WARLOCKというバンドはKRAFTWERKを生んだ街として有名なドイツ・デュッセルドルフで1982年に結成されたジャーマン・メタルバンド。メンバーはヴォーカルがDoro Pesch、ギターが Peter SzigetiRudy Graf、ベースがThomas Studier、ドラムスがMichael Eurich という5人で出発。リーダーは曲作りもするドロ・ペッシュ。
女性ながら[男性の魔術師]を意味する [Warloc]をバンド名に冠したのは面白いです。(主に欧州圏ではウォーロックに近い発音で米国圏ではワーロックに近い発音だとか)
 当初はベルギーのインディーズレーベル Mausoleum Records との契約でアルバム『BURNING THE WITCHES』でデビューしました。このアルバムデビュー時にはベースはFrank Rittelに変わっています。その後HR/HM系では大手の英Vertigoとの契約にこぎつけて知名度も上がっていきました。

 わたしが知ったのもメジャーデビューしたセカンドアルバムからでした。サウンドは良かったのですが、ドロのヴォーカルはキンキンとした高さで軽さが目立ち最初は「ただ叫ぶだけのバンド・・・」と感じたのですが、曲調に合わせた発声で歌えるシンガーだと思えると、いつの間にかそのかん高さが気にならなくなりました。
ウォーロック自体は1988年にドロ以外のメンバーが脱退、活動終結となりその後はソロとして今も活躍しているDoro Peschについて記しておこうと思います。彼女は1964年6月3日デュッセルドルフ生まれ、正式にはDorothee Pesch、[Metal Queen]と呼ばれています。
 
warlock

 ドロ・ペッシュはロックという広い世界では、女性Hard/Heavy系ロックシンガーの部で有名な部類には入らなかったでしょう。
先ず誰もがトップに上げるのはジャニス・ジョプリン。そして2位、3位に挙げられるのはもうロックファン毎に人さまざま、混とんとしています。わたし個人的にはパット・ベネター、グレイス・スリック、アン・ウィルソン辺りでしょうが、あと好きな女性ロックヴォーカプリテンダーズのクリッシー・ハインド、バンシーンズのスージー・スーなども印象に残っています。

 そのような中、ドロ・ペッシュは一部のメタルロックファンにしか知られないままホントに長きにわたり活躍して、徐々に徐々に魅力的なシンガーに成っていきました。アルバム追って買い続けて来た彼女の歌声を振り返ってみました。

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 先ずは`83年録音、`84年発表のファーストアルバム『BURNING THE WITCHES』から、一曲目"Sign of Satan"から出てくるサウンドはキレがあり最高なのでが、今聴き直してもこの曲でのドロのヴォーカルはやはり重量差があると感じます、曲は良いですね。2曲目"After the Bomb"もバックのサウンドは実にカッコよくって凄いと思います。 3曲目"Dark Fade"もリズム音は全曲に近いですがドロのヴォーカルも違和感ないです。"Homicide Rocker"はノリの良いハード・ロック、ドロの声もマッチしていてとても良い曲です。
A面ラスト"Without You"はスロー・ロックで聴かせるナンバー、この曲でドロの真髄発揮でしょう。B面1曲目"Out of Control"は普通の出来ですが2曲目"Burning the Witches"は良い出来です、ウォーロックのバンドサウンドはリズム陣がしっかりしていて安心です。続く2曲も水準以上で、ラストの"Holding Me"はギターソロも割と長くて聴かせどころも押さえている感じです。


続いてセカンドアルバム『HellBound』、タイトルナンバーから始まり4曲目まではこれといって特出した曲はなくごく普通の出来、5曲目"Down and Out"が少し気に成る程度、B面は聴きごたえあるナンバーが多いです。トップの"Out of Control"、"Time to Die"、"Shout It Out"とハードロックリズムに乗ってドロのヴォーカルが駆けています。ラストの"Catch My heart"はスロー・ロック。泣きのギターサウンドに合わせて絞り出しています。

 3枚目『True As Steel』これは米盤でも出たためか輸入盤取扱店でよく見かけました。A面1曲目はウォーロックに当初私が感じた部分、「小気味よいリズム隊に乗せてただ叫んでいる」といった趣の曲です。反対に2曲目"Fight for Rock"はとても良い曲です。ウォーロックをそしてドロを見直した曲です。中音部から歌いだしリズムに乗るとバンドとの掛け合いもピッタシです。代表曲でしょう。
 3曲目はミディアム・ロックで、まずまず、4曲目、5曲目はおまけ的。B面タイトル曲"True As Steel"は
若干今までの曲調と変わり少し凝っていてドラマ性を感じました。"Love Song"はスロー、ドロの声はスローになるとハスキー気味になり、絞り出すような部分が生きています。"Igloo on the Moon (Reckless)"はストレートな作りではないですが印象的な曲です。(イグルーって何かと調べたらエスキモーでの氷雪住居だとか)切れ目なく続く"T.O.L"は短めのインスト・ナンバー


 1987年の4枚目『TRIUMPH AND AGONY』、"All We Are"は呪文のような奇妙な曲で驚きです。2曲目はウォーロックのつまらない部分がでたナンバーですが、3曲目"I Rule the Ruins"は曲構成に変化が見られてなかなか良い感じの曲です。4曲目、5曲目とスロータイプが続きます。B面トップの"East Meets West"は聴く部分多く良くできた曲です。このタイトルからわたしはモダン・ジャズの名盤"Art Pepper Meets The Rhythm Section"を思い出しました。まだまだインターネットの普及前、アメリカの東海岸地域と西海岸地域の生活様式や意識・文化の違いが出ていた時代が有ったという事実。
 "Metal Tango"は単調ながらじっくり聞くと結構興味深い進行です。

