以前から、キャメロット(Kamelot)について書いておきたいと思っていました。 (アナログ盤時代にデビューをしていない人たちの事を、書き残しておきたいと思ったのは彼らが最初です) 今まで演歌と純シャンソン以外なら殆どのジャンルに渡って音楽を聴いてきましたが、どのジャンルにも結構好みはあります。 その中でクラシック音楽となるとシベリウス、スメタナ、グリーグ、ドボルザーク、ボロディンなどの北欧系、中欧・東欧系の叙情派作曲家たちの作品を好んで聴いていました。 そのうちのひとり、ノルウェーの作曲家グリーグによって書かれた (「ペールギュント」 からの一曲) “ソルヴェイグ・ソング”を曲中に取り入れたメタル・バンドが居ましてそれがキャメロットでした。(後にアクセプトのウルフ・ホフマンが奏っていますが、クラシック曲として演奏していました) “ソルヴェイグ・ソング”はその物哀しげな旋律が好きな曲でうちのサイトでも2002年に作ったページのBGMに使っています(路地の子猫)。 “ソルヴェイグ・ソング”がキャメロットとの出会いでしたが、彼らがアメリカン・バンドだったということが驚きでしたが、その後は好きなバンドのひとつになりました。 キャメロットは1991年にアメリカのフロリダ州で結成されていますが、フロリダのイメージとしてはウォルト・ディズニーのテーマパークが有ったり大邸宅が多くあるリゾート地帯だということを連想します。音楽的にはジョージア州の隣と言うことでソウル系、カントリー系が多いイメージです。マイアミ・ソウルは有名ですし、あのカントリー・ロック界の貴公子グラム・パーソンズもフロリダ生まれでした。 そのフロリダ州から、メタル系のロックバンドも結構出ていますが、複雑リズムや特徴有るコード進行を持ったデス・メタル系が多い感じがします。その様な中、モロに北欧的なサウンドとメロディーを持ったメタル系バンドが出現、それがキャメロットでした。どの世界でも少数派は居りますし、そこから頭角を現す人達が居てもなんら不思議は無いのですが、その分印象深さは増しますね。 わたしが彼らの音楽を知ったのは、アルバム『KARMA』発表後ですので、ロイ・カーン(Roy Khan) がヴォーカリストとして加入して話題に成ってから事に成ります。そして “ロイ・カーンが入ったと言うだけで話題になった” というそのヴォーカリストが在籍して居た Conseption というバンドの事も気になり買って聴いてみました。 Conseption (コンセプション)はノルウェーのバンドでロイ・カーン自身もノルウェーの人、10代の頃から声楽を学びオペラ歌手を目指していたそうです。 ここで既にシンフォニックなアレンジの北欧的メタル・ロックを魅力的に歌い上げる素は備えていたのですね。。 Kamelot、キャメロットはアメリカン・バンドながら、結成当時はヨーロッパで語り継がれた物語「アーサー王と騎士たちの物語」に影響を受けていると言われています。サウンド自体も中世ヨーロッパを意識していますし、バンドの名前もこの物語に出てくるお城から取られているとのことです。 先ずはそのキャメロットの発表音源を年代順に追ってみますとデビューアルバムは1995年の『Eternity』(わたしが買ったのは有名になってからの2002年再発盤)、この頃は5人編成で、 Vocals – Mark Vanderbilt、Guitar – Thomas Youngblood、Bass – Glenn Barry、Keyboards – David Pavlicko、Drums – Richard Warner と成っております。 マーク・ヴァンダービルトのヴォーカルは強烈なほど独特で癖があります、芝居じみた唱法は好き嫌いの好みが分かれるところ…? ただ、唱法どうのこうのよりも曲その物の魅力が乏しい事もあり、繰り返して聴きたくなる曲は無かったアルバムでした。 2枚目は翌1976年に発表された『Dominion』、ヴォーカルの大げささは少しましになって少しは聴きやすくなっています。ただそれでも、アンダーグランド的な要素が随所に漂っていて、いまいち感一杯でした。これまた気にとまった曲は無しでした。 そして、いよいよヴォーカルが交代、 ロイ・カーンが加入したのが1998年発表の『SIÉGE PERILOUS』からになります。クレジット名は Khan のみ、もう一人ドラマーも Casey Grillo に変わっています。前作、前々作に比べると明らかにヴォーカルの交代でドラマティックさが数段増し、小気味よさやキレが演奏陣にも出てまるで別のバンドのようです。 "King's Eyes"あたりが後の路線の前触れの様ですが、まだ並み居る中級バンドの域でしょう。 ちなみに「シージ・ペラリス」とはアーサー王物語に出てくる円卓13番目の不吉な命取りの座の事だそうです。 |
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ETERNITY 2002 (original 1995) CD Noise 82310-74080-2 (USA) 1. Eternity 2. Black Tower 3. Call Of The Sea 4. Proud Nomad 5. Red Sands 6. One Of The Hunted 7. Fire Within 8. Warbird 9. What About Me 10. Etude Jongleur 11. The Gleeman |
DOMINION 1996 CD Noise N 0272-2 (Germany) 1. Ascension 2. Heaven 3. Rise Again 4. One Day I'll Win 5. We Are Not Separate 6. Birth Of A Hero 7. Creation 8. Sin 9. Song Of Roland 10. Crossing Two Rivers 11. Troubled Mind |
SIÉGE PERILOUS 1998 CD Noise/Sanctuary 82310-74031-2(USA) 1. Providence 2. Millennium 3. King's Eyes 4. Expedition 5. Where I Reign 6. Parting Visions 7. Once A Dream 8. Rhydin 9. Irea 10. Siége |
