from My Collection |
本名 George Guy 生年月日 1936年7月30日 出生地 米国ルイジアナ州 レッツワース (Lettsworth, Louisiana)
1957年にシカゴへ移住、 翌年 Cobra 傘下 Artistic レーベルから "Sit and Cry (the Blues)" / "Try to Quit You Baby" のシングルにてデビュー |
バディ・ガイはルイジアナ生まれですが、デビュー地がシカゴであること、そしてレコード会社との契約時に世話になったのがオーティス・ラッシュだということからも、シカゴ・ブルース・マンに分類される人です。ギター・プレイが特徴的なシカゴ・ブルース界においてバディのギター・プレイはその中でも特別に強烈な印象を受けます。アタックの強さ、グィーンと伸びるチョーキング、シカゴ・ブルースの特徴であったバンド・サウンドを際立たせていました、ヴォーカルでもその特徴がよく出ていて、ロック界からの支持も納得できます。 バディ・ガイのレコードを最初に買ったのは`70年代後半に`50年代・`60年代録音の物を数枚買ったあと、`80年代は暫く遠ざかっていましたが、`93年頃からはずっと追い続けてきました。オーティス・ラッシュと共に大好きなブルース・シンガーでありブルース・ギターリストです。 |
『HOODOO MAN BLUES』、ジュニア・ウェルズのシカゴ・ブルース・バンドという名義で出されたアルバム、「〜〜バンド」というバンド・サウンドを前提に組まれたクァルテットです。まだまだ日本ではシカゴのブルースを聴く人が極々少なかった1965年に製作されています。イギリスでブルース・ロックが生まれ、アメリカでポール・バターフィールドやマイク・ブルーム・フィールドなどホワイト・ブルースマン達のレコードが日本に紹介されるように成って、そこから漸く日本で本家の黒人ブルースマンたちの紹介が少しずつ広まっていった感じです。このアルバムの日本紹介は10年近くを経た1973年トリオからでした。LP盤は何度も目にはしていました。ジュニア・ウェルズがリーダーでバディ・ガイがギターで参加しています。ヴォーカルとハーモニカがウェルズで、ベースが
Jack Mayers でドラムスが Billy Warren 。バンド形式といえど今聴くとやはり`60年代のサウンドだと感じます。ただ、この感じは初期のブルースを聴きこんだ者にはやはり一種の懐かしさがあります。 バディのギターは「彼ならでは」な部分が出てはいませんが、このアルバム自体はシカゴ・ブルースの中では外せない一枚に成っています。 シカゴ・ブルースが国内の音楽ファンに知れるようになってから以降の長い期間、輸入レコード店に『Chicago / The Blues / Today!』の3作バラしLP盤が置いてあった様に記憶しています。「いつでも入手できる」そのような状態でした。ただ入手しないままでいつの間にか消えて行きCD時代に移行。オーティス・ラッシュ収録のVol.2のみCDで購入しましたが他はまた見逃していました。 そしてLP3枚組時代のオリジナル形式のCD化にて再発されました。Vol.1のディスク1にThe Junior Wells Chicago Blues Bandの曲が5曲収録です。 『FIVE LONG YEARS』、エディー・ボイドのアルバムでロンドン市内にあるWessex Sound Studiosで`65年10月21日録音されていました。当初はヨーロッパの一部の地域のみの発売でバディ・ガイは [Buddy Boy] の変名使用でのクレジットだった様です。 "Five Long Years" は昔からのロックファンにとってはクラプトン在籍時のヤードバーズの演奏で有名ですがエディが作者。 バディ・ガイは全曲でギターを弾いています。再発時からは、有名になった Buddy Guy の名前が本来の名前で目立つように表記されています。ボーナス曲の "Hound Dog" はプレスリーが歌いロックのスタンダード化していますが、もともとはブルースの女性シンガー Big Mama Thornton が歌ったのが最初だったのですね。 わたしが一番最初に買ったバディ・ガイ参加のLPレコードがたまたまソロ・デビュー・アルバムでした『Left My Blues in San Francisco』。ポピュラー・スタンダードの『I Left My Heart in San Francisco 邦題:想い出のサンフランシスコ』を模したこのタイトルが印象的で、尚且つ映画音楽のサウンド・トラック盤の様なジャケット・デザイン。とても若手ブルース・シンガーのデビュー・アルバムとは思えないアルバムですが、このカバーイラストが気に入りました。 内容は素晴らしくシカゴ・ブルースの世界にどっぷりと浸からせてもらいました。バディのギターも乗っています。"I Can't Quit You Baby" の作者であるウィリー・ディクソンの曲を5曲収録していますがA面の2曲、 Crazy Love" 、" When My Left Eye Jumos" の2曲は特に曲の良さとバディ・ガイの表現力とが重なって特に好きな演奏曲に成っています。バディのオリジナルでは "She Suits Me to a Tee" が良いです。 『A Man and the Blues』はシカゴの Chess からNYのレーベル Vanguard へ移っての録音に成っています(録音地はシカゴです)。スロー・ブルースの占める割合が他のアルバムに比べて多い感じです。"Just Playing My Axe" のギター・プレイはローリングストーンズの "Satisfaction" とダブります。 『BLUES JAM AT CHESS』、イギリスのギターリスト、ピーター・グリーンが中心だった時期のブルース・ロック・バンド Fleetwood Mac が大好きで別でも記しているのですが、そのフリートウッド・マックが「あこがれていたシカゴのブルースマン達との共演だ」と1969年1月に渡米 Chess のスタジオへ行き吹き込んだ音源です。 1969年11月にイギリスの Blue Horizon レーベルから2枚組LPとして出されたのが最初です。国内LP盤では12曲と10曲に分けた2枚別売りでしたが`99年に6枚組CDの4枚目と5枚目に合わせて33曲が収録されていますのでこれが`69年時の全音源だと思われます。 Ches 側のメンバーはWilly Dixon、Otis Spann、Walter Horton、J.T.Brown、Honey Boy Edwards、S.P.Leary らにバディ・ガイがGuiter Buddyという変名で参加しています。`69年に Chess からシングルを出していたバディですが、`67には Vanguard からアルバムを出していますので契約上の問題での変名かもしれません。 フリートウッド・マック側はピーター以下、ミック・フリートウッド、ジョン・マックヴィー、ジェレミー・スペンサー、そして加入したてのダニー・カーワンです。同楽器が重なる総勢13名ですので、それぞれが参加していない曲もありますが、シカゴ・ブルースマンと彼らを敬愛していた英国若手ミュージシャンの記録的なセッションでした。 |
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HOODOO MAN BLUES (Junior Wells' Chicago Blues Band) (Original 1965 LP) Japan First Release 1975 Japan Trio/Delmark PA-3014 |
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A 1. Snatch It Back And Hold It 2. Ships On The Ocean 3. Good Morning Schoolgirl 4. Hound Dog 5. In The Wee Hours 6. Hey Lawdy Mama |
B 1. Hoodoo Man Blues 2. Early In The Morning 3. We're Ready 4 .You Don't Love Me, Baby 5. Chitlin Con Carne 6. Yonder Wall |
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Chicago / The Blues / Today!, (Original 1966 3LP) Re-released 1999 3CD as "Chicago/The Blues/Today!, The Complete 3 CD Sets" USA Vanguard 172/74-2 *Buddy Guy is only participating in Disc 1. as member "Junior Wells Chicago Blues Band" |
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The Junior Wells Chicago Blues Band 1. Help Me 2. It Hurts Me Too 3. Messin' with the Kid 4. Vietcong Blues 5. All Night Long |
J. B. Hutto and His Hawks 6. Going Ahead 7. Please Help 8. Too Much Alcohol 9. Married Woman Blues 10. That's the Truth Otis Spann's South Side Piano 11. Marie 12. Burning Fire 13. S. P. Blues 14. Sometimes I Wonder 15. Spann's Stomp |
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FIVE LONG YEARS (Eddie Boyd) (Original 1966 LP) Re-released 1994 CD USA Evidence ECD 26051-2 |
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1. Five Long Years 2. Hello Stranger 3. Where You Belong 4. I'm Comin' Home 5. My Idea 6. The Big Question 7. Come On Home 8. Blue Monday Blues |
9. Eddie's Blues 10. All The Way 11. Twenty-Four Hours Of Fear 12. Rock The Rock CD bonus 13. Five Long Years (alt.take) 14. The Big Question (alt.take) 15. Rosa Lee 16. Hound Dog |
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LEFT MY BLUES IN SAN FRANCISCO 1967 LP USA Chess LPS 1527 |
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A 1. Keep It to Myself 2. Crazy Love 3. I Suffer With the Blues 4. When My Left Eye Jumps 5. Buddy's Groove |