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《BURNING THE WITCHES》  1984
Mausoleum Records SKULL 8325
LP (Belgium)
A
1.Sign of Satan
2.After the Bomb
3.Dark Fade
4.Homicide Rocker
5.Without You
B
1.Metal Racer
2.Burning the Witches
3.Hateful Guy
4.Holding Me

BURNING THE WITCHES
《HELLBOUND》 1985
Vertigo /Phonogram VERH28
LP (UK)
A
1.Hellbound
2.All Night
3.Earthshaker Rock
4.Wrathchild
5.Down and Out
B
1.Out of Control
2.Time to Die
3.Shout It Out
4.Catch My Heart

HELLBOUND
《TRUE AS STEEL》 1986
Mercury/polygram 830-237-1
LP (USA)
A
1.Mr.Gold
2.Fight for Rock
3.Love in the Danger Zone
4.Speed of Sound
5.Midnite in China
B
1.Vorwarts, All Right !
2.True As Steel
3.Lady in a Rock'n'Roll Hell
4.Love Song
5.Igloo on the Moon (Reckless)
6.T. O. L.

TRUE AS STEEL
《TRIUMPH AND AGONY》 1987
Mercury/polygram 832-804-1
LP (USA)
A
1.All We Are
2.Three Minutes Warning
3.I Rule the Ruins
4.Kiss of Death
5.Make Time for Love
B
1.East Meets West
2.Touch of Evil
3.Metal Tango
4.Cold, Cold World
5.Für Immer

TRIUMPH AND AGONY


  1988年レコードデビュー時から残っていた唯一のオリジナルメンバーMichael Eurichがバンドを脱退し、なおかつ契約上の問題からWARLOCKというバンド名が使えなくなった模様。急遽ドロのソロアルバムとして発売されましたが、録音時はWARLOCK名義での発売を前提に製作されていましたので、私の持っているLPアルバムには丸いシールがベタッと張り付けられていて[+WARLOCK]と記されています。
メンバークレジットはDoro Pesch(Vocals)以外、John Devin(Guitars),Tommy Henriksen(Bass and Background Vocals),Bobby Rondinelli(Drans)と4人編成で記されていますので、正式にはこの4人が最後のWarlockメンバーだという事に成りますよね。

 ソロアルバム『Force Majeure』、『偶然の発生』、記念すべき最初の曲は'67年の発売Procol Harumの超ロングヒット曲、"青い影(A Whiter Shade of Pale)"から始まりました。オリジナル曲からではなく他人のヒット曲から始まるのは意外でしたが、この"青い影"は本当に多くのミュージシャンに影響を与えている曲です、ドロも影響を受けた一人なのでしょう、彼女の歌唱も聴きごたえあります。2曲目"Save My Soul"はミディアムですが、聴きごたえのある出来です。"World Gone Wild"は初期のウォーロックに近いサウンドですが、ドロの歌い方はかなり変わってきています。メリハリが出てきて「アマチュア的な唄い方が消えた」とでもいうのでしょうか、うるさい単調さがなくなっています。"Mission of Mercy"もメロは普通乍ら発声の出入りで惹きつけています。
 このアルバムの中でのアップ・ナンバーで最も印象的なのは"I Am What I Am"でしょう。曲自体がよくできています。
 反対に"青い影"の様なスローテンポでじっくり聞かす曲の方は"River of Tears"、"Cry Wolf"などかなり良いですね。

 1990年に発売されたソロ、セカンドアルバム『DORO』はオリジナルが少なく10曲中3曲にとどまっていますエグゼクティブ・プロデュースはKISSのジーンシモンズ (Gene Simmons)と成っています。他人の曲を歌うにはそれなりに歌唱力が必要ですし、初期に比べて歌い方に凄く幅が出てきたのははっきりとわかります。
1曲目"Unholy Love"は Adam Mitchell の曲、オリビア・ニュートン・ジョン (Olivia Newton John)やニコレッタ・ラーソン (Nicolette Larson )にも曲を提供しているカナダのカントリー系シンガーソング・ライターですがKISS等とも一緒に仕事をしたりしています。ドロの熱唱です。

2曲目".I Had Too Much To Dream"は1965年エレクトリック・プルーンズBB誌11位まで上がったサイケデリック・ロックナンバーです。当時の邦題は"今夜は眠れない"。曲作りはE.プルーンズのソング・ライティングチーム、アネット・タッカーとナンシー・マンツ。3曲目"Rock on"4曲目"Only You"、6曲目".Something Wicked This Way Comes"、10曲目"Mirage"はジーンシモンズが提供しています。中では"Rock on"が一番良いでしょうか?

 ドロのオリジナルは7曲目〜9曲目に並んでいます。どれもまずまず上出来と思える曲ですが、"Broken"が初期のドロを思い起こさせてくれて安心します。じっくりと聴かせて歌う曲が多いと何故かシャウト唱法の彼女も聴きたくなります。泣きのギターソロを弾くギターはLanny Cordolaという人。

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《FORCE MAJEURE》 1989
Vertigo LP 838 016-2
LP (W-Germany)

Side one

1.A Whiter Shade of Pale
2.Save My Soul
3.World Gone Wild
4.Mission of Mercy
5.Angels with Dirty Faces
6.Beyond the Trees

Side two

1.Hard Times
2.Hellraiser
3.I Am What I Am
4.Cry Wolf
5.Under the Gun
6.River of Tears
7.Bis Aufs Blut


FORCE MAJEURE
《DORO》 1990
Vertigo 846 194-2
CD (W-Germany)

1.Unholy Love
2.I Had Too Much To Dream
3.Rock On
4.Only You
5.I'll Be Holding On
6.Something Wicked This Way Comes
7.Rare Diamond
8.Broken
9.Alive
10.Mirage