で、2000年の『The Forth Legacy』。1分にも満たないインスト導入部が1曲目に入っていますが2曲目のタイトル・ナンバー"The Fourth Legacy"は漸く新生キャメロットが輝きだしたことを印象づける記念の曲でしょうか。このアルバムは元ヘヴンズ・ゲイトのギターリストだったサシャ・ピートがプロデュースを担当しています。 次の"Silent Goddess"は呪文を唱えているようなムードですが、神秘的でわたしは気に入っています。10曲目の"Glory"は小曲ながら叙情味帯びた北欧風メロが印象に残りました。 "Until Kingdom Come"はタイトル・ナンバーと並んでこのアルバムの顔となるスピード・メタル。次の"Lunar Sanctum"はどちらかというと特出したメロディーやアレンジではないのに何故かヴォーカルだけで聴かせている感じの曲です。スコット・ウォーカーを連想しました。 日本盤ボーナスの"Can You Remember"もロイ・カーンのヴォーカルのみで聴かすバラッドでした。 そしてそのアルバム『The Forth Legacy』収録曲を中心に演奏したライヴ盤が 『The Expedition』で2000年4月ヨーロッパツアーから、ギリシアとドイツで行われた公演から取られています。(他にはスイス、イタリア、オーストリア、ベルギー、オランダ、スペインなどを廻った様です) 内蔵ブックレットには各地の名所で撮ったメンバーの記念写真が載っており、まるでアメリカからヨーロッパへの観光旅行を終えたあんちゃん達のフォトアルバムみたいでした・・・ 演奏の方はというと、充分に満足できる出来です。ラストの"We Are Not Separate"はロイ・カーン加入前のアルバム『Dominion』からの曲でここではロイのヴォーカルで再録していますが、明らかにこちらのヴァージョンの方がわたしは好きです。 2001年発売の『KARMA』、この2曲目"Forever"にあの "ソルヴェイグ" のメロディーが使われていて叙情的で美しく、強烈なメタルナンバーに変身させています。一種の感動を覚えます。古くはクリスティー(イエロー・リバー)がケテルビーの「ペルシャの市場にて」を、シルヴィー・ヴァルタン(哀しみのシンフォニー)がモーツァルトの40番シンフォニーのメロを使い大ヒットさせましたが(ホントに古い!)古典の名曲を上手く使えばポピュラー系でも良い曲に変身させられるのですね。 次の"Wings Of Despair"も全曲からの流れで聴くとうまく繋がって良いです。 "Don't You Cry"は裏声を生かした泣きの一曲でじっくり聴かせます。そしてタイトル・チューンの"Karma"は、すごーくすごーくキャメロットっぽさ(わたしが感じるところの)が最も顕れたタイプの曲だと思います。旋律が美しくそれでいてパワーをも備えたメタル・ナンバーです。 "The Light I Shine On You "は、ロイ・カーンのヴォーカルに惹かれる部分が多々です。"Temples of Gold"もヴォーカルで聴かせるタイプの曲。 "Across The Highlands"は哀愁メロ曲でキャメロットらしいナンバー、中半のギターソロ部分は結構好きな運びです。 10〜12曲目まではエリザベス組曲と云えそうな連作風作りです。ラストの"Fall From Grace"はドラムがグイグイと引っ張るパワフルな曲ながらストレートではなくやはりキャメロットらしさを感じる作りです。このアルバムは棄て曲無しで聴き所有りの曲ばかり!彼らの飛躍作でありました。 |
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THE FOURTH LEGATHY 2000 CD Modern Music VICP 61030 (Japan) 1. New Allegiance 2. The Fourth Legacy 3. Silent Goddess 4. Desert Reign 5. .Nights Of Arabia 6. The Shadow Of Uther 7. A Sailorman's Hymn 8. Alexandria 9. The Inquisito 10. Glory 11. Until Kingdom Come 12. Lunar Sanctum r – Bonus Track – 13. Can You Remember |
THE EXPEDITION 2001 CD Noise/Sanctuary N 0338-2 (Germany) 1. Until Kingdom Come 2. Expedition 3. The Shadow Of Uther 4. Millennium 5. A Sailorman's Hymn 6. The Fourth Legacy 7. Call Of The Sea 8. Desert Reign/Nights Of Arabia – the following tracks are studio recordings – 9. We Three Kings 10. One Day 11. We Are Not Separate |
KARMA 2001 CD Noise/Sanctuary 82310-74071-2 (USA) 1. Regalis Apertura 2. Forever 3. Wings Of Despair 4. The Spell 5. Don'T You Cry 6. Karma 7. The Light I Shine On You 8. Temples Of God 9. Across The Highlands 10. Elisabeth: Mirror, Mirror 11. Elisabeth: Requiem For The Innocent 12. Elisabeth: Fall From Grace |
2003年発表の『EPICA』は前作『KARMA』の流れを汲んでいるようです。2曲目、3曲目の"Center Of The Universe"、"Farewell"と続く時間はキャメロット・ワールドに浸れて一種の快感体験です。劇的、疾走、美旋律、圧倒・・・いろいろな単語が飛び交います。 この2曲が飛び抜けていて次ぎに続く曲達が若干弱く感じてしまいます。それでもどの曲も独自の個性を持った曲ばかりで聴き通せる凄さを持っています。"Lost & Damned"などキャメロットならではでしょうし、ラストの "III Ways To Epica" はその最たる構成で彼らの魅力が詰まっています。 2005年発売の『The Black Halo』 は伝説の悪魔メフィストをテーマにした退廃的サウンドで始まり、まるで映画のサウンド・トラックを聴き始めた感じを味わいますが、キャメロットらしいです。2曲目は同じような唸りのヴォーカルからスタートし、一転ポップなサビに移る構成。耳に残るメロです。 3曲目"The Haunting (Somewhere In Time)"前の2曲と比べたらかなりオーソドックスな作りですがそれでも練られた後がよく分かる構成で,、ツボはキッチリ決められています。この曲は好きです。4曲目"Soul Society"は前3作で完成された典型的な [キャメロット・サウンド] を有したナンバーで、このクラスの曲が有って当然と先ずは安心。 6曲目"Abandoned"はロイ・カーンのための様なヴォーカル曲、スコット・ウォーカーを思い起こします。アルバム後半はどれも少しずつ物足りない部分が残る70点〜80点級の曲群でありました。 このアルバムにはギターのトーマス・ヤングブラッドの奥様でソプラノ歌手のマリ・ヤングブラッドとオランダのメタルバンドEPICA(エピカ)のヴォーカル・クィーン、シモーネ・シモンズ等が参加しています。 キャメロット2枚目となるライヴ物が『One Cold Winter's Night』(2006年発売)。このライヴ記録はDVDビデオ盤とオーディオCD盤の2種に分かれて発売されました。私の買ったのはCDは国内盤でしたがDVDはドイツ盤PAL方式の為DVDドライブでの鑑賞と成りました。DVDもCDもどちらも充分満足でしたがステージ構成も観ることが出来たビデオ盤の方が繰り返し率は高いです。。録音はノルウェーのオスロ、2006年2月11日、ロックフェラー・ミュージック・ホールとのこと。ここでもシモーネ・シモンズ、マリ・ヤングブラッドがスタジオ盤『The Black Halo』に続いて参加しています。 |