B 1. Goin' Home 2. She Suits Me to a Tee 3. Leave My Girl Alone 4. Too Many Ways 5. Mother-in-Law Blues 6. Every Girl I See |
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A MAN AND THE BLUES 1968 LP USA Vanguard VSD 79272 |
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A 1.A Man And The Blues 2.I Can't Quit The Blues 3.Money (That's What I Want) 4.One Room Country Shack 5.Mary Had A Little Lamb |
B 1.Just Playing My Axe 2.Sweet Little Angel 3.Worry, Worry 4.Jam On A Monday Morning |
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BLUES JAM AT CHESS Fleetwood Mac 1969 LP JAPAN CBS/SONY Epic ECPJ-17 & Epic ECPJ-18 1999 CD USA Sire/Blue Horizon 73003-2 |
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CD Version Disc : 4 1. Watch Out 2. Ooh Baby 3. South Indiana [Take 1] 4. South Indiana [Take 2] 5. Last Night 6. Red Hot Jam 7. Red Hot Jam [Take 2] 8. I'm Worried 9. I Held My Baby Last Night 10. Madison Blues 11. I Can't Hold Out 12. Bobby's Rock (Bonus Tracks) 13. I Need Your Love 14. Horton's Boogie Woogie(Bonus Tracks) 15. I Got The Blues continue Disc : 5 |
CD Version Disc : 5 1. World's In A Tangle 2. Talk With You 3. Like It This Way 4. Someday Soon Baby 5. Hungry Country Girl 6. Black Jack Blues 7. Every Day I Have The Blues 8. Rockin' Boogie 9. My Baby's Gone 10. Sugar Mama [Take 1](Bonus Tracks) 11. Sugar Mama 12. Homework 1969 released (above are al)l -Bonus Tracks- 13. Honey Boy Blues 14. I Need Your Love 15. Horton's Boogie Woogie [Take 2] 16. Have A Good Time 17. That's Wrong 18. Rock Me Baby |
『This Is Buddy Guy』は三作目のソロ・アルバムになります。Vanguard レーベルからの発売ですが録音カリフォルニア州ベーカリーのニュー・オールリンズ・ハウスでのライヴ録音と成っています。結構有名な曲が並んでいます、"The
Things I Used To Do" はギター・スリムで有名な曲、"Fever" はリトル・ウィリー・ジョン、ペギー・リー、マドンナなどで有名、そして
"Knock on Wood" はエディー・フロイド最大のヒット曲。バディ・ガイの唸るような噛みつくようなヴォーカルが聴きものなのは
"I Had A Dream Last Night" 『I WAS WALKING THROUGH THE WOODS』は1970年の発売ですがバディ・ガイが Chess に吹き込んでいた時代の`60〜`64年頃の録音集です。Chess では1969年迄に11枚のシングルを出していましたが、アルバムは出していません(出させて貰えなかった?)。`70年に成って初めての Chess での正式発売アルバムとなります。 ジュニア・ウェルズのシカゴ・ブルース・マンに参加する少し前ですが、そのバンド内でのギターよりも遥かにギタープレイは生き生きしています。また "Let Me Love You Baby"、"I Got A Strange Feeling"、"Ten Years Ago" の3曲でジュニア・ウェルズがハーモニカで参加しています。ジャケットの写真はおそらく70年の物でしょう、`60年代前半の彼の写真はもっと若い感じです。 『BUDDY AND THE JUNIORS』の THE JUNIORS はJunior Wells と Junior Mance の同名二人の事でしょう。ジュニア・マンスはジャズ・ピアニストとして有名ですが音楽を始めたきっかけはブルースだったらしいです。'50年代前半にはチャーリー・パーカーなどバッパー達と一緒にバディ・ガイ共々一緒にプレイしたことも有ったようです。録音はシカゴでなくニューヨーク。ジャケットからしてとてもブルース・アルバムには見えません。ベビーカーに乗せられている3人のベビーが裏写真ではプレイヤー3人の顔に変わっている微笑ましくもお洒落なアイデアです。ただ、演奏の方は完全ブルースです、そしてベースマンもドラマーも居ませんのでシカゴのモダン・ブルース風ではなくスロー〜ミディアムテンポの [ブルースの素] を味わう様な雰囲気です。選曲もスタンダード化に成っている曲が選ばれています。 『THE BEST OF BUDDY GUY』LP盤時代にビクター音楽産業が数枚の Chess 音源を使い日本編集のブルースコレクション盤を発売していました。発売時期にはとても買い揃えられる時代でもなく数年後にバディ・ガイとハウリン・ウルフをCD時代の再発でオーティス・ラッシュ+アルバート・キング盤を入手しています。バディ・ガイの解説には京都のブルース・バンド、West Road Blues Bandのギターリスト塩次伸二さんとP-Vine創始者日暮泰文があたられていました。 バディ・ガイは`60年から`69年迄に Chess からシングルを数枚出していましてそれを集めて日本で編集したアルバムです。 本国では『I WAS WALKING THROUGH THE WOODS』が出ていましたが、まだまだ輸入盤新譜入荷が少なかった時代、後にCDで完全収録(下方で記載)されるまでは日本のブルース好きには貴重な盤でした。Chess は何しろシカゴ・ブルース音源の宝庫レーベルです。 Vanguard に残した3作目のソロ・アルバム『HOLD THAT PLANE!』。ファーストはかなり早く聴いていましたがこちらはレコード店から早く消えていた様で長らく聴けませんでした。2000年に3枚組セットCDが出て(下方で記載)聴けるようになりました。一曲目はなんとハービー・ハンコックの "Watermelon Man" です。レコード会社の意向で演奏させられたのだと推測します。ヴォーカルはナシのオリジナルに近い演奏です。曲として聴きものは Willie Cobbs の作品 "You Don't Love Me" が一番です、この曲はJunior Wells' Chicago Blues Band名義で出されていた『HOODOO MAN BLUES』内で "You Don't Love Me, Baby" というタイトルで演奏されたのと同じ曲でしょう。その時のヴォーカルはジュニア・ウェルズでバディのギターはハーモニカに遠慮してか控え気味でしたがこちらのはギターも弾けてヴォーカルもバディの持ち味の [波がうねる感じ] が出ています。 |
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THIS IS BUDDY GUY (Original 1968 LP) Re-released 1989 CD USA Vanguard VMD-79290 |
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1. I Got My Eyes On You 2. The Things I Used To Do 3. (You Give Me) Fever 4. Knock On Wood |
5. I Had A Dream Last Night 6. 24 Hours Of The Day 7. You Were Wrong 8. I'm Not The Best |
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I WAS WALKING THROUGH THE WOODS (Original 1970 LP) Re-released 1990 CD USA Chess/MCA CHD-9315 |
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1. Watch Yourself 2. Stone Crazy 3. I Found A True Love 4. First Time I Met The Blues 5. Let Me Love You Baby |
6. No Lie 7. I Got A Strange Feeling 8. My Time After Awhile 9. Ten Years Ago 10. Broken-Hearted Blues |
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BUDDY AND THE JUNIORS (Original 1970 LP) Re-released 1998 CD UK BGO BGOCD 399 シカゴを代表する二人のブルースマン、ジュニア・ウェルス(ボーカル&ハーモニカ)とバディ・ガイ(ギター&ボーカル)、モダンジャズ・ピアニストのジュニア・マンスの三人が1969年にニューヨークのスタジオで録音したリズム隊の居ないアコースティック・アルバム。ブルースの定番曲が渋く演奏される名盤! |
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1. Talkin' 'About Women Obviously 2. Riffin' 3. Buddy Blues 4. Hoochie Coochie Man |
5. Five Long Years 6. Rock Me Mama 7. Ain't No Need |
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THE BEST OF BUDDY GUY 1974 LP Japan Chess SWX-6131M |
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A 1. I Suffer With The Blues 2. When My Left Eye Jumps 3. Mother-In-Law Blues 4. Watch Yourself 5. Stone Crazy 6. I Found A True Love |