DORO

 ソロ3作目『True at Heart』、今回は共作者は都度変われど全曲の曲作りにドロは関わっています。
 "Cool Love"から始まります、特出してはいませんが、聴きごたえはあります。2曲目"You Gonna Break My Heart"はPOP調でシーナ・イーストンに似ていると思いましたが曲としては充分に好きな方です。"Fall for Me Again"は聴き入る曲です。

 『Angels Never Die』のプロデューサーの名前にジャック・ポンティ (Jack Ponti) の名前が出ています。昔ジョン・ボン・ジョヴィと組んでいたギターリストです。’80年代後半以降はプロデューサーとしての仕事が多くわたしも Baton Rouge というバンドのアルバムを2枚買っています。ここでベーシストとして参加したNick Douglasはこの後ドロのアルバムで永くベースを弾くことに成っています。
 1曲目"Eye On You"はパット・ベネターを思い浮かべてしまいましたが、まずまずの曲ですね。3曲目"Last Day of My Life"と11曲目"Don't Go",12曲目"Alles Ist Gut"は聴かせるタイプの曲でドロのこういった面も味があります。

 そしてソロでの初ライヴアルバム"Doro Live"。1993年ドイツでの [Angels Never Die - Tour] での模様を収めたアルバムです。ウォーロック時代のナンバーで『TRIUMPH AND AGONY』に収められていた"I Rule the Ruins"で始まります。
 モロ`80年代らしいメタルナンバーでわたしにとっては安心感があり、今聴いても楽しめる1曲です。
(ここではイントロ的で短めですが)全体を通して特にライヴ盤だと意識しなくて聴けますが、反面繰り返して聴いたり特定のトラックをピックアップして書き出したりとかはしないですね。
 
 『Machine II Machine』は再びJack Pontiがプロデュースしています。
ただ、この時代(`90年代前半頃のストレート性から離れた-電子音楽との融合-グランジ-オルタナティヴ・ロック等)の洋楽界全体はわたしの好みとはかなりかけ離れていた時代でありまして、このアルバムもそんなに好きではありません。
 ただ1曲だけ時代を反映していないメタルナンバーが収められています。7曲目"Don't Mistake It for Love"です。
この曲"Don't Mistake It for Love"だけは別格でお気に入りです。

 『The Ballards』はバラードタイプばかりを集めた編集物。Vertigoレーベルは国により販売権がよく移動していますが、Mercuryレコードとは兄弟姉妹のような関係でMercuryからVertigo音源が出されました。ここでの "Children of the Night" はスタジオ録音ヴァージョンでアルバム初収録です。ドロはこうした歌い上げるバラードタイプの曲がどんどんうまくなっています。

 ベルリンの壁崩壊後ロシアプレス版のCDが時々日本にも入ってくるようになりましたが、ドロの『Love Me In Blach』もわたしが手に入れたのはロシアプレスでした。(録音はニューヨークでWEAグループ傘下で発売)

 Heavy Metal のカテゴリーで括られているアルバムですが、私見では決して H/M系オンリーで固められたアルバムだとは感じられないです。 メタル系で気に入ったのは、"Pain"くらい…
ゆったりとじっくりと聴かせる "Long Way Home"、"Kiss Me Good-Bye"、"I Want You Back"、"Like an Angel" あたりの曲が絶対に好きです。

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《TRUE AT HEART》  1991
Vertigo 510 102-2
CD (Germany)

1.Cool Love
2.You Gonna Break My Heart
3.Even Angels Cry
4.The Fortuneteller
5.Live It
6.Fall for Me Again
7.Heartshaped Tattoo
8.With The Wave of Your Hand
9.Hear Me
10.I'll Make It on My Own
11.Gettin' Nowhere Without You
12.I Know You by Heart


True at Heart
《ANGELS NEVER DIE》 1993
Vertigo 514-309-2
CD (Germany)

1.Eye On You
2.Bad Blood
3.Last Day of My Life
4.Born to Bleed
5.Cryin'
6.You Ain't Lived (Till You're Loved to Death)
7.So Alone Together
8.All I Want
9.Enough for You
10.Heaven with You
11.Don't Go
12.Alles Ist Gut


ANGELS NEVER DIE
《DORO LIVE》  1993
Vertigo 518-680-2
CD (Germany)

1.I Rule the Ruins
2.Hellbound
3.Only You
4.Bad Blood
5.So Alone Together
6.Fall for Me Again
7.Für Immer
8.Metal Tango
9.Let's Rock Forever
10.Eye on You
11.All We Are
12.Enough for You
13.I Am What I Am
14.Whenever I Think of You
15.Children of The Night
16.Burning the Whitches
17.Alles Ist Gut


DORO LIVE
《MACHIN Ⅱ MACHINE》  1995
Vertigo 526-804-2
CD (Germany)

1.Tie Me Up
2.The Want
3.Ceremony
4.Machine II Machine
5.Are They Comin' for Me
6.Can't Stop Thinking about You
7.Don't Mistake It for Love
8.Desperately
9.Love Is a Thrill
10.Light in the Window
11.Welcome to the Tribe
12.Like Whiskey Straight
13.In Freiheit Stirbt Mein Herz
14.Ceremony [Long Extended Hammer-Version]


Machin 2 Machin
《BALLARDS》 1998
Mercury  846 393-2
CD (Germany)

1.In Freiheit stirbt mein Herz
2.You Got Me Singing
3.Children of the Night
4.Fall for Me Again
5.A Whiter Shade of Pale
6.Last Day of My Life
7.Für Immer
8.I'll Make It on My Own
9.Enough for You
10.I'll Be Holding On
11.So Alone Together
12.Light in the Window
13.Alles ist gut


《LOVE ME IN BLACK》 1998
HИKИTИH 4607173158550
CD (Russia)

1.Do You Like It?
2.Brutal and Effective
3.Love Me in Black
4.Pain
5.Tausend Mal Gelebt
6.Terrorvision
7.I Don't Care
8.Kiss Me Good-Bye
9.I Want You Back
10.Long Way Home
11.Barracuda
12.Poison Arrow
13.Prisoner of Love
14.Like an Angel