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Epica 2003 CD Noise/Sanctuary 82310-74083-2 (USA) 1. Prologue 2. Center Of The Universe 3. Farewell 4. Interlude (Opiate Soul) 5. The Edge Of Paradise 6. Wander 7. Interlude (Omen) 8. Descent Of The Archangel 9. Interlude (At The Banquet) 10. A Feast For The Vain 11. On The Coldest Winter Night 12. Lost & Damned 13. Helena'S Theme 14. Interlude (Dawn) 15. The Mourning After 16. III Ways To Epica |
The Black Halo 2005 CD Steamhammer/SPV SPV-085-69572 (Germany) 1. March Of Mephisto 2. When The Lights Are Down 3. The Haunting (Somewhere In Time) 4. Soul Society 5. Interlude I: Dei Gratia 6. Abandoned 7. This Pain 8. Moonlight 9. Interlude II: Un Assassinio Molto Silenzioso 10. The Black Halo 11. Nothing Ever Dies 12. Memento Mori 13. Interlude III: Midnight - Twelve Tolls For A New Day 14. Serenade |
One Cold Winter's Night 2006 CD SPV/King KICP-1209/10 (Japan) Disc: 1 1. Intro: Un Assasino Molto Silenzioso 2. The Black Halo 3. Soul Society 4. The Edge Ff Paradise 5. Center Of The Universe 6. Nights Of Arabia 7. Abandoned 8. Forever 9. Keyboard Solo 10. The Haunting 11. Moonlight Disc: 2 1. When The Lights Are Down 2. Elizabeth (Part I, II & III) 3. March of Mephisto 4. Karma 5. Drum Solo 6. Farewell 7. Outro 8.Epilogue |
2007年の『Ghost Opera』は、タイトル・チューンこそ聴き物ですが、他の曲では"The Human Stain"が少し印象に残った程度で全体的に楽曲その物が好みではなく、カバージャケットの印象だけが強く残ったアルバムでした。2枚目のDVD映像は"Ghost Opera"のプロモーション映像とそのメイキングものです。このアルバムからは5人編成となりツアーでキーボードを弾いていたオリバー・パロタイが正式加入しています。 そして翌年に発売された『Ghost Opera - The Second Coming』はレギュラー曲11曲が丸カブリの構成物アルバム。 おまけのライブ音源(セルビアのベオグラードで行われた公演の録音)の為に購入したアルバムです。『Ghost Opera』からの曲を中心に演奏していますが、ここではやはり前スタジオ作の"The Haunting (Somewhere In Time)"が一番良かった感じ。1枚目の映像物2曲はDVD映像でなくMPEG保存ですのでいわゆる動画ファイル形式による記録ファイルです。 『Ghost Opera』から3年ぶりとなるアルバムは『Poetry for the Poisoned』と題されレーベル移動が有りました。前作で増したキャメロットのダークな面はここでも少々引き継いではいるようですが、2000年代初頭の様なメタルっぽさも復活の兆しを感じました。トップの"The Great Pandemonium"は素晴らしい出来で、4曲目"Hunter's Season"もキャメロットらしさが出たなかなかの曲です(ここでのかっこいいギターソロはゲストのガス・G)。スローではシモーネ・シモンズが参加している"House On A Hill"が朗々としていて良いです。"Seal Of Woven Years"はイントロのシンフォニック的な導入部から始まりリズムが私的に好みで及第点、ラストの"Once Upon A Time"はキャメロットならではの曲で、締めくくりでした。 『Ghost Opera』同様、アルバム『Poetry for the Poisoned』も既発アルバムをそっくり納めた2枚組の限定版を翌年に発売するというイヤ〜な発表形態で出されたのが『Poetry For The Poisoned & Live From Wacke』、一応一枚目に"Where The Wild Roses Grow"というボーナス曲が付いてはいますが2枚目のライヴ音源にボーナスとして追加して1枚アルバムで出しても良かったのでは?と思ってしまいいます。 ライヴ音源は嬉しい物で2010年夏ドイツのヴァッケンで行われたメタル・フェスティヴァル“ヴァッケン・オープン・フェア”での物で代表曲が演奏されています。 2010年夏のヴァッケン・オープン・フェアではロイ・カーンがヴォーカルを取っていましたが、その後衰弱で休養に入ったカーン。やがて“バーンアウト、虚脱鬱”に成ったと言うことで2011年に脱退してしまいました。新たに迎えたヴォーカリストはスェーデンの Seventh Wonder のヴォーカリスト、トミー・カルヴィック(Tommy Karevik)という人。 このトミー・カルヴィックを加えての初アルバムが 『Silverthorn』(2012年10月発売)で何故か日本盤先行発売の形で出されました。 トミーはキャメロットの3代目ヴォーカリストに成るのですが、マーク・ヴァンダービルトからロイ・カーンに変わった時の変貌に比べたら、ホンの少しの違いしか感じられない程違和感無しの交代でした。ロイ・カーンに比べてトミーの方が声の出し方が素直な発声で若干爽やかさが出ていますが、"Ashes to Ashes"の唱法などまるでそっくり真似ている感じさえしました。(ヘアー・スタイルも顎髭も真似?) 曲群の出来映えはメタルっぽさが増していて歓迎です。 "Torn" が最たる曲で、"Sacrimony (Angel Of Afterlife)" 、"Solitaire"などが続きます。"My Confession"、"Veritas"も良いですね。スローでは"Song for Jolee"がメロの良さプラスピアノが効いていて、今までのキャメロットのどのバラード曲よりも好きです。タイトル・ナンバーはちょっと弱かったでしょうか?ボーナスの"Leaving to Soon"の方が好みでした。 セヴンス・ワンダーの既発アルバムも買って聴きましたが、どれも良いですし、トミー・カルヴィックの声質はセヴンス・ワンダー時の方が本来の物でしょう。この素直な甘さの方が私の好みです。 ヴォーカルがトミー・カルヴィックに変わっての2作目は 『Haven』(2015年)、今回はロイ・カーンとはやはり声質が違うとはっきり判る本来の唱法です、安定感があり安心して聴けるヴォーカリストです。 内容は前作の路線を引き継いでいて、『Karma』、『Epica』、『The Black halo』辺りのサウンドに近いです。今回も"Fallen Star"、"Veil Of Elysium"といった納得ナンバーに、キャメロットらしさを持った"Insomnia"、"Liar Liar (Wasteland Monarchy) "も良いです。次いで"End Of Innocence"、"Beautiful Apocalypse"も好きです。このアルバムも日本盤先行発売で出されていました。(今回買ったのは輸入盤でしたが) |
