Stevie Ray Vaughan

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 近年、わたしがBluesを聴く場合に多いのはシカゴ・ブルースの方ですが、最初にブルースと出会ったのはライトニン・ホプキンス、そしてT・ボーン・ウォーカーといったテキサスのブルースメンのレコードでした。  
 そのテキサスで生まれた白人のブルースマンがふたりいます。ジョニー・ウインターとスティーヴィー・レイ・ヴォーン。共に黒人ブルースマンたちから「本物」だと認められているブルースギターリストです。                       
 このふたり、面白いことに影響を受けたブルースマンはテキサスのブルースマンたちではなくミシシッピ州辺りのブルースマンたちでした。(エルモア・ジェイムスやアルバート・キングなど)。 ミシシッピ/デルタブルースと特別に呼ばれるこの地の特徴はヴォーカルだけでなくギター・プレイが独特でロバート・ジョンスン、サン・ハウスなど後のギター弾きが崇拝するレジェンド達を生んだ地域です。シカゴ・ブルースの源でもあります。
 その白人ブルースマン、ふたりとも大好きですが、より Blues に拘った天才ギターマン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンについて記して置きたく整理し始めました。
同じくブルースにのめり込んでギターを弾き始めたピーター・グリーンやロリー・ギャラガーはRockサイドのページで作成しましたが、レイ・ヴォーンはやはり Blues サイトで扱うのが妥当だと思います。
 Stevie Ray Vaughan
  • 本名:Stephen Ray Vaughan
  • 生年月日:1954年10月3日
  • 生誕地:テキサス州、ダラス
  • 没年: 1990年8月27日
  • 死因:機上ヘリコプターの墜落
  • 事故地:ウィスコンシン州イースト・トロイ
アメリカは広大な土地なので短い時間で移動するコンサート・ツアーでは小型飛行機やヘリコプターが良く利用されていますので、ミュージシャンの墜落死は結構多いようです。わたしの知るミュージシャンだけでもオーティス・レディング、バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、ランディー・ローズ、ロニー・ヴァン・ザント、ジョン・デンバーなど他にもかなりの数に成るでしょう。 レイ・ヴォーンは特に気に成っていたミュージシャンでショックは大きかったです。
 (※ BLUES [blue:z] をここでは、ブルースという表記で統一しました)



 12歳頃に兄さんのジミー・ヴォーンが弾いているギターに興味を持ち始めたのが、彼が後世に名を残すギター・プレイヤーになったきっかけだそうです。
 10代後半で既にバンドを二度ほど組んでいたとの事ですが、その後に組んだ [Stevie Ray Vaughan & Double Trouble] というバンドが成功へのキッカケに成っています。
([Double Trouble]という名前がオーティス・ラッシュの曲名から取られたという話は有名です)
1982年、まだまだ全米では無名だったバンドがスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演していました。(ジャズ・フェスティバルながら~70年代に入ってからはブルース、R&B系のミュージシャンの参加が始まり、`80年代にはジャンルの枠が徐々に広がって行きました)
 `82年、出演時一般観客には受けが悪かった様ですが、一緒の出演メンバーだったジャクソン・ブラウンや観客として来ていたデビッド・ボウイにそのパフォーマンスを認められることと成ります。
翌年、デビッド・ボウイのアルバム『Let's Dance』にギターで参加、専属プレイヤーの依頼を受けるがブルースに拘っていたので断っています。そしてジャクソン・ブラウンの好意も有って録音でき、 [Stevie Ray Vaughan & Double Trouble] として初のアルバム発表に迄、漕ぎつけるように成りました。
そして彼の愛称は仲間やファンの間でSRVと呼ばれています。

 『TEXAS FLOOD 邦題:テキサス・フラッド ―ブルースの洪水―』 がSRVとダブル・トラブルのデビュー作、メンバーはTommy Shannon(ベース・ギター)、 Chris Layton(ドラムス)。期待を持って買い聴き始めたら、何故か一曲目がモロなチャック・ベリー・タイプ。ギターを手にした初期の時代にコピーしていたらしいです。
 2曲目 "Pride And Joy" (彼の代表作) からは純にブルースの洪水らしいアルバムと成っています。彼もロリー・ギャラガー同様、使い込んだストラトキャスターを愛用していますが、弦のゲージが通常2弦に張る太さの弦を1弦から順に太くしていったとの事、弾く力も要りますが出てくる音はかなり太く重たい音に成っています。これで速弾きもするのですから演奏能力の素晴らしさは万人に認められていました。
 アルバム前半はトップを除いて渋いブルースを並べて、中間部分はふんだんにギターテクニックが炸裂して行きます。 "Testify"、" Rude Mood"あたりは速弾きの披露ナンバー、"Mary Had A Little Lamb"はバディ・ガイの曲。 "Dirty Pool"はオリジナルながら超渋いスロー・ブルース、これは良いです。 "I'm Cryin'"もオリジナルでジャンプ・ブルース。 "Lenny"は愛用のギターの名前でもありますが、奥様の名前でもありました。インストのスロー・ナンバー。

 『COULDN'T STAND THE WEATHER』このアルバムのトップもヴォーカルこそ入っていないインスト物ですがチャック・ベリー・タイプです。 "Couldn't Stand the Weather"はオリジナル・ブルース、次の "The Things That I Used to Do" はギター・スリム(Eddie Jones)の超有名なブルース・ナンバー、ギター・プレイの部分ではさすがな演奏力です。"Voodoo Chile"はジミ・ヘンドリックスがアルバム『Electric Ladyland』の中で発表したジミ・ヘンドリックス代表曲のひとつ。敬愛するジミーに堂々と真っ向勝負を挑んだ感じで、凄いです。後に"薬中毒"に成るところまで真似してしまいましたが、SRVは治療で復帰しています。
 "Cold Shot"はシャッフル・ピッキングで流すミディアムテンポ・ブルース、ここら辺はミシシッピ・デルタブルースの流れ。"Tin Pan Alley"は、スロー・ブルース。"Honey Bee"はSRVのオリジナルながらエルモア・ジェイムスの影響を感じます。