B 1. First Time I Met The Blues 2. Let Me Love You Baby 3. No Lie 4. I Got Strange Feeling 5. My Time After A While 6. Ten Yers Ago 7. Broken-Herted Blues |
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See THE COMPLEAT VANGUARD RECORDINGS |
HOLD THAT PLANE! Original 1972 LP Re-released 2000 3CD USA Vunguard 178/80-2 |
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1. Watermelon Man 2. Hold That Plane 3. I'm Ready 4. My Time After Awhile |
5. You Don't Love Me 6. Come See About Me 7. Hello San Francisco |
『SOUTHSIDE BLUES JAM』ジュニア・ウェルズ名義のアルバム。バディ・ガイが 参加しているのは A2, A3, B3 を除いた5曲で最後の "Trouble Don't
Last Always"はヴォーカルもバディです( A2, A3, B3 でのギター担当はLouis Myers)。 ピアノが Otis
Span ベースが Earnest Johnson ドラムス Fred Below という布陣。スロー〜ミディアムのテンポが主でいかにも場末の酒場でのブルースマンたちのジャムセッションといった感じの作品です。 『PLAY THE BLUES』`60年代後期〜`70年代前半、ブルース・ロックがロック界の主流になっていた頃、ウェルズとガイのバンドはヨーロッパ公演を何度も行っており、その際知り合ったエリック・クラプトンの口利きでクラプトンが当時在籍していた Atco レーベルから双頭バンドのアルバムを出すことに成ったようです。プロデューサー名のクレジットにクラプトンの名も記されていました。クラプトンとデレク&ザ・ドミノスのメンバーだったジム・ゴードンやカール・ライドルも加わって数曲に参加しています。"T-Bone Shuffle" などは明らかにクラプトン側からの依頼曲でしょう。ロック・ミュージシャンたちにとても愛されていた曲です。出来は確実に良いですね。 『LIVE AT THE CHECKERBOARD LOUNGE CHICAGO 1979』録音は`79年10月13日、シカゴのライヴ・ハウス、チェッカーボード・ラウンジでのライヴ。ただ、洋楽界の中心、アメリカでは`70年代後半〜`80年代はシカゴ・ブルース界自体が下火傾向なうえ、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの登場によりシカゴよりずっと南部方面のブルースに目が移りがち、わたし自身もこの時代のブルースでよく聴いたのはレイ・ヴォーンとロバート・クレイでした。ブラック・ミュージック全体ではやはりソウル・ミュージック中心で聴いていました。 また、シカゴでの録音ながらイギリスのレーベル JSP からの発売です。当時の米国ブルースメン事情が何となく判ります。内容はまぁ普通の出来というか、確かにアメリカでの発売が当時は見送られたという事実も判ります、1995年が米国初版だった様です。タイトルもオリジナルは『The Dollar Done Fell』だったということです。 『STONE CRAZY』こちらもオリジナルタイトルはLP時代の`79年は『The Blues Giant』(フランスの Isabel レーベルが発売) です。録音は`79年10月31日ツアーで訪れていたフランス。メンバーは上記のライヴ盤同様、弟のフィル・ガイもギターで、J・W・ウィリアムスがベース、レイ・アリスンがドラムスという布陣です。演奏は "You've Been Gone Too Long" は良い出来で好きです、また珍しくもエルモア・ジェイムス風なボトル・ネック・ギターとリズムで通す"She's Out There Somewhere" も良いです。良い作品だと思います。シカゴ録音よりフランスでの録音の方が良い出来だとは?さすがにこちらは`81年にアメリカでも Alligator レーベルから発売され、その時にタイトルが『STONE CRAZY』と付けられました。 『BREAKING OUT』は`80年録音。シカゴ録音ながらこれも発売はイギリスの JSP レーベル。演奏内容も確かに英国人好みのスロー・ブルース・ロック仕上げが多いように感じます。ギター好きには好みの演奏スタイルです。アップ系では "Break Out All over You" がブギースタイルで印象的です。 9曲目と10曲目はオリジナルLPには未収録曲で録音は`81年との事。バディの弟、フィル・ガイが2曲ともヴォーカルを担当しています。 ラストの "Texas Flood" は Larry Davis の曲でスティーヴ・レイ・ヴォーンで有名になった曲。 『ALONE & ACOUSTIC』も最初はフランスの Isabel レーベルが発売でタイトルは『Going Back』という10曲入りのLP。そしてS.R.ヴォーンの活躍で少しずつブルースにも目を向けられる様に成った矢先、例の飛行機事故で帰らぬ人となったレイ・ヴォーンの追悼曲として演奏した曲 "Rememberin' Stevie" を収録したアルバム、バディ・ガイの『Damn Right, I've Got The Blues』がアメリカで注目され、このフランス録音音源を収録したアルバムが『Alone & Acoustic』がアメリカ発売されました。10年目の`91年です。 ただ、オリジナルLP収録曲にあった "Hold It Right There" が未収録で、代わりに "3. Sweet Black Girl" "6. Rollin' And Tumblin'" "8. High Heel Sneakers" "10. Cut You Loose" "11. Sally Mae" "12. Catfish Blues" とフランス盤未収録曲6曲が入り計5曲追加で出されています。バディには珍しくアコースティック・ギターで伴奏をして "Rollin' And Tumblin'" 以外はジュニア・ウェルズが歌っています。エレキ・ギターの伴奏でないことで、デルタ・ブルースの趣で全編流れていきます。 これはこれで、本来のブルースの味わいがあり良いものではあります。 |
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SOUTHSIDE BLUES JAM (Junior Wells with Buddy Guy and Louis Myers) (Original 1970 LP) Re-released 2011 CD Japan Delmark / P-Vine PCD-20126 |
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1. Stop Breaking Down 2. I Could Have Had Religion 3. I Just Want To Make Love To You 4. Baby, Please Lend Me Your Love |
5. You Say You Love Me 6. Blues For Mayor Daley 7. I Wish I Knew What I Know Now 8. Trouble Don't Last Always |
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PLAY THE BLUES (Buddy Guy & Junior Wells) 1972 LP Japan Atlantic P-8266A |
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A 1. A Many of Many Words 2. My Baby She Left Me (She Left Me a Mule to Ride) 3. Come on in This House / Have Mercy Baby 4. T-Bone Shuffle 5. A Poor Man's Plea |
B 1. Messin' with the Kid 2. This Old Fool 3. I Don't Know 4. Bad Bad Whiskey 5. Honeydripper |
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LIVE AT THE CHECKERBOARD LOUNGE CHICAGO 1979 (Original Released 1980 LP Title "THE DOLLAR DONE FELL") Re-released 2007 CD UK JSP JSP8808 |
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1. Buddy's Blues: Part One 2. Done Got Over You 3. I've Got A Right To Love My Woman 4. Tell What's Inside Of You (Version 1) 5. The Things I Used To Do |
6. The Dollar Done Fell 7. Buddy's Blues: Part Two 8. Get Up Get Down 9. Don't Answer The Door Bonus Track 10. Tell Me What's Inside Of You (Version 2) |
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THE BLUES GIANT (Original 1979) Re-released 1990 CD as "STONE CRAZY" USA Alligator ALCD-4723 |
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1. I Smell A Rat 2. Are You Losing Your Mind? 3. You've Been Gone Too Long |
4. She's Out There Somewhere 5. Outskirts Of Town 6. When I Left Home |
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BREAKING OUT (Original Released 1980 LP) Re-released 1996 CD UK JSP CD-272 |
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1. Have You Ever Been Lonesome 2. You Can Make It If You Try 3. Break Out All Over You 4. She Winked Her Eye 5. I Didn't Know My Mother Had A Son Like Me |
6. Boogie Family Style 7. You Called Me In My Dream 8. Me And My Guitar Bonus Track 9. Ice Around My Heart 10. Texas Flood |