LOVE ME IN BLACK

 2000年秋に発売されたソロ7作目、Vertigoレーベルを離れた模様です。『Calling the Wild』 はニューヨーク、ニュージャージー、ロスアンジェルス、そしてドイツのリュッセルドルフなど多所で録音され、アルバムの発売もドイツは Steamhammer/SPV、アメリカは Koch と系列違いで出された為にアルバムカバーも二種あり、曲順も違う形が存在する結果になりました。(アメリカ盤は曲数も一曲少ない!…昔のThe Beatles Capitol盤もそうでした。後に未収録曲を集めて一枚のアルバムを発売していました)
 入手したのはドイツプレスですのでトップは "Kiss Me Like a Cobra"で始まります。合わせるように裏カバーはドロがコブラ(らしき蛇)とキスしそうな画像が使われていました。フロントカバーにも蛇は居ますね。
演奏陣ではベースギターでHawkwind、Motörheadのレミー・キルミスター(Lemmy Kilmister)やギターリスト、スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)がゲスト参加しています。
  このアルバム辺りから全体的に以前のHR/HM路線に戻りつつありますが、飛びぬけた曲がない印象です。最も印象に残ったのは絞り出すように歌う"Who You Love"でした。 "White Wedding"は何故かMTVでよく観たビリー・アイドルヒット曲のカバー。

 ライヴ盤を除くとソロでの8作目となった『Fight』。一曲目、二曲目と飛びぬけた曲ではないのですが、この始まりで彼女がHR/HMの世界に戻って来たことを感じられる安心感がありました。その後もまずまずといった感じの曲が続きますが"Rock Before We Bleed"、秀逸ではありませんが間違いなくHR/HMのサウンドです。
 "Chained"はThe Pretendersのクリッシー(Chrissie Hynde)を思い浮かべました。サウンド的にまさにプリテンダーズですね。

 『Classic Diamond』 は既発表のナンバーをオーケストラをバックにアレンジして吹き込んだ云わばシンフォニックロックの部類に入るアルバムです。わたしはKamelotやAcceptが大好きなのでシンフォニックメタルは大歓迎です。
曲自体も良いのが選ばれていますので聴き応えありますね。
ボーナスのビデオはデータとしてmpgファイルで収められた映像です。(DVDプレーヤーで見るにはDVD-VIDEO規格に変換し直す必要があります)
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《CALLING THE WILD》  2000
Steamhammer SPV 085 72042
CD (Germany)

1.Kiss Me Like a Cobra
2.Dedication (I Give My Blood)
3.Burn It Up
4.Give Me a Reason
5.Who You Love
6.Scarred
7.Ich Will Alles
8.White Wedding
9.I Wanna Live
10.Love Me Forever
11.Fuel
12.Constant Danger
13.Black Rose
14.Now or Never (Hope in the Darkest Hour)
15.Danke


CALLING THE WILD
《FIGHT》  2002
Steamhammer SPV 085 74102
CD (Germany)

1.Fight
2.Always Live to Win
3.Descent (feat. Pete Steele)
4.Salvaje
5.Undying
6.Legends Never Die
7.Rock Before We Bleed
8.Sister Darkness
9.Wild Heart
10.Fight by Your Side
11.Chained
12.Hoffnung (Hope)


FIGHT
《CLASSIC DIAMOND  Doro & The Classic Night Orchestra
2004  AFM 085-9
CD (Germany)

1.I Rule the Ruins
2.Metal Tango
3.Breaking the Law
4.All We Are
5.Für Immer
6.Let Love Rain on Me
7.Burn it Up
8.Tausend mal gelebt
9.I'm in Love with you
10.Always Live to Win [bonus track]
11.Undying
12.Love Me In Black
13.She's Like Thunder [bonus track]
14.The Last Goodbye [bonus track]
15.The Final [bonus track]

-bonus video-
16.Let LOveRain On Me [Video Clip]


CLASSIC DIAMOND Doro and The Classic Night Orchestra

 ソロ第10作目となる『Warrior Soul』以降のアルバムカバーを振り返るとどれも全身姿で如何にも #メタルロッカーデスッ! といったスタイルに身を包んだイラストに成っています。これは`80年代を想い起してくれたようで嬉しいことです。

 しかし…… ようやく日本でも少しはドロが知られる様になったのか日本盤が出るようになり買ったものの、オビにあたる部分の解説部分がなんとノルウェーのブラックメタルバンド、1349 そのものに成っていました。アルバムタイトルにはきっちりと 「ドロ ウォーリアー・ソウル」と書かれてるのですからこれはあまりにもヒドイ間違いです。おそらく間違いに気付けるスタッフさえ居なかったのでしょうか。日本の販売元はスリーディーシステム株式会社というところでした。

 肝心の収録曲の方はまさしく新生ドロ・ペッシュ誕生というところです。トップの"You're My Family"はややハスキーな声が魅力的なロックナンバー、ここでの彼女は声質が若干変わった感じがします? "Haunted Heart"はバックサウンドがモロメタルのリズム隊、このリズムがわたしは心地よい。じっくり聴かせるナンバーでは"Heaven I See"が良いですね。
"My Majesty"も聴きなおすと味のあるナンバーです。"In Liebe und Freundschaft"は語りかけるようなヴォーカルでドイツ語で歌われています。ドイツでのみシングル発売された様ですがそのシングルに収められた同曲の英語版がこのアルバムにボーナストラックとして収録された"For Love and Friendship"です。"Lonly Wolf "もシングル用の曲でした。軽めのロックンロールナンバーですが結構耳に残る曲でした。

 2009年発表の『Fear No Evil』一曲目の"The Night of the Warlock" のイントロ部分は重たくオドオドとした不気味さを漂わせる如何にもメタルの奥の部分を感じてニヤッとしますが、ドロのヴォーカルが始まると、さすがに女性の声域と声質に軽さを意識させられてしまいますが、暫くするとそれも気にならなくなります。なかなかの秀作です。(Robert Halford)やロイ・カーン(Roy Khan)などが歌えば…と思ってしまいました。不気味な不安さを表現するメタルナンバーではある意味低い声質が必要なのでしょうか?