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Ghost Opera 2007 CD Steamhammer/SPV SPV-9590L (USA) Disc: 1 1. Solitaire 2. Rule The World 3. Ghost Opera 4. The Human Stain 5. BlA1/4cher 6. Love You To Death 7. Up Through The Ashes 8. Mourning Star 9. Silence Of The Darkness 10. Anthem 11. EdenEcho 12. The Pendulous Fall (bonus track) Disc: 2 DVD Video 1. Ghost Opera PV 2. Making of Ghost Opera |
Ghost Opera - The Second Coming 2008 CD SPV SPV95908 2CD-E (Germany) Disc: 1 1. Solitaire 2. Rule The World 3. Ghost Opera 4. The Human Stain 5. Blucher 6. Love You To Death 7. Up Through The Ashes 8. Mourning Star 9. Silence Of The Darkness 10. Anthem 11. EdenEcho – VIDEO – 12. Memento Mori (live From Belgrade, Serbia) 13. The Human Stain Disc: 2 – LIVE FROM BELGRADE – 1. Solitaire 2. Ghost Opera 3. The Human Stain 4. Mourning Star 5. When The Lights Are Down 6. Abandoned 7. The Haunting 8. Memento Mori 9. Epilogue 10. March Of Mephisto – STUDIO CUTS – 11. Season’s End 12. Pendulous Fall 13. Epilogue 14. Rule The World (remix) |
Poetry for the Poisoned 2010 CD KMG/Edel 0205689ERE (Germany) Disc: 1 1. The Great Pandemonium 2. If Tomorrow Came 3. Dear Editor 4. The Zodiac 5. Hunter's Season 6. House On A Hill 7. Necropolis 8. My Train Of Thoughts 9. Seal Of Woven Years 10. Poetry For The Poisoned Pt. I - Incubus 11. Poetry For The Poisoned Pt. II - So Long 12. Poetry For The Poisoned Pt. III - All Is Over 13. Poetry For The Poisoned Pt. IV - Dissection 14. Once Upon A Time |
Poetry For The Poisoned & Live From Wacken (Limited Tour Edition) 2011 CD Ear Music 0206604ERE (Germany) Disc: 1 1. The Great Pandemonium 2. If Tomorrow came 3. Dear Editor 4. The Zodiac 5. Hunter's Season 6. House On A Hill 7. Necropolis 8. My Train Of Thoughts 9. Seal Of Woven Years 10. Poetry Part 1 - Incubus 11. Poetry Part 2 - So Long 12. Poetry Part 3 - All Is Over 13. Poetry Part 4 - Dissection 14. Once Upon A Time – bonus track – 15. Where The Wild Roses Grow Disc: 2 (Live) 1. The Great Pandemonium 2. Human Stain 3. Center Of The Universe 4. Pendulous Fall 5. Hunter's Season 6. Karma 7. Forever 8. March Of Mephisto |
Silverthorn 2012 CD SevenSeas/King KICP-1638 (Japan) 1. Manus Dei 2. Sacrimony (Angel of Afterlife) 3. Ashes to Ashes 4. Torn 5. Song for Jolee 6. Veritas 7. My Confession 8. Silverthorn 9. Falling Like the Fahrenheit 10. Solitaire 11. Prodigal Son 12. Continuum – bonus track – 13. Leaving to Soon |
Haven 2015 CD Napalm NPR-588 (Germany) 1. Fallen Star 2. Insomnia 3. Citizen Zero 4. Veil Of Elysium 5. Under Grey Skies 6. My Therapy 7. Ecclesia 8. End Of Innocence 9. Beautiful Apocalypse 10. Liar Liar (Wasteland Monarchy) 11. Here's To The Fall 12. Revolution 13. Haven |
