JUDAS PRIEST


FROM MY COLLECTION
  Judas Priest のアナログ盤を見ると、梅田東通り商店街の奥にあった[LPコーナー]というレコードショップを思い出します。
一階がロックの輸入盤中心、二階がジャズの新譜、中古のお店で、商店街通りから大きなウインドウを覗くと、ショップの一押し新譜が飾ってあるのが見えるのです。アナログLPですので30センチのジャッケットはよく目立ちます。
まだ無名だった頃の彼らのレコード(2ndアルバム)もそのお薦め新譜の一つとして飾られていました。
 ブリティッシュ・ロックの新譜はこの[LPコーナー]で買うことが多かったのでお店のママさんに顔を覚えられていたわたしに「これ、聴いてみて。あなたならきっと気に入るよ」ってプッシュされて買ったのが Judas Priest の出会いでした。
 (ちなみにアメリカン・ロック系はこの頃心斎橋大丸筋、東へ二筋ほど歩いたビルの1F奥でオープンした[メロディハウス]の方が入荷が早くそちらへ行きました。)

 Judas Priest. '70年代中期のレコードデビューで今なお現役でアルバムを発表し続けているのですから、経歴などはすぐに調べられるバンドです。なにしろメタルの帝王なのですから。
自分のサイト内に記し、残しておきたいのは、登場時期に受けた大きなインパクトと彼らの音楽が好きだっていう思い入れです。

 Judas Priestの母体と成ったバンドの結成は英バーミンガムで1969年、とレコードデビューの6年も前だとのこと。ただレコードデビュー当時のメンバーが Judas Priestの一員に成ったのは1973年〜74年なので、このメンバー同士一緒に長く下積みをしていたということではなかった様です。
 

 まず、最初に買った『Sad Wings of Destiny(邦題:運命の翼)』を。確かにこの一枚は凄く気に入ったアルバムとなりましたし、今尚彼らの作品の中で好きなアルバム上位のままです。"Victim Of Changes" に後にメタル路線に進む伏線を感じられますが、それも後にって振り返ってのこと。また、 "Genocide" のロブのヴォーカルを聴くと後にメタルゴッドと呼ばれる迄になるヒステリックな金属的な唱法が既に出ています。
 そして"Dreamer Deceive" の様な叙情的で澄んだ大作曲を演っており、大好きなユーライア・ヒープを感じさせてくれました。
 余談ですがこのLPの裏ジャケットに記載されている曲順はB面の曲が1行目にA面の曲がその下の2行目に記されています。最初は盤面の丸いレーベルを逆さまに貼り間違えたのかと思いましたが、実際はレーベルの貼り間違いではなく裏ジャケの記載ミスだったようです。

 すぐにデビューアルバムも買いましたが、セカンドの完成度と比べるとやはりちょっとひと押し不足という感じは否めません。 "Run Of The Mill","Dying To Meet You","Never Satisfied"あたりがひと押し不足と感じた曲です それでも "Rocka Rolla","One For The Road" のアルバム冒頭2曲が印象的なアルバムでした。この2枚はGullというレーベルから出ています。私的には馴染みの薄いレーベルですがアイソトープというジャズロック系バンドがこのレーベルから数枚アルバムを出していました。

ちなみにデビューアルバムのメンバー・クレジットは
Ian Hill - bass 、Glenn Tipton - guitars, K. K. Downing - guitars、John Hinch - drums、Rob Halford - vocals
と成っており、それがセカンドアルバムでは
Ian Hill - bass 、Glenn Tipton - guitars, K. K. Downing - guitars、Alan Moore - drums、Robert Halford - vocals
と成りました。ロブの表記が略さないロバートと成っていましたがこの表記は後々数作続きました。
 その後、メンバーは数度入れ替わりながら長年に渡り活躍しておりますし、ヘビーメタルというジャンルを語るとき必ず名前が出る重要なバンドと成っていきましたね。