 『SOUL TO SOUL』からはキーボード・プレイヤーのReese Wynans が加わりクヮルテットに成っています。今回のトップ曲はシャッフル奏法を活かしたインスト・ナンバーです。 "Look at Little Sister"はR&Bシンガー・ハンク・バラードがミッドナイターズ在籍時に歌ったオリジナル、ボトル・ネック・ギターが印象的なジャンプ・ブルース。
"Ain't Gone 'N' Give Up On Love"はSRVの本格的スローブルースのオリジナル。"Gone Home"はジャズ・ナンバーのインスト、この曲を選んだのは驚きです。
"Come On, Pt. Ⅲ"のギターはジョニー・ウインター風。"Life Without You"はオリジナルのスロー・ブルースですが何故かかわいい感じを受ける曲です。
 ちなみにジャケットのギターはストラトでなくギブソンのES-335の様です。オーティス・ラッシュが愛用していますし、ジャズ・プレイヤーが良く使っています。
腰に日本のお守りをぶら下げて、右手にタバコ。この時期はまだ薬から抜け出せていない時期です。

 
Texas Flood Couldn't Stand the Weather Soul to Soul
TEXAS FLOOD  (1983)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 
(JP) Epic   25・3P-477
LP

A
1. Love Struck Baby
2. Pride And Joy
3. Texas Flood
4. Tell Me
5. Testify
B
1. Rude Mood
2. Mary Had A Little Lamb
3. Dirty Pool
4. I'm Cryin'
5. Lenny
COULDN'T STAND THE WEATHER (1984)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 
(USA) Epic   EK-39304
LP

A
1. Scuttle Buttin'
2. Couldn't Stand The Weather
3. The Things (That) I Used To Do
4. Voodoo Chile (Slight Return)
B
1. Cold Shot
2. Tin Pan Alley
3. Honey Bee
4. Stang's Swang
SOUL TO SOUL (1985)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 
(USA) Epic   FE-40036
LP

A
1. Say What!
2. Lookin' Out The Window
3. Look at Little Sister
4. Ain't Gone 'N' Give Up On Love
5. Gone Home
B
1. Change It
2. You'll Be Mine
2. Empty Arms
4. Come On, Pt. Ⅲ
5. Life Without You

 SRV初のライブ盤、『LIVE ALIVE』、録音場所は`85年のスイス・モンタレー・ジャズ・フェステイバル(7月16日)、`86年テキサス・オースティンのオペラハウス(7月16日、17日)、そしてテキサス・ダラスのスターフェスト(`86年7月19日)と記されていますが、曲目との関連は不詳です。LP一枚目のA面はかなり聴きこんでいます。まさにSRVの魅力が満載です。 "Superstition"スティーヴィー・ワンダーのヒット曲でロック系ではBeck, Bogert & Appice盤が有名、彼らもライブ演奏も残していますが、わたしの好みとしてはBBAの方です。
 『IN STEP』は`86年秋から翌年にかけてコカインとアルコールでボロボロになった身体の治療に充てており、回復してから心機一転の作品と成っています。
一曲目から三曲目まではどちらかと言えばロックよりの演奏と言えます。どれも勿論凄くて納得の演奏ですが、何故かSRVにはもっともっと黒いフィーリングを求めてしまいますので、ウィリー・ディクソン、バディ・ガイ作品と続く4〜5曲目の"Let Me Love You Baby"、"Leave My Girl Alone"の流れが何とも言えません。特に"Leave My Girl Alone"は最高です。A面ラストはインスト・ナンバー。
 B面では ".Love Me Darlin'" がハウリン・ウルフの曲、SRV世代位までのプレイヤーは必ずと言っても良いほどハウリン・ウルフやマディ・ウォータズの曲はまず、レパートリーに入れているでしょう。これらの曲は21世紀になっても受け継がれていくでしょう。

Live Alive In Step
LIVE ALIVE  (1986)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 
(USA) Epic   E2-40511
2LP

A
1. Say What!
2. Ain't Gone 'N' Give Up On Love
3. Pride And Joy
4. Mary Had A Little Lamb
B
1. Superstition
2. I'm Leaving You (Commit A Crime)
3. Cold Shot
4. Willie The Wimp
C
1. Look At Little Sister
2. Texas Flood
3. Voodoo Chile (Slight Return)
D
1. Love Struck Baby
2. Change It
3. Life Without You

Recorded July 16, 1985
(at Montreux Jazz Festival)
July 17-18, 1986
(at Austin Opera House)
July 19, 1986 (at Dallas Starfest )
IN STEP (1989)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble 
(USA) Epic OE-45024
LP

A
1. The House Is Rockin'
2. Crossfire
3. Tightrope
4. Let Me Love You Baby
5. Leave My Girl Alone
6. Travis Walk
B
1. Wall Of Denial
2. Scratch-N-Sniff
3. Love Me Darlin'
4. Riviera Paradise

 1990年8月、兄さんのジミー、バディ・ガイそしてコカイン中毒の治療中に見舞ってくれた(同じようにコカイン中毒から抜け出した)エリック・クラプトン達とのライブを終え、移動中のヘリコプターが27日早朝にウィスコンシン州の田舎町イースト・トロイ で墜落。35歳で帰れぬ人となって終いました。
 アルバム『FAMILY STYLE』は初めての兄弟共演作、こんなに兄弟仲の良い微笑ましいアルバムが遺作になって終いました。録音は墜落より前に終えていて、約ひと月後には発売されていますが、兄さんの辛さは相当なモノだったでしょう。
 前半はオリジナルながら少年時代二人が聴きまくっていたと思われるブギー・ブルース調の曲が続きます。特にジミーがナイル・ロジャースと一緒に作った"Good Texan"は楽しそうにプレイする二人が浮かびます。そして同じく兄さんとジェリー・リン・ウィリアムスの共作に成る "Tick Tock"はノスタルジーな曲調が更に身に染みてきます。ラストの "Brothers" とタイトル付けられた曲は兄弟の共作、途中掛け声が入る程度でふたりのギター・プレイ共演インスト・ナンバー。少年時代にも同じようにして練習していたのでしょうか?