何故か2016年に、2003年まで発売していたNoiseレーベル録音音源のベスト盤『Where I Reign The Very Best Of The Noise Years 1995 - 2003』が発売されました。 (ただ、"Forever"" Don'T You Cry" が入っていない!国内盤の選曲ならばこれはないでしょうが) どうやら発表順の並びらしいので、マーク・ヴァンダービルトとロイ・カーンのヴォーカルナンバーを連続で聴けばどうなるか?といった興味で聴くと、何と間には "Creation" というインスト・ナンバーが挟まっておりました! そして待望の新作スタジオ盤『The Shadow Theory』が2018年4月発売です。通常盤はCD1枚ですが、買ったのは初回限定盤の3枚組(\5400もしました!)。前作『Haven』までのドラマー、ケイシー・グリロが抜けて代わりにヨハン・ニューンツという人が叩いています。彼はFirewindというバンドのドラマーでもあり現時点では2組のバンドの掛け持ちとの事。 オープニングはインストゥルメンタルナンバーの"The Mission"で始まりますが、シンフォニックで「あ〜キャメロットだ」と安心できます。続く".Phanto Divine"への流れも良いですが、次の"Ravenlight"の方が唱法も含めて「これだー」のキャメロットらしい楽曲です。 同じく従来のキャメロットらしさを感じるのは"Vespertine (My Crimson Bride)"。メタリックな分、個人的にはこの曲が一番好きです。 "Burns To Embrace"はドラマティック、"In Twilight Hours"はゲストのジェニファー・ハーベンとのデュエットによるバラード。"Stories Unheard"はブライアン・フェリーのロキシー・ミュージックを聴いている様でした。 2枚目のディスクは1枚目のインスト・バージョンで、カラオケ風。ただ、楽器好きな者にはこれはこれで聴きごたえはありました、思い出したように何回かは聴く可能性ありです。 ただ、日本盤のボーナス曲に成っている1枚目の"Angel of Refraction"もインストゥルメンタルナンバーですが、こちらは一回聴けば充分な曲でした。 『The Shadow Theory』発売後に行われたツアーのライブ音源(映像)を収録したライブ盤が2020年8月に発売されました。タイトルは『I Am The Empire - Live From The 013』と題されオランダ、ティルブルフにあるPoppodium013で2018年9月14日に行われた公演分が収録されています。 メンバーではドラムスが変わっています。このライブ盤でのクレジットはトミー・カレヴィック (Vo)、トーマス・ヤングブラッド (G)、ショーン・ティブベッツ (B)、オリバー・パロタイ (Key)、アレックス・ランデンバーグ (Dr)そしてゲスト参加がアリッサ・ホワイト-グラズ 、エリーゼ・リード、ローレン・ハート、シャーロット・ウェッセルズの女性ヴォーカル陣と成っています。 前作などトミー在籍時の曲ばかりでなくロイのヴォーカル時代の曲も勿論演ってくれています。特に"The Great Pandemonium"、"When the Lights Are Down"と続くところは私にとっては さすがの"らしさ" を感じます。1枚目での他は『Haven』からの"Veil Of Elysium"が良かったです。 2枚目で特に嬉しかったのはあの『KARMA』からの"Forever"を演ってくれたこと、この曲大好きなのですが、既発売のライブ音源でトミーのヴォーカル盤はなかったのでは? |
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Where I Reign The Very Best Of The Noise Years 1995 - 2003 2016 BMG-Sanctuary/Noise Noise 2CD003 (EU) Disc 1 1.Eternity 2. Black Tower 3.Call of the Sea 4.The Gleeman 5. Ascension 6. Heaven 7. Rise Again 8. Creation 9.Millenium 10. Expedition 11. Where I Reign 12.Rhydin Disc 2 1.New Allegiance 2.The Fourth Legacy 3.Desert Reign 4.Nights of Arabia 5.Until Kingdom Come 6.We Three Kings 7.We Are Not Separate 8.Wings of Despair 9.The Spell 10. Karma 11.Center of the Universe 12.The Edge of Paradise 13.Descent of the Archangel 14. III Ways to Epica |
The Shadow Theory 2018 Nexus KICP 91899 (Japan) Disc 1 1.The Mission 2.Phanto Divine (Shadow Empire) 3.Ravenlight 4.Amnesiac 5.Burns To Embrace 6.In Twilight Hours 7.Kevlar Skin 8.Static 9.Mindfall Remedy 10.Stories Unheard 11.Vespertine (My Crimson Bride) 12.The Proud And The Broken 13.Ministrium (Shadow Key) 14.Angel of Refraction (Bonus Track) Disc 2 1.Phantom Divine (Shadow Empire) [Instrumental Version] 2.RavenLight (Instrumental Version) 3.Amnesiac (Instrumental Version) 4.Burns To Embrace (Instrumental Version) 5.Kevlar Skin (Instrumental Version) 6.The Proud And The Broken (Instrumental Version) Disc3 DVD |
I Am The Empire - Live From The 013 2020 NAPALM NPR826DP (Germany) Disc 1 1. Transcendence (Intro) 2. Phantom Divine (Shadow Empire) 3. Rule the World 4. Insomnia 5. The Great Pandemonium 6. When the Lights Are Down 7. My Confession 8. Veil of Elysium 9. Under Grey Skies 10. Ravenlight 11. End of Innocence 12. March of Mephisto 13. Amnesiac Disc 2 1. Manus Dei 2. Sacrimony (Angel of Afterlife) 3. Drum and Keys Solo 4. Here's to the Fall 5. Forever 6. Burns to Embrace 7. Liar Liar (Wasteland Monarchy) 8. Ministrium (Shadow Key) Disc 3 Blu-Ray Disc 2 DVD |