"On the Run"等のような小気味なスピード系ナンバーではドロのヴォーカルもピッタリしています。そしてしっとりと歌い上げる"Herzblut"や囁くような"Walking with the Angels"などもドロにピッタリです。2曲とも良い出来です。
  "I Lay My Head upon My Sword"はドロ単独の作品ですが如何にもメタル、メタルしたナンバーでバックに凝った部分は無く彼女も気持ちよさそうに歌っていると感じます。

 2010年に発売された『25 YEARS IN ROCK... and STILL GOING STRONG』はライヴ盤で元々はDVDのみの発売だった物がボーナスCDを足して出されたのが本作です。
 2枚のDVDと1枚のCDからなる構成。 映像・音源の録音は2008年に行われたドロの音楽活動25周年記念のコンサートからの物です。DVD1の方には"Rock You Like a Hurricane""Big City Nights" といったThe Scorpionsのカバーが収められておりルドルフ・シェンカー(Rudolf Schenker)とクラウス・マイネ (Klaus Meine)がゲスト参加しています。また、"True as Steel"のウォーロックのカバーでは結成時のメンバー、 Peter SzigetiMichael Euricも参加しています。

 DVD2は細切れの種々映像の寄せ集めドキュメンタリー。
共に(ドイツ規格)の為に映像はPAL方式。日米規格のNTSC方式専用プレーヤーでは再生出来ません。よってPCのDVDドライブか近年登場しだした両方式対応プレーヤーで見る必要があります。(リージョンコードは音楽コンサート物などの場合は概ねall-全地域可能-です。)
 そしてCD収録のmusic音源 (codaファイル)は"Earthshaker Rock"、"I Rule the Ruins"、"East Meets West"がWarlock時代の曲。特に"I Rule the Ruins"の方はソロに成ってから何度かカバーしていた曲で今回の出来はキレ抜群で格別に良い出来でしょう。
 "You're My Family"は『Warrior Soul』収録のスタジオ録音盤よりヘビーでハードでこれまた良い出来です。"Herzblut"もスタジオ録音に劣らない出来ですネ。
 "Breaking the Law"は意外なJudas Priestが1980年に発表した『British Steel』の中の看板曲。ドロ自体のお気に入りナンバーだったのでしょうか、気持ちよく歌っていて心地よいです。
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《WARRIOR SOUL》  2006
AFM/3DS XQAN1008
CD (Japan)

1. You're My Family
2. Haunted Heart
3. Strangers Yesterday
4. Thunderspell
5. Warrior Soul
6. Heaven I See
7. Creep into My Brain
8. Above the Ashes
9. My Majesty
10. In Liebe und Freundschaft
11. Ungebrochen
12. Shine On
13. For Love and Friendship [bonus track]
14. Lonly Wolf [bonus track]


WARRIOR SOUL
《FEAR NO EVIL》  (2009)
AFM 233-2
CD (Germany)

1.The Night of the Warlock
2.Running from the Devil
3.Celebrate
4.Caught in a Battle
5.Herzblut
6.On the Run
7.Walking with the Angels
8.I Lay My Head upon My Sword
9.It Kills Me
10.Long Lost for Love
11.25 Years



FEAR NO EVIL
《25 YEARS IN ROCK... and STILL GOING STRONG》
2010 Nuclear Blast 27361-26370  
1CD+2DVD (Germany)

Disc 1 (DVD-Video)
     28 tracks included
Disc 2 (DVD-video)
     31 tracks included

Disc 3 (CD)
1.Introduction
2.Earthshaker Rock
3.I Rule the Ruins
4.You're My Family
5.Herzblut
6.Unholy Love
7.East Meets West
8.Burn It Up
9.Above the Ashes
10.Celebrate
11.Breaking the Law


25 YEARS IN ROCK  and STILL GOING STRONG

 ソロ第12作目となる『Raise Your Fist』の一曲目"Raise Your Fist in the Air"初っ端のギターソロ、ホンの一瞬だけのフレーズですがThe Scorpionsの"Pictured Life"を思い出しました。ただ、その後は別曲になるのですが、それでも続く部分の各所にスコーピオンズサウンドの匂いが漂う曲でした。3曲目"Rock till Death"もスピードチューンでこの手の楽曲が好きなわたしはまぁ安心なのですが、構成は特別な事をされていないのでストレートなロックナンバーと云えるかもしれないです。
 "It Still Hurts"は突然男性ヴォーカルが出てきて驚きますが、デュエットしているのはHawkwind、Motörheadでベースを弾いていたレミー(Lemmy Kilmister)、ドロのアルバムでは『Calling The Wild』で参加していました。曲はスローながら結構良い曲です。
 "Take No Prisoner"は安心のスピードチューン。"Engel"、"Freiheit (Human Rights)"はどちらもじっくりと歌い上げていくタイプの曲、ドロはこういったタイプの曲に上手さが目立つようになってきました。特に"Engel"の方は凄く良いです。ちなみにこの曲はドイツ語歌詞です。同じくドイツ語で歌われている"Freiheit"も聴き応えあります。確実にこの傾向の曲が良いですね。
ちなみにボーナスの"Sealed In Blood"は同じ曲です、英語タイトルに成っていますがドイツ語歌詞です。
 "Revenge" はモロのメタルナンバーですが、ヴォーカル主体のドロの楽曲の中で(ライヴでもないのに)結構ギターが強調されています。(ギターは近年のバックバンドメンバーのBas Maas)
"Hero"はRonnie James Dio に捧げられた曲だとか。