 『THE SKY IS CRTING』は [Stevie Ray Vaughan & Double Trouble] 時代に録音していた曲の未発表集ですが、選曲したのは兄さんのジミー・ヴォーン、そして選んだタイトルが切なくて泣けてきます。"The Sky Is Crying"はエルモア・ジェイムスの曲、ここでは弾きまくっていて例のボトルネック奏法ではないですが一曲目 "Boot Hill"はモロなエルモア風で始まっています。
ジミ・ヘンの"Little Wing"とロニー・マックの "Wham" はインスト・ナンバー、共にSRVが崇拝していたプレイヤーの曲です。 "May I Have to Talk With You"と" Close to You"はブルース・ナンバー、"Chitlins Con Carne"はジャズ・ギターリスト、ケニー・バレルの曲、ジャズ・ギターでよく使われるシンコペーションの効いたプレイを聴けます、ケニー・バレルはかなりブルース寄りのジャズ・プレイヤーで彼の代表作 『Midnight Blue』のトップでケニーはこの曲を披露しています。SRVも聴きこんだのでしょう。"Life by the Drop" はカントリー調のノスタルジックな曲でふとラスト・ナンバーらしいと思いました。

 『IN THE BEGINNING』は発掘音源第一弾という感じです。録音は1980年4月1日、テキサス州オースティン、まだレコードデビューする前のSRV&ダブル・トラブルがラジオ放送用に録音されたライブ音源です。年齢でいうと25歳ですね。この若さ溢れる熱い演奏は感嘆物です。初めて聴いたボウイやジャクソン・ブラウンが一目置いたのも解ります。普通のプロより断然上手いプレイです。 "All Your Love"はオーティス・ラッシュの曲でブルースに傾倒したロック系ミュージシャンのカヴァーも多い曲。SRVはテンポを速めてのプレイです。デビュー前の彼はどうだったのか?と思うとどうしても偉大なブルースマンたちの曲のカヴァーが気に成ります。
"All Your Love"以外では"Tell Me" や"Shake for Me" などですが、楽しそうに演奏していて気持ち良いです。

  『GREATEST HITS』初めてのベスト物アルバム、目玉はジョージ・ハリソン、ビートルズ時代の曲 "Taxman"のカヴァー、ジョージ好きのわたしには嬉しい演奏です。
ブルース・ナンバーでないので今まで未発表だったのかもしれませんが、曲調は確実にブルース的なアレンジに成っています。

 『LIVE AT CARNEGIE HALL』1800年代からの伝統を持つカーネギー・ホールで、演奏することは一流を認められた証、そこでのライブ音源。`84年10月4日ですから、まだ2枚のアルバムしか出していなかった頃です。デビュー作トップのチャック・ベリー風 "Love Struck Baby"からブギー風 "Honey Bee"へと続くあたりはロック色を強く感じます。
 オリジナルのスロー・ブルース "Dirty Pool" から、ブルース・マンとして彼の名を知らしめたデビュー・シングル曲 "Pride and Joy"、そして続くギター・スリムの "The Things That I Used To Do" の流れは良いですね。ラスト3曲はインスト曲。

 『THE REAL DEAL: GREATEST HITS VOLUME 2 』は2枚目のベスト物アルバム(どちらも没後の発売ですが)。ここでのアルバム未収録曲は "Pipeline" シャンティーズやアストろノウツで有名なサーフィン・ナンバーで、`87年公開の映画 『Back to the Beach』 で使われた曲。アネット・ファニセロとフランキー・アヴァロンが主演の青春コメディー(わたしはオールディーズ物も大好きでアネットのページも作っています)。サーフィン・ホットロッドのインストはギター・プレイヤーなら数曲は練習しているでしょう。特に Dick Dale & His Del-Tones のリーダー、ディック・デールのプレイは有名です。きっとSRVも少年時代に弾いていたでしょう。

Family Style(Vaughan Brothers) The Sky Is Crying In the Beginning
FAMILY STYLE (1990)
Vaughan Brothers
(USA) Epic ZK-46225
CD

1. Hard To Be
2. White Boots
3. D/FW
4. Good Texan
5. Hillbillies From Outerspace
6. Long Way from Home
7. Tick Tock
8. Telephone Song
9. Baboom/Mama Said
10. Brothers
THE SKY IS CRTING (1991)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic ESCA-5411

1. Boot Hill
2. Little Wing
3. The Sky Is Crying
4. Little Wing
5. Wham
6. May I Have To Talk With You
7. Close To You
8. Chitlins con Carne
9. So Excited
10. Life By The Drop

Recorded January 1984,  and May 1989
IN THE BEGINNING (1992)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic ESCA-5662
CD

1. In The Open
2. Slide Thing
3. They Call Me Guitar Hurricane
4. All Your Love (I Miss Loving)
5. Tin Pan Alley
5. Love Struck Baby
7. Tell Me
8. Shake For Me
9. Live Another Day

Recorded April 1, 1980
Greatest Hits LIVE AT CARNEGIE HALL THE REAL DEAL: GREATEST HITS VOLUME 2
GREATEST HITS (1995)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic ESCA-6359

1. Taxman
2. Texas Flood
3. The House Is Rockin'
4. Pride And Joy
5. Tightrope
6. Little Wing
7. Crossfireer
8. Change It
8. Cold Shot
10. Couldn't Stand The Weather
11. Life Without You
LIVE AT CARNEGIE HALL (1997)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic ESCA-6811

1. Intro - Ken Dashow / John Hammond
2. Scuttle Buttin'
3. Testify
4. Love Struck Baby
5. Honey Bee
6. Cold Shot
7. Letter To My Girlfriend
8. Dirty Pool
9. Pride And Joy
10.The Things That I Used To Do
11. C.O.D.
12. Iced Over
13. Lenny
14. Rude Mood

Recorded October 4, 1984
THE REAL DEAL: GREATEST HITS VOLUME 2 (1999)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(USA) Epic Legacy 494133 2

1. Love Struck Baby
2. Ain't Gone 'N' Give Up On Love
3. Scuttle Buttin'
4. Wall Of Denial
5. Lenny
6. Superstition  [Live]
7. Empty Arms
8. Riviera Paradise
9. Look At Little Sister
10. Willie The Wimp  [Live]
11. Pipeline
12. Shake For Me  [Live]
13. Leave My Girl Alone  [Live]
       At Austin City Limits, 10/10/`89
14. Telephone Song
15. Voodoo Child (Slight Return)
16. Life By The Drop