2020年に入るとほぼ同時に世界中を襲って来た感染症パンデミック【新型コロナ感染症 COVID-19】。メンバーのギターリスト、トミー・ヤングブラッドも感染して重症化、一時期隔離生活を余儀なくさせられたとか。世界中の人の生活が一変してしまいましたが、キャメロット前作のスタジオ盤『The
Shadow Theory』からほぼ5年目、音楽性の底辺部分は変わらずままですが、トミーの新型コロナ感染症感染経験からか心の内部・人の生命等に入り込むような歌詞が多いようで曲構成にも若干反映された感じです。反面
"Midsummer's Eve" の様な透き通る様な美しい曲も有りました(アルバム内で一番好きな曲です)。次曲 "Bloodmoon
" や "The Looking Glass " は本来のキャメロット色の強い納得のナンバー。 購入品は日本発売の通常盤(全曲インストゥルメンタル演奏の別ディスクが付いた特別仕様盤もあります)です。邦盤ボーナス曲は (録音時期の記載は無いですが) 恐らく新曲ながら本作のコンセプトから離れている様なので本国盤では外されたと推測できますが、10年ほど前のサウンドに近くて驚きですっ! |
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The Awakening 2023 King/Seven Seas KICP-4047 (Japan) 1. Overture 2. The Great Divide 3. Eventide 4. One More Flag in the Ground 5. Opus of the Night (Ghost Requiem) 6. Midsummer's Eve 7. Bloodmoon 8. Nightsky 9. The Looking Glass 10. New Babylon 11. Willow 12. My Pantheon (Forevermore) 13. Ephemera (Outro) 14. Call of the Void * * Japanese edition bonus track 11= featuring Simone Simons and Melissa Bonny |
キャメロット関連の2組のバンド、コンセプションとセヴンス・ワンダー。 どちらも素晴らしくてインパクトを受けたバンドでした。少し書いておこうと思います。 |
ロイ・カーンがキャメロット加入以前に在籍していた Conception は当時既に4枚のアルバムを出していました。 ノルウェー産のコンセプションはトーテンという町で1989年に結成、ロイ・カーンは1991年にメンバー入りしたようで直ぐに、1991年にファーストアルバム『The Last Sunset』をデモの形でCSFレーベルから発表(後にNOISEレーベルが権利取得)しています。 そして1993年にメタル系専門のドイツNOISE(ノイズ)レコードと契約、セカンドアルバムを発表という経歴でした。 そのセカンド以降の3枚のカバージャケットはどれも奇妙なデザインで (デモ仕様の1枚目はまるで普通でイージー・リスニング系としか思えません) 、私としてはキャメロットを知らなかったら先ず買う気にもならないCDだったと思います。 ところが2枚目がすごく気に入りまして、残りも連続で購入することに成りました。この『< color="#ffffff">Parallel Minds >』時代のロイ・カーンはロング・ヘアースタイルで写っていますがロングのウィッグだったらしく、結局気に入らずお馴染みのショートに戻してしまったそうです。 『Parallel Minds』のトップ、"Water Confines"で聴けるロイの高音部は艶があってとても良いです。若いからでしょうか、唱法も素直な部分が多くキャメロット時代よりも遙かに魅力的です。澄んだ声で歌われる4曲目"Silent Crying"は北欧の叙情性を持った美しい曲で、一瞬入るアコギのスパニッシュギターも絶妙、ギターのTore Østby(トゥーレ・オストビー)は基礎にスパニッシュギターがあるそうです。 タイトル・チューンの"Parallel Minds"はキャッチーなメロディーを持った印象的な曲。2曲目"Roll the Fire"は刻むようなリズムに乗るメロがやはり北欧らしさを帯びて印象的です。 ラストの8分40秒程にも成る"Soliloquy"は三部構成で聴き入ってしまいます。 『In Your Multitude』はコンセプションのアルバムの中で私が一番気に入っているアルバムです。曲のバランスとしては多種の要素を組み入れている感じですが、ドラムスのリズムやテンポが一貫して通っているので、それほど違和感なく聴き通せます。ロイのヴォーカル・スタイルは後のキャメロット時代の唱法に成っています。 好きな曲は中後半辺り(5曲目〜9曲目)に多いです。"Sanctuary"は前作での"Silent Crying"に相当する曲でアコギのスパニッシュ・ギターが入る美しい曲。"A Million Gods"はアルバム中で最も好きな曲で曲の構成や盛り上がり方が印象的です。トゥーレ・オストビーのギターが効いています。 "A Million Gods"はヨーロッパ的なサウンドでありましたがもっと北欧的なのが""Solar Serpent"でこちらもサビの上げ方プラスロイの高音で歌う「Shines〜!」の部分が妙にカッコイイ曲で印象的。(この曲は前作用に書かれていた曲だそうです) 『Flow』の一曲目"Gethsemane"を聴いたとき、あっまたあのドラムと思いましたが、曲はなかなか良かったです。中間のギターソロのメロも好きですね。一番好きなのはタイトルナンバーの"Flow"でしょうか。ちょっと日本人が作りそうなフォーク・ロック系のメロディーを帯びています。9曲目"Cardinal Sin"もJ-POP風ですが、残りの曲群は'70年代のプログレッシヴ・ロック系が多いですね。 遡ってコンセプションのファースト『The Last Sunset』の印象はというと、かなりの [ごった煮] でクラシック音楽風からフラメンコ風、民族音楽風・・・、昔グラムロックが流行っていた時期('70年代中期)、トニー・ヴィスコンティがプロデュースしたアメリカのプログレッシヴロックバンドにカルメン(Carmen)というバンドが居ました。3枚ほどアルバムを出していまして、私はLP時代にも買い、何故かCDで再発されたときも買いました、特別に好きな曲も無いのですが、時々ふと開きたくなる置き手紙の様な・・・まさにそのカルメンを想い出しました。 1993年ドイツでのライヴの模様を 『Power of Metal』 というシリーズ物コンピレーションアルバムに4曲収められて発売されていました。ガンマ・レイをメインにした2枚組CDですが、ここに収められたコンセプションの曲はアルバム『Parallel Minds』からの物で、現在コンセプションのCD化されたライヴ音源ではまだこの4曲のみの様です。4曲の中ではやはり"Parallel Minds"が群を抜いています。 