 三作目『Sin After Sin(邦題:背信の門)』はGullから大手CBSへ移籍しての発表。アラン・ムーア脱退のためにドラムスがセッションミュージシャンのSimon Phillipsを起用して作成されました。この人はマイケル・シェンカーやジェフ・ベック、ホワイト・スネイクなどと一緒に演っていて良く聴く人です。
 この『Sin After Sin』はいかにもブリティッシュ・ハード・ロック系の深みと重たさを持った大作 "Here Come The Tears" が有りますが、序々に疾走感のあるメタル寄りの曲(それも上質の)が増えてきて、いよいよ彼らが新しい時代へと突入し始めたのが分かります。(ただ、一曲の異色曲は"Last Rose Of The Summer"、アメリカ進出を意識したのかアメリカ西海岸の香りがします・・・わたしは好きですが)
 LP最後の曲 "Dissident Aggressor" のベースとドラムスは完全にメタルロック、マシンガンの様に響くこのリズムはヘビーメタル特有の世界へ引きづり込まれて酔う感覚ですね。

 そしていよいよヘビー・メタルの始まりを明らかに感じた『Stained Class』の発売。
1曲目の"Exciter"からいきなりスピード全開、後年に残る名曲、ドラムスが良いです。続いて2曲目も高音シャウトのメタル系だったのに、3曲目はなぜかゲイリー・ライト作スプーキー・トゥースのセカンドアルバムからヘビー・ロック系 "Better By You Better Than Me" 、良い曲だから演奏したのでしょうが(シングル発売用)曲順としてはA面ラストの方が絶対に聴きやすかったと思えます。次の "Stained Class" もメタル系スピードチューンでした。B面の "Beyond The Realms Of Death" はハード・ロック、ヘビー・ロック系ですがドラマティックでギターメロも歌っていて印象深い曲ですね。

 5枚目は『Killing Machine 邦題:殺人機械』前作発売から8ヶ月目('78年2月と'78年10月)、その間にライヴツアーをしていますので、日数的に考えておそらく数曲は前作漏れの曲が有ったのではないでしょうか?(これはわたしの憶測) 曲調が種々有り珍しくヴァラエティ豊かです。
 "Delivering The Goods"、"Hell Bent For Leathe"あたりはいかにも彼ららしいメタル系スピードチューンですが、"Burnin' Up"は完全に異色です。アメリカ進出した頃のデビッド・ボウイを連想しました。この曲わたしは結構好きです。 "Killing Machine"タイトル・チューン は'70年代前半のハードロックサウンドながらギタートーンだけは歪まずやけに金属的なトーンで押しています。そして"Before The Dawn"はスコーピオンズが奏りそうな叙情的なバラード。(この5thアルバムはアメリカでは数ヶ月遅れで出たらしいのですが、タイトルは変わりピーター・グリーン作の"Green Manalishi"が入った11曲構成で出ていました。)

 
Rocka Rolla Rocka Rolla
LP Gull GULP 1005 (UK) 1974

A
1 One For The Road
2 Rocka Rolla
3 Winter
4 Deep Freeze
5 Winter Retreat
6 Cheater
B
1 Never Satisfied
2 Run Of The Mill
3 Dying To Meet You
4 Caviar And Meths
Sad Wings of Destiny
LP Gull GULP 1015 (UK)  1976

A
1 Victim Of Changes
2 Ripper
3 Dreamer Deceiver
4 Deceiver
B
1 Prelude
2 Tyrant
3 Genocide
4 Epitaph
5 Island Of Domination
Sad Wings of Destiny
Sin After Sin Sin After Sin
LP Epic SONY 25AP-536 (Japan) 1977

A
1 Sinner
2 Diamonds And Rust
3 Starbreaker
4 Last Rose Of The Summer
B
1 Let Us Prey
2 Call For The Priest/Raw Deal
3 Here Come The Tears
4 Dissident Aggressor
 
Stained Class
LP Columbia JC-35296 (USA) 1978

A
1. Exciter
2. White Heat, Red Hot
3 .Better By You Better Than Me
4. Stained Class
5 .Invader
B
1 .Saints In Hell
2. Savage
3. Beyond The Realms Of Death
4. Heroes End

Stained Class
Killing Machine Killing Machine
LP CBS CBS-83135 (UK)  1978

1. Delivering The Goods
2. Rock Forever
3. Evening Star
4. Hell Bent For Leather
5. Take On The World
B
1. Burnin' Up
2. Killing Machine
3. Running Wild
4. Before The Dawn
5. Evil Fantasies

