『THE BEST OF COUNTRY SING THE BEST OF DISNEY』、種々カントリー歌手達がディスニー映画の主題歌・挿入歌を歌った物を集めた編集盤。同種のアルバムは2008年にも発売されています。米国では日本では考えられない程、カントリー・シンガー達のオムニバス盤や有名シンガー達のクリスマス・ソング集が年に数作出ています。ここらあたりは文化の違いでしょう。
 取り上げられているディズニー映画は「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「トイ・ストーリー」「ダンボ」「ポカホンタス」「ノートルダムの鐘」「ライオン・キング」「ピノキオ」そしてタニヤが歌った "いつか王子様が" の「白雪姫と七人の小人」からの歌。「ピノキオ(`40年)」と「白雪姫 (`37年)」は他の作品と並べると違和感がある位に古い作品ながら歌はスタンダード化しています。タニヤの少女時代には既にスタンダード・ソングだったでしょう。特別にカントリー色の強いアレンジではなくポップ調の仕上げに成っています。
 他の歌手では Pam Tillis 辺りが少し日本で知られている位で、こちらで有名な歌手は少ないです。

The Best of Country Sing the Best of Dosney
THE BEST OF COUNTRY SING THE BEST OF DISNEY (1996)
(USA) Walt Disney 60902-7
— Omnibus aubum by various artists —

3.Some Day My Prince Will Come
from "Snow White and the Seven Dwarfs



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Text by Mie