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ALONE & ACOUSTIC Buddy Guy & Junior Wells as GOING
BACK (First Released 1981 LP in France as "Going Back") Released 1991 CD was based on Album "Going Back". USA Alligator ALCD-4802 |
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1. Give Me My Coat And Shoes 2. Big Boat (Buddy And Junior's Thing) 3. Sweet Black Girl 4. Diggin' My Potatoes 5. Don't Leave Me 6. Rollin' And Tumblin' 7. I'm In The Mood 8. High Heel Sneakers |
9. Wrong Doing Woman 10. Cut You Loose 11. Sally Mae 12. Catfish Blues 13. My Home's In The Delta 14. Boogie Chillen 15. Medley 1. Baby What You Want Me To Do 2. That's Allright |
『DJ PLAY MY BLUES』も`80年代初頭、アメリカでの発売が見込まれなかった時期ですのでこれもまたシカゴでの録音ながら、ファースト・イッシューはイギリスでした。LP時代の収録曲はこのCDの2曲目から8曲目迄の全7曲。その中ではエルモア風の
"She Suits Me to a T" とO・ラッシュの "All Your Love" がギター好きには気になります。追加曲ではトップとラストに入れられた
"Girl You're Nice and Clean" が何故当初収録されなかったのか不思議なくらい良い曲なのですが。[Blues]
という文字がタイトルに入りながらかなりロックっぽさが強い曲だったからでしょうか?私的にはこの曲大好きです。 『MESSIN' WITH THE KIDS』はバディ・ガイとジュニア・ウェルズのバンドが`74年にスイスで毎年行われるモントルー・ジャズ・フェステヴァルに出演した時のライヴ録音盤という形です。`82年に発売されたときは『DRINKIN' TNT 'N' SMOKIN' DYNAMITE』というタイトルで取り立てて [ライヴ録音] を強調していずベースで参加したビル・ワイマンの方が主に記載されていたと思います。ライヴは1974年6月28日、その日のセットリストとここに収録された曲に違いがあり、合っているのは "How Can One Woman Be So Mean?" "Ten Years Ago" "Messing With the Kid" の3曲目のみでした。 『LIVE IN MONTREUX』はバディ・ガイとジュニア・ウェルズのバンドが`78年にスイスのモントルーで録音した音源です。 セットリスト資料によると彼らは同年7月9日に登場してこれらの同曲すべてを会場で演奏していますが、アルバム記載の録音場所はモントルーのMountain Recording Studio と記されています。これも`82年に最初はフランスでLP化されていますがその際も [At The Montreux Jazz Festival] とは記されていない様です。どうやらジャズ・フェステヴァル・ライヴ会場での録音ではなく、同曲をスタジオで録音した音源なのでしょう。そうなると上記の『MESSIN' WITH THE KIDS』も実際の会場ライヴは3曲のみで残りはスタジオライヴだった可能性も有りになります。 『DAMN RIGHT, I'VE GOT THE BLUES』は`90年代のバディの復活を後押しした Silverstone レーベルからの第一作。でも、でも…およそ、ギター・マンとしての復活に似つかわない写真のうえ、ストーリー性も感じない妙なジャケデザインにはガッカリでした。 内容的にはSRVに捧げたスロー・ブルースのインスト曲 "Rememberin' Stevie" が有名ですが、似たように伸びの綺麗なギタートーンが聴ける "Five Long Years" も良いですし、トップの "Damn Right, I've Got The Blues" と7曲目の "Too Broke To Spend The Night" もギターは魅力的でヴォーカルもバディらしさ充分で良い感じです。ジェフ・ベック、E・クラプトンらが参加した4曲目と6曲目はブルース・ロック系。 『THE COMPLETE CHESS STUDIO RECORDINGS』、国内ではLP盤時代にビクター音産がバディの Chess 時代の録音曲13曲をアルバム化して出していまして、本国では『I WAS WALKING THROUGH THE WOODS』で Chess 音源で編集アルバムを 出していました。ほぼ20年が経ち、CD時代に成りその完全収録版。アルバム発売がされなかったバディの`60年代 Chess 音源全曲とオルタネイト・ヴァージョンも収録されて各曲毎にパーソネルも記載されています。 ほぼ録音順収録で、初期はさすがに Willie Dion 関連ナンバーで占めています。R&Bっぽい曲も幾つかありますが、有名な "Stone Crazy" な逸品ブルースを始め、"Broken Herted Blues","I Got a Strange Feeling" 等もウィリー・ディクソンでした。 バディ初期の記録を残した貴重なコンピレーション物です。 『FEELS LIKE RAIN』 (Silverstoneレーベル) はタイトルソングに使用された曲が意外で、わたしの好きなSSW John Hiatt (ジョン・ハイアット)の楽曲でサザーン・ソウル風な味付けに成っています。ハーモニー・ヴォーカルはボニー・レイット。ジョン・ハイアットはインディアナ州出身ながらナッシュヴィルでデビューした白人シンガー。曲の基礎にあるのはカントリーとブルースでバディが彼の曲を選ぶのも納得です。この曲を含めて1曲目から3曲目迄の流れは抜群で再度振り向かせてくれた記念すべきアルバムでした。"Change in the Weather" も白人のジョン・フォガティ (Creedence Clearwater Revival)の曲。そして "Some Kind of Woderful" この曲知ったのはグランド・ファンク・レイルロードの演奏でしたが、オリジナルはR&Bグループの Soul Brothers Six だったのですね。他にもマーヴィン・ゲイやレイ・チャールズ、2曲はジェイムス・ブラウンとR&B/Soul系の人の曲も取り入れてギターを光らせて、すべて自分流に仕上げていています。カバーデザインもお馴染みのオーバーオール姿にストラト・キャスターを抱えて空を見上げる小粋なアイデアで良いです。大好きなアルバムです。 『THE GREAT BUDDY GUY』はカバーデザインが気に入って買った安価盤で、珍しくポルトガルのCD。`60年代後半から`70年代前半の Vanguard と Chess の音源が混ざって収録されていました。 『SOUTHERN BLUES 1957-63』は驚きのコンピレーションです。バディが初期に ルイジアナの Jewel/Paula/Ronn 等に吹き込んでいた音源と 初シングルを出した Artistic の音源を加えた編集物です。昔LP盤でビリー・ホリディなどのジャズで有名なデンマークのレーベル Storyville を通して『Bluesscene USA Vol. 1』というテイチクが出したコレクションアルバムがありました。その中のジェシー・フォーチューンの "Good Things" "Too Many Cooks" という曲が気に入っていたのですが、その Paula と Jewel の音源が収録されていました!バディがギター伴奏していたので収録されたのでしょうが、驚きの喜びでした。 バディのヴォーカル物は " I Hope You Come Back Home" など`90年代に入ってからシングル化された物も含まれています。どれもギターもヴォーカルも逸品揃いです。 |
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DJ PLAY MY BLUES (Original 1982 LP) Re-released 2010 CD UK JSP JSP8825 |
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1. Girl You're Nice And Clean 2. Dedication To The Late T-Bone Walker 3. Good News 4. Blues At My Baby's House 5. She Suits Me to a T 6. DJ Play My Blues |
7. Just Teasin' 8. All Your Love 9. The Garbage Man Blues 10. Mellow Down 11. Comin' On 12. Girl You're Nice & Clean (Alternative) |
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MESSIN' WITH THE KIDS - Live At The 1974 Montreux Jazz Festival Buddy Guy
& Junior Wells (Original 1982 LP as "DRINKIN' TNT 'N' SMOKIN' DYNAMITE") Re-released 2006 CD EU Castle CMRCD-1270 |
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1. Introductions 2. Ah'w Baby/Everything Gonna Be Alright 3. How Can One Woman Be So Mean? 4. Checking On My Baby 5. When You See The Tears From My Eyes |
6. Introductions 7. Ten Years Ago 8. Messin' With The Kid 9. Hoodoo Man Blues 10. My Younger Days |
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LIVE IN MONTREUX Buddy Guy & Junior Wells (Original 1982 LP) Re-released 1997 CD USA Evidence ECD-00262-2 |
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1. One Room Country Shack 2. Things I Used To Do, The 3. Every Day I Have The Blues 4. Driving Wheel 5. Help Me 6. Come On In This House 7. Messin' With The Kid 8. Somebody's Got To Go 9. Everything's Going To Be Alright |