2018年、ロイ・カーン、トゥーレ・オストゥビー、インガル・アムリアン、アルヴ・ハイムドルの1997年『Flow』時のままのメンバーで、3曲入りシングルCD『Re:Conception』と6曲入りミニアルバム『My Dark Symphony』バンドのサイトでのみの直接販売にて発表されました。 どうも2005年9月16日にアメリカでのメタルフェスティヴァル" ProgPower USA "に出て演奏したらしいのですが、音源は現在出ていないので21年ぶりの音に成りますネ。 私は6曲入りのミニアルバムの方をを入手しました。2種のうち3曲入り『Re:Conception』でしか聴けない曲に"Feather Moves"があります。ただ、ヴィデオクリップで観・聴きは出来ます、搾り出すようなロイのヴォーカルに泣きのギターが絡んでまずまずの出来です。全体的に特にロイ・カーンのヴォーカルを生かした曲というのは有りませんでした。彼は別にソロで "For All" という曲をインターネット上で公開していますが、聴き入るタイプの曲で、いつかアルバムの中に入れて欲しい感じです。 ミニアルバム『Re:Conception』に続いて通常のアルバムが出されましたが、1997年の『Flow』から数えて実に23年ぶりです。録音メンバーは『Flow』時のままで(ロイ・カーン、トゥーレ・オストゥビー、インガル・アムリアン、アルヴ・ハイムドル) での録音です。 そしてアルバムの発売は自主レーベル [Conception Sound Factor] を立ち上げての発売という形をとっている様です。ここでミニアルバム未収録だった "Feather Moves" が収録されていました。(ヴォーカル部分がはっきりした感じにリマスタリングされています) 全曲の中で一番気に入ったのが "By The Blues" です、Conceptionには珍しく細かく刻まれたリズムベースの曲ですがそこが充分メタル寄りで後に残ります。次が全く対照的な "The Mansion" しっとり歌い上げています。この曲にはアマランスのリード・ヴォーカリスト、エリーゼ・リードがサポート・ヴォーカルで参加しています。(エリーゼはキャメロットの2018年欧州ツアーにも参加していました) |
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The Last Sunset 1993(original 1991) CD Noise VICP-5326 (Japan) 1.Prevision 2.Building A Force 3.War Of Hate 4.Bowed Down With Sorrow 5.Fairy's Dance 6.Another World 7.Elegy 8.The Last Sunset 9.Live To Suivive 10.Among The Gods > |
Parallel Minds 1993 CD Noise VICP-5319 (Japan) 1.Water Confines 2.Roll The Fire 3.And I Close My Eyes 4.Silent Crying 5.Parallel Minds 6.Silver Shine 7.My Decision 8.The Promiser 9.Wolf's Lair 10.Soliloquy > |
In Your Multitude 1995 CD Noise VICP-5553 (Japan) 1.Under A Mourning Star 2.MIssionary Man 3.Retrospect 4.Guilt 5.Sanctuary 6.A Million Gods 7.Some Wounds 8.Carnal Comprehension 9.Solar Serpent 10.In Your Muititude > > |
Flow 1997 CD Noise/Modern Music N0274-2(Denmark) 1.Gethsemane 2.Angel (come walk with me) 3.A Virtual Lovestory 4.Flow 5.Cry 6.Reach Out 7.Tell Me When I'm Gone 8.Hold On 9.Cardinal Sin 10.Would It Be The Same > |
Power Of Metal-Compilation 1994 CD Noise/Rpugh Trade CD N 0237-2(Germany) Disc: 1 1. 〜11. Gamma Ray live 12..13. Helicon live Disc: 2 1. 〜12. Rage live 13,〜16. Conception love 13. Roll The Fire 14. And I Close My Eyes 15. The Promiser 16. Parallel Minds |
My Dark Symphony 2018 CD Conception Sound Factor CSFCD02 1. Re:Conception 2. Grand Again 3. Into the Wild 4. Quite Alright 5. The Moment 6. My Dark Symphony |
State of Deception 2000 CD Conception Sound Factor VICP-65563 (Japan) 1. In Deception 2. Of Raven And Pigs 3. Waywardly Broken 4. No Rewind 5. The Mansion (featuring Elize Ryd) 6. By The Blues 7. Anybody Out There 8. She Dragoon 9. Feather Moves (remastered) |
セヴンス・ワンダーはスウェーデンのストックホルムで2000年に結成され、2枚のデモ・アルバムを製作後、2005年に正式デビューした ドラマティック・メタルバンド(一般的にはプログレッシヴ・メタル系と言われていますが)。キャメロットの3代目ヴォーカリスト、トミー・カルヴィックが加わったのは2006年発表のセカンドアルバムからで セヴンス・ワンダーでも3代目のヴォーカリストとしてでした。 そのアルバム『Waiting in the Wings』の1曲目"Star of david"からいきなり気に入った曲でした。3曲目のタイトル・チューンもメロも素晴らしくて良い曲です、ここでのトミーの声質は甘さもあって、わたしはロイよりも魅力的なヴォーカルだと思いますが。4曲目、6曲目、7曲目もなかなか練られた曲、同じように構成力がありメロも良いのが8曲目"The Edge of My Blade"、5曲目"Not an Angel"はポップ・ロック系でこういうのは大好きです。全体的に個々の曲のグレード、演奏力が高くて聴き応えのあるアルバムだと思います。 サードアルバムとなる『Mercy Falls』は最初2曲は映画音楽風なインストゥルメンタル・ナンバー。3曲目"Welcome to Mercy Falls"はガラッと変わってドラマティック且つヘヴィーな彼らの真骨頂サウンドです。7分越えの"Unbreakable"は演奏力を生かして詰め込んだプログレ系ナンバー、間の"Tears for a Father"は2分に満たない小曲ですがメロディーはとても綺麗な佳曲です。"