 『IN SESSION』、1983年11月6日、場所はカナダのオンタリオ州ハミルトン、テレビショーの為のTV局内、御大アルバート・キングとのスタジオ・セッションの模様です。
 一曲目がT-ボーン・ウォーカーの超有名曲 "Call It Stormy Monday" の素晴らしい共演から始まります。"Ask Me No Questions" はB.B.キング・ナンバー、そしてテキサス・ブルース初期のブラインド・レモン・ジェファーソンの "Match Box Blues" などお互いが影響を受けた曲のセッションと互いの持ち曲披露にトークが間に入る構成。映像版DVDも出ているみたいです。楽しいアルバムです。

 『BLUES AT SUNRISE』は既発音源と未発表音源が混在していますが、スロー・ブルースを中心に構成されていること。ジョニー・ウィンターが速弾きで有名に成った白人ブルースマンだとしたらピーター・グリーンはスロー・ブルースの表現力で名を成したプレイヤーでした。SRVはどちらでも聴く人を唸らせるテクニックの持ち主です。
初出音源は "Tin Pan Alley(別テイク)"、"Sky Is Crying(別テイク)"、"Texas Flood (Video Version Live)"、"May I Have A Little Talk With You"

 『STEVIE RAY VAUGHAN AND DOUBLE TROUBLE THE BOX SET』は、CD3枚とDVD1枚の4枚組、BOX SEと銘打たれていますが、BOX形式でなくBOOKタイプに成っています。収録曲は、寄せ集めなのでダブリ曲が今でもあります。むしろDVDの1989年テキサス州オースチンでのライブの方が楽しみです。

 『LIVE AT MONTREUX 1982 & 1985』、今まで出ていなかったあの伝説の1982年モントルー・ジャズ・フェスティバルの音源が出ました。『IN THE BEGINNING』同様、本格デビュー前のSRVとダブル・トラブルの演奏記録です。`82年の方ではデビューアルバムに収められていた "Pride And Joy"、"Texas Flood"、"Love Struck Baby"のライブ版が聴けます。2枚目の`85年録音分のトラック・ナンバー2、3、4、5、8 は『LIVE ALIVE』 収録分と同じで、6 は『BLUES AT SUNRISE』と同じとかなりダブリがあります。 "Voodoo Chile"は『LIVE ALIVE』 にも収録されていましたが、別録音の様です。『Soul To Soul』 にも収録されていたジャズ。ナンバー "Gone Home" のライブ版が聴けます。

 『STRIKE LIKE LIGHTNING』はロニー・マックのリーダー・アルバム、ただ、SRVが後押ししてプロデュースも共同で作ったアルバムです。SRVが少年時代に最初に買ったレコードがロニー・マックだったとの事、彼にはアイドル的存在だったのでしょう。ロニーも白人の速弾きで有名なブルース・ギターリスト、アルバート・キング同様、フィライングVを愛用している人です。 "Stop"と "Falling Back In Love With You" にはSRVは参加していないようですが、聴き応えのあるスロー・ブルースです。(曲の版権元はFlying V Musicと記載されています) オリジナルでこれだけ味のあるブルースを作れるロニーは、ただ速弾きだけでSRVが敬愛したのではないというのが分かります。
"Double Whammy"はふたりのギター合戦となるインスト・ナンバー。 "Don't Lie To Me" ではSRVのオールド・タイムなスライドギターが聴けます。良い雰囲気です。

 『LIVE IN TOKYO』は1985年1月24日東京都港区芝公園の東京郵便貯金会館ホール(現メルパルク東京)で行われた日本公演でのライブ盤。
 よくぞ日本公演をしていてくれて、ライブ音源を残しておいてくれました。その価値はあります。 ただ、最初に聴いたライブ盤 『LIVE ALIVE』 の時のような感動は無かったです。 特に目玉演奏も無く、まぁ普通のライブ盤です。


IN SESSION (ALBERT KING with) Blues at Sunrise
IN SESSION (1999)
Albert  King with Stevie Ray Vaughan
(JP) P-VINE/Stax PVCP-8192

1. Call It Stormy Monday
2. Old Times *
3. Pride And Joy
4. Ask Me No Questions
5. Pep Talk *
6. Blues At Sunrise
7. Turn It Over *
8. Overall Junction
9. Match Box Blues
10. Who Is Stevie? *
11. Don't Lie To Me
* Studio Talk

Recorded December 6, 1983
BLUES AT SUNRISE (2000)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic ESCA-7823

1. Ain't Gone 'N' Give Up On Love
2. Leave My Girl Alone
3. Tin Pan Alley
     featuring Johnny Copeland
4. Chitlins con Carne
5. Things (That) I Used To Do
6. Sky Is Crying
7. Texas Flood (Live)
8. May I Have A Little Talk With You
9. Dirty Pool
10. Blues At Sunrise
     featuring Albert King
STEVIE RAY VAUGHAN AND DOUBLE TROUBLE THE BOX SET (2000)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(USA) Epic Legacy 07464E5F14−22
3 CD + 1  DVD

Disc One
1.Thunderbird
  (Recorded In Austin, Texas 1977)
2.I'm Cryin'
3.You're Gonna Miss Me Baby
  (Recorded During An Austin,
  Texas Soundcheck 1979)
4.They Call Me Guitar Hurricane (Live)
5.All Your Love I Miss Loving (Live)
  (Recorded At The Steamboat In Austin,
  Texas 1980)
6.Come On (Pt.III)
7.Letter To My Girlfriend
8.Lenny
  (KUT-FM Radio Performance, Austin,
   Texas 1981)
9.Don't Lose Your Cool (Live)
10.Crosscut Saw (Live)
11.Manic Depression (Live)
  (Recorded At Fitzgerald's Club, Houston,
  Texas 1981)
12.Texas Flood (Live)
13.Collins' Shuffle (Live)
  (Recorded At The Montreux
  International Jazz Festival 1982)
14.Pride And Joy
  (Taken From The Album Texas Flood 1982)
15.Love Struck Baby
  (First 'Austin City Limits'
  Television Appearance 1983)
16.Hug You, Squeeze You (Live)
(Recorded At The El Mocambo, Toronto, Canada 1983)
17.Don't Stop By The Creek, Son
(Taken From The Album Texas Twister 1982)
18.Ask Me No Questions
(Taken From The Album In Session 1983)