10. Got My Mojo Working 11. Hide Away Bonus Tracks (Previously Unreleased) 12. When I Feel Better 13. I Don't Know 14. So Many Roads 15. Blue Shadows Falling 16. Hoochie Coochie Man |
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DAMN RIGHT, I'VE GOT THE BLUES (1991 CD) USA Silvertone 1462-2-J |
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1. Damn Right, I've Got The Blues 2. Where Is The Next One Coming From 3. Five Long Years 4. Mustang Sally 5. There Is Something On Your Mind 6. Early In The Morning |
7. Too Broke To Spend The Night 8. Black Night 9. Let Me Love You Baby 10. Rememberin' Stevie |
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THE COMPLETE CHESS STUDIO RECORDINGS 1992 2CD USA Chess / MCA CHD2-9337 |
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1. First Time I Met The Blues 2. Slop Around 3. I Got My Eyes On You 4. Broken Hearted Blues 5. Let Me Love You Baby 6. I Got A Strange Feeling 7. Gully Hully 8. Ten Years Ago 9. Watch Yourself 10. Stone Crazy 11. Skippin' 12. I Found True Love 13. Hard But It's Fair 14. Baby (Baby, Baby, Baby) 15. When My Left Eye Jumps 16. That's It 17. The Treasure Untold 18. American Bandstand (aka American Bandstand Thing) 19. No Lie 20. 100 $ Bill 21. My Love Is Real 22. Buddy's Boogie *1-18, 19, 20, 21 Guitar : Lacy Gibson *1-21 Vocals : Lacy Gibson |
1. Worried Mind (aka Stick Around) 2. Untitled Instrumental 3. Moanin' 4. I Dig Your Wig (Unedited) 5. My Time After Awhile 6. Night Flight 7. Crazy Love (Crazy Music) 8. Every Girl I See 9. Too Many Ways 10. Leave My Girl Alone 11. Got To Use Your Head 12. Keep It To Myself (aka Keep It To Yourself) 13. My Mother 14. She Suits Me To A Tee 15. Mother-In-Law Blues 16. Buddy's Grove 17. Going To School 18. I Cry And Sing The Blues 19. Goin' Home 20. I Suffer With The Blues 21. Lip Lap Louie 22. My Time After Awhile (Alternate Vocals And Mix) 23. Too Many Ways (Alternate With Background Vocal) 24. Keep It To Myself (Alternate With Organ Overdub) 25. I Didn't Know My Mother (She Suits Me To Tee Alternate) |
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FEELS LIKE RAIN 1993 CD USA Silvertone 01241-41498-2 |
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1. She's A Superstar 2. I Go Crazy 3. Feels Like Rain 4. She's Nineteen Years Old 5. Some Kind Of Wonderful 6. Sufferin' Mind |
7. Change In The Weather 8. I Could Cry 9. Mary Ann. 10. Trouble Man 11. Country Man |
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THE GREAT BUDDY GUY 1993 CD Portugal Goldies GLD-63114 |
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1. First Time I Met The Blues 2. I Got My Eyes On You 3. Let Me Love You Baby 4. I Got A Strange Feeling 5. Ten Years Ago 6. Baby, (Baby, Baby, Baby). 7. That's It |
8. No Lie 9. My Love Is Real 10. Every Girl I See 11. Love My Girl Alone 12. Got To Use Your Head 13. Going To School 14. Buddy's Groove |
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SOUTHERN BLUES 1957-63 1994 CD USA Paula PCD-26 |
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1. You Sure Can't Do (Alternate Version) 2. This Is The End (Alternate Version) 3. I Hope You Come Back Home 4. The Way You Been Treatin' Me 5. Sit And Cry (The Blues) 6. Try To Quit You Baby |
7. You Sure Can't Do 8. This Is The End Under tracks, vocal : Jesse Fortune 9. Good Things 10. Too Many Cooks 11. Heavy Heart Beat 12. God's Gift To Man |
『SLIPPIN' IN』Silverstone に移籍したからのバディ・ガイはシカゴ・ブルース界無双状態でしょうか。内容は勿論の事、このアルバムのカバーデザインもとても良い雰囲気で好きです。収録曲は自作と
Fenton Robinson、Lowell Fulson、Jimmy Reed、Charley Brown といった同業仲間の曲以外にDenise
LaSalle ("Someone Else Is Steppin' In") といったサザーン・ソウル・シンガーの曲まで取りあげています。それらのどれでもない
"I Smell Trouble" という凄いブルース・ナンバーでアルバムは始まります。作者はDon Robey という人で
Peacock レーベルのオーナーで作曲家との事。 "Please Don't Drive Me Away" はアップテンポのブルース・ロックで彼のギター・プレイが聴きもの。
"7-11"がフェントン・ロビンソン作のスロー・ブルース、バディの演奏はブルースの世界に浸れます。ロウェル・フルソンの "Love
Her With A Feeling" はミディアム・ブルース、これも素晴らしい演奏。 デニス・ラサールの "Someone Else is Steppin' In (Slippin' Out, Slippin' In)" も完全ブルース・ナンバー仕上げ。ラストのオリジナル曲 "Cities Need Help" 地味ながらも味のあるブルース・ナンバーです。 『BUDDY GUY AND FRIENDS』はイギリス製作の編集盤CD。`80年代バディ・ガイはアメリカでのレコード発売がなかなか叶わなくて、アメリカで録音した音源でもイギリスやフランスでミキシングされて英仏でのみの発売に成ることが多かったのですが、そういった音源とジミー・ドーキンス、ギター・ショーティー等の曲との組み合わせでのコンピされた異色のアルバムです。 [Phil Guy and Buddy Guy] 名義に成っている曲は、先ずバディ・ガイ名義の作品で弟フィルがセカンド・ギターリストとしてメンバー参加した曲です。 他のアルバムで紹介されている曲も多いのですが、わたし自身はこのアルバムで先に知った曲もあります。特に "Girl You're Nice and Clean は後で再発盤を購入したアルバム『DJ Play My Blues』よりも先に聴いて気に入っていました。 『LIVE: THE REAL DEAL』ライヴ盤、1989年にバディ自身が経営するブルース演奏用のクラブ [The Buddy Guy's Legend] を作っていますがそこでのライブ収録盤です。バックはギターリスト、George Edward Smiith の The Saturday Night Live Band との共演という形です。G. E. Smiith はロック・ミュージシャンとの共演が主なので演奏もロック寄りに成りがちですが、バディはやはりブルース・マン、全曲ブルースを感じられます。(会場はブルース・クラブです) リズム隊はPaul Ossola, Johnnie Johnson, Shawn Pelton、他にホーン・プレイヤーが数人です。初期の代表曲 "First Time I Met The Blues" から`90年代最初のヒット作 "Damn Right I've Got The Blues" など。 『HEAVY LOVE』`90年代最後のアルバム。ここでも白人スワンプ系のSSW、トニー・ジョー・ホワイトの曲を取り上げています。"Did Somebody Make A Fool Out Of You" でほぼブルースを感じないスワンプ・ソングで歌手としての能力だけで歌いきっています。 "When the Time is Right" もスティーヴ・クロッパー作ですのでスワンプ系ですがドラムが弾けてスワンプ・ロックでしょう。 本作今回はブルース系よりソウル色の強い曲が多いです、その中ではバート・バーンズ("Twist & Shout" 等で有名)の曲 "Are You Lonely For Me Baby" が凄く良い出来です。タイトル曲 "Heavy Love" はダン・ペンが作者に連ねているのでやはり南部のソウル色が漂いますがギター・ソロはブルース調。本来のブルースは "Had A Bad Night" "I Need You Tonight" で前者の方が良い出来です。 曲とは関係なしですが、このアルバムデザインはガッカリです。バディ・ガイは生まれが人口千人未満の田舎村の人、オーバーオールジーンズが一番似合う素朴なオジサンで居て欲しいと勝手に思い込んでいます。水玉のストラトは彼のアイコンなのでまぁ良しとしても都会風成金ファッションでカメラに収まって欲しくないです。(中写真ではスーツにネクタイ姿もありました) …と身勝手に感じています。 |