 『Killing Machine』発表後のツアーから革ジャンファッションでステージに立ったと言うことです。(『Killing Machine』のアルバム裏写真には既に革ジャン姿で映っています)
それまでのアルバムではメンバーの姿がレコードジャケットに現れることなかったのですが、『Priest In the East 邦題:イン・ジ・イースト』には革ジャン姿のステージ写真が使われました。
'79年2月の東京公演2カ所で録音されたライヴ音源ですが、ロブが喉を痛めていて声が満足に出ていなかったかとかで、ヴォーカルパートだけイギリスで撮り直しオーバーダビングしたとインナー解説に記されていました。ピュアなライヴ盤ではないのですね。個人的にもこのアルバムはそんなに何度も聴かなかったです。アナログレコード盤では1枚で収まらなかった曲を17cmLP盤 (EPではないです) に継ぎ足し収録しています。

 そして'80年代に入り、アメリカにも名を知らしめた『British Steel』がスタジオ盤6作目として出されました。ここからドラムスがデイヴ・ホーランドに変わっています。
 全体的にアメリカを意識したストレートな曲が多いですが、'The Rage'という曲だけはブリティッシュの要素を持っています。この曲は好きですね。
勿論ストレートな"Breaking The Law,""Living After Midnight"は良いです。この2曲はLP時代アメリカ盤や日本盤ではそれぞれA面、B面の一曲目でしたがCD時代に成ってからはイギリス盤の曲順で再編統一されたようです。
ステンレスの安全カミソリ刃のデザインはインパクト有りましたね。

 7作目『Point of Entry 邦題:黄金のスペクトル』は前作より更にアメリカを意識して作られたサウンドです。'80年代初頭は英独のバンドがアメリカ市場をめがけて次々とアメリカン好みの曲やアルバムを作っていました。実際シングル盤として出された"Heading Out to the Highway 邦題:嵐のハイウェイ"はアメリカでのシングル初ヒットとなりました。
前作に続きヘビーさの少ない曲が多いですが"Desert Plains 邦題:雷鳴"は唯一ドラムスが際だつ重たいナンバーです。スピード感は無いですがかっこよさを感じます。 "You Say Yes"はポール・マッカートニーが作りそうなビートルズ後期時代の曲みたいに感じました。
この『Point of Entry』は発売当時、英盤と米盤でジャケットデザインが違い日本版は米盤の物を使用して発売され、CD時代に再発されたときも最初は米盤仕様だったのが途中から英盤デザインに変更されていました。

Priest In the East - Live in Japan
LP Epic Sony 25・3P-145〜6 1979

Side-1
1. Exciter
2. Running Wild
3. Sinner
4. The Ripper
5. The Green Manalishi (With The Two-Pronged Crown)
Side-2
1. Diamonds And Rust
2. Victim Of Changes
3. Genocide
4. Tyrant

7inces LP
Side-3
1. Rock Forever
2. Delivering The Goods
Side-4
1. Hell Bent For Leather
2. Starbreaker
Preist In the East, Live in Japan
British Steel British Steel
LP Epic SONY 25・3P-208 (Japan) 1980

A
1. Breaking The Law
2. Rapid Fire
3. Metal Gods
4. Grinder
5. United

B
1. Living After Midnight
2. You Don't Have To Be Old To Be Wise
3. The Rage
4. Steeler
Point of Entry
LP Epic SONY 25・3P-271 (Japan) 1981

A:
1. Heading Out to the Highway
2. Don't Go
3. Hot Rockin'
4. Turning Circles
5. Desert Plains
B:
1. Solar Angel
2. You Say Yes
3 .All the Way
4. Troubleshooter
5. On the Run
 Point of Entry
 スタジオ録音8作目が『Screaming for Vengeance 邦題:復讐の叫び』 ここから数作ジャケットデザインが日本のアニメイラスト風(飛んでいる鷲がメタル)に成りました。デザインはDog Johnsonという人。
普通、数回同じアルバムを聴くとやがて飛ばして聴く曲(レコード時代には針を指で移動させて)がいくつも
出てくるのですが、このアルバムは"Fever"以外はどれもよく聴きました。(1曲目"The Hellion"は40秒ほどの曲ですが2曲目との切れ目がなく繋がって成り立つ様な曲です)
彼らジューダス・プリーストの名盤のひとつです。
LP時代は名曲"Riding on the Wind"をはじめ一般的にA面ファンが多かったですが、わたし的にはB面の1曲目、2曲目の流れもかなり好きです。
 ヘビーでシンプルなリフで押す"You've Got Another Thing Comin'"が結構耳に残るのですね。