Disc Two
1.Scuttle Buttin'
2.Couldn't Stand The Weather
  (Taken From The Album Couldn't Stand
  The Weather 1984)
3.Empty Arms
  (Taken From The Album The Sky Is Crying 1984)
4.Little Wing/Third Stone From The Sun (Live)
  (CBS Records Convention, Honolulu,
  Hawaii 1984)
5.If You Have To Know
(Taken From The Album Strike Like Lightning 1984)
6.These Blues Is Killing Me
  (Taken From The Album I'm In The Wrong
   Business 1984)
7.Boilermaker
  (Outtake From The Soul To Soul Sessions 1985)
8.Change It (Taken From The Album Soul
  To Soul 1985)
9.Shake 'N Bake
  (Outtake From The Soul To Soul Sessions 1985)
10.Mary Had A Little Lamb (Live)
  (Taken From The Album Living Alive 1985)
11. I'm Leavin' You (Commit A Crime) (Live)
  (MTV's 'Mardi Gras' Appearance 1987)
12.Rude Mood/Pipeline (Live)
  (MTV's 'Mardi Gras' Appearance 1987)
13.The Sky Is Crying (Live)
14.Voodoo Chile (Slight Return)
(Recorded At Carnegie Hall, New York, New York 1984)

Disc Three
1.Lookin' Out The Window (Live)
2.Look At Little Sister (Live)
3.Willie The Wimp (Live)
  (Recorded At The Mann Music Center,
   Philadelphia, Pennsylvania 1987)
4.The House Is Rockin'
  (Taken From The Album In Step 1989)
5.Crossfire (Live) 
  (Recorded At Tingley Coliseum, Albuquerque,
   New Mexico 1989)
6.Wall Of Denial
  (Taken From The Album In Step 1989)
7.Dirty Pool
  (SRV Solo On Timothy White's 'Rock Lives'
  Radio Program 1989)
8.Goin' Down (Live)
  (Recorded At Tingley Coliseum, Albuquerque,
   New Mexico 1989)
9.Rude Mood (Live)
10.Pride And Joy (Live)
11.Testify (Live)
  (SRV Solo Acoustic From MTV's 'Unplugged'
   1990)
12.Long Way From Home (Taken From
  The Album Family Style 1990)
13.Tightrope (Live)
14.Cold Shot (Live) (Recorded In Houston, Texas 1990)
15.The Things (That) I Used To Do (Live)
16.Let Me Love You Baby (Live)
17.Leave My Girl Alone (Live)
(Recorded At Alpine Valley, East Troy, Wisconsin 1990)

Disc Four : DVD
LIVE AT MONTREUX 1982 & 1985 STRIKE LIKE LIGHTNING (Lonnie Mack with) Live in Tokyo
LIVE AT MONTREUX 1982 & 1985 (2001)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(JP) Epic EICP 7021〜2

Disc One
1. Hide Away
2. Rude Mood
3. Pride And Joy
4. Texas Flood
5. Love Struck Baby
6. Dirty Pool
7. Give Me Back My Wig
8. Collin's Shuffle

Recorded July 17, 1982

Disc Two
1. Scuttle Buttin'
2. Say What!
3. Ain't Gone n' Give Up On Love
4. Pride And Joy
5. Mary Had A Little Lamb
6. Tin Pan Alley
  with Johnny Copeland
7. Voodoo Chile (Slight Return)
8. Texas Flood
9. Life Without You
10. Gone Home
11. Couldn't Stand The Weather

Recorded July 15, 1985

STRIKE LIKE LIGHTNING (2001)
(JP) P-VINE PCD-23137

1. Hound Dog Man
2. Satisfy Susie
3. Stop
4. Long Way From Memphis
5. Double Whammy
6. Strike Like Lightning
7. Falling Back In Love With You
8. If You Have To Know
9. You Ain't Got Me
10. Oreo Cookie Blues
LIVE IN TOKYO (2006)
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
(Germany) Masterplan  MP-42021

1. Scuttle Buttin'
2. Say What!
3. Voodoo Child (Slight Return)
4. Cold Shot
5. Couldn't Stand The Weather
6. Tin Pan Alley
7. Mary Had A Little Lamb
8. Love Struck Baby
9. Texas Flood
10. Lenny

January 24, 1985
at Yubinchokin-Chokin  Hall, Tokyo

 『BOOGIE WITH STEVIE』は2枚組のライブ盤1枚目は1987年フロリダ州デイトナ・ビーチでの音源、2枚目は1984年ハワイ、ホノルルでの音源、どちらも日付は未詳。1枚目は東京でのライブ盤同様、特に際立ったところはない感じですが、2枚目は音質的に劣りますがゲストが凄い人、わたしが一番好きなギターリスト、ジェフ・ベックになります、そして兄さんのジミー・ヴォーンも一緒です。ベックとの共演盤が残っていたのは個人的にとても嬉しいことです。SRVとジミーはギター練習時期にラスト曲 "Jeff's Boogie" のコピーをしていたそうです。
 "Lonely Teardrops"、"Don't Fall For Me Baby"でヴォーカルを取る女性シンガー、アンジェラ・ストレイリ はテキサス出身の白人ブルース・シンガーでSRVとは売れる前からの知り合いとの事、初めて聴くシンガーですが、なかなか迫力あり魅力的です。