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SLIPPIN' IN 1994 CD USA Silvertone 01241-41542-2 |
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1. I Smell Trouble 2. Please Don't Drive Me Away 3. 7-11 4. Shame, Shame, Shame 5. Love Her With A Feeling 6. Little Dab-A-Doo |
7. Someone Else Is Steppin' In (Slippin' Out, Slippin' In) 8. Trouble Blues 9. Man Of Many Words 10. Don't Tell Me About The Blues 11. Cities Need Help |
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BUDDY GUY AND FRIENDS 1996 2CD UK Pulse PDS CD-546 |
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Disc : One 1. She Suits Me To A T 2. Girl You're Nice And Clean 3. Stone Crazy (Phil Guy and Buddy Guy) 4. Tell Me What's Inside Of You 5. Comin' On 6. Love Is Like Quicksand (Phil Guy and Buddy Guy) 7. All I Can Do (Hubert Sumlin) 8. Smokin' Dynamite (Lurrie Bell) 9. The Dollar Done Fell 10. Blues At My Baby's House 11. Highwayman Blues (Jimmy Dawkins) 12. My Way Or The Highway (Guitar Shorty) 13. I've Got A Right To Love My Woman/ Blues In The Night |
Disc : Two 1. I Didn't Know My Mother Had A Son Like Me 2. Have You Ever Been Lonesome 3. Me & My Guitar 5. You Gave Me The Blues (Guitar Shorty) 6. Texas Flood (Phil Guy and Buddy Guy) 7. Have A Little Mercy (Jimmy Dawkins) 8. Garbage Man Blues (Phil Guy and Buddy Guy) 9. Shorty Jumps In (Guitar Shorty) 10. Ice Around My Heart (Phil Guy and Buddy Guy) 11. You Can Make It If You Try 12. Breaking Out On Top (Phil Guy and Buddy Guy) |
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LIVE: THE REAL DEAL with G. E. Smiith & the Saturday Night Live Band 1996 CD USA Silvertone 01241-41543-2 |
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1. I've Got My Eyes On You 2. Sweet Black Angel (Black Angel Blues) 3. Talk To Me Baby 4. My Time After Awhile 5. I've Got News For You |
6. Damn Right I've Got The Blues 7. First Time I Met The Blues 8. Ain't That Lovin' You 9. Let Me Love You Baby Recorded live at The Buddy Guy's Legends, |
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HEAVY LOVE 1998 CD USA Silvertone 01241-41632-2 |
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1. Heavy Love 2. Midnight Train 3. I Got A Problem 4. I Need You Tonight 5. Saturday Night Fish Fry 6. Had A Bad Night |
7. Are You Lonely For Me Baby 8. I Just Want To Make Love To You 9. Did Somebody Make A Fool Out Of You 10. When The Time Is Right 11. Let Me Show You. |
『BLUES SINGER』は`01年6月21日に亡くなったジョン・リー・フッカーを追悼したアルバムに成っています。同様の追悼アルバムでは『From Clarksdale
To Heaven: Remembering John Lee Hooker』という英国のロック系ミュージシャン達が集まって作成したアルバムが有りますが(ジェフ・ベックやピーター・グリーン、ジャック・ブルースらが参加)、こちらはバディのアルバムとして彼が全曲アコースティック・ギターで通したアルバムです。(B.
B. キングが2曲目、エリック・クラプトンが2曲目と3曲目に参加しています)ジョン・リー・フッカーは生涯を通してアコギで演奏していたかというとそうでもなくエレキ・ギターで吹き込んだアルバムもありますが、敢えてアコギを選んだのは初期の時代の「デルタ・ブルース、フォーク・ブルースをイメージした全曲アコースティック盤を作っておきたい」という気持ちもあったのでしょう。 何度も聴き返したく成るような作品ではありませんが、聴くとやはり感動を受けます。一番は殆ど伴奏も入らないガイのヴォーカルのみの曲 "Can't See Baby" (ジャック・オーエンスの曲) ということからもブルース・シンガーとしての彼の凄さを感じます。 『BRING 'EM IN』、シカゴでなくニューヨークのスタジオでの録音、ボブ・ディランの曲を歌っています、またジョージ・ハリスンのアルバムで馴染んだウィリー・ウィークスが全曲ベースで参加しています。(ゲストはカルロス・サンタナとキース・リチャーズ) そのディランの "Lay Lady Lay" はブルースっぽさは全くなく、まさか何も判らずに聴いたらまさかバディが歌っているとは思えません。でも曲としては味がありとても良い感じに仕上がっています、好きです。 "Ninety Nine and One Half" はウィルソン・ピケットのヒット曲なのに何故かR&Bっぽくなくゆったりとした味わいあるロック風になっています。続く "What Kind of Woman Is This" はバディのオリジナルながら、全く同じテンポ同じ様な曲調で連なっています。 "Ain't No Sunshine"、"I've Got Dreams to Remember" はビル・ウィザース、オーティスレディングのヒット曲、どちらもソウルフルなヴォーカルです。特に後者はじっくり聴けるソウルヴォーカルです。 ブルースのスタンダード化している "I Put a Spell on You" で、カルロス・サンタナが参加して独特のあの引きずるようなギターを弾いています。"The Price You Gotta Pay" でキース・リチャーズがサポート・ギター、曲はケブ・モ(Keb' Mo')というブルースマンが作った曲ですが、ミディアム・テンポのなかなかの曲でした。ブルース系の曲は10曲目くらいでしたが、結構好きな作品です。カバーは珍しくテレキャスターを抱えたバディでした。 『SKIN DEEP』録音地は今回はメンフィスに変わっています。ここでもウィリー・ウィークスが全曲ベースで参加、そしてゲストにエリック・クラプトンが5曲目と12曲目の2曲、ギターとヴォーカルで参加しています。全体の印象は[若干Rock寄り] といった感じです。ブルース系は "Lyin' Like A Dog" "Everytime I Sing The Blues" "Out In The Woods" "I Found Happiness" の4曲、ソウル系がタイトル・ナンバー、残りがロック系でしょう。スーザン・テデスキが参加した2曲目はロック系でした。 クラプトンの参加した2曲はどちらも良い演奏ですが、最も聴き物なのはタイトル・ナンバーの "Skin Deep" ほぼ完全と云ってよいほどサザーン・ソウル・ナンバーに仕上げっています。バディのヴォーカルは凄く感動的です。本作からトム・ハンブリッジという人がプロデュースしています。レーナード・スキナードらのサザーン・ロック・バンドやスーザン・テデスキ、ジョニー・ウィンター等のホワイト・ブルースマン達のアルバムで名を見ました。 『LIVING PROOF』、前作が「若干Rock寄り」だと感じたのですが今作は「どっぷりとBlues」でしょうか。 "Stay Around a Little Longer" ではゲストにB.B. キングを迎えています。アルバムとしては初めての共演だという事です。交互にヴォーカルを担当しているようです。この曲のみ南部のソウルフルな雰囲気でサザーン・ソウルでしょう。少しRock寄りなのは "On the Road" でサザーン・ロックの雰囲気を持つのは "Let the Door Knob Hit Ya" 。トップの "74 Years Young" はスロー・ブルースのテンポで入りそのまま続きますが、急に掻きムシルようなギターが!? [74 Years Old → 74 Years Young] と訴えたかったのでしょう。 "Thank Me Someday" は`70年代を思い起こさせるシカゴ・ブルースのサウンドです。途中のギター・ソロの速弾きは「まだまだ若いんだぞ」と叫んでいるようです。(カバー写真のギターはあの若かりし日の傷だらけのストラトです) "Where the Blues Begins" にはカルロス・サンタナが参加。ブルース・ナンバーではこの3曲が良かったです。 あと "Everybody's Got to Go" はオリジナルながら、モロブルースでもモロロックでもなく、丁度スティーヴ・ヤングやドン・ニックス(大好きでアルバムはすべて購入です)の様な南部SSWが作った様な温かく優しい曲調で凄く良いです。ここでのバディのヴォーカルはホント優しいです。どのようにも歌える力量は流石です! |