 9作目『Defenders of the Faith 邦題:背徳の掟』のジャケットカバーはもう完全に日本のアニメのサントラ盤か?と思えてしまう程です。怪獣か猛獣かと言った姿なのに目がしょぼくって笑ってしまいました(目のショボさはLP盤ジャケットでは分かりますがCDサイズでは判りにくいです)前作に続き今回もDog Johnsonさんのデザイン。でもサウンド的には充分に充分に気にいています。
 ブリティッシュらしさが前編に顕れたジューダス・プリーストのメタルの完成作、棄て曲無しです。。

で、10作目『Turrbo』となるのですが、この作品は再度ヘビーメタル感覚からちょっと離れた作風と成っています。丁度、'80年代中期にイギリス音楽界を駆け抜けていた"ニューロマンティックス・ムーブメント" の影響をもろに受けた"Turbo邦題:ターボ・ラバー"で始まります。1曲目を聴いたとき「アダム&ジ・アンツかしら?」という感じでした。曲自体は悪くはないですが、ストレート一直線投手が変化球主体に切り替えたというか・・・ジューダス・プリーストにはこの方向へ進んで欲しくないという気持ちはどうしても持ってしまいます。そういった部分も含めて残りのA面曲は“安全カミソリ刃のキレ”という部分が薄らいでいます。
 B面トップの"Out in the Cold"(邦題はありふれた孤独の叫び)はメタル系ではないですが、Heavy and Hardのブリティッシュハード王道ナンバーでこのアルバムの中では一番気に入りました。次にラストの"Reckless"はヴォーカルメロディーがポップながら哀愁を含んだ良いメロで流れ、途中のギターソロは流れるようでわたしはマイケル・シェンカーを連想しました。これも好きな曲です。ということでB面好みのアルバムでした。

Screaming for Vengeance Screaming for Vengeance
LP Columbia FC-38160 (USA) 1982

A:
1. The Hellion
2. Electric Eye
3. Riding on the Wind
4. Bloodstone
5. (Take These) Chains
6. Pain and Pleasure
B:
7. Screaming for Vengeance
8. You've Got Another Thing Comin'
9. Fever
10. Devil's Child
Defenders of the Faith
LP Epic SONY 25・3P-480 (Japan) 1984

A:
1.Freewheel Burning
2.Jawbreake
3.Rock Hard Ride Free
4.The Sentinel
B:
5.Love Bite
6.Eat Me Alive
7.Some Heads Are Gonna Roll
8.ight Comes Down
9.Heavy Duty
10.Defenders of the Faith
 Defenders of the Faith
Turbo Turbo
LP Epic SONY 28・3P-705 (Japan) 1986

A:
1. Turbo Lover
2. Locked in
3. Private Property
4. Parental Guidance
5. Rock You All Around the World
B:
6. Out in the Cold
7. Wild Nights, Hot & Crazy Days
8. Hot for Love
9. Reckless
 発売順は2枚目のライヴアルバム『Priest ... Live!』ということに成るのですが、ジュダース・プリースとのライヴアルバムは『イン・ジ・イースト』の際の録り直しの印象から、好印象を持っていませんでしたうえ、今回は寄せ集めライヴとか。で、買うのは後回しにずらしずらししていました。
買ってからも一度聴いただけで聴き直しはほとんどしないアルバムでした。'86年の“Fuel For Life Tour”の数カ所各場所で録音して、良い音源だけを集めた物です。よって曲間は突然音が消えてライヴ会場の雰囲気感覚は乏しいです。ライヴ独特感覚が味わえないとなるとスタジオ録音の別テイク集のように成ってしまうわけで、聴くのさえ後回しに成ってしまいます。
今回改めて聴き直してみると"Heading Out to the Highway 邦題:嵐のハイウェイ""Some Heads Are Gonna Roll 邦題:叛旗の下に"などは元々スタジオ盤でも気に入っていた曲ですが"Private Property"はこちらの方が良かったです。そして"Freewheel Burning 邦題:ホイール・バーニング"はスタジオ盤も良かったですがこちらの方が疾走感上がっていました。そしてここでもやはり"You've Got Another Thing Comin'"が結構耳に残りました。このリフは・・・!