 『Solos, Sessions & Encores』は種々音源の寄せ集め的な構成のコンピレーション。 "The Sky Is Crying"はロサンゼルスでのライブでB.B.キング、アルバート・キング、ポール・バターフィールドらとの音源。"Soulful Dress"はマーシャ・ボールのアルバム『Soulful Dress』でバックをつとめた時の物。"" はジョニー・コープランドのアルバム『Texs Twister』からの音源。"Miami Strut"はバディ・ガイなどと一緒に行動していたシカゴ・ブルースマン、 A.C. リードのアルバム『I'm in the Wrong Business』の一曲。 "NaNaNeNaNay" はビル・カーターというシンガーのアルバム『Loaded Dice』からの曲でビル・カーターという人はSRVの兄さんと組んだことがある人らしいです。
"Goin' Down"は『BOOGIE WITH STEVIE』の2枚目収録ライブ時の物、第二期ジェフ・ベックグループ時の代表曲。
"Oreo Cookie Blues"はロニー・マックとのアトランタ、フォックス・シアターでの共演ライブ音源。 "On The Run"と"Albert's Shuffle" は1988年ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティバルに出演しケイティ・ウェブスターのバックをつとめた時の音源とアルバート・コリンズとの共演時の音源。 "Change It" はTV番組用ライブで兄さんとの共演音源。
 "You Can Have My Husband "はSRVがダブル・トラブルを結成する前に組んでいた [Triple Threat Revue] という名のバンドで一緒に組んでいたヴォーカリスト、ルー・アン・バートンとのライブ音源、これは相当な昔ですので貴重な音源でしょう。 12曲目の"Texas Flood "はシアトル、Bumbershoot Arts Festivalでの音源、スライド・ギター・プレイヤーとして有名なボニー・レイットとの共演。 "Pipeline" は映画「Back to the Beach」の挿入曲でSRVのベスト盤『THE REAL DEAL: GREATEST HITS VOLUME 2 』にも収録されていました。 "Let's Dance"は言うまでもなく、SRVの名が世界に知れわったたデビッド・ボウイのアルバムからの曲です。当に寄せ集めアルバムですが、聴き物だったのはケイティ・ウェブスターが歌う "On The Run" でした。

 『THE FIRE MEETS THE FURY』はハーフ・オフィシャルな形で出されているアルバムの様です。2種のライブ収録ですが、ラジオ放送用に収録された物です。
わたしの買った盤の録音地の表記、ニューメキシコ アルバカーキ(Albuquerque)が 'Alberquerque' に、コロラド(Colorado)が 'Colarado'と表記されています。ここに打ち込んでいてアレッと思いましたが、特に間違いでもないのでしょうか?地域独特の表記があるのかも知れないです。
 前半6曲はティングレイ・コロッセオ・アリーナでの録音で、ここでの "Texas Flood" はなかなか良い感じです。他のライブ物音源よりもわたしは好きです。  弾きまくっている曲よりも断然良いですね。そういえば`89年と言えばすっかりコカイン中毒から抜け出せて『IN STEP』で再出発したあと、このアルバムのトップ曲 "The House Is Rockin'" も『IN STEP』と同じです。 "Leave My Girl Alone" も同アルバム収録曲でここでも良い雰囲気での演奏です。
 後半のマクニコルズ・スポーツ・アリーナでのライブでもトップはロック色の強い曲が選ばれています。ジミ・ヘンドリックスの"Voodoo Chile"は何度も演奏していますので余程好きなのでしょうね、あとジミヘンでは "Little Wing" がありましたが、他の曲は選んでない様です。

 『THE KING'S HEAD』も同じくラジオ放送用に録音されていたスタジオ・ライブ音源。 [WNOR FM99] というラジオ局のための録音でバージニア州ノーフォーク市、The King's Head Innで録音されたと記載されています。左のジャケットと写真を比べると年齢差の違いがはっきりと判りますが9年半でこれだけ容姿が変わるのは外国人だからでしょうか? 1980年というのは勿論レコードデビュー前、デビュー時のダブルトラブル・メンバーはベースがTommy Shannonでしたが、ここではJackie Newhouseという人がベーシストとしてクレジットされています。こうして若き日の彼の音源を聴くと、わたしはやはりこの`80年代初期の彼の方が好きだったんだと今更ながら思います。
"Tin Pan Alley"など後の録音よりこちらの方が好きです。 "I'm Leaving You" はハウリン・ウルフがオリジナルのブルース、この曲、初めての収録です。"Driving South"も初めて収録された曲でしょう。この曲の作者カーティス・ナイトはジミ・ヘンドリックスのファンの方なら御存知でまだまだ無名だったころに参加していたグループ(スクァイアーズ)の親分です。そのジミの有名曲 "Little Wing" 『THE SKY IS CRTING』にも収録されていましたがこちらはライブ音源です。

 『NORTH OF THE GREAT DIVIDE』もラジオ放送用に録音された音源です。こちらは米盤ですがイギリスでも『BUMBERSHOOT ARTS FESTIVAL 1985』というタイトルで同じ音源物が出ています。曲目を見ると同じ内容の様です。最後2曲にボニー・レイットが参加しています。うちの一曲 "Texas Flood " は先の寄せ集めアルバム『SOLOS, SESSIONS & ENCORES』の音源と同じです。録音地はワシントン州シアトルで1985年のBumbershoot Arts Festival で録音されています。東京でのライブ盤同様どちらかというと普通の域を出ない感じでちょっと物足りないです。
 
 『GUITAR THUNDER: RADIO BROADCAST 1984』もFMラジオ用放送用の音源ですが、明らかに商用販売を目的にしていなかったかの様な荒い録音でCD化する場合もマスタリングがきっちとされていない感じです。そこがまた発掘音源らしさをかもし出しているのですが。
 ただ二人ともが好きなギターリストですのでわたしにとっては物凄く貴重な音源なのです。録音年の表記は1984年との記載があります。ベックとよく一緒にプレイしていた時期ですね。ベックは極端な速弾きはあまりしていませんので、その部分は判りますが、他ではギターの音はかなり似ています、ベックが似せているのかも知れませんが…。ヴォーカルは完全にSRV、ベックは今までに二度〜三度だけしかヴォーカルパートでレコーディングをしていません。

BOOGIE WITH STEVE with Jeff Beck SOLOS, SESSIONS & ENCORES THE FIRE MEETS THE FURY
BOOGIE WITH STEVIE  (2007)
DAYTONA BEACH `87 & HONOLULU `84 (2007)
(Germany) Masterplan  MP-42025

Disc One
1. Say What
2. Lookin' Out The Window
3. Look Out Little Sister
4. Ain't Gone And Give Up
5. Superstition
6. Willie The Wimp
7. Cold Shot
8. Couldn't Stand The Weather
9. Life Without You
10. Love Struck Baby
11. Rude Mood
-Complete Concert At Daytina Beach-