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BLUES SINGER 2003 CD USA Silvertone 01241-41843-2 |
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1. Hard Time Killing Floor 2. Crawlin' Kingsnake 3. Lucy Mae Blues 4. Can't See Baby 5. I Live The Life I Love 6. Louise McGhee |
7. Moanin' And Groanin' 8. Black Cat Blues 9. Bad Life Blues 10. Sally Mae 11. Anna Lee 12. Lonesome Home Blues |
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BRING 'EM IN 2005 CD USA Silvertone/Sony 82876-72426-2 |
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1. Now You're Gone 2. Ninety Nine And One Half 3. What Kind Of Woman Is This? 4. Somebody's Sleeping In My Bed 5. I Put A Spell On You 6. On A Saturday Night 7. Ain't No Sunshine |
8. I've Got Dreams To Remember 9. Lay Lady Lay 10. Cheaper To Keep Her / Blues In The Night 11. Cut You Loose 12. The Price You Gotta Pay 13 Do Your Thing |
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SKIN DEEP 2008 CD USA Silvertone/Sony 88697-34316-2 |
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1. Best Damn Fool 2. Too Many Tears 3. Lyin' Like A Dog 4. Show Me The Money 5. Everytime I Sing The Blues 6. Out In The Woods |
7. Hammer And A Nail 8. That's My Home 9. Skin Deep 10. Who's Gonna Fill Those Shoes 11. Smell The Funk 12. I Found Happiness |
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LIVING PROOF 2010 CD USA Silvertone/Jive 88697-78107-2 |
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1. 74 Years Young 2. Thank Me Someday 3. On The Road 4. Stay Around A Little Longer 5. Key Don't Fit 6. Living Proof |
7. Where The Blues Begin 8. Too Soon 9. Everybody's Got To Go 10. Let The Door Knob Hit Ya. 11. Guess What 12. Skanky |
『LIVE AT LEGENDS』、トラック1〜8がライヴ音源で2010年1月29〜30日、自身経営の [バディ・ガイズ・レジェンズ] での録音、他ではあまり聴けない [Boom
Boom / Strange Brew / Voodoo Chile / Sunshine Of Your Love] と続くジョン・リー・フッカー、クリーム、ジミ・ヘンドリックス、クリーム、エディー・ケンドリックスのカヴァー。ライヴ盤を何枚も出している人の新盤の場合、毎回同じ曲ばかりだと「(金銭的に)余裕のある時に」と手を出さないままに成ってしまうこと多いので、有難いです。そして近年の曲になる名曲
"Skin Deep" も嬉しいです。 スタジオ録音分では "Coming For You" が珍しくジャンプ・ソウルといった曲調の曲、ホーン・トリオのThe Memphis Hornsがフィーチャーされています。 『RHYTHM & BLUES』、メンフィスの [Blackbird Studio] で録音された2枚組のスタジオ・アルバム、77歳の誕生日となる2013年7月30日の発売。アイコンの水玉ストラトは判りますが水玉シャツで決めたカバー写真には年を感じさせない海外のレジェンドには感服です。基本、わたしの期待は [Blues Disk] ですが、[Rhythm Disc] の中の "One Day Away" はカントリー系シンガー、キース・アーバンがギターとヴォーカルを取るゆったりとしたカントリー、渋いバディのギターがサポートで、[Rhythm Disc] の方にも [Blues Disk] の方にも合わないと思えました、ただ曲は好きです。 [Blues Disk] 、"Too Damn Bad" エルモア・ジェイムス風でこのようなタイプはやはり一曲くらいは欲しいです。"Evil Twin" はゲストのエアロスミス・メンバー、ステーヴン・タイラー、ジョー・ペリー、ブラッド・ウィットフォードがヴォーカルやギターを担当のブルース・ロック、どこかでバディもギター・ソロを弾いているとは思いますが区別はつきません、ただ曲は良いです。続く "I Could Die Happy" がクラシックなデルタ・ブルース・タイプです! "Never Gonna Change" は`70年代シカゴ・ブルース・スタイルでいろいろ続きます。"All That Makes Me Happy Is the Blues" は`60年代後半のエリック・クラプトンが好みそうな Blues・Blues した曲、こういった曲を無性に聴きたくなる時ってタマにあるのです。"My Mama Loved Me" も`70年代風でしょうか。やはり全体的に [Blues Disk] の方が良かったですが、またまた月日が経って聴くと変わるかも知れません。 『BORN TO PLAY GUITAR』2015年7月31日の発売アルバム、79歳です! "Flesh & Bone" は`15年5月14日にこの世を去った B.B. キングに捧げた曲でヴァン・モリソンがヴォーカルを取っています。 "Come Back Muddy" はマディ・ウォーターズを偲んだナンバー。"(Baby) You Got What It Takes" でバディ・ガイとデュエットしている女性、ジョス・ストーンはジェフ・ベックのアルバム『Emotion & Commotion』で2曲参加していたことで知ったイギリスのR&Bシンガーです。ここでも参加しているとは!です。Blues色の強いアルバムで、その中でも気に入ったのは "Kiss Me Quick"、 "Crazy World" 、"Trouble No More" 、"Come Back Muddy [Erectric Version]" あたり、邦盤ボーナス曲が気に入ったのでこちらを選んで正解でした。 『THE BLUES IS ALIVE AND WELL』、わたしにとってはジェフ・バック参加だけでも嬉しいのにキース・リチャーズやミック・ジャガーも参加しています。そしてカバーデザインがこれまた嬉しいです。この写真から想像できるバディで居て欲しいです。アルバムは "A Few Good Years" で始まりますが、遠い日の`50年代・`60年代の雰囲気を持った渋いブルースから始まります。本作も2008年頃からの付き合いであるトム・ハンブリッジが多くの曲(13曲)を書いていますが、二人の信頼関係が判る曲作りです。ベックやリチャーズがギターで参加する "Cognac" は歌詞はバディが書いたようです。「Come on Keith」「Come on in here, Beck」といったWords が出てきます。"Blue No More" でバディとデュエットしているJames Bayは英国若手のSSWでR・ストーンズのライヴ前座などを務めていたのでミックやキースがバディに紹介したのでしょうか?一緒に歌うのは凄いことです。 スロー・ブルース "You Did The Crime" でミック・ジャガーがブルース・ハープを吹いているとの事です。どうせハーモニカを吹くのならサニー・ボーイ・ウィリアムスンの "Nine Below Zero" の方が良かったのでは?とこの曲が収録されていて感じました。ただここではバディのギターがハーモニカ以上にブルースどっぷりで聴き応えはありました。殆どがスロー・ブルースでアップなジャンプ系は "Ooh Daddy" くらい、さすがにもう80歳を超えてしまったのですから、ジャンプ・ブルースが大半を占めることは無くなったようです。 『THE BLUES DON'T LIE』世界同時発売が2022年9月30日、なんと86歳です!邦盤だけは何故か26日後の発売とかで、待たずに米盤購入です。Mavis Staples、Elvis Costelloらが参加しています。やはりメイヴィス(ステイプル・シンガーズ)参加の "We Go Back" はメイヴィスのヴォーカル、バディのギター共にバツグンに良いです(メイヴィスも83歳)。"Gunsmoke Blues" はジェイソン・イズベルとヴォーカル、ギターで共演、シングル化されています。渋いブルース、次のデルタ・ブルース・スタイルの "House Party" はウェンディ・モートンと二人で歌っています。ロック系なのは " I Let My Guitar Do The Talking" 、"I Let My Guitar Do The Talking" 、"I've Got A Fwwling" で13曲目の "I've Got A Fwwling" はレノン−マッカートニー作、バディはジミ・ヘンドリックスやクリームの曲を演ったことはありましたが、ビートルズを演奏したのは初めてでした。かなりブルース寄りのアレンジです。ブルース調では "We Go Back" を含めて "Blues Don't Lie" 、"The World Needs Love"、"Last Call" あたりで "We Go Back" に次いで気に入ったのはオールドな雰囲気漂う "Last Call" でしょうか?途中のギター・ソロなどはやはり "Blues" を感じます。[Last Call] に成っては欲しくないですが。まだまだ元気なバディです。 |
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LIVE AT LEGENDS 2012 CD Japan Silvertone/Sony SICP-3765 |