 スタジオ盤11作目として確かLP,CD二種発売された『Ram It Down』はトップのタイトルナンバーのストレートさにまず安心させられましたが、2曲目、3曲目は同路線ながらちょっと弱い感じ。ここらあたりより次の"Come and Get It"シンプルなリフに乗せた重たさの方が心地よいです。
 "Hard As Iron"はこのアルバムでは最もプリーストサウンドを感じられるベストの出来です。次の"Blood Red Skies"も壮大な聴き応え有るナンバーです。ドラム音がポコポコと打ち込みリズムなのが少々気になります、それが反対に妙に耳に残りもしますが・・・
 次がチャック・ベリーの"Johnny B. Goode"、この曲はジョニー・ウィンターのど迫力ヴァージョンを知っているので、ちょっとポップに聞こえます。ここでもドラムの打ち込み音がそのポップさを際だたせています。

 そして次が彼らの代表作と評されることが多い『Painkiller』。疾走感、かっこよさ、キレ、酔うことが出来る心地よさなどを全編に確かに持っています。これらの中でも特に好きなのは"Hell Patrol","Night Crawler","Leather Rebel ","Between The Hammer & The Anvil"など。ジューダス・プリーストにファンが求める音が詰まっていました。ただ、このアルバム発表後のツアーからヴォーカルのロブ・ハルフォードと他のメンバー達と対立が起きたらしく、ロブは脱退してしまいます。
Priest...Live!
CD Epic SONY ESCA-5259 (Japan)  1997 (Original 1987)

1.Out in the Cold
2.eading Out to the Highway
3.Metal Gods
4.Breaking the Law
5.ove Bites
6.Some Heads Are Gonna Roll
7.The Sentinel
8.Private Property
9.Rock You All Around the World
10.Electric Eye
11.Turbo Lover
12.Freewheel Burning
13.Parental Guidance
14.Living After Midnight
.Shout-Oh,Yeah
15.You've Got Another Thing Comin'
 Priest...Live!
Ram It Down Ram It Down
CD Epic SONY 25 8P-5024 (Japan) 1988

1.Ram It Down
2.Heavy Metal
3.Love Zone
4.Come And Get It
5.Hard As Iron
6.Blood Red Skies
7.I'M A Rocke
8.Johnny B. Goode
9.Love You To Death
10.Monsters Of Rock
Painkiller
CD Epic SONY ESCA-5159 (Japan) 1990

1.Painkiller
2.Hell Patrol
3.All Guns Blazing
4.Leather Rebel
5.Metal Meltdown
6.Night Crawler
7.Between The Hammer & The Anvil
8.A Touch Of Evil
9.Battle Hymn
10.One Shot At Glory
 Painkiller
 ヴォーカリスト探しの長いブランクののち、1996年にティム・リッパー・オーウェンをオーディションで新ヴォーカリストに決定、そして'97年発表の『Jugulator』がプリーストのスタジオ盤13作目のアルバムとなりました。
ところがヴォーカリストが変わったのがどうのこうのという問題以前に曲調(サウンドアレンジ全般)がガラッと変わり、ファンの好き嫌いが顕著に出るほどの差が有りました。
(収録曲のほとんどは新ヴォーカリストが決まる以前にK.Kとグレンが作っていたとの事ですのでティム・リッパーの影響とは考えにくいでしょう)
所々に従来のカミソリの様なキレを感じる部分も有りますが全体を貫くベースはブルータル・デスメタル的というか荒々しさ・鈍重さが全編を通しています(邦盤キャッチは「とてつもなくヘヴィ」でした)。ただ、わたし的にはガッカリ感が大でした。
“heavy”といっても“重量感”ではなく、沼地に脚を取られて脚が重たい・・・といった感じの怠さを伴う重たさの様な気がします。そのような意味で"Death Row","Cathedral Spires"は出だしだけは期待を持ちましたがすぐに気怠さが残り不完全燃焼。どうして曲調が変わってしまうのでしょうか?
最も気に入ったのは"Dead Meat"でした。
 