 活動30周年を記念して発売されたライブ盤は当初DVD or Blu-ray(3枚組)のみとCDを組み合わせる2タイプという25周年記念盤仕様に成りそうだったのが音楽のみのCD単独でも発売されました。曲数は映像版より減らされています。録音は一回のコンサートだけでなく数回のライブから選ばれている模様です。アルバムタイトルは『STRONG AND PROUD -30 YEARS OF ROCK AND METAL- LIVE』、"On the Run"から始まるライブの質はかなり良くて聴き応えあります。
録音時は49歳(発売時は50歳超え)ですので円熟の年齢だということでしょうか?(近年のカバーイラストはすべてにおいて若く描きすぎですが…コレは気になります)
数人のゲストミュージシャンが参加していますが、私的にはAceptのUdo Dirkschneiderが注目です。Aceptの有名曲"Balls to the Wall"のカバーでは一緒に歌っています。"Fear of the Dark"のオリジナルはIron Maiden。

 ソロ13作目になる『FOREVER WARRIORS, FOREVER UNITED』はソロデビュー作以来二度目の2枚組に成っています。
わたしがドロの日本盤を買うのも二度目です(今回の販売元はソニー)。IFPI(国際レコード産業連盟)に加入する国は「新譜の販売を金曜日に統一しましょう」という取り組みの「New Music Fridays運動」賛同商品の最初だとか.....
 カバー画像に載せたのは表面と裏面のイラスト画像、色合いが違うだけに見えますが?意図は?
「組織に立向う戦士たちと守られた組織との闘い」?勉強不足。
日本盤の解説を読みましたが載っていませんでした。ゲストミュージシャンの事と歌詞の和訳がありました。何故か意味が気になります。
 アルバムトップを飾るのは"All for Metal"という「すべてメタルの為に」といったドロの意気込みが込められたナンバーです。
だみ声でスタートするメタルナンバー"If I Can't Have You - No One Will"はスェーデンのメロディックメタルバンド、Amon AmarthのヴォーカリストJohan Hegg(アモン・アーマスの事は詳しくありませんがヨハン・ヘッグは有名らしいです)。
 "Soldiers of Metal"は歌い上げるバラード。"Turn It Up"はあ典型的なメタルナンバー、"Blood, Sweat and Rock 'n' Roll"、"Backstage to Heaven"は`70年代風ハード・ロックンロール。`70年代のUriah Heep、Led Zeppelinを思い浮かべます。
 "Don't Break My Heart Again"はWhitesnakeが『Come an' Get It』のアルバムに収めシングルでも発表したハードロックナンバー、気持ちよさそうに歌っています。"Bring My Hero Back Home Again"はボーナストラック扱いながらトップとは真逆な沈んだナンバー

 2枚目のトップ"Résistance"はタイトルからしてメッセージ性が込められていますね。メロも戦士たちへの応援歌・アンセムのような雰囲気です。この2枚目に収められた曲の殆どはこう言ったメッセージ性が強い曲が多いです。
"Lost in the Ozone"はMotörheadの曲、ドロと親交も深かったレミー(Lemmy Kilmister)が2015年前立腺がんに倒れた後の追悼の意味もあったのでしょう。実質アルバムのラスト曲に収録されています。
ボーナス扱いの"Caruso"はLucio Dalla作曲の結構有名なカンツォーネ。そしてボーナスながらラストの"Metal Is My Alcohol"が初めてのアップテンポナンバー、ごく普通のロックンロールナンバーです。
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《RAISE YOUR FIST》  2012
Nuclear Blast 2726-2
CD (USA)

1.Raise Your Fist in the Air
2.Cold Hearted Lover
3.Rock till Death
4.It Still Hurts
5.Take No Prisoner
6.Grab the Bull (Last Man Standing)
7.Engel
8.Freiheit (Human Rights)
9.Little Headbanger (Nackenbrecher)
10.Revenge
11.Free My Heart
12.Victory
13.Hero
-bonus tracks-
14.Sealed In Blood (Human Rights)
15.Strong and Proud


RAISE YOUR FIST
《STRONG AND PROUD - 30 yars of Rock and Metal- LIVE》  2016
Nuclear Blast 27361-33537
CD (USA)

1.On the Run
2.Save My Soul
3.Raise Your Fist
4.Fear of the Dark
5.Revenge
6.Earthshaker Rock
7.Without You
8.Rock till Death
9.Egypt (The Chains Are On)
10.Für Immer
11.Hellbound
12.Balls to the Wall
13.You're My Family
14.All We Are


Strong and Proud 30years of rock and metal LIVE
《FOREVER WARRIORS, FOREVER UNITED》  2018
Nuclear Blast GQCS 90615〜6
CD (Japan)

Disc 1 - Forever Warriors

1.All for Metal
2.Bastardos
3.If I Can't Have You - No One Will
4.Soldiers of Metal
5.Turn It Up
6.Blood, Sweat and Rock 'n' Roll
7.Don't Break My Heart Again
8.Love's Gone to Hell
9.Freunde fürs Leben
10.Backstage to Heaven
-bonus tracks-
11.Be Strong
12.Black Ballad
13.Bring My Hero Back Home Again

Disc 2 - Forever United

1.Résistance
2.Lift Me Up
3.Heartbroken
4.It Cuts So Deep
5.Love Is a Sin
6.Living Life to the Fullest
7.1000 Years
8.Fight Through the Fire
9.Lost in the Ozone
-bonus tracks-
10.Caruso
11.Tra Como e Coriovallum
12.Metal Is My Alcohol