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1. Intro 2. Best Damn Fool 3. Mannish Boy 4. I Just Want To Make Love To You 5. Skin Deep (Backing Vocals : Marty Sammon) 6. Damn Right I Got The Blues 7. Boom Boom / Strange Brew |
8. Voodoo Chile / Sunshine Of Your Love / Keep on Truckin' Recorded live at The Buddy Guy's Legends, Bonus : Studio Recordings. 9. Polka Dot Love 10. Coming For You 11. Country Boy |
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RHYTHM & BLUES 2013 2CD USA Silvertone/RCA 88883-71759-2 |
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Disc : 1 - Rhythm 1. Best In Town 2. Justifyin' 3. I Go By Feel. 4. Messin' With The Kid 5. What's Up With That Woman 6. One Day Away 7. Well I Done Got Over It 8. What You Gonna Do About Me 9. The Devil's Daughter 10. Whiskey Ghost 11. Rhythm Inner Groove |
Disc : 2 - Blues 1. Meet Me In Chicago 2. Too Damn Bad 3. Evil Twin 4. I Could Die Happy 5. Never Gonna Change 6. All That Makes Me Happy Is The Blues 7. My Mama Loved Me 8. Blues Don't Care 9. I Came Up Hard. 10. Poison Ivy |
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BORN TO PLAY GUITAR 2015 CD Japan Silvertone/RCA/SONY SICP 4536 |
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1. Born to Play Guitar 2. Wear You Out (featuring Billy Gibbons) 3. Back Up Mama 4. Too Late (featuring Kim Wilson) 5. Whiskey, Beer & Wine 6. Kiss Me Quick (featuring Kim Wilson) 7. Crying Out of One Eye 8. (Baby) You Got What It Takes (featuring Joss Stone) |
9. Turn Me Wild 10. Crazy World 11. Smarter Than I Was 12. Thick Like Mississippi Mud 13. Flesh & Bone (Dedicated to B.B. King) (featuring Van Morrison) 14. Come Back Muddy Bonus 15. Trouble No More 16. Come Back Muddy [Erectric Version] |
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THE BLUES IS ALIVE AND WELL 2018 CD USA Silvertone/RCA 19075-81247-2 |
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1. A Few Good Years 2. Guilty As Charged 3. Cognac 4. The Blues Is Alive And Well 5. Bad Day. 6. Blue No More 7. Whiskey For Sale 8. You Did The Crime |
9. Old Fashioned 10. When My Day Comes 11. Nine Below Zero 12. Ooh Daddy 13. Somebody Up There 14. End Of The Line 15. Milking Muther For Ya |
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THE BLUES DON'T LIE 2022 CD USA Silvertone/RCA 19658-73152-2 |
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1. I Let My Guitar Do The Talking 2. Blues Don't Lie 3. The World Needs Love 4. We Go Back (feat. Mavis Staples) 5. Symptoms of Love (feat. Elvis Costello) 6. Follow The Money (feat. James Taylor) 7. Well Enough Alone 8. What's Wrong With That (feat. Bobby Rush) |
9. Gunsmoke Blues (feat. Jason Isbell) 10. House Party (feat. Wendy Moten) 11. Sweet Thing 12. . I Let My Guitar Do The Talking 13. I've Got A Feeling 14. Rabbit Blood 15. Last Call 16. King Bee |
バディ・ガイはプレイ経歴が60年以上にも及びますので、他人名義の作品に参加した曲は数えきれないくらいに有りそうです。 他の人のを聴いているときに、「あっ参加している」と気づく度に記し足していくような形にて。 『STONE FREE : A TRIBUTE TO JIMI HENDRIX』は1993年に発売されたジミ・ヘンドリックスの追悼アルバム。生誕51年目、没後23年目と特に節目でもない年に発売された追悼作品。各曲毎に別々の場所で別々にプロデュースされた曲が収録されています。エリック・クラプトンやジェフ・ベック、プリテンダーズなど英国ミュージシャンが主でブルース界からバディ・ガイのみが参加しています。 『A TRIBUTE TO STEVIE RAY VAUGHAN』は`90年8月27日に墜落死したスティーヴィー・レイ・ヴォーンの追悼アルバム。兄さんのジミー・ヴォーンが司会を務める形で1995年5月11日、テキサス州オースティンの Austin City Limits Studio に皆が集まりスタジオ・ライヴの形で録音されました。バディ・ガイ以外ではB. B.・キング、ロバート・クレイ、エリック・クラプトン、Dr. ジョン、ボニー・レイットなど、そして勿論ジミー・ヴォーン率いるダブル・トラブルも。 『HOT FOOT POWDER』、ピーター・グリーン・スプリンター・グループのアルバムで彼ら2度目のロバート・ジョンソン・ソング集。このアルバムにバディ・ガイ以外ブルース界からオーティス・ラッシュ、ヒューバート・サムリンなども参加しています。ピーター・グリーンとバディ・ガイの共演は31年ぶりになります、バディは12曲目でギターのみの参加。 ジュールズ・ホランドのアルバム『SMALL WORLD BIG BAND Vol.3』はエリック・クラプトン関連からの参加だと思われます。ジュールズ・ホランドという人はイギリスで自身の音楽テレビ番組を持っているキーボード奏者兼バンド・リーダーでイギリスのミュージシャンの多くと交流のある人。おそらくクラプトン繋がりで一曲参加したのでしょう。"She Suits Me To A Tee" はバディ60代後半のバリバリだった時期の録音でブルース・ロック系の快演です。 『SHINE A LIGHT』はローリング・ストーンズが、2006年10月29日、11月1日 の両日ニューヨーク、マンハッタン地区のブロードウェイ Beacon Theatre で行ったライブを収録した公演を元にマーティン・スコセッシを監督に製作されたドキュメンタリー映画のサウンド・トラック・アルバムを兼ねたライヴ盤に成っています。バディはマディ・ウォーターズの曲 "Champagne & Reefer" を歌い演奏しています。キースやミックはこの曲でマディと一緒のステージに立ったことが有りました。 |
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STONE FREE : A TRIBUTE TO JIMI HENDRIX Various Artists 1993 CD Japan Reprise WPCP-5639 |
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4. Red House |
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A TRIBUTE TO STEVIE RAY VAUGHAN Various Artists 1996 CD Japan Epic/Sony ESCA 6431 |
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4. Long Way From Home |
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HOT FOOT POWDER Peter Green with Nigel Watson Splinter Group (Original 2000 CD) Re-released 2010 CD Germany Snapper SBLUECD054 |
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12. Cross Road Blues | ||
SMALL WORLD BIG BAND Vol.3 Jools Holland & His Rhythm 'N' Blues Orchestra 2004 CD EU Rouder /Warner 2564 61268 5 |
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1. She Suits Me To A Tee |
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SHINE A LIGHT Rolling Stones 2008 2CD EU Rolling Stones / Polydor 1764745 |
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10. Champagne & Reefer |
© Photos of cover are copyright works by each art-designers. Text by Mie |