 そして、ティム・リッパー・オーウェンに替わってからの初めてのライヴが『'98 Live Meltdown』。今回も様々なコンサートでの寄せ集め音源です。(英国を中心とした'98年春のヨーロッパツアーだとのこと)
特に悪くはないのですが金属的な部分は希薄で2枚組を聴き通すのはこちらの体調に左右されます。昔の曲を聴くとロブのヴォーカルにはある種の‘快感’が有ったのだと気づきます。

 21世紀に突入して初めてのスタジオ盤が『Demolition』。こういったモダーン・ヘヴィネスなサウンドが好きな人には愛聴盤に成るのかも知れませんが、私的にはこの盤もきついです。個々の曲の質が昔に比べてかなり落ちている感じがします。名曲と呼べる曲が無かったです。彼らを追い続けるのをやめようとまで思えたアルバムでした。

 で、またまたライヴ盤が!・・・2001年12月、ロンドンのブリクストン・アカデミーで行われた演奏映像がDVD化されてその音源がCDで出たと言うことです。再び2枚組ながらも前ライヴ盤の『'98 Live Meltdown』よりはかなり聴きやすかったです。DVDは見ていませんがギターのキレがちょっと戻った感じがします。

 <i><b>Jugulator</b></i> Jugulator
CD Priest ZERO XRCN-2001 (Japan) 1997

1.Jugulator
2.Blood Stained
3.Dead Meat
4.Death Row
5.Decapitate
6.Burn in Hell
7.Brain Dead
8.Abductors
9.Bullet Train
10.Cathedral Spires

ティム・"リッパー"・オーウェンズボーカル
'98 Live Meltdown
CD Priest ZERO XRCN-2039-40 (Japan) 1998

Disc-1
1. Hellion
2. Electric Eye
3. Metal Gods
4. Grinder
5. Rapid Fire
6. Blood Stained
7. Sentinel
8. Touch of Evil
9. Burn in Hell
10. Ripper
11. Bullet Train
12. Beyond the Realms of Death
13. Death Row

Disc-2
1. Metal Meltdown
2. Night Crawler
3. Abductors
4. Victim of Changes
5. Diamonds and Rust
6. Breaking the Law
7. Green Manalishi (With the Two-Pronged Crown)
8. Painkiller
9. You've Got Another Thing Comin'
10. Hell Bent for Leather
11. Living After Midnight
 '98 Live Meltdown
 Demolition Demolition 2001
CD Priest SPV-085-72422 (Germany)

1. Machine Man
2. One on One
3. Hell Is Home
4. Jekyll and Hyde
5. Close to You
6. Devil Digger
7. Bloodsuckers
8. In Between
9. Feed on Me
10. Subterfuge
11. Lost and Found
12. Cyberface
13. Metal Messiah
Live In London 2003
CD Priest/SPV SPV-092-74262 (Germany)

Disc-1
1. Metal Gods
2. Heading Out To The Highway
3. Grinder
4. Touch Of Evil
5. Blood Stained
6. Victim Of Changes
7. The Sentinel
8. One On One
9. Running Wild
10. Ripper
11. Diamonds & Rust
12. Feed On Me
13. Green Manalishi