Disc Two
1. Cold Shot
2. Things That I Used To Do
3. You Were Wrong
4. Lonely Teardrops
5. Stangs Swang
6. Wham
7. Last Call
8. Don't Fall For Me Baby
9. Jeff's Boogie
- Live In Honolulu -
(Featuring Jeff Beck,Jimmie Vaughan & Angela Strehli)
SOLOS, SESSIONS & ENCORES (2007)
(USA) Epic Legacy 82876 87231 2

1. The Sky Is Crying [Live]
   April 19, 1987
2. Soulful Dress
   Vocal : Marcia Ball
3. Don't Stop By The Creek, Son
   Vocal : Johnny Copeland
4. Miami Strut
   Saxophon : A.C. Reed
5. NaNaNeNaNay
   Vocal : Bill Carter
6. Goin' Down [Live]
   March 15, 1984 in Honolulu
   with Jeff Brck
7. "" [Live] *
   December 31, 1986
   with Lonny Mack
8. On The Run [Live] *
   1988 in New Orleans
   Vocal & piano :  Katie Webster
9. Albert's Shuffle [Live] *
   1988 in New Orleans
   with Albert  Collins
10. Change It [Live] *
   from Saturday Night Live 1985
   with Jimmy Vaughan
11. You Can Have My Husband *
   recorded 1978
   Vocal : Lou Ann Barton
12. Texas Flood *
   September 1, 1985  at Seattle Coliseum
   with Bonnie Raitt
13. Pipeline
   with Dick Dale
14. Let's Dance
   Vocal : David Bowie
* Previously Unreleased

THE FIRE MEETS THE FURY
 -The Radio Broadcasts 1989- ( 2012)
(UK) Smokin'   SMCD907

1. The House Is Rockin'
2. Tightrope
3. Look At Little Sister
4. Texas Flood
5. Leave My Girl Alone
6. Wall Of Denial

Recorded December 28, 1989
at Tingley Coliseum Albuquerque, New Mexico

7. Superstition
8. Cold Shot
9. Life Without You
10. Crossfire
11. Voodoo Chile

Recorded December 29, 1989
at McNichols Sports Arena, Denver, Colorado


THE KING'S HEAD NORTH OF THE GREAT DIVIDE featuring Bonnie Raitt GUITAR THUNDER: RADIO BROADCAST 1984
THE KING'S HEAD
 -Legendary 1980 Radio Broadcast- ( 2013)
(UK)   Leftfield Media   LFMCD524

1. Hideaway
2. Love Me Darlin'
3. Tin Pan Alley
4. Love Struck Baby
5. I'm Crying
6. Texas Flood
7. I'm Leaving You (Commit a Crime)
8. Little Wing
9. Driving South

Recorded July 22, 1980
at The King's Head Inn, Norfolk, Viiginia


NORTH OF THE GREAT DIVIDE (2015)
(USA) Great American Broadcast Co. GABC-143CD

1. Scuttle Buttin'
2. Say What
3. Lookin' Out The Window
4. Look At Little Sister
5. Ain't Gonna Give Up On Love
6. Change
7. You'll Be Mine
8. Empty Arms
9. Come On
10. Cold Shot
11. Couldn't Stand The Weather
12. Life Without You
13. Pride And Joy
14. Texas Flood
15. Testify

September 1, 1985  at Seattle Coliseum
GUITAR THUNDER: RADIO BROADCAST 1984 (2015)
Jeff Beck & Stevie Ray Vaughan
(EU) Laser Media LM- 623

1. Testify
2. Voodoo Chile
3. Pride & Joy
4. Tin Pan Alley
5. Mary Had A Little Lamb
6. Love Struck Baby
7. Couldn't Stand The Weather
8. Things That I Used To Do
9. Your Alone
10. Stangs Swang
11. Wham
12. Texas Blues
13. Last Call
14. Jeff's Boogie
   


 以下は他人名義で出されたアルバム(及び映画用録音)にスティーヴィー・レイ・ヴォーンが参加していたアルバムです。

 『LET'S DANCE』はデビッド・ボウイが西ドイツで数作製作した後、再度アメリカに渡り、ニューヨークで録音した作品。まだ無名に近かったSRVをモントルー・ジャズ・フェスティヴァルで見出し、ボウイがこのアルバムでギターリストとしてフィーチャー、彼の名前が一気に有名になった記念作です。

 『CRWLIN』はマーク・べノが1973年に録音していながら、当時の契約会社A&Mが何故か発売を拒否してしまい、未発売になったままとなっていた音源を自身のMarno Musicを通じて2004年に編集、日本の小さなプロモーター・興行会社「トムス・キャビン」を通して日本盤が2005年に世界最初に発売されました。`73年時点でのSRVのギターが聴けます。

 『BACK TO THE BEACH (Soundtrack)』は1987年公開のパラマウント映画製作コメデイー・ムービー。SRVはサーフ・ギターのレジェンドと共演という形で "パイプライン" をステージ演奏場面で登場していますが、演奏合間にフランキー・アヴァロンとトミー・ヒンクリーの会話シーンが入るうえ全曲流れる訳でもないので、映画挿入曲と言えるのかどうか…といった扱いでした。ただ、録音自体は貴重です。

 『OLD JAM, NEW BLOOD: REDUX CLUB. DALLAS 1987』とタイトルされたCDはロバート・クレイが1987年1月21日にテキサス/ダラスのREDUX CLUBにおいてFMラジオ放送用録音として録音した物で3曲にSRVが参加しています。上で記したジェフ・ベックとの『GUITAR THUNDER: RADIO BROADCAST 1984』 と同様、Unofficialな発売です。(発売自体は正規のルールの下で行われていますが、録音時にレコード化、CD化するという許可を本人に取っていなかった音源)
 ただ、ベックとの共演盤より音質はかなり良いです。裏のクレジット欄には2015年と記されていますが、印刷までは年内だった様ですがどうやら発売は2016年にずれ込んだ模様です。SRVのギター参加は12曲目〜14曲目。曲の出来自体はその他の前半部分の方が断然良いです。ロバート・クレイは1980年に期待の若手ブルース・マンとしてデビュー。既に20数枚のアルバムを出しています。わたしも大好きで2000年迄は、すべて追い続けてアルバム購入していました。バブル崩壊後から徐々に全体的に購入ペースが落ち21世紀に出た物では2007年物が最新物でした。
 これは、`80年代の演奏なのでSRVともども良いですね。SRV三課の曲だけは若干音質が劣る感じがします。ロバート・クレイはブルース・マンでありながらソウルやロックのテイストを持ち合わせている年代なのですが、SRV参加のラスト3曲と比べるとやはりこれぞブルース演奏だと思わせられてしまいます。黒人と白人のルーツが生まれながらに持っている物の違いと云ってしまえば終わりなのかもしれませんが、エリック・クラプトンが一時期ブルースから離れていた事も少しは理解できます。