FOREVER WARRIORS, FOREVER UNITED front
FOREVER WARRIORS, FOREVER UNITED rear

 2枚組アルバムを発表した後、少し年が空いていました。
『Under My Skin - a Fine Sellection of Doro Classics』 というベストアルバムを入手しました。2012年に一度発売されていての再発盤です。ウォーロック時代のナンバーがかなりありますが、再録音やライブ盤のみでしか聴けなかった"Celebrate "など数曲は未聴物もありました。未聴曲ではバラードタイプの"The Queen"が良かったです。

 その後もまたまたベスト物のコンピレーションアルバム『Magic Diamond』なんとなんと3枚組です。
レアトラックを多数含むとの記述を見ましたのでとりあえずは購入。(まぁ、こうして既発表曲の未発表ヴァージョン集が出されるのは大物になった証拠でしょうね。)
 聴き物は「お宝集」とでも冠された3枚目になるのですが。3枚目について、"The Queen"収録は2回目です、今回は「Regina Halmich に捧げる」とのコメントが載っていたのでレジーナ・ハルミッヒって誰?ということで調べてみたらドイツの女性ボクサーでした。年がら年中メタルファッションに身を包んだドロらしいなって感じました。
ライブ録音明記の曲はいつ何処での物かは載っていませんので判りませんが"Even Angels Cry"、"The Fortuneteller"、"My Majesty"、"Hellraiser" あたりはライブ物初収録です。反対にDIOのカバー曲 "Egypt"は『STRONG AND PROUD LIVE』ではライブ録音だったのが今回はスタジオの模様。
"Chained"はホントに久しぶりに聴く曲、Chrissie Hynde風なヴォーカルが魅力的なロックナンバーです。
"Nothing Else Matters"はメタリカの曲の中でも特に有名なナンバーで、ドロのヴォーカルでアルバム収録は初めてです。これがお宝でしょうか?曲調も最後にふさわしくラストソングに持ってきたのは何故か頷けます。

 そしてコンピレーション物でなく完全な新譜扱いで出された2021年発売の新作はライヴ盤でした。『WARLOCK TRIUMPH AND AGONY -LIVE-』
ドロの活動35周年記念として催されたコンサート収録盤で、原点となったウォーロック時代のアルバム『TRIUMPH & AGONY』をライブで再現した形と成っています。25周年時、30周年時とライブ盤を発表してきましたがドロにとってウォーロック名義で出した最後のアルバムは余程思い入れが有ったのでしょう。カバーデザインまで模しています。
(アルバムのタイトルや曲目全曲すべてに実際は文字と文字の間に「中黒、中点、middle dot」が入っています)
 バックメンバーはベースとキーボードがNick Douglas、ギターがBas MaasTommy Bolan、ギターとキーボードがLuca Princiotta、ドラムスがJohnny Deeとここ数年固まったメンバーと成っています。
 曲目自体はドロも何度も何度も歌っているナンバー、全体を通して楽しめますがやはり"I Rule the Ruins""ALL We Are"等が熱いですね。ちなみに対になっているブルーレイディスクですが未だに再生装置を持っていませんので観ていません。(おそらくPAL方式のリージョンフリー盤でしょう)
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《UNDER MY SKIN - A FINE SELECTION OF DORO CLASSICS》
2018 (original issued 2012)
Rough Trade RDP-010
2CD (Germany)

Disc 1

1.All We Are (Version 2007)
2.You're My Family
3.I Rule The Ruins
4.Celebrate
5.The Night Of The Warlock
6.Strangers Yesterday
7.Walking With The Angels
8.Metal Tango
9.Thunderspell
10.Herzblut
11.Warrior Soul
12.My Majesty
13.Für Immer
14.Love Me In Black
15.Always Live To Win
16.Running From The Devil
17.Above The Ashes
18.Let Love Rain On Me

Disc 2

1.Celebrate (Full Metal Female Version)
2.Rescue Me
3.Rare Diamond (Acoustic Version)
4.Angel In The Dark
5.1999
6.In Liebe Und Freundschaft
7.I Lay My Head Upon My Sword
8.Tausend Mal Gelebt
9.Wildfire
10.Breaking The Law
11.She's Like Thunder (Version 2005)
12.The Queen
13.You Won My Love
14.Lonely Wolf


UNDER MY SKIN - A FINE SELECTION OF DORO CLASSICS
《MAGIC DIAMONDS》  2020
Rough Trade RDP-0021
3CD (Germany)

Disc 1 - Best of Rock

1.All We Are ("The Fight" Version)
2.Thunderspell
3.Burn It Up
4.I Adore You
5.Descent (Feat. Pete Steele)
6.You're My Family
7.Kiss Me Like a Cobra
8.Haunted Heart
9.Raise Your Fist in the Air (New Live Recording "Forever Warriors Forever United" Tour)
10.Now or Never (Feat. Slash)
11.The Night of the Warlock
12.I Rule the Ruins (Classic Night Orchestra Version)
13.Fight
14.Always Live to Win
15.Breaking the Law (Feat. Udo Dirkschneider)
16.Revenge (New Live Recording)
17.Ich Will Alles
18.Salvaje
19.Dedication (I Give My Blood)
20.Grab the Bull (Last Man Standing) (First Draft - Previously Unreleased)

Disc 2 - Best of Ballads

1.Für Immer (Classic Night Orchestra Version)   04:33  Show lyrics
2.Above the Ashes 04:18  Show lyrics
3.Love Me in Black (New Recording 2020)
4.Scarred
5.Rare Diamond (New Live Recording "Forever Warriors Forever United" Tour)
6.Make Time for Love (New Live Recording "Forever Warriors Forever United" Tour)
7.Tausend mal gelebt (Live)
8.Fall for Me Again (Live)
9.Give Me a Reason
10.Love Me Forever (Motörhead cover)
11.Angel in the Dark 
12.Walking with the Angels
13.Beyond the Trees (New Recording 2020)
14.Herzblut
15.Undying (Live Unplugged)
16.Constant Danger (Live Unplugged)
17.Prisoner of Love (NYC Version)
18.Warrior Soul