Disc-2
1. Beyond The Realms Of Death
2. Burn In Hell
3. Hell Is Home
4. Breaking The Law
5. Desert Plains
6. You've Got Another Thing Coming
7. Turbo Lover
8. Painkiller
9. Hellion
10. Electric Eye
11. United
12. Living After Midnight
13. Hell Bent For Leather
 Live In London
 2003年、自身のプロジェクトやソロなどで活動していたロブ・ハルフォードがバンド復帰。2004年に録音完成、2005年春に復帰第一作通算15作目として『Angel of Retribution』が出ました。『Painkiller』と同メンバーで、出てきた音は確実にあの Judas Priest です!
 一曲目から待望のサウンドです、K.K、グレンのソング・ライティングコンビにロブが加わるだけであの以前の音に戻るのですねぇ。二曲目"Deal with the Devil"になると、もう「さすがぁ〜」とおもわず拳を突き上げてしまいますね。ギターにもキレが蘇っています。この曲は久しぶりの名曲でしょう。
3曲目以降は若干『Demolition』に漂っていたモダーン・ヘヴィネスな面も感じられますが、リズムがロック・ロックしているというか、ロックンロールリズムを携えているので、粘っこさは気になりませんし充分気持ちよいです。バラード"Angel"を聴くとロブのヴォーカルは確実にティム・リッパーでは出しえない哀愁を帯びた歌唱で聴かせ、歌心表現で勝っていることが判ります。ティム・リッパーの歌唱技術も素晴らしいでしょうが、ロブは技術うんぬんを越えた魅力ですね。 ロブ復帰作としては充分でありました。

 16作目となる『Nostradamus』は驚きのコンセプトアルバムでした。メタル独特のサウンドではなく、シンフォニックアレンジによるドラマティックで壮大なアルバムです。プリーストファンでも賛否分かれたようですが、わたしは結構気に入りました。
 実にファンタスティックです。昔のユーライア・ヒープ思い出しました。『DEMONS AND WIZARDS邦題’悪魔と魔法使い』等を知っている人にはブリティッシュハードバンドの特徴の一つとしてこのようなアルバムを作っても不思議でないと判るでしょう。同じくブリティッシュハードバンドのブラック・サバスも一時期(サウンド的に時期的な移り変わりが有ったバンドですが)このような音作りをしていましたね。
もちろん、歌唱に充分説得力を持つヴォーカリストの居るバンドでしか作れない傾向のアルバムですが。
 フレディ・マーキュリーを配していたクィーンもドラマティックな楽曲が多かったですね。
 一曲一曲を抜き出して聴くといった聴き方をするならば、100点満点で90点台は"Prophecy","Revelations", "Persecution","Nostradamus"と評しますが、他の曲も70点以上でオミット曲はないでしょう。
ところで、このアルバムで数回聴けるロブの中域ヴォイスで沈ませた歌い方はデビッド・ボウイを連想しました。こういった歌い方は昔は無かったですね。

 『A Touch of Evil: Live』はロブ・ハルフォード復帰後の初ライヴ盤です、これもまた種々ツアー音源の寄せ集めですが今までのライヴ盤よりは気に入っています。"Riding On The Wind"などは26〜27年も前の作品なのに、「年齢を感じさせずこちらの方が良いじゃないの!」と思える程でした。

Angel of Retribution Angel of Retribution 2005
CD SONY 51930002 (UK)

1. Judas Rising
2. Deal with the Devil
3. Revolution
4. Worth Fighting For
5. Demonizer
6. Wheels of Fire
7. Angel
8. Hellrider
9. Eulogy
10. Lochness
Nostradamus   2008
CD SONY BMG 88697315592 (EU)

Disc-1
1. Dawn of Creation
2. Prophecy
3. Awakening
4. Revelations
5. The Four Horsemen
6. War
7. Sands of Time
8. Pestilence and Plague
9. Death
10. Peace
11. Conquest
12. Lost Love
13. Persecution

Disc-2
1. Solitude
2. Exiled
3. Alone
4. Shadows in the Flame
5. Visions
6. Hope
7. New Beginnings
8. Calm Before the Storm
9. Nostradamus
10. Future of Mankind
 Nostradamus
 A Touch of Evil: Live A Touch of Evil: Live  2009
CD SONY 88697545972 (EU)

1. Judas Rising
2. Hellrider
3. Between The Hammer & The Anvil
4. Riding On The Wind
5. Death
6. Beyond The Realms Of Death
7. Dissident Aggressor
8. A Touch Of Evil
9. Eat Me Alive
10. Prophecy
11. Painkiller
 『A Touch of Evil:Live』を2009年に発表後の2010年、「2011年のツアーを最後のワールドツアーとする」と発表、そしてそのツアーにはK・K・ダウニング(ケネス・キース・ダウニング・ジュニア)は参加しないとのこと。主要3メンバーのうちK・Kとロブが1951年生まれ、グレンが1947年生まれで年齢的に長期ツアーを続ける事の大変さが伺われます。
 で、最後のワールドツアーの開始からK・Kに代わり若いギターリスト、リッチー・フォークナー(Richie Faulkner)を加入させました。リッチーのツアーでのプレイは上々の評判だったとのこと。