Let's dance David Bowie CRAWLIN Marc Beno & the Nightcrawlers Back To The Beach / Soundtrack
LET'S DANCE 1983
David Bowie
(UK) EMI AML-3029

A
1. Modern Love
2. China Girl
3. Let's Dance
4. Without You

B
1. Ricochet
2. Criminal World
3. Cat People (Putting Out Fire)
4. Shake It
CRAWLIN (2005)
Marc Beno & the Nightcrawlers
(JP) Tom's Cabin TCR -002

1. Last Train
2. Coffee Cup
3. 8 Ball
4. Take Me Down Easy
5. Love Is Turnin Green
6. Hot Shoe Blues
7. Crawlin
8. Friends
9. Whole Thang
10. Slammer Jammer
11. World Keep Spinnin
12. Long Ride Home

recorded April, 1973
BACK TO THE BEACH (1987)
 Original Motion Picture Soundtrack
(USA) Columbia SC 40892

A
1. Catch A Ride   (Eddie Money)
2. Pipeline   (Stevie Ray Vaughan And Dick Dale)
3. Sign Of Love  (Aimee Mann)
4. Absolute Perfection  (Private Domain)
5. Surfin' Bird  (Pee Wee Herman)

B
1. Sun, Sun, Sun, Sun, Sun  (Marti Jones)
2. Jamaica Ska  (Annette Funicello And Fishbone)
3. Wipe Out   (Herbie Hancock
  Special Appearances By
   Dweezil Zappa And Terry Bozzio)
4. California Sun   (Frankie Avalon)
5. Wooly Bully   (Dave Edmunds)
OLD JAM, NEW BLOOD: REDUX CLUB. DALLAS 1987
OLD JAM, NEW BLOOD: REDUX CLUB. DALLAS 1987 (2016)
Robert Cray Band featuring Stevie Ray Vaughan
(UK) All Access AACD 0140

1. I Guess I Showed Her
2. Still Around
3. T-Bone Shuffle
4. Right Next Door (Because Of Me)
5. Smoking Gun
6. More Than I Can Stand
7. Bad Influence
8. Playing In The Dirt
9. Porch Light
10. Foul Play
11. Phone Booth
12. False Accusation *
13. The Cray/Vaughan Jam *
14. New Blood (Encore) *
 * featuring Stevie Ray Vaughan


 以下はスティーヴィー・レイ・ヴォーン名義で出されていない物、タイトルにスティーヴィー・レイ・ヴォーン名が付いていても彼が演奏に参加していないアルバムです。
 『THE UNPLUGGED COLLECTION Volume One』はアメリカのTV番組「MTV」で行われていたアコースティックヴァージョンでの演奏で`80年代後半に一時ブームに成りました。1989年から1993年の間に [MTV Unplugged] で録音された音源を集めた編集アルバムです。トップにSRVの曲が収録されています。『IN STEP』のジャケット写真でアコギを持った姿が使われていますが、エレキ・ギターではない演奏も良いものです。

 『A TRIBUTE TO STEVIE RAY VAUGHAN』は兄さんのジミー・ヴォーンが企画・プロデュースして自身も参加した追悼コンサート収録のアルバム。
 バディ・ガイ、ロバート・クレイなどわたしの好きなブルースマンが参加しているのは嬉しいところです。演奏で良かったのは "Ain't Gone 'N' Give Up On Your Love" クラプトンヴァージョンでしょうか。


THE UNPLUGGED COLLCTION A TRIBUTE TO STEVIE RAY VAUGHAN
THE UNPLUGGED COLLECTION Volume One (1994)
(JP) Waner Bros. WPCR-140

1. Pride And Joy
     Stevie Ray Vaughan
2. Before You Accuse Me
     Eric Clapton
3. Are You Gonna Go My Way
     Lenny Kravitz
4. Somebody To Shove
     Soul Asylum
5. Barefoot
     k.d. lang
6. Graceland
     Paul Simon
7. Don't Let The Sun Go Down On Me
     Elton John
8. Like A Hurricane
     Neil Young
9. Gasoline Alley
     Rod Stewart
10. Pink Houses
     John Mellencamp
11. We Can Work It Out
     Paul McCartney
12. Deep Dark Truthful Mirror
     Elvis Costello & The Rude 5
13. Come Rain Or Come Shine
     Don Henley
14. Why
     Annie Lennox
15. Don't Talk
     10,000 Maniacs
16. Half A World Away
     R.E.M.
A TRIBUTE TO STEVIE RAY VAUGHAN (1996)
(JP) Epic/Sony ESCA  6431

1. Pride And Joy
      Bonnie Raitt
2. Texas Flood
      Jimmie Vaughan
3. Telephone Song
      B.B. King
4. Long Way From Home
      Buddy Guy
5. Ain't Gone 'N' Give Up On Your Love
      Eric Clapton
6. Love Struck Baby
      Robert Cray
7. Cold Shot
      Dr. John
8. Six Strings Down
     Jimmie Vaughan, Eric Clapton,
     Bonnie Raitt, Robert Cray, B.B King,
     Buddy Guy, Dr. John, Art Neville
9. Tick Tock
     Jimmie Vaughan, Eric Clapton,
     Bonnie Raitt, Robert Cray, B.B King,
     Buddy Guy, Dr. John, Art Neville
10. SRV Shuffle
     Jimmie Vaughan, Eric Clapton,
     Bonnie Raitt, Robert Cray, B.B King,
     Buddy Guy, Dr. John, Art Neville

Recorded  May 11, 1995  in n Austin, Texas



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Text by Mie