A Day Away"は割とオーソドックスで若さ溢れるスピーディーなメタル・チューン。 "Fall in line"と"Hide and Seek"そして最後の"The Black Parede"はかなりキャメロットに近い構成でしょう。どれも好きな部類ですが、ラストになった"The Black Parede"の方がサビ部分の良さもあり印象的でした。 4thアルバムはタイトルがありふれた感じの『The Great Escape』、トップの"Wiseman"はイントロがやたら強烈で、HM感一杯ですが途中の展開がちょっと中途半端な感じで惜しいのでは?と。 続く"Alley Cat"や"The Angelmaker"のサウンドはかなり凝ったテクニカルな構成ですが、メロディー自体はかなりポップで私的にはこれらの方が魅力的です。 タイトル・チューンは30分越えの長尺曲で聞き流しに良いですが聴き入るには飽きが来てしまいます。反面、4分半程ながら壮大で繰り返しの鑑賞でも聴き応えあるのが"Long Way Home"でこちらの方が断然良いでしょう。。 ついでながらトミー・カルヴィック加入以前の2代目シンガー、Andi Kravljacaがヴォーカル担当時代のデビューアルバム『Become』の事も。全体的な曲調として言えるのが基本的メロや間奏ソロに北欧イメージを醸し出しながらもHM要素充分でデビューアルバムとは思えないほどの出来だと感じました。好きなアルバムです。(クレジット無しで1曲目のスピードチューン、"Day by Day"のスロー・アコースティック版が9曲目として記録されています) 2018年キャメロットの新作も出ましたが、セヴンス・ワンダーの方も新作が出ました。『Tiara』とタイトルされて8年ぶりに成ります。(数人のメンバーがパパに成っていたとか?)2018年初夏に予約が始まり実際に発売されたのが10月でした。(でも日本盤の方が良かったか?) メンバーはギターはJohan Liefvendahl、ベースがAndreas Blomqvist、キーボード Andreas Söderin、そして2作目から三代目ヴォーカリストとして加入したTommy Karevik (今はキャメロットと掛け持ちです) ドラムスは前作迄はJohnny Sandinという人がドラムス担当でしたが本作はStefan Norgrenという人。 一曲目"Arrival"は短いインスト曲、すぐに続く"The Everones"はコレコレといったあの曲調、あとは 安心のメロディック・ハードメタル。長いブランク、よくぞ出してくれました。 2016年にライ物がCDで出ておりました。2014年9月ジョージア州アトランタでの[ProgPowerUSA]でのライヴ音源です。 セヴンス・ワンダーでは初めてのライブ盤に成ります。一曲一曲はそれぞれ聴きごたえありますが、全部を一度に聴きとおすのはちょっと体力要りますね。 |
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Become 2005 CD Lion Music LMC132 (Finland) 1. Day by Day 2. Like Him 3. Damned 4. Temple in the Storm 5. Blinding My Eyes 6. Secret 7. What I've Become 8. In the Blink of an Eye ―Secret Track― 9. Day by Day (acoustic version) > |
Waiting in the Wings 2006 CD Lion Music LMC185 (Finland>) 1. Star Of David 2. Taint The Sky 3. Waiting In The Wings 4. Banish The Wicked 5. Not An Angel 6. Devil's Inc. 7. Walking Tall 8. The Edge Of My Blade 9. Pieces |
Mercy Falls 2008 CD Lion Music LMC247 (Finland) 1. A New Beginning 2. There And Back 3. Welcome To Mercy Falls 4. Unbreakable 5. Tears For A Father 6. A Day Away 7. Tears For A Son 8. Paradise 9. Fall In Line 10. Break The Silence 11. Hide And Seek 12. Destiny Calls 13. One Last Goodbye 14. Back In Time 15. The Black Parade |
The Great Escape 2010 CD Lion Music LMC295 (Finland) 1. Wiseman 2. Alley Cat 3. The Angelmaker 4. King Of Whitewater 5. Long Way Home 6. Move On Through 7. The Great Escape |
Tiara 2018 CD Frontiers FRCD-870 (Italy) 1. Arrival 2. The Everones 3. Dream Machines 4. Against the Grain 5. Victorious 6. Tiara's Song (Farewell Pt. 1) 7. Goodnight (Farewell Pt. 2) 8. Beyond Today (Farewell Pt. 3) 9. The Truth 10. By the Light of the Funeral Pyres 11. Damnation Below 12. Procession 13. Exhale |
Welcome To Atlanta Live 2014 2016 CD Frontiers KICP-1808/09(Japan) DAY 1 1.A New Beginning 2.There and Back (overture) 3.Welcome to Mercy Falls 4.Unbreakable 5.Tears for a Father 6.A Day Away 7.Tears for a Son 8.Paradise 9.Fall in Line 10. Break the Silence 11. Hide and Seek 12. Destiny Calls 13. One Last Goodbye 14. Back In Time 15. The Black Parade DAY 2 1.Taint the Sky 2.Banish the Wicked 3.Alley Cat 4.Walking Tall 5.The Edge of My Blade 6.King of Whitewater 7.Seventh Wonder Odyssey(Acoustic Medley) 8..Inner Enemy(Studio Version) 9.The Promise(Studio Version) 10..Inner Enemy(Encore) |
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