 '11年〜'12年にかけてのツアー終了後、新アルバムの録音開始。すべての曲にロブ、グレンと並んでリッチー・フォクナーの名前がクレジットされた『Redeemer of Souls邦題: 贖罪の化身』が発表されました。
スタジオ録音盤としては6年ぶりです。メタル調アルバムとしては実に9年ぶりとなるプリーストサウンドです。昔からのファンをまずは安心させてくれます。曲の出来としては前半6曲目くらいまでは絶頂期'80年代にもひけを取らない曲が続いていますね。後半はまぁまぁ平均点クリアといった感じですが、アルバム全体としては気に入っています。

Redeemer of Souls 2014
CD SONY 88843072422 (UK)

1. Dragonaut
2. Redeemer of Souls
3. Halls of Valhalla
4. Sword of Damocles
5. March of the Damned
6. Down in Flames
7. Hell & Back
8. Cold Blooded
9. Metalizer
10. Crossfire
11. Secrets of the Dead
12. Battle Cry
13. Beginning of the End
Redeemer of Souls 
Battle Cry Battle Cry 2016
CD SONY/EPIC 88985302262 (USA)

1. (Intro) Battle Cry
2. Dragonaut
3. Metal Gods
4. Devil’s Child
5. Victim of Changes
6. Halls of Valhalla
7. Redeemer of Souls
8. Beyond the Realms of Death
9. Jawbreaker
10. Breaking the Law
11. Hell Bent For Leather
12. The Hellion
13. Electric Eye
14. You’veGot Another Thing Coming
15. Painkiller
 『The Best of Judas Priest』のオリジナル発売はLP盤で1977年(邦盤も同年)。GULLから大手Columbiaへ移籍した直後にGULL時代の2枚のアルバムから選んだもので、『The Best of』の冠はいかがなものか?といった
趣ではありまして、ただひとつの売りはColumbia移籍後に発表された『Diamonds and Rust』がデモヴァージョンで収録されたということでした。CDでの発売は1987年が最初(邦盤は1990年テイチク経由)。
その後1993年、2002年、2006年、2012年、2014年と再発され続けていた模様です。
今回の2016年物は限定安価盤で『Hero Hero』を買ったついでに買ってしまいました。

『Hero Hero』はLP時代の1981年に2枚組4面記録で発売されていたGULL レーベル音源の編集物で、『The Best of Judas Priest』とダブル曲もかなり多いのですが、ファーストアルバムからの選曲ナンバーはオリジナルアルバムと違うリミックスが'81年の時点で行われていたことでした。それは'77年の 『The Best of Judas Priest』収録の『Diamonds and Rust』でも同じでこの曲もミックス違いのヴァージョンが入っていました。
CD盤は1987年にドイツが最初に出し、邦盤は1990年に発売されていました。その後、『The Best of Judas Priest』とほぼ同じ周期で 1993年、1999年、2002年、2012年、2014年と再発され続けていた様です。
相当昔の発表作ですが今聴くと、確かに《70年代のブリティッシュロックはこの様だった》と懐かしさを感じました。
The Best of Judas Priest 2016
(Original Issued 1977 as LP)
CD Gull/Victor VICP65427 (Japan)

1. Dying to Meet You
2. Never Satisfied
3. Rocka Rolla
4. Diamonds and Rust
5. Victim of Changes
6. Island of Domination
7. The Ripper
8. Deceiver
9. Epitaph
10. One for the Road
The Best of 
Hero Hero Hero Hero 2016
(Original Issued 1981 as LP)
CD Gull/Victor VICP65428 (Japan)

1. Prelude
2. Tyrant
3. Rocka Rolla
4. One For The Road
5. Victim Of Changes
6. Dying To Meet You
7. Never Satisfied
8. Dreamer Deceiver
9. Deceiver
10. Winter
11. Deep Freeze
12. Winter Retreat
13. Cheater
14. Diamonds And Rust
15. Run Of The Mill
16. Genocide
17. Caviar And Meths

BACK