Disc 3 - Rare Treasures

1.The Queen
2.Metal Tango (Classic Night Orchestra Version)
3.I Rule the Ruins (Live)
4.Hellbound (Live)
5.Even Angels Cry (Live)
6.The Fortuneteller (Live)
7.Save My Soul (Live)
8.Egypt (The Chains Are On)
9.She's Like Thunder
10.Bad Blood (Live)
11.Whenever I Think of You (Live)
12.My Majesty (Live)
13.Hellraiser (Live)
14.Alles Ist Gut (Live)
15.Let Love Rain on Me (Live)
16.Chained
17.Black Rose
18.Nothing Else Matters (Metallica cover)


MAGIC DIAMONDS
《WARLOCK T·R·I·U·M·P·H  A·N·D  A·G·O·N·Y -LIVE-  2021
Rough Trade RDP-0024-B
1CD + 1Blu-ray (Germany)
 
1.Legacy (Intro)
2.Touch of Evil
3.I Rule the Ruins
4.East Meets West
5.Three Minute Warning
6.Kiss of Death
7.Für Immer
8.Cold Cold World
9.Make Time for Love
10.Metal Tango
11.All We Are



WARLOCK TRIUMPH AND AGONY - LIVE -
  ドロがWarlock のメンバーとして初のレコーデイングしたのが1983年(バンド結成は`82年・・・邦盤解説には`83年結成と書かれていますが、バンド結成は`82年、プロデビューが`83年が正しいです)、そこから40年が経ち40周年記念盤として出されたアルバム『CONQUERESS FOREVER STRONG AND PROUD』が発売されました。
 バンドメンバーは前作のギターBas MaasとドラムスのJohnny Dee以外に変更があり、もう一人のギターにBill Hudson が、そしてベース&キーボードがStefan Herkenhoff に変更、その他多彩なゲストミュージシャンが参加しています。
ヴォーカルでフィーチャーされているのが Judas PreistRob HalfordBroilersSammy Amara
 ロブとの "Living After Midnight" はジュダース・プリースト`80年のヒットアルバム『British Steel』収録曲、"Total Eclipse Of The Heart" はボニー・タイラー`83年のヒット曲(当時の邦題は "愛のかげり")、ボーナス扱いの "The Four Horsemen" はメタリカ`83年の曲、他はオリジナルです。
 このアルバム、発売と同時に入手しましたが、ホンの数日前にオリヴィア・ニュートン・ジョンの2006年ライヴアルバムも発売直後に入手していまして暫くオリヴィアを聴いていましたが、ふたりの声質の違いがいつもよりはっきりと判ります。カントリー系シンガーとメタル・ロッカーのジャンルに似合った声質そして唱法です。ただ、サミーとのデュエットになる "Bond Unending" でのドロの声はロック・ナンバーにかかわらず、少しオリヴィアの声にも似た部分を感じました。全体的にHard/Heavy系ナンバーは80点台後半的な出来だとの私的感想ですが、ジャーマン・メタル・バンドの定石とでもいえそうな歌い上げるスローバラード曲も勿論ありまして "Fels In Der Brandung" は抜群です。次の "Love Breaks Chains" もどちらかというと「聴かせるタイプ」の曲で良い感じです。同タイプの "Best In Me" はイマイチに感じました。
 ラストの "Total Eclipse Of The Heart" ボニーオリジナルは全米・全英、他カナダや北欧各国のヒットチャートで1位に成ったヒットでしたが日本ではそんなにヒットしなかった記憶が有ります。同様にドイツやオランダでも小ヒット程度だったと思います・お国柄の違いでしょうか?わたしもそんなに好きな曲ではないです。
 ここ5年〜10年ほどの事でしょうか殆ど消えかけていたLP(アナログ)盤との併用発売が増えてきています(CDの倍近い価格!)そしてLPでの収録時間制限で収録しきれなかった曲がCD盤でボーナス扱いに成っています。`80年代後半期に戻った感じです。ただ本作では個人的にはHard/Heavy系ナンバーに関してはボーナス扱いの曲方が好みでした。


CONQUERESS FOREVER STRONG AND PROUD 2023
Nuclear Blast / Ward Records GQCS-91386/7
2CD (Japan)

Disc 1 
1. Children Of The Dawn
2. Fire In The Sky
3. Living After Midnight (feat. Rob Halford)
4. All For You
5. Lean Mean Rock Machine
6. I Will Prevail
7. Bond Unending (feat. Sammy Amara)
8. Time For Justice
9. Fels In Der Brandung
10. Love Breaks Chains
11. Drive Me Wild
12. Rise
13. Best In Me
14. Heavenly Creatures
15. Total Eclipse Of The Heart (feat. Rob Halford)
 
Disc 2 - Bonus Tracks
1. Warlocks And Witches
2. Horns Up High
3. True Metal Maniacs
4. Heart In Pain
5. The Four Horsemen



 
 CONQUERESS Forever Strong And Proud
 

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 ミニアルバムとかコンパクトアルウバムといわれるタイプのCDを入手しました。(2016年4月本国発売ものです)
"Love's Gone To Hell"は既存アルバム未収録曲です。"It Still Hurts"は『Raise Your Fist』から、2曲のライブヴァージョンは30周年記念ライブの物でしょう。選ばれた2曲のうちでは"Rock Till Death"が良いですね。


《LOVE'S GONE TO HELL》 2016
Nuclear Blast 27361 67070
Mini Album CD

1.Love's Gone To Hell (Radio Version)    
2.Love's Gone To Hell (Single Version)
3.It Still Hurts (feat. Lemmy Kilmister)
4.Rock Till Death (Live)
5.Save My Soul (Live)
6.Love's Gone To Hell (Original Demo Version)

Love's Gone To Hell
MOVIE (DVD)


